縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「繊維土器05」(三内丸山遺跡)

2019年08月22日 | 土器

三内丸山遺跡の土器です。縄文前期の中頃から中期末葉の遺跡です。

この土器も三つとも「繊維土器」といえそうです。

土器の制作は、粘土紐を巻き上げる「輪積み」の方法が一般化せていますが、いつ頃出現したのでしょう。

先ず、拡大して三つの土器を調べてみます。 

 左側の土器の上部を拡大したものです。細い線が横や斜めに引かれていますが、画像が悪いのですが、この線を更に細い糸でかがっているののが分かります。細かな作業です。

 下の土器は、紐を芯にグルグル巻いて形を作っているように思います。粘土で作るのでなく紐でつくる。

粘土をどのようにして付けるのか未解決です。

 この下の土器は、「これが土器なの?」と疑います。編み方が複雑で編み物の達人がいたと思います。

ただ、部位を作るだけでなく、その部位同士の関係も考えて製作しているのです。すごい技だと驚いています。

土器は輪積みの方法が当たり前と思っていましたが、繊維土器が主流といっても良いくらいです。

縄文も細い糸を使って色々と技を駆使して作成しています。

現代人で 挑戦した人はいるでしょうか。

縄文土器を理解して、縄文文化を語るようになりたいものです。

縄文楽 浄山

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