outdoor life by mizota

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ランタントレッキングの注意点

2019年03月30日 21時23分12秒 | ネパールの野鳥撮影旅

ネパールに来る多くの人達は世界の屋根と言われるヒマラヤ山脈をトレッキングします。

僕もネパールに来る度にトレッキングしていてフェディからアンナプルナに二回、ジョムソン、ムクチナートに一回、ジリからエベレストに一回をしていて、今回はシャブルベシからキャンジンゴンパに行って来ました。

これらを経験した上で今回のランタン谷コースについて書きます。

もともとネパールのトレッキングで一番人気はアンナプルナで二番人気はエベレストでランタンは人気が余りありません。

僕が感じた総合的な満足度を数字に表すとアンナプルナが100とすればエベレストは90位ですがランタンは60程度が精一杯の評価になります。

何がその様な評価にしてるかと言うと、一番に危険です。

トレッキングしていても時々カラカラと落石の音を聞きますが、トレッキングルートだけでなくロッジやコテージが落石でいつ潰れても不思議は無い程真上の崖が崩壊してる場所にあります。

2015年4月の地震でランタン地区が雪崩と崩落石に襲われて村が壊滅、死者行方不明350人以上、生存者12名のみと言う大惨事がありました。

外国人トレッカー80名程の他ガイドやポーター、ロッジの経営者や家族に従業員などその現場を見て来ましたが地震がなくても、このトレッキングルートのどこでいつ起きても不思議でない地形と現状なんです。

白っぽく見える所が岩と土砂で埋まってしまった村の跡と言うか村の上?

その向こうに新しい村(ロッジの集まり)が出来ているのが見えると思います。

その新しい村に慰霊塔があります

岩が大きく重機も入れ無いから捜索のしようも無かったと思いますが死者行方不明者の名前も国別に書かれていました

心配のしすぎかも知れませんが他のトレッキングコースから比べてそんな危険をおかしてまで行く価値がある景色では無いと思います。

登山口のシャブルベシ迄の車道も切り立った崖に削られた道で崩壊や崩落が酷く車もろとも谷底に落ちそうです。

 

 

 これらは斜面が緩いからヘアピンになって高度を変えていますが多くの道は

 90度近い所に切り込みを入れてる感じで落ちたら数百メートル間違い無く谷底迄落ちます。

二番目には食事なんですが他のコースより格段に高くて不味いです。

肉気は全くありません。

チキンヌードルスープ(450円)を頼んだら微かに鶏の出汁の匂いがする袋ラーメンが出てきました。

日本のチキンラーメンならチキンエッグヌードルスープとなると思います。

焼き飯や焼きそばを頼んだら油でギチャギチャ。

生きる為だけに食べる食事でどうにか食べる事ができたのはベジヌードルスープ(野菜ラーメン)だけでした。

アンナプルナでは高度によってその村全体の食事の値段は統一され、度々講習会をしてるようで味も間違いありませんでしたがランタンコースはロッジによって値段が付けられ味も形もバラバラでした。

実質8日間ロッジで食事をしましたが、美味しいと思ったのは一度だけでこれは特筆しますがタンシャップ村のサミットゲストハウスで食べたベジチョーメン(焼きそば)だけでした。

とにかく不味い高い最悪の料理でした。

しかし高いのは仕方無い面もあります。

このコースは他のコースと違いトレッキング相手の人達しか生活していません。

他のコースなら農業をしてる人達の方が多い位普通に生活してる村があってその中にロッジもあるんです。

生活してる人が多いと物流も多いからスムーズに供給できますから三千メートル以上の所でステーキや鶏の丸焼きなど何でも食べれましたがこのコースはトレッキングしてる人とサポートする人達だけなのです。

その上にトレッカーを案内するガイドやポーターの食事は宿はサービスで出さなければなりませんから全てのしわ寄せはトレッカーの食事代に来ます。(ガイドポーター付きの人は宿代他も払う)

僕等が行っていた3月21日から29日はまだシーズンが始まって無かったのでポーターもガイドもいない僕等はロッジにすれば非常に有難い客(ガイドやポーターの食事がいらない)ですから個室宿代、シャワー代、バッテリー充電代等は全て無料でした。

これも食事代が高いからできる事でしょう。

二人で一泊2食食べると飲み物含めだいたい2500円余り払いました。

昼食は飲み物含め千円余り、休憩にお茶を飲んで2~300円

1日当たり二人で4000円弱でした。

三番目はロッジが少ないです。

トレッカーも少ないから仕方無いですがアンナプルナから比べるとロッジからロッジの間が離れてるので何処ででも泊まると言う様にはいきません。

今回僕が8日中二度も下痢になったんですがそんな場合アンナプルナなら何処ででも泊まれるから安心ですがランタンではそうもいかず厳しかったです。

実際には他のコースに比べて山の景色に魅力が足りないと言うのが一番かも知れませんが、世界一美しい渓と言った人もいますが僕には世界一危険な渓と感じたのでした。

今日は疲れてるのでトレッキングの初日から終了迄の詳しい事は明日のブログにします。

 

 

 

 

 

 

 

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