5月23日 よみうり寸評
{金環日食、東京スカイツリーの開業を書いて、旭天鵬関に優勝おめでとうを申し上げるのが遅れた◆37歳8か月の初優勝は史上最年長。1992年の大島部屋入門から21年目、初土俵から121場所目の初優勝は史上最も遅い。夏場所は異色の優勝で終わった◆今は帰化して本名太田勝だが、モンゴル名ニャムジャブ・ツェベクニャム少年が来日したのは17歳の春。もうとうに引退した元小結旭鷲山らとともに当時の大島親方(元大関旭国)にスカウトされての入門。モンゴルから角界入りのパイオニアだ◆朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜……みな後輩だ。旭天鵬らの先達がなければ、モンゴル勢の今日の隆盛はなかったかも知れない◆パイオニアがなお現役で初優勝を遂げた〈継続は力なり〉を学ぶべし。平幕同士の優勝決定戦も初だった。大関が6人の場所も初だったのに実に情けない結末だ◆千秋楽に大関琴欧洲が休場、展開次第で千秋楽の不戦勝力士が優勝のぶざまな可能性もあった。旭天鵬に喝采!上位陣には喝!だ。}
大相撲夏場所で史上最年長の37歳8カ月で初優勝を遂げた。西前頭7枚目の旭天鵬は外国出身力士のパイオニア、高見山超えを宣言した。年6場所制となった昭和33年以降に初土俵を踏んだ力士としては、最年長となる39歳7カ月で幕内の土俵に立った高見山。心身ともに充実する旭天鵬は、40歳での幕内在位を目指すという。今場所は史上10人目の通算800勝を達成。歴代8位の高見山の812勝は目前で、その先には魁皇(現浅香山親方)が持つ史上最多記録の1047勝がある。頑張れ旭天鵬
{金環日食、東京スカイツリーの開業を書いて、旭天鵬関に優勝おめでとうを申し上げるのが遅れた◆37歳8か月の初優勝は史上最年長。1992年の大島部屋入門から21年目、初土俵から121場所目の初優勝は史上最も遅い。夏場所は異色の優勝で終わった◆今は帰化して本名太田勝だが、モンゴル名ニャムジャブ・ツェベクニャム少年が来日したのは17歳の春。もうとうに引退した元小結旭鷲山らとともに当時の大島親方(元大関旭国)にスカウトされての入門。モンゴルから角界入りのパイオニアだ◆朝青龍、白鵬、日馬富士、鶴竜……みな後輩だ。旭天鵬らの先達がなければ、モンゴル勢の今日の隆盛はなかったかも知れない◆パイオニアがなお現役で初優勝を遂げた〈継続は力なり〉を学ぶべし。平幕同士の優勝決定戦も初だった。大関が6人の場所も初だったのに実に情けない結末だ◆千秋楽に大関琴欧洲が休場、展開次第で千秋楽の不戦勝力士が優勝のぶざまな可能性もあった。旭天鵬に喝采!上位陣には喝!だ。}
大相撲夏場所で史上最年長の37歳8カ月で初優勝を遂げた。西前頭7枚目の旭天鵬は外国出身力士のパイオニア、高見山超えを宣言した。年6場所制となった昭和33年以降に初土俵を踏んだ力士としては、最年長となる39歳7カ月で幕内の土俵に立った高見山。心身ともに充実する旭天鵬は、40歳での幕内在位を目指すという。今場所は史上10人目の通算800勝を達成。歴代8位の高見山の812勝は目前で、その先には魁皇(現浅香山親方)が持つ史上最多記録の1047勝がある。頑張れ旭天鵬