喜多院法興寺

住職のひとりごと

フォレストヒーローズに気仙沼市のカキ養殖家畠山重篤さんが選ばれた

2012-02-13 06:51:34 | Weblog
 よみうり寸評
{〈フォレストヒーローズ〉(森の英雄たち)――何とすばらしい称号ではないか。国連森林フォーラムが2011年の国際森林年を記念してその名の賞を創設した。
◆森林の保全に取り組んだ功績をたたえようというもので、その第1回受賞者に宮城県気仙沼市のカキ養殖家畠山重篤さんが選ばれたというのがまたうれしい。
◆海の人が森の仕事で表彰されるのも、この人については何の不思議もない。もう20年以上も「森は海の恋人」を合言葉に植林運動を続けてきた。
◆豊かな森の養分が川を通じて海へ注ぐ。それがプランクトンを育て、魚や貝の餌になる。豊かな海は豊かな森があればこそなのだ。
◆その海を昨年の大震災が襲った。畠山さんは母も養殖施設も失った。が、3か月後に魚が戻ったとき「森あればこそ」を深く思った。毎年の植樹祭も中止しなかった。
◆畠山さんはアズサの木を植えた。畠山さんの船の名が「あずさ丸」。しなりがあってねばり強いこの木が、三陸漁師の命綱、櫓(ろ)の材料であることに由来する。}

 森林業者でなくカキの養殖業者である畑山さんが長年の植樹事業に対して、国連森林フォーラムが2011年の国際森林年を記念してその名の賞を創設し、その第1回受賞者に宮城県気仙沼市のカキ養殖家畠山重篤さんが選ばれた。昨年の3.11大震災でカキの養殖筏を流された。しかし森林植樹を続けた畑山さんに名誉ある賞が贈られ、うれしく思う。



12日東京ゲートブリッジ開通

2012-02-12 06:25:54 | Weblog
2月12日付 編集手帳 読売新聞

 {まるで2匹の恐竜が 睨 ( にら ) み合っているようだ。斬新な形の橋桁を、本紙のカメラマンが、背後にスカイツリーを絡めた構図で撮っていた。
◆東京湾に架かる新たな橋、「東京ゲートブリッジ」がきょう12日、開通する。年頭の小欄でスカイツリーを 銀鱗 ( ぎんりん ) 輝く昇り龍に見立てたことがあるが、いささか強引な連想を重ねれば、ゲートブリッジは一対の虎にも見える。
◆龍虎で売り出す手もあるな…などと、つまらぬアイデアを出すまでもなく、人々を引き寄せるのは間違いなかろう。はとバスは今月下旬から、ツリーの展望台を組み込んだ新路線の予約受け付けを始める。ブリッジの方も先日の渡り初めイベントに7000人が参加した。相次いで首都に新名所がお目見えするのは喜ばしい。
◆国内のみならず、海外にも大いにPRしたい。昨年、1000万人を突破すると見込んでいた来日外国人数は、大震災と超円高の影響で622万人まで落ち込んだという。
◆ただし最近は銀座 界隈 ( かいわい ) を歩くと、海外からの観光客の姿や外国語で会話する声が、次第に戻ってきつつあるようだ。もう一押し。元気な日本を見てもらいましょう。}

 東京港臨海道路(II期)開通式典が 11日、東京都江東区で開催された。仮称として東京港臨海大橋とよばれていた「東京ゲートブリッジ」を含む区間で、一般共用は12日から。渡り初めパレードには電気自動車をはじめ親環境車が連なった。東京港臨海道路は江東区と大田区とを結び、既存の湾岸道路の海側を並行する。これで全面開通となり、はとバスは今月下旬から、ツリーの展望台を組み込んだ新路線の予約受け付けを始める。何しても東京に新しい観光名所が出来、海外観光の目玉になれば、誠にうれしい。
















復興庁、正式発足復興の司令塔は機能ができるか

2012-02-10 06:22:44 | Weblog
2月10日付 編集手帳 読売新聞
 {漢字は指が覚えていて、すらすら書ける人が世間にはいる。うらやましいと思う。物覚えの悪い指を持つ身は、書き取りで苦労してきた。たとえば「聴」の字は「耳に十四の心あり」、いまでも内心つぶやきながら書いている。
◆漢和辞典によれば「聴」の 旁 ( つくり ) は「まっすぐ」を意味し、〈聴く〉とはまっすぐに耳を傾けることだという。よって「十四の心」には何の根拠もないが、こちらがぴったりくる場合もある。
◆きょう、復興庁が発足する。初代復興相に就任する平野達男氏が「地元の良き相談相手、ご用聞きになる」と述べたように、被災地が何を欲しているか、声を〈聴く〉のが第一の仕事になる。
◆迅速かつ確実に要望を実現していくうえで、心配の種は「縦割り」の壁である。国家公安委員会も含めて1府12省庁、そこに復興庁を加えた計14の行政組織が「十四の心」を一つに 揃 ( そろ ) える。それができて初めて復興の司令塔は機能する。聞きっぱなしでは“ご用聞き”落第だろう。
◆この期に及んで、お役所同士の縄張り争いに憂き身をやつし、「聴」の字と似て非なる「恥」をさらすことはしない、と信じている。}

 東日本大震災からの復興施策の司令塔となる復興庁が10日、正式に発足し、初代復興相に就任する平野達男復興担当相らが看板掛けを行う。設置期限は2020年度末までで、本庁、地方合わせ常駐職員約250人体制でのスタートとなる。復興関連予算の要求・配分を一元的に担うほか、被災地に規制緩和や税財政上の特例を認める復興特区、住宅の高台移転などに使える復興交付金も所管する。行政の縦割りの壁を乗り越えて、被災地の要望に聴くだけでなく、実行に移してもらいたい。 




警官自ら警察手帳偽造=販売目的、容疑で逮捕

2012-02-09 06:39:37 | Weblog
時事通信

 {大阪府警は8日、販売目的で警察手帳を偽造したとして、有印公文書偽造の疑いで大阪市天王寺区東上町、住之江署巡査部長松田久嗣容疑者(53)を逮捕した。容疑を認め、「本物そっくりに偽造した。借金返済に困っていた」と供述。数点を偽造、販売しており、府警が回収を急いでいる。

 逮捕容疑は2009年11月、顔写真や名前、階級などが記された証票や、「警視庁」の刻印がある金属製記章を革製手帳に取り付け、警察手帳一点を偽造した疑い。

 監察室によると、松田容疑者はインターネットオークションを通じて東京都内の30代男性に15万円で販売。証票は男性の顔写真を合成し、記章などは「退職者への記念品」と偽って知人の業者に作らせていた。} 

 現職の警察官が警察手帳を偽造したとして、有印公文書偽造の疑いで逮捕された。男性とはインターネットで知り合い、松田容疑者が購入を持ちかけていた。松田容疑者は男性に15万円で販売。調べに、「住宅ローンなど約4000万円ある借金の返済に困ってやった」と認めている。証票は、本物にはあるホログラムはなかったが、男性の顔写真を制服と合成するなど精巧な作りだった。今のところ悪用された形跡はないが、現職の警察官が警察手帳を偽造するとはあきれた話である。







国際バレエ=ローザンヌ優勝の菅井さん、帰国し会見

2012-02-07 06:29:49 | Weblog
2月6日付 よみうり寸評
 {伸びやかに舞う日本の高校2年生・菅井円加(まどか)さん(17)の姿が美しい。きょうの朝刊各紙はそろってその写真を1面で大きく扱った。
◆彼女が優勝したローザンヌ国際バレエコンクールは〈未来への可能性〉を評価するという。バレエダンサーの世界的登竜門で「育てる」ポリシーが貫かれているコンクールだといわれる。
◆今年のコンクールには世界の226人が応募し、日本人は19人が本選に出場した。決勝に残った21人のうち5人が日本人だった。めざましい日本勢の進出にこんな言葉を思い浮かべた。
◆「日本料理はバレリーナにとって理想的。刺し身、すし、しゃぶしゃぶ、すき焼き、てんぷらで身体はエネルギーで満ちあふれる。でも体重が増えたりしない」
◆ロシア・ボリショイバレエ団のプリマバレリーナ、マイヤ・プリセツカヤが自著「闘う白鳥」にそう書いている。親日家の彼女のお世辞と割り引いてもうれしい話。
◆この言葉にコンクール優勝の自信を重ね、菅井さんは〈未来〉に向けて大きくはばたいてほしい。}

 ローザンヌ国際バレエコンクールで優勝した和光高校2年の菅井円加さん(17)は6日午後、地元の神奈川県厚木市に戻って記者会見した。どのような演技が優勝につながったかを聞かれると、「一生懸命に練習を積み重ねてきたので、結果が後から付いて来てくれたのかな」と控えめに答えた。将来については「踊りを見てくれるお客さまに感動を与えられるようなダンサーになりたい。世界でもっと活躍したいと思う」と力強く抱負を語った。また世界に羽ばたくバレりーナが誕生した。