喜多院法興寺

住職のひとりごと

日航は会社更生法を申請し、事実上の倒産に

2010-01-20 07:08:43 | Weblog
1月20日付 編集手帳 読売新聞
 {漢字ひとつのなかにも詩想は浮かぶものらしい。〈涙 ながすときには/ひっそりと 戸をしめて/でも/ながした 涙のぶんだけ/戸のなかで/大きな人になって/戻っておいで〉
◆杉本深由起さんのちょっと風変わりな詩集『漢字のかんじ』(銀の鈴社)を読んでいて見つけた「涙」と題する詩である。なるほど、サンズイに戻ると書いて〈涙〉、〈戻〉のなかには〈戸〉と〈大〉が含まれている。
◆実らぬ恋であったり、苦い悔恨であったり、人の世の薄情であったり、ひっそり部屋にこもり、ひとり涙した経験は誰にもあろう。
◆人に限ったことでもない。かつて“日本の空”の代名詞であった企業が涙のときを迎えている。日本航空が東京地裁に会社更生法の適用を申請した。いわば倒産であり、一からの出直しになる。危機感の乏しい「親方日の丸」体質、小回りの利かない肥満体形、複雑な労使関係…と、閉めた扉のなかで改めなくてはいけないことは幾つもある。
◆3年以内の再建を目指すという。 贅肉 ( ぜいにく ) をすっきり 削 ( そ ) ぎ落とし、安全で、安心で、流した涙のぶんだけ 素敵 ( すてき ) な笑顔の翼となって戻っておいで。}
 日本航空は東京地裁に会社更生法の適用を申請し、事実上の倒産をした。親方日の丸体質が災いして、利益を上げると言う事をしなかった。さらに、会社トップに官僚がなったことでさらに赤字を増やしていった。採算の取れない地方空港が年々増加、さらに経営を悪化させた。人件費もANAより高く複雑な労使関係に翻弄された。今後、贅肉をそぎ落とし、生まれ変わってもらいたい。