喜多院法興寺

住職のひとりごと

「静かすぎて危険な車」人工音義務づけ案

2009-10-16 08:58:49 | Weblog
読売新聞
 {「静かすぎて危険」との指摘が出ているハイブリッド車(HV)や電気自動車の走行音について、対策を検討してきた国土交通省の委員会(委員長=鎌田実・東京大教授)は15日、新車にエンジン音に似た人工音を付けることを義務づけるなどの対策案をまとめた。


 11月に国民の意見を募る「パブリックコメント」を実施したうえで年内に最終的な方針を決める。ただ、自動車メーカーによると開発には2年ほどかかるといい、実施は先になりそうだ。

 義務化の対象となるのは、低速走行中や発進時にモーターだけで走ることができるハイブリッド車などの新車。時速20キロまでの低速走行時に、エンジン音や排気音などを想像させる音を発するようにする。音量は一般の車と同レベルを想定している。

 一方、すでに販売されている車にも義務づけるかどうかは、話し合いを続ける。}

 環境にやさしい車として、今年からプリウスに乗り換えた。走行中の音が静か過ぎて危険で、新車にエンジン音に似た人工音を付けることを義務づけるなどの対策案をまとめた。目の不自由な人に取って、音が静かすぎて車が近づいたのが分からないから、危険だと言うのは良く分かるが。車にとって何のメリットもない、人工音を義務づけることに、疑問を感じる。

チンパンジーも見返りなしに仲間を手助けする

2009-10-15 09:59:57 | Weblog
10月15日付 編集手帳(読売新聞}
 {越中(富山県)の盆踊り唄にある。〈鮎(あゆ)は瀬につく 鳥は木にとまる 人は情けの下に住む…〉。人の世は思いやりで成り立っている、と◆「情けの下」に住むのは人間だけではないかも知れない。

 チンパンジーも見返りなしに仲間を手助けすることが、京都大野生動物研究センター・田中正之准教授と東京大・山本真也研究員の実験で確かめられたという◆窓でつながった隣同士の部屋に1頭ずつ入れる。ストローなしには飲めないジュースの容器が置かれた部屋にはステッキを、ステッキなしには容器が引き寄せられない部屋にはストローを用意した。

◆6ペアで24回ずつ実験し、59%の割合で道具が受け渡されたという。その7割以上が相手に要求されて道具を渡したもので、さすがに人間のような、自発的に仲間を助ける能力は…と書きかけて、ためらうものがある。

◆朝晩のこみ合う電車で、つらそうに立つお年寄りを見かけることがある。隣人の困りごとに手を貸そうにも、言葉を交わしたことさえない都会暮らしの人も少なくないと聞く。実験の記事を読みながら、盆踊り唄がチクリと胸を刺さぬでもない。}

 手助けをするのは人間だけと思っていたが、今回の実験でチンパンジーも見返りが期待できない状況でも、手助けすることが分かった。人間社会では今の世の中は人情が地に落ち、自分さえ良ければ、他人が迷惑しても知らんぷりだ。思いやりのない自己中心の人は、チンパンジー以下と言える。

どうなる成田何も聞いていないと怒る森田知事

2009-10-14 09:13:18 | Weblog
10月14日付 編集手帳(読売新聞)
 {子供のころ、誰もが口ずさんだ唱歌「オウマ」は林柳波が作詞した。〈オウマノ オヤコハ/ナカヨシ コヨシ/イツデモ イッショニ/ポックリポックリ/アルク…〉◆読売新聞文化部「愛唱歌ものがたり」(岩波書店)によれば、柳波は幼い娘を連れて千葉県成田市の三里塚御料牧場に遊んだとき、想を得て「オウマ」の原詩を書いたという。歌の舞台はいま、成田空港になっている。

◆前原国土交通相が、羽田空港を国際拠点(ハブ)空港にする意向を表明した。「国際線は成田、国内線は羽田」という原則は取り払うという◆羽田と成田、“空港の親子”がポックリ、ポックリ仲良く歩いているうち、日本は国際空港の実力で韓国や中国に大きく水をあけられた。国家戦略として1頭を外国に太刀打ちできる競走馬に育てようとするとき、都心に近く利便性の高い「羽田」を選んだ判断は間違っていない。

◆お馬の親子が似合う成田の田園風景が空港に姿を変えるまでには、激しい反対運動があり、血も流れた。「これからは脇役で」と告げられても、地元は戸惑うだろう。前原氏が情理を尽くして語るしかない。}

 今回突如として前原国土交通相が、羽田空港を国際拠点(ハブ)空港にする意向を表明した。成田は国際線として充実を図ってきたが、空港反対が長く続き、空港として不便を強いられてきた。今まで羽田は国内という原則だったが、民主党になって、羽田も国際線を容認することを宣言。森田知事は何も聞いていないと、激怒したことは理解できる。しかし乗客は羽田の国際線に歓迎している。時代の流れを感じる。

iPS細胞で心臓細胞、医薬品の副作用予測

2009-10-12 09:44:20 | Weblog
iPS細胞で心臓細胞、医薬品の副作用予測
読売新聞
 
{人工的に作った心臓の細胞を使って、医薬品の心臓への副作用を予測することに、東京医科歯科大などのチームが成功した。新薬開発のカギとなる副作用の把握を、動物実験よりも正確に行える手段となる。
 一部の製薬会社は、臨床試験の開始に必要な安全性検査にこの技術を使うことを検討し始めた。

 予測に使う心臓細胞は、新型万能細胞(iPS細胞)から量産することができ、iPS細胞の世界初の本格的な実用技術として期待される。 医科歯科大の安田賢二教授と山梨大の杉山篤准教授らは、心臓の細胞に電極をつなぎ、心電図のような電気信号の波形を測る装置を開発。

 これに不整脈を引き起こす薬剤を加えて細胞への影響を調べる研究に昨年から取り組んできた。異常な波形はこれまでも見られていたが、不整脈を確実に見分けるのは難しかった。

 波形の分析技術を改善した結果、今回は致死性の不整脈に必ず直結する波形の乱れを観測できた。他の五つの不整脈を起こす薬剤でも、同様の傾向をとらえた。

 製薬会社は現在、新薬候補の副作用を調べるために動物実験を行う。しかし、人間への副作用を見つけきれず、臨床試験や販売開始後に副作用がわかり、開発中止や回収となるケースがある。

 今回の試験に使った細胞は人の胚性(はいせい)幹細胞(ES細胞)から作製したが、大量に作れる人間のiPS細胞を使えば、動物実験を大幅に減らし、検査の精度も上がると見込まれる。}

 iPS細胞の世界初の本格的な実用技術として、人工的に作った心臓の細胞を使って、医薬品の心臓への副作用を予測することに、東京医科歯科大などのチームが成功した。新薬の副作用を調べるために動物実験で見落としたことが、人間のiPS細胞を使う事で検査の精度が上がると言う。

やせすぎ ご用心 太りすぎより短命 東北大研究グループ

2009-10-11 06:45:09 | Weblog
やせすぎ ご用心 太りすぎより短命 東北大研究グループ(産経新聞) - goo ニュース
やせすぎ ご用心 太りすぎより短命 東北大研究グループ
2009年10月10日(土)15:35

 産経新聞
{を、東北大公衆衛生学の研究グループがまとめた。

 肥満度は体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割った体格指数(BMI)。研究グループは宮城県内の40~79歳の男女約4万4千人を平成7年から18年まで追跡調査し、分析した。


 40歳の人の肥満度ごとの平均余命は、男女とも順序は同じで、「太りすぎ」が最長(男性40・5年、女性47・0年)。以下は「普通」(男性38・7年、女性46・3年)、「肥満」(男性37・9年、女性44・9年)、「やせ」(男性33・8年、女性41・1年)の順。

 分析した大学院生の永井雅人さんは「やせすぎると細胞の機能低下などで血管の壁が破れやすくなるなどして、循環器疾患による死亡リスクが上昇するとの報告があるし、栄養不足が体の抵抗力を減少させるため、やせでは肺炎などにかかるリスクが高まるとの研究もある。今回の結果は、そうした影響によるのではないか」と話している。}

 メタポ気味の私にとって、40歳の人の平均余命は、「やせ」の人が最も短く、最も長い「太りすぎ」の人より6年程度短命との研究結果に納得した。確かに肥満は健康には良くないが、少々の肥満は、極やせの人より長生き出来るという結果に勇気をもらったような気がする。「太りすぎ」は医学学会が騒ぐほど寿命を縮める原因ではないと、独りで納得した。