喜多院法興寺

住職のひとりごと

台風18号には、少しの油断もならない

2009-10-08 09:46:28 | Weblog
10月8日付 編集手帳「読売新聞」
 {プロ野球で「18」はエース格の投手が背負う番号として定着している。いま大リーグの松坂大輔投手が西武時代からそうだったし、巨人では藤田元司、堀内恒夫、桑田真澄と錚々(そうそう)たる顔ぶれが並ぶ。
◆同じ数字を背負う手ごわい敵が列島を脅かしている。数千人が犠牲になった伊勢湾台風に匹敵する強さの台風18号には、少しの油断もならない。左投手が投げるカーブの軌道にも似た進路予想図を気にかけつつ、眠りの浅い朝を迎えた方も多かろう。
◆「日本文化の真髄とされるワビ、サビの根源は地震と台風だ」と、作家の山田風太郎さんが晩年の随筆に書いている。“もののあわれ”など独特の無常観はそこから生まれたと。
◆その通りとしても、地震と違って台風にはいま、観測技術と情報網のおかげで心の準備をするだけの時間がある。痛ましいニュースで無常観を味わいたくはない。必要とあれば避難は早めに、通勤や通学の行き帰りにも周囲への目配りをお忘れなく◆打ち返すことも、打席を外すこともできない。ヘルメットをしっかりかぶり、球から目を離さず、ベースから遠く立って身を守るのみである。}

確かに地震予知は難しいが、台風予知は観測技術の進歩により進路予想図も整っている。しかし、今後地球温暖化により、スパー台風の発生が以前より起こりやすくなっている。風速70M以上の風が発生すれば、建物、車を倒壊する力がある。水害にしても、高波により水没する都市も出てくる。