喜多院法興寺

住職のひとりごと

カメ命拾い3千キロの旅 中国で僧侶が放流 父島で保護

2007-05-23 10:31:31 | Weblog
朝日新聞
 {中国・広東省で危うく食用になるところを地元の僧侶に救われ、海に返されたウミガメが今月中旬、小笠原諸島(東京都小笠原村)の父島に上陸し、産卵した。NPO法人エバーラスティング・ネイチャー(本部・横浜市)が運営する小笠原海洋センターが、カメの甲羅に書かれた地名や日付をもとに確認した。放流地とは直線距離で約3000キロ離れており、カメを救った尼僧の釈文敬(シー・ウェンチン)さん(82)は「カメが日本で無事でいることが分かって、とてもうれしい」と話している。

 同センターの山口真名美所長によると、メスのアオウミガメで、甲羅の長さは約90センチ、体重は120キロ余り。父島・二見湾内の砂浜に14日夜、上陸した。翌日も同じ場所に上陸したが、砂が少なく産卵できない浜だったためセンターの施設で保護したところ、16日に77個の卵を産んだ。

 甲羅には「広東」「普善庵」「徐聞」などの漢字が赤く彫り込まれていた。山口さんは、知人で北海道大大学院に留学中の中国人女性、任敏儀(レン・ミンイー)さん(23)に相談した。任さんがインターネットで調べたところ、中国の現地紙「羊城晩報」が今年1月中旬、広東省徐聞県にある普善庵という寺の僧侶がウミガメを助けて海にもどしたという記事を掲載していた。

 同紙によると、商人がウミガメをレストランに売ろうとしているのを知った僧侶が4500元(約7万2000円)で買い取り、地名や日付などを甲羅に記して翌日海に放した。}

 朝日新聞が任さんに問い合わせてもらったところ、カメを救ったのは尼僧の釈さんと分かった。寺関係者の話では、同寺はウミガメを何頭も救ってきたが、今回は特別に大きく、みなでお金を集めて買い取り、寺で一晩保護したうえ、海に返した。放流してもウミガメは何回か岸に戻ってきたが、やがて海に消えた。放流地の港では、数百人の群衆が沖へ向かうカメを見守り、お祭り騒ぎだったという。}

 仏教では生き物を放生する事は、善行功徳が高いとされている。現代版「浦島太郎物語」では、亀を助けたのは尼僧の釈さんだった。レストランに売られるところを助けられ、放生地の中国広東省から3000キロを産卵のため日本の父島に泳いできた。殺伐としたニュースばかり目に入る今日、爽やかな話に感動した。

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