喜多院法興寺

住職のひとりごと

小沢元代表「違法認識せず」無罪認定?

2012-04-27 06:21:42 | Weblog
4月27日付 編集手帳 読売新聞
 
{白はめでたいしるし、 瑞 ( ずい ) 祥 ( しょう ) とされる。奈良時代には白いキジが献上されたのを喜び、「 白雉 ( はくち ) 」と年号を改めた例もある。
◆キジがめでたいのだから白いカラスも…と思えば案外で、江戸期の随筆集『 甲子夜話 ( かっしやわ ) 』によると〈城、枯らす〉で忌み嫌う武家もあったという。白ければ万々歳、でもないらしい。
◆こちらの「白」はさて、瑞祥か、凶兆か。元秘書のひな鳥三羽ガラスはすでに有罪の黒判定を受けているが、親鳥は白の判定である。政治資金規正法違反に問われた民主党の小沢一郎元代表に、東京地裁で無罪が言い渡された。
◆感激に水を差すつもりはさらさらないが、小沢氏はこれまでただの一度も国会の場で疑惑の釈明をしていない。国会は政治家の神聖な「城」だろう。疑惑には、刀と 鎧 ( よろい ) の代わりに弁舌をもって身の潔白を証し立てる“問答有用”の伝統がある。「問答無用。法廷がすべて」式の前例が国会の自浄能力を損ない、〈城、枯らす〉懸念は拭えない。
◆復権の足場を得た小沢氏は、国会に紅白の幕でも飾りたい心境だろう。死語になりゆく「政治的・道義的責任」を弔うには、白と黒の鯨幕が似合う。}

 小沢一郎民主党元代表の判決で東京地裁は、秘書との共謀について、ほぼ全面的に認め、主要な争点での小沢元代表側の反論をことごとく退けた。その上で、ほとんど争われていなかった点を挙げ、元代表が違法性を認識していなかった可能性を指摘し、無罪の根拠とした。
 あらゆる可能性を想定し、その全てを否定できない限りは有罪と認定できないとも受け取れる内容で、収支報告書の虚偽記載罪の共謀成立について、極めて厳格な証明を求めたと言える。全部秘書のせいにして、自分はしらを切り無罪になって、政治家を続けられるのに納得がいかない。

 

 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿