喜多院法興寺

住職のひとりごと

村上ファンド、阪神電鉄の筆頭株主に

2005-09-28 08:52:58 | Weblog
 セ・リーグ優勝が目の前だと言うのに、阪神関係者やファンの間に戸惑いの声が広がっている。この時期に嫌な感じがする。目の前で胴上げを見たくない巨人の
いやがらせかと? 「次はホリエモンが参戦してくるんとちゃうか」と阪神ファンは不安を隠さない。
 これまでに村上ファンドは、電鉄株と百貨店株を約一千億円を費やし株を取得した。両銘柄の株価が急騰し、今、全株式を売却すれば単純計算で五百億円ほどの利ザヤを稼ぐことが出来るそうだ。

(産経新聞)
元通産官僚の村上世彰氏が率いる投資ファンド(通称・村上ファンド)が、阪神電気鉄道の発行済み株式総数の26・67%を取得し筆頭株主となったことが二十七日、分かった。同ファンドは「あくまで投資が目的」として経営に介入する姿勢は見せていないが、筆頭株主になった結果、電鉄の子会社のプロ野球・阪神タイガースを含めたグループ全体に大きな影響力を持つことになる。
 ファンドが関東財務局に提出した株式大量保有報告書によると、26・67%は転換社債分も含めた割合。現在18・19%を保有する阪神百貨店株とともに、九月中旬から段階的に買い増してきた。ファンド側は「二十三日に電鉄経営陣と会い企業価値向上を求めた」と説明。電鉄広報室も会ったことを認めている。
 電鉄は十月一日に百貨店を完全子会社化する際、百貨店一株に対して電鉄一・八株を割り当てる株式交換を行う。電鉄の試算では、同ファンドの電鉄株の持ち株比率は26・82%になる見込み。完全子会社化に伴って、百貨店は二十七日付で上場廃止となった。
 電鉄と百貨店の株価は今月に入ってから、タイガースの二年ぶりのセ・リーグ優勝が目前に迫ったことを材料に上昇を続けていた。東京証券取引所では二十七日、電鉄株に買いが集中し、ストップ高の九四五円で取引を終了した。
 村上ファンドはこれまで資産価値や利益水準に比して株価の安い企業を狙って大株主となり、配当増額や事業見直しを要求してきた。株主が経営関与に消極的だった日本の常識を変えた「物言う株主」として注目される一方、「手法が強引で企業の長期利益に反する」との批判もある。
     ◇
≪「タイガースどうなる」 ファンはやきもき≫
 「物言う株主」として知られる村上世彰氏が率いる投資ファンドが、プロ野球・阪神タイガースの親会社、阪神電気鉄道の筆頭株主に突然、躍り出た。ニッポン放送株の争奪戦にかかわり、大阪証券取引所の大株主として経営陣と激しく対立したこともある村上氏。「今後、グループや球団の経営にさまざまな要求を出してくるのではないか」。セ・リーグ優勝が秒読みとなった微妙な時期だけに、グループ関係者やファンの間に戸惑いの声が広がった。
 タイガースナインは二十七日、二十八日からの巨人戦に向けて、甲子園球場で調整。練習終了後に岡田彰布監督は「話は聞いているが、詳しいことまでは知らない」と話すにとどまった。
 一方、私設応援団の西河秀文さん(61)は「この時期に嫌な感じがする。目の前で胴上げを見たくない巨人の差し金かね? 次はホリエモンが参戦してくるんとちゃうか」と不安を隠さない。
 阪神電鉄によると、電鉄による阪神百貨店の完全子会社化によって村上氏率いる通称・村上ファンドの電鉄株持ち株比率は26・82%となる見込みだ。合併などの重要な決議事項に対して、拒否権を発動できる三分の一の持ち株比率まで6%余りに迫ることになる。
 今後の注目は、村上氏が保有株式をどうするのか。村上氏はかねて「ファンドマネジャーである以上、もうけることが使命」と言い切っている。これまでに電鉄株と百貨店株の取得に合わせて約一千億円を費やしたとみられるが、両銘柄の株価が急騰した今、全株式を売却すれば単純計算で五百億円ほどの利ザヤを稼ぐことになる。
 ただ、短期保有は考えにくいと分析するのは有沢正一・岩井証券イワイリサーチセンター長だ。「投資目的にしては買い過ぎ。株価が上昇したこの一週間で無理をして買っている。そう考えれば政策的な意図も浮かぶ」と語り、タイガースという“超優良資産”のほか沿線に不動産を多数保有しているグループに対して今後、村上氏が資産の有効利用を求める可能性もあると予想する。
 村上ファンドは同日、自社ホームページに掲載したコメントで、株式取得は純粋な投資が目的であると強調したうえで、タイガースについて「球団名称、甲子園球場、縦じまのユニホームすべてに愛着を感じている」と言及。「経営陣にはブランド価値の一層の向上を期待する」と、球団売却などを要求する意図がないことを明言した。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿