喜多院法興寺

住職のひとりごと

ウイルス検出に威力、CNTセンサーの実証実験に成功

2005-10-19 06:53:20 | Weblog
<北大>CNTセンサーの実証実験に成功でウイルス検出に威力。ナノテクノロジーを使い、インフルエンザウイルスを従来の10分の1以下の時間で検出すると言う。CNTセンサーはシリコンの基板の上に、電流を流してウイルスを10分で検出できる。現在分かっている約135種類のインフルエンザウイルスは、抗原と抗体によって、電流が変化するため、種類を特定できると言う優れもの。今後、携帯電話大の端末に積み込め、野外で検出も可能となり、早期発見、予防に威力を発揮しそうだ。

毎日新聞
 北海道大創成科学研究機構の武笠幸一特任教授らのグループは、最新のナノテクノロジーを使い、インフルエンザウイルスを従来の10分の1以下の時間で検出するセンサー「カーボンナノチューブ(CNT)・センサー」の実証実験に成功した。B型肝炎ウイルスやBSE(牛海綿状脳症)、残留農薬の検出などさまざまな用途にも応用が見込めそうで、07年度末の実用化を目指している。
 ◇B型肝炎ウイルスなどさまざまな用途にも応用
 CNTセンサーはシリコンの基板の上に、抗原または抗体を置き、電流を流して反応を見る仕組みで、ウイルスを10分以下で検出できる。現在分かっているインフルエンザウイルスは約135種類あるが、抗原と抗体が合った場合、電流が変化するため、種類を特定できる。センサーの大きさは長さ1~5ミクロン(1000分の1ミリ)、直径は5ナノメートル(200万分の1メートル)しかなく、検出感度は従来の数十万倍という。
 携帯電話大の端末に積み込め、野外で検出も可能となり、早期発見、予防にもつながるという。今後、BSEなどへの応用を北海道の研究機関などと協力して進めていく。武笠教授のグループは特許を出願している。
 武笠教授は「その場で簡単に検出ができるため、農家が鳥インフルエンザに感染した鳥だけを見分けるなどさまざまな応用法があり、今後、ビジネスモデルを検討していきたい」と話している。
 同研究機構はインフルエンザなど人獣共通感染症の研究を重点課題の一つにしている。インフルエンザの型を知るには、カモやブタのふんからウイルスを検出する必要があるが、従来のエライザ法を利用した場合、検出作業に3時間以上かかった。さらに、施設が整っている研究機関に持ち帰る必要があり、短時間でウイルスを検出し、携帯可能なセンサーの開発に力を入れていた。【柴沼均】

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