喜多院法興寺

住職のひとりごと

がん遺伝子を“活用”阪大が強い殺菌効果など持つ物質合成

2007-05-10 06:01:05 | Weblog
読売新聞
 {がんに関連する遺伝子の一部から、血管をつくる作用や強い殺菌効果のある新しい物質を合成することに、大阪大医学系研究科の中神啓徳助教、金田安史教授らが成功した。

 本来は“悪玉の一味”に見られている遺伝子も、使い方次第ではまったく別の機能を持ち、有益に利用できることを示した初のケース。遺伝子の隠れた能力として注目される。

 人の心臓細胞から取り出された遺伝子やその断片1000万個を、血管の培養細胞に1個ずつ組み入れて機能を調べ、血管細胞を増やすなど最も「優秀」な機能を持つ遺伝子断片を検出した。

 この断片はがん細胞の表面に現れるたんぱく質をつくる遺伝子の一部で、そこから、たった30個のアミノ酸からなる新物質を合成した。本体のたんぱく質自体には血管細胞を増やす作用はなかった。}

 がんの遺伝子といえば悪者の代名詞でるはずが、使い方によると血管をつくる作用や強い殺菌効果のある新しい物質を合成することに成功した。今回、がん細胞の遺伝子を使うことで、遺伝子の隠れた能力利用し有益に利用できることを示した初のケースだ。今後の研究に期待したい。