うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

おとめ座・かみのけ座....(C81)

2008年01月15日 21時23分19秒 | 新・星座物語
今年最初の“新・星座物語”は、今日、郵送で届いた杉山はるかさん(常盤小6年)の作。
全く、原文のままお届けする。
タイトルは『おとめ座・かみのけ座』

 ある村に、美しい乙女がいました。
でも、その乙女には、ひとつの秘密があったのです。
その秘密とは、乙女は永遠に生きる魔女だったのです。
 ある日、乙女は村の子どもが橋から落ちそうになっているのを見かけ、思わず魔力を使ってしまったのです。
 それがきっかけで、魔女ということが村の人々に知られ、その村では、魔女は不吉の象徴として伝わっていたので、
乙女はすぐ焼き殺されることになりました。
 そして処刑当日、乙女は村の広場にすえつけられた木にはりつけにされてしまいました。そしてとうとう点火されました。
 その時、あのとき助けられた子どもがやってきました。
 「やめてーーーー!!」
 子どもはせいいっぱいの大声で叫び、訴えました。
 「なんで...何で殺すの?何も悪いことしてしてないのに...」
 魔女が口を開きました。火は、もう、胸のあたりまできています。
 「....ありがとう....でも....やっと、やっと私は....」
 乙女はそう言って、この世を去りました。目には、涙が。
 永遠の命を持つ乙女は、実は永遠の命など欲しくなかったのです。
 ただただ、「普通」がほしかったのです。
 乙女の焼けたあとには、その美しい髪だけが残っていたのでした。

....と、まぁこちらで、整理したりドラマチックに入れ替えたり手を入れれば味は良くなるけど、あえてしなかった。
 そして、これには、次のような“あとがき”が添えられている。

 少し、ジャンヌ・ダルクと似せてみました。永遠の命を持っているのに何で死んだの?とかの
つっこみはよしてください。「永遠の命」のところ削っちゃってもいいし。
 私にしては、長いの書いたんで、がんばったということで見逃してください。

 封には、信書もあって、これは公開できないけれど、私は、それを読んでいて、デスクで思わず目頭が熱くなった。
 星のお話を続けていて良かったと、じぃんときたのだ。
 杉山さん、あなたもブログを見てくれているようだから、ここで、改めてお礼をいいます。
 ありがとうは倍かえしで、「ありがとう、ありがとう」。
 中学に入ったら天文クラブにいらっしゃい、大歓迎で待っていますよ。
 画像は、おとめ座ソンブレロ銀河。