憩う、楽しむ 広島・湯来通信 

広島市中心部から1時間。新たな交流・体験エリアである湯来地区の最新情報。天然温泉と豊かな自然が皆様をお待ちしています。

湯来に伝わる民話「阿弥陀ヶ峰物語第3話」

2010年07月23日 07時34分02秒 | 自然・アウトドア
7/23(金)23℃

 おはようございます
 暑いですね。
 
 農作物などのために日照不足を嘆く年があろうかと思えば、今年のようなカンカン照りで適度な雨が欲しいと思ったり、適度な雨でいいと思う矢先にゲリラ豪雨て被災したりと、なかなか我々人間の思うとおりは自然界は融通が利かないようです。

 今日も一日暑くなりそうですから、暑さ対策を怠りなくお過ごしください。


 今朝は湯来に伝わる民話「阿弥陀ヶ峰物語第3話・山川家に伝わる話」です。

 九郎左衛門が亡くなってから何代か後のことです。ゆとりある暮らしを送っていた山川家も、生活がだんだん苦しくて来ました。その上、火災に遭いました。
 食う米も無くなり、貧乏をすれば借りに行っても貸してくれる者もありませんでした。生きていくために仕方なく「大蛇退治にまつわる家宝の弓矢だが手放さなければなるまい」と、当時栄えていた庄屋さんに麦1俵で弓矢を譲ってしまいました。そして、数人の家族が麦三斗(45kg)にワラビの根、フキ、ヨモギ、ショウボウ(木の葉)などを採食しながら4ヶ月飢えをしのぎ春を迎えたそうです。
 弓矢を譲り受けた庄屋さんでは、こんなことがありました。
 あくる年の春、女房がひょっくり死んでしまいました。続いて一人娘も急死しました。こんなことがあって、夏が過ぎ秋が深まったある晩、主人が寝ていると山川家から譲り受けた弓矢の下に、筆立てが何事もないのに、パァーンとう音とともに真っ二つに割れてしまいました。主人はふと、山川家に伝わる伝説を思い出し、「丁度、大蛇を射止めた時刻であろう」「春以来の不祥事も弓矢の祟りであろう」「この弓矢は我が家で持つべきではない、山川家にお返ししよう」と夜明けを待って山川家に返しました。 
 これからは、代々山川家に伝わり、両家とも平穏な暮らしが続きました。

 この弓矢、ある家に実在していると思うんです。単なる民話じゃなく、実在してるんです。私微かな記憶の中に子供のころ遊びにたち寄った家の鴨居に掛けてあったような・・・・、いつか、記憶に残るその家にお邪魔して真実を確認しようと思います。いつになるかは分かりませんが、気長にお待ちください。

 次回は「ごんべえのひるね」です。お楽しみに


 昨晩、友人のお母さんが亡くなられたとの訃報を聞き、お通夜に行ってきました。亡くなられたお母さんは、我が家の母と同い年の同級生。小さい頃には、一緒の学校に通っていたと母が言ってました。そして、とても寂しそうでした。
 老いる母親を見ると、「いつか」ということが脳裏をかすめるとともに、「我や先」になってしまいそうな不安に駆られたり、暑さのせいで心身が消耗してるのかもしれません。

 週末に、何がしかの鋭気を養って、「元気はつらつ」になりたいと思ってます。明日、朝っての2日間、広島ツーリズム大学が開校します。限られた時間を楽しみたいと思っていますので、お初にお目になる方はよろしくお願いします。


 来週は、ツーリズム大学の報告もしたいと思いますのでお楽しみに。
 今週も最後までお付き合いいただきありがとうございました。ではまた来週お会いしましょう。


 表紙の写真は湯来町多田の「宮ヶ瀬の滝」でした。涼を求めての外出先にぜひどうぞ。

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