憩う、楽しむ 広島・湯来通信 

広島市中心部から1時間。新たな交流・体験エリアである湯来地区の最新情報。天然温泉と豊かな自然が皆様をお待ちしています。

湯来に伝わる民話「馬頭観音(その2)」

2012年04月23日 06時49分58秒 | 民話
4/23(月)8℃     

 おはようございます。

 出勤して一番、いつものことですけど、職場の朝のコーヒーを準備していて今朝は一段といい香りが匂っています。


 今朝は、湯来に伝わる民話『馬頭観音(その2)』です。

 湯来温泉から打尾谷に入る、湯来のはずれにも馬頭観音といわれる小さな観音様が祀ってあります。
 むかし、山県の筒賀や戸河内から猪又山の峠を越え、打尾谷を通って何十頭かの馬が毎日送られてきたり、隅や米を積んだ駄馬や人が通っていました。
 けれども道が悪く、雨が降るたびに小石がゴロゴロと出ていましたので、人さえ歩きにくく、よく足を痛めたり、怪我をしたり、病気になって死んだりする馬もいました。
 そこで村人たちは
 「観音様をお祀りして馬を守っていただこう」
 ということになり、
 「昇飛天馬(しょうひてんま)観音」という馬頭観音を祀りました。
 そこを通る多くの人馬は、馬頭観音様にお祈りして通っていきました。
 今は、馬も通らず、観音様はひっそりとして、自動車の安全を祈っておられるのではないでしょうか?


 この民話に出てくる馬頭観音は湯来温泉河鹿荘に渡る赤い橋のすぐ上流、県道沿いに今もあります。昔は、現県道よりも上側にあった里道横にあったそうで、この民話の時代とは場所が変わっています。10年近く前の災害時では、周りの杉が倒れたにもかかわらず社は壊れることはありませんでした。大きな神社で事故防止の祈祷も効果はあるんでしょうけど、こうした小さな社でも信じれば「無事故」が叶うかもしれません。一度尋ねてみてはいかがかな????


 次回の湯来に伝わる民話は「じんげんとろ」です。お楽しみに。
 「じんげんとろ」って何だと思いますか????わかる方がいらっしゃるかな?


 今日はこれから天気が良くなりそうです。日中は暑く感じることもあるでしょうから、外出される方は日焼け止め対策をお忘れなく。


 では、今週もまたまたよろしくお願いします。
コメント
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