憩う、楽しむ 広島・湯来通信 

広島市中心部から1時間。新たな交流・体験エリアである湯来地区の最新情報。天然温泉と豊かな自然が皆様をお待ちしています。

湯来に伝わる民話「乙羽が滝の伝説」

2010年10月14日 07時02分44秒 | 民話
10/14(木)14℃

 おはようございます。
 ブログへの書き込みしてからいきなりトラブル。
 せっかくほぼ書き終えていたというのにがっかり、チョッと手抜きの書き込みになっていますがお許しください。

 今日の天気は曇り。夜になると一部の地域でが必要かもしれないとの予報でしたのでお気をつけください。



 今朝の湯来に伝わる民話は「乙羽が滝の伝説」です。

 白砂日際の堀の割りの下に「乙羽が滝」という地名があります。むかし、そこに古狐が棲んでおり、通る人を化かして困らせていました。
 その古狐は、「乙羽という美人」に化けては、男の人を騙して山奥に連れ込んでいました。
 ある日、男の人が馬を連れて山仕事に行きました。掘割のところまで来ると美しい女の人がうずくまっています。どうしたのかと尋ねると、
 「足を痛めて難儀をしており、お助けください」
 「お安いことよー、ちょうど馬がいるので乗りんさい」
 と得意になっているのに、馬の目には狐の姿が見えるので、女の人を乗せるどころか暴れだしました。
 「しょうがないやつよのぉ」
 手綱を放すと、馬は家の方へ帰っていきましたが、男の方は女の人の手をとって山奥に入って行きました。家の方では、馬だけが帰ってきて男の人が帰らないので、
 「さては、狐に騙されたな?」
 近所の人にお願いし、みんなで仕事場まで行きましたが姿は見えません。方々を探してみれば、ずっと山奥に男の人がぼんやりと座っていました。
 こういうことが度々ありました。
 この乙羽狐は、毎年、吉田というところに位を受けに行っていました。吉田までの行き帰りに、死んだ人の家があるとその人の「亡霊」に化けて困らせていました。
 ある年、吉田に行く途中、いつものように死んだ人の家の「亡霊」に化けて毎晩出ていました。
 「亡霊が出て、淋しゅうて、恐ろしゅうてやれん」
 と言うので、ある晩近所の人達が集まり、色々と相談をしてその亡霊を捕まえました。捕まえてみると乙羽狐です。狐が白状するところによると、
 「私は芸州白砂の乙羽狐でございます。吉田に位を受けに行く途中、私の力を試すために化けて出ましたがこうして捕らえられました。どうかお助けください」
 とお願いしましたが、度々のことなので許してもらえず殺されてしまいました。
 白砂では、乙羽という美人に化けて出ていたので、そこを「乙羽が滝」と名付けましたが、今ではこの近くにそれらしい滝はありません。

 この物語、命乞いをしたときに助けてやらなかったことを戒めているのか、民話としては残っているものの滝そのものが地域に無いという事で、今も狐に騙されていることの語り継ぎなんでしょうか?よくわからなくなってきました。
 因みに、白砂という地域は、湯来町の南部地域の比較的盆地の地形の中にあり、「滝」らしい滝がありません。
 皆さんはどうお感じになりましたか??


 今朝の写真は湯来町の南部にある山の写真です。名前を聞かれても、国土地理院やグーグルマップの地図に名前が出てこない、そんな山なんですが、シルエットを見ていただければ何を言わんとしているかお分かりになりますよね?

 シルエット・・・・、そう形。

 左右均等、なだらかな曲線。よく見ると富士山にそっくりの形をしています。
 通勤途中で以前から気になっていて、いつか皆さんにお伝えしたいと思ってた山の一つです。登って楽しむ山もあれば、下から見上げて楽しむ山があってもいいと思うんです。
 冬場の初冠雪が山の頂上付近を覆った時の見た目がリトル富士にそっくり。誰かに訂正されるまでは、「湯来小富士」の名称を唱っておきたいと思います。いつか本物の富士山に登ってみたいなぁ

 ところで、湯来と言えば、回りが山・山・山。急峻な山々に囲まれてますから、当たり前と言えば当たり前なんですが、が出るわ出るわ
 この数日、二匹が自宅周辺を徘徊していて猟犬と遭遇。連日でこの2匹を猟犬がゲットするし、車で帰っているとが車にはねられて死にかけていたり、道路チュウ央部をが行ったり来たり。たぶん、車のライトで目がくらんで右往左往・あっちチョロチョロこっちチョロチョロの状況だったんでしょうね。(何という環境の場所に住んでるんでしょうね)
 この野ネズミ、私以外にも数人が目撃してまして、幸いにも事故に遭うことなく、どこかの家に冬篭りの支度をしているみたいです。
 偶然でも目撃されましたら、見守ってやってください。

 週末は湯来の秋祭りですよ。土曜日の夜頃をお楽しみくださーい


 次回の湯来に伝わる民話は「ええ女房岩」です。お楽しみに。
コメント
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