「上原正吉」伝 頭から煙が出るほど考え続けろ!―大正製薬の基礎を築いた男の発想と行動かんき出版このアイテムの詳細を見る |
副題が「頭から煙が出るほど考え続けろ!」。
やはり並みの考えをもってやっている人じゃーない!!っていう感じは伝わります。
明治30年12月26日、埼玉県の農家に生まれた正吉は、6男1女の末っ子でした。
畑の草取りをするのにも皆が、雑草を取りながら前に進んで行くのに、一人だけ取りながら下がって行きます。「下がって行ったほうが、雑草の取り残しを確認しながら出来る」っていう行動派アイデアマンのエピソードが語られます。
大正2年、上京するときに親代わりだった長男・長吉に言われた詩経の言葉が副題の出どころでしょうか。
「切るが如く、磋(みが)くが如く、琢(う)つが如く・磨(と)句が如く。」「切磋琢磨」ー勉強に勉強を重ねて、自分という玉を磨きなさい!!
この言葉を胸に、「大正製薬所」「石井薬品商会」石井絹二郎との出会いから、下田・土屋家の長女として生まれた小枝さんとの出会いから結婚。
関東大震災の中で考え出した・特殊株主構想。
1981年6月に退職するまでが描かれています。
正吉は10億円の退職金すべて靖国神社に奉納しています。税金4億円差し引かれるのを私財4億円を足して10億円にして寄進したそうです。
幾多の壁を乗り越え、前進を重ねる立志伝読むのもたまにはいいですね。