健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

東寺。

2006-09-08 | looking.
中学時代の修学旅行以来、何度となく京都へは行きましたが、何故か東寺には行ったことがありませんでした。
京都駅からも一番近いお寺なのにです。
一昨日の東京での会議から、新幹線で京都乗り換え、北陸本選のサンダーバードで加賀温泉駅に向かうまで1時間10分ほどの時間が出来ました。
東寺まで散歩しました。
延暦13年(794年)桓武天皇は、動乱の中奈良から長岡京を経て平安京へと遷都しました。
羅城門の東西にそれぞれ大寺を建立しました。
現在の京都は御所をはじめとして大部分が、北や東へずれてしまっていますが、東寺は平安京発祥の場所にそのまま残っていて一級史跡に指定されています。
東寺の造営が始ったのが延暦15年(796年)です。
留学を許された空海が、真言宗密教を学んで帰朝したのが806年で、東寺を賜ったのが823年、講堂から五重塔の造営に着手したのが826年です。
東寺が完成したのが883年で、空海が弘法大師の名前を贈られたのが921年(延喜21年)でした。
信長が入京したとき東寺を宿所としました。4回火災で焼失しており。現在の建物は1641年・徳川家光の発願により再建されたものです。

思いのほか広い境内でした。慶賀門から入ると、いきなり城のお堀のように境内を取り囲むように、一面の蓮の花・蓮の葉っぱが見事に緑を輝かせています。
信長が宿舎にしたのは、この防御堀があったのも選択の要因ではなかったかとも思わせます。
国宝の五重塔を望み見事な大きさです。
境内にある桃山時代に建立された国宝・金堂には、薬師如来・日光、月光菩薩が祀られています。
講堂には、大日如来を中心にして、国宝の不動明王・多聞天などの4天王、五大明王、五菩薩、梵天など15体の国宝彫刻が祀られていて、壮観です。
大乗仏教が民衆に向い広く教義や言葉を文字で説いたのに対して、空海が清龍寺恵果から受法して持ち帰った密教は、極めて神秘的・象徴的で、教団内部だけで伝持されてきた傾向があります。
安置されている国宝仏像の配置が、密教の体系を表しているのでしょうが、独特の雰囲気・立体曼荼羅っていうそうです。
しかし、敷地は暗さなど、微塵も感じさせず・緑の木立と、池もある気持ちの良い空間でした。
何故、観光客が少ないのか??京都駅から近過ぎるのが、災いしているのか?
毎月21日、弘法大師の命日に開かれる「弘法さん」には、1000件以上の露店が並ぶっていうんだから大変な賑わいでなのでしょう!!!
コメント
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