バイエル薬品

１９８７年、リウマチを患っている父親の痛みを少しでも和らげたいという思いから、バイエル薬品の研修者がアスピリンを開発しました。
バイエル薬品を象徴するこの薬は誕生から百数年を経た現在でも、解熱鎮痛剤の代表選手として活躍しています。人類にとって無くてはならない薬剤になっています。これだけ継続して使われている薬剤はマレで、今や１錠たったの７円ほどになっています。最近は新たに、血液のベトベトした状態をサラサラにして脳血栓の予防薬としての薬効も認められて、世界で錠数にしたら一番多く処方されている薬剤じゃーないでしょうか。
アスピリンはピリンという名称がつくけれど、ピリン系の薬剤ではありません。アスピリンは商品名で、成分名はアセチルサリチル酸という化学物質だからです。
ピリン発疹などがアレルギー症状の出るピリン剤はスルピリン、アンチピリンなどで、まったく化学構造式が違います。
バイエル薬品は医薬品事業だけでなく、もともと染料から出発した会社の歴史を生かして、農薬、医療機器、素材産業まで手広く製造する化学総合メーカーだ。
２００４年には、大豆サビ病が南米で蔓延し、収穫量の８０％を失ってしまった。この恐ろしい糸状菌は竜巻に乗って、襲来し、今年アメリカでも発見された。この菌を殺菌する農薬２剤を製造・販売しているのもバイエル薬品だ。
最近は、次世代ＥＤ製剤、レビドラも売れてきている。バイアグラとは作用メカニズムが違う優秀な勃起不全治療薬だ。
六本木グランドハイアットで行われたレセプションは各業界から３００人以上が集まって、バイエル社のビジョン発表を祝った。
このメンバーがレセプションで演奏。ヘンデル、パッフェルベルなどなど、素敵な演奏でした。