健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

伊万里

2005-11-14 | looking.
3日には福岡から伊万里まで行ってきました。まずは鍋島藩の御用窯が延宝3年1675年から廃藩置県1871まで置かれていた伊万里・大川内山へ。
九州の焼き物のルーツは唐津焼とされていて、陶器であり、茶陶や生活の器として生産されていました。朝鮮出兵で、各藩が大量の陶工を拉致してきて、各地に技術がひろまり、おのおの特色展開をしていきました。日本で最初のツルツルした焼き肌の磁器が、ここ肥前・有田郷を中心に17世紀末に誕生。海外にも輸出されるようになり、この技術に追いつき追い越せで出来たのが、ドイツのマイセン窯だといいます。
7月に行った薩摩焼・苗代川とは規模が違って、山の斜面に30軒以上の窯がひしめいている大きな集落です。御用窯があったことから、入り口には関所まであります。貿易を管理するために必要だったのでしょう。ただ、陶工をこの村に閉じ込めるためではなくて出入りは自由だったそうです。博多の町に遊びにいったり、多くの情報に触れないといい焼き物はできないという藩主の考えだったそうです。鍋島藩は特に教育にも熱心で、近くの多久市には、立派な学問の里「孔子廟」があります。湯島の聖堂を習ったといえ、実際に建築したのは1商人で、当時の民度の高さが伺えます。
苗代川と違ってここは何百人単位で、陶工を拉致して来たといいます。町のはずれには高麗人の墓もあります。輸出が減少したときもリストラされたのは全部日本人で、とても優遇されていたといいますが、ひどいことをしたものです。
案内の吉田さん懇意の「畑萬陶苑」で休憩。
写真のような、可愛い伊万里の磁器でもてなしてくれます。こうして供されると、麦チョコも美味しいし、コーヒーの味も冴えてくる気がします。
丁度、陶器市もやっていて、このあと、柿右衛門窯、今右衛門窯・青花窯と回ってきました。
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