健康楽園。

健康に関する情報・提案を主にする。

私の履歴書。

2005-06-30 | 読んでみた。finding.
現在日経新聞で野球監督の野村克也さんが連載しているが、昨年11月に連載された、武田國男さんの記事が単行本になって発刊された。「落ちこぼれ・タケダを変える」独裁者・バカ殿と呼ばれながら信念で貫いた世界企業への改革-と、サブタイトルにある。
武田國男さん、次男どころか、現代では貴重な三男坊に生まれた。「大阪の古い商家では生まれながらににして長男が跡継ぎと決められていた。将来の家長とそれ以外の子供は明確に区別し、長男には早くから帝王学を施す。三男の私から見たら長兄を育てるためにあるような家庭だった。私は小さい頃からひがみ根性がしみつき学校でもおよそ勉強しない劣等生できた。」と武田家や兄との確執の中で反骨精神を育んできたのが判る。甲南小学校から大学までの遊びっぷりも見事!しかし、壮絶なのは、進行性膀胱がんを患い、手術後に中間決算発表をしている、抗がん剤で毛がすべて抜け落ち、細った写真だ。写真には写っていないが、そのとき作った50万円のカツラは今でも捨てずに保管していると言う。「家も学校も会社もすべて落ちこぼれ。そのうえ、人見知りする内気な性格ときたらただの厄介者である。」悪戦苦闘し、改革していく様子が書かれていく。
「ぬるま湯の中で仲良しクラブや部門エゴにうつつを抜かし、茶坊主しか出世できない。万事ドンブリ勘定で、責任の所在などあってないようなもの・・・。」この大武田を、1兆円企業に育て上げ経常利益4000億円以上を稼ぐ優良企業に変身させた。海外の売上は70%を超える。
公私混同徹底排除とか、教えられることの多い厳しい本だ。早速お礼状を書こう!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする