ひらけいメモBlog@goo

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PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(5)

2007-07-31 22:46:16 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 ようやく、待望の PONTUS EN-4500 がやってきた。
 今回は取り付けについてだ。

 EN-4500 は吸盤つきのスタンドを使用するタイプだ。ダッシュボードに台座を貼り付け、そこに吸盤でくっつける。
 個人的にはスタンドごとダッシュボードにくっつけるミニゴリラのタイプは、車の中にポータブルなナビが隠してあるかもしれないというような形跡を見せてしまうので、どうにも好きではない(気にしすぎか)。


(ミニゴリラのスタンドと並べてみた)

 スタンドはなんというか大味な作りだ。ネジは2ヶ所にあり、台座側は1軸での回転、本体取付側はネジによってボール状部分を締め付けて固定するようになっている(3枚目の写真)ためある程度は自由に回すことができる。
 自由度という面では写真をご覧いただきたいが、吸盤の吸着面で回せることを考えれば台座側は2軸なので、ミニゴリラと大きな違いは無いだろう。一度固定してしまえば動かすことも無いので、それほど問題にはならないだろう。



(このくらいは余裕で回る)


(スタンドの取り付け部)



(横から)

(吸盤を緩めた状態)

 なお、別の記事に記載するが EN-4500 は字が小さいのでダッシュボードでは遠いかもしれない。わたしはエアコン送風口にドリンクホルダーで固定しているが、視界の妨げにもならないし、こちらの方が快適に使用できるように思う。

 EN-4500 のスタンドへの取付は爪を引っかけるタイプ。ワンタッチで、着脱性は良い。また車を運転している最中に外れるようなことも無いと思う。
 ミニゴリラのようなパーキングブレーキ結線なども不要であり、また内蔵バッテリのみでナビもできるので、複数の車で持ち運んで使用するような場合には EN-4500 の方が断然優れている。

 ミニゴリラは4.5インチ、EN-4500 は 4.3 インチではあるが、そう気にするほどの差では無いだろう。十分な大きさだ。

 なおメーカーによると、今後バイク取付キットも販売されるそうだ。防水も含めてどういうものが出てくるのだろうか。

NV-SB250DT
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PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(4)

2007-07-30 22:10:42 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 ようやく、待望の PONTUS EN-4500 がやってきた。
 今回はGPS感度についてだ。

 ミニゴリラNV-SB250DTへの最大の不満が、GPS 感度が悪すぎることだった。
 ということで、PONTUS EN-4500 とミニゴリラNV-SB250DTの感度を比べてみることにした・・・ と言っても、正直これはスペック上からも明らかで、実際に比べてみても明らかに EN-4500 の方が感度が良い。格が違い、具体的には環境によっては屋内でも測位可能だ。ただ、1年前のPNDである Mio C310 と比較すると、感度が悪いようにも感じる。また初期測位に若干時間がかかるときがあるので、確認中だ。

 しかし、この感度の良さが実際のナビでどの程度差として出てくるのか、という点はなかなかに難しい。実際の使用場面では、ミニゴリラのレビューで書いたように、
・道路上は(トンネルの中や高架の下でも無い限りは)比較的開けていてGPSにとっては良い環境である。
・車は走っているので、すぐに受信状況が変わる。
・NV-SB250DTは(EN-4500も)衛星を見失ったあとの再捕捉が速い。
であるために、NV-SB250DTは衛星を見失うこともあってもすぐに再捕捉でき、GPS 感度の悪さが致命的な欠点にはなっていないというのが正直なところだ。もちろん、EN-4500 も何ら問題なく使用できた。

 感度が良すぎると測位に不適な電波を拾ってしまい、これにより精度の劣化があるとも言われている(アナログテレビのゴーストのようなもの?)。しかしこれまでの EN-4500 の試行ではそのような現象は発生していない。
 問題が無いのであれば、GPS頼りのPNDであれば感度は高いに越したことはないと思う。この点ではやはり圧倒的に PONTUS EN-4500 がよい。

NV-SB250DT
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PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(3)

2007-07-29 07:12:00 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 ようやく、待望の PONTUS EN-4500 がやってきた。
 今回は(興味のあるものを先に書いてしまったので順番が逆になってしまったが)購入理由の話だ。

 ミニゴリラNV-SB250DTを注文したのはいいが、どうしても EN-4500 が気になって仕方なかった。それは、わたしが GPS 好きであるということが理由で、ミニゴリラの GPS 感度の悪さが目についてしまったからだ。ミニゴリラへの不満は、これが一番大きい(25dBの差なので、300倍は違うはずなのですが・・・)。
 その他スペックとして現れる部分を見ても、EN-4500 は液晶が 4.3 インチと若干は小さいものの十分な大きさ。住所検索は2000万件と若干劣るが十分。電話番号検索は1000万件とDVDナビ並。オービスにも対応。もちろんワンセグ視聴も可能。今のところ使う予定は無いが、メディアプレイヤーにもなる。
 十分にミニゴリラと対抗するものを持っている。

 ということで、EN-4500 も購入してしまったのだ。
 参考までに、両者のスペックを記載しておきたい。実際に使ってみて分かったことも記載した。

機種名
PONTUS EN-4500

ミニゴリラNV-SB250DT
GPS性能-159dBm-134dBm
外付けGPSアンテナ
大きさ133×78×33mm143×83×34.5mm
重さ250g340g
液晶4.34.5
地図データ格納場所外部SD内蔵2GB
地図縮尺10m~50km25m~250km
外部メモリSDSD(地図更新用)
外部接続専用外部端子×
内蔵電池稼働時間3h4h
地図メーカーゼンリンゼンリン
ワンセグ
その他ナビ以外機能MP3/WMA/JPEG
BMP/GIF/PNG
TIFF/WMV
×
住所検索数2200万3000万
ジャンル・周辺検索200万200万
施設名検索200万?208万件
電話番号検索1000万件280万
周辺検索範囲5km10km
地点登録500100
VICS××
自律航法××
オービス対応×
オートディマー×
防滴××
バイク取付オプション予定×

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PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(2)

2007-07-28 23:31:32 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 ようやく、待望の PONTUS EN-4500 がやってきた。
 今回はワンセグの話だ。

 興味の対象は、どちらの方が受信感度が良いか? ということだと思う。結論は、似たり寄ったりではあるが、PONTUS EN-4500 の方がいいような気がする、といったあたりだ。

 EN-4500 のワンセグだが、注意点が2つある。
・プリセットされた受信局が無いので、受信エリアが変わったらスキャンする必要がある。1分弱はかかる。
 このスキャンによって見つからなかったチャンネルはチャンネルのリストに出てこない。従って電波状況の良い場所でスキャンしなければならない。都道府県を越えて頻繁に移動するということがなければ問題にはならないが、車は移動するものなので、そうも言ってはいられないかもしれない。
 
・チャンネルの選択方法には、チャンネルのUp/Downとチャンネルのリストから選択する方法と、2つある。Up/Down を使用した場合、選択したチャンネルが受信できるかできないかが分かるまで、チャンネルの移動ができなくなる。これにより、次の次のチャンネルを選択したいのに、その間にあるチャンネルを経由したときに待たされてしまうということが起こる。離れたチャンネル間を移動するときは、チャンネルのリスト表示を用いた方が早い。

 ミニゴリラ NV-SB250DT は上記のような問題は無く、都道府県ごとにチャンネルのプリセットがあるのでまずはそれを使えばよい(エリア選択後にスキャンも可能)し、Up/Down を使うときも引っかかりなくどんどん移動できるので困らない。
 エリア選択という点では、NV-SB250DTにはもう1つ機能がある。それは自宅登録、だ。自宅でのエリア選択+スキャンの結果を保存できるという機能で、出かけた先でエリアを変更していても、これ1つで元に戻すことができる。

 感度については、EN-4500 の方が明確に良いという確証は得られなかった。上にも書いたように良いような気はするのだが・・・ アンテナ位置や本体の向きによって受信できるかできないかが左右されるため、確実に比較するのはなかなかに難しい。ただ個人的な印象では、EN-4500 の方が悪いということは無いと思う。

 EN-4500 は PND なので、ワンセグを利用するとなればナビとの間で機能を行き来することになるだろう。EN-4500 の場合、ナビからワンセグへの移行は、ナビのメニュー画面->HOME画面(ナビやワンセグなどの機能選択画面)->ワンセグ、と移ることになる。逆も同様の手順だ。ナビ->ワンセグの移動ではナビを終了させることになるが、再開時は移行前の状態から再開できるため、特に問題にはならない。
 ミニゴリラ NV-SB250DT はワンセグとナビしか機能が無いため、画面のどこかをタップして「ワンセグ」ボタンを出す->それを押してワンセグ画面にする、で終わりだ。逆も同様の手順だ。NV-SB250DT もワンセグからナビに戻すときは移行前の状態から再開できる。

 同じ番組を見比べると、両者は若干色味が違う(文章上でどう違うのかを表すのは難しいですが・・・)。

 参考までに、ワンセグ使用時のメニュー画面を掲載してみた(7/29)。

 1段目

 2段目
 使い勝手上の違いにはならないが、NV-SB250DT では番組の映像上にメニューが重なって表示される。EN-4500 ではメニュー表示時は番組の映像が小さくなり、空いたところにメニューが表示される。

 ということで、ワンセグについての使い勝手はミニゴリラ NV-SB250DT の方が高いが、EN-4500 も使い方によってカバーできる範囲だ。

NV-SB250DT
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ミニゴリラ NV-SB250DT 購入レビューその5補足

2007-07-28 22:43:05 | 位置情報・地図
NV-SB250DT

 ミニゴリラ NV-SB250DT のナビゲーションレビューの補足だ。
 以前記載したように、NV-SB250DT は衛星が捕捉できなくなったときに、そのときの速度とマップマッチングで自車位置を推測する。
 なかなか優れた機能なのだが、実際に使っている中では困ることも出てくるという話だ。

 今日使っていて、トンネルに入った途端に渋滞につかまって止まってしまった、ということがあった。しかし自車位置は推測によってどんどん進んでいってしまう。どこまで行くんだ、と見ていると、しまいにはトンネルから出てすぐの交差点を曲がる寸前まで進んで、止まった。推測で動いた時間は1分を超えていたように思う。
 この機能をオフにすることはできないと思うので、使う際にはそのようなことがあることに、注意したいと思う。
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アイリバーからもPND、PN100発売

2007-07-27 23:58:58 | 位置情報・地図


ポータブルメモリーナビゲーション「PN100」新登場! (SIREN ニュースリリース)
製品サイト
「サンキュッパ」のポータブルナビ、アイリバーから (ITmedia)

 ITmedia によると、アイリバー・ジャパンもPND(Personal Navigation Device/Portable Navigation Device)、PN100を発売する。価格は39,800円。ただしアイリバーのプレスリリースには出ていない。8月3日からの発売だ。
(7/31訂正:SIRENのニュースリリースにありました)
 94x77x24mm、178g と小型・軽量。液晶は3.5インチ、QVGAだ。バッテリを内蔵し、3時間もつ。
 ナビソフトはインクリメントPとのこと。住所検索は1100万件、施設16万件。Driv Trax P5 や Mio C323 同様のインクリメントPのカーナビゲーションソリューションを利用していると考えられる。

 メディアプレイヤーとしても利用可能だが、記事によるとシステムがSDカードの中に入ってしまっているため、ナビソフトの余り容量(500MB)しか使えないそうだ。

 シガーライターソケット、吸盤式ホルダー、USBケーブルが付属している。記事の写真ではACアダプタが無いが、恐らくUSBケーブルを使用して給電できるのだろう。
 ところで、最近ワイド画面のPNDばかり見ているので、PN100がやたらと真四角に見えてしまう。

 C323が4万円を超えるくらい、BZN-300 が4万円前後なので、現行のPNDでは最安値になるだろう。ナビゲーションだけを考えれば、インクリメントPのソリューションを使用しているようなので、3.5インチ液晶で問題なければ十分使用には耐えうるものだと思う。
 インクリメントPの取り組みが功を奏してきたのだろうか。今後の他メーカーの参入にも注目だ。
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PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビュー(1)

2007-07-27 23:25:49 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 ようやく、待望の PONTUS EN-4500 がやってきた。
 ということで、早速ミニゴリラ NV-SB250DT との比較だ。まずは見た目から。


 まずは箱。こんな感じ。


 PONTUS EN-4500 と ミニゴリラ NV-SB250DT を並べてみた。EN-4500 の方が一回り小さい。またアンテナがちょっと長い。(ただ、ミニゴリラのアンテナは写真よりもう一段伸びます。写真がよくないですね、すみません)
 持った感じは、NV-SB250DT はずっしりくるが、EN-4500 は軽い。


 次いで、正面から。EN-4500 は正面に4つのボタンがついている。ナビに使っているときには、左上から反時計回りに、電源、モードボタン、ボリューム(小)、ボリューム(大)となる。なおモードボタンを押すと、ボリュームボタンの機能が明るさ調整になる。
 この電源ボタン、わたしの場合は持ち運ぶときにちょうど持ってしまう位置にある。2秒程度押さないと有効にはならないのだがボタンが柔らかいので、気づかずに電源が切れてしまうことがあった。
 NV-SB250DTは外部スイッチとしては、電源のオンオフしか無い。
 EN-4500 は正面にスピーカーが無い。後で出てくるが、裏面にある。
 見た目は、どちらの方がよいだろうか? わたしは EN-4500 の方が好みだ。


 次は上から。画面上側がミニゴリラだ。
 NV-SB250DT はバッテリ室が出っ張っているのが気にはなる。左手で持つにはホールドしやすくていいのだが。


 最後は裏面。
 EN-4500 はここにスピーカーがある。蓋が見えるが、ここを開けると電池が入っている。3.7V、1840mAhだ。購入直後には電池に絶縁テープが貼られているので、最初に電池を取り出し、はがさないと充電できない。
 電池蓋の左に、縦に棒のようなものが見える。これは引き出すことができるつっかえ棒(=スタンド)だ。


 NV-SB250DTには専用スタンドが同梱されている。双方のスタンドを使用して立て、後ろからみるとこんな感じだ。

 また、正面のボタン以外に外観から分かることを記載しておきたい。
 正面から見て左側面には、ワンセグアンテナ、ワンセグ外部アンテナ端子、イヤホン端子、miniUSB端子(これは拡張端子と呼ばれ、説明書によると実はシリアルポートで USB としては使えないらしい)、電源端子。
 正面から見て右側面には、外部GPSアンテナ端子、SDカードスロット、それにリセットボタンがある。リセットボタンがあるところは、Windows CE らしいといえばらしい。
 Windows CE のバージョンは 5 のようだ。

 ところで、両者とも地図を出すと緯度経度が出てくる。PONTUS EN-4500 は東京測地系と WGS84 が選択可能だ。
 ミニゴリラNV-SB250DTは東京測地系のようだ。

NV-SB250DT
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GPSとGalileo の互換性実現へ

2007-07-27 12:47:19 | GPS
米国とEU、衛星ナビゲーションシステムの互換性実現へ (ITmedia)

 ITmedia によると、「米国と欧州連合(EU)は7月26日、衛星ナビゲーションシステム用に、共通の信号を採用することで合意したと発表した」そうだ。「「MBOC」と呼ばれる波形を信号に採用するという。これが採用される GPS は GPS IIIA とのことだ。

 なかなかに難しくて言い方が曖昧になってしまうのだが、1つの受信装置で GPS にも Galileo にも対応できる、ということらしい。今までは、GPS と Galileo 両方に対応しようとすれば、少なくとも無線に近い側は別々の仕組みを考える必要があった。
 これによって、GPS と Galileo を両方とも使うことのできる受信機の開発が容易になり、ユーザーがそのような受信機を利用できるようになる。両方使うことによって、単純に考えても受信衛星数が増加するので、測位可能な場所が増えたり、精度が向上したりといったメリットが考えられる。

 ここで触れられている「MBOC」とは「Multiplexed Binary Offset Carrier」のことのようで、変調方式の1つらしい。これを GPS でも Galileo でも使用することで実現するようだ。
 対応する GPS 衛星は GPS IIIA とのことだが、これが打ち上げられるのは 2013 年らしい。ただ当初は MBOC という仕組みに対応した GPS 衛星は多くないので、結局しばらくは従来と GPS と新しい GPS とに両方対応した受信機が必要になってしまうのだろうか。
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ケータイ向けのスクロール地図

2007-07-26 17:20:15 | 位置情報・地図
地図画像をFlashLiteに自動的変換──「モバイルgoo」が実証実験 (ITmedia)

 7月18日から、モバイルgooでスクロール地図を実現する実証実験を開始した。
 仕組みは、必要な地図画像もしくは衛星写真を自動的に FlashLite に変換するというものだ。これは、国内ポータルサイトで初めての試みという。

 ということで、使ってみた。
 基本的な操作はスクロールも含めテンキーで行う。上下左右のスクロール、拡大縮小が可能だ。また地図だけでなく、衛星写真の閲覧も可能だ。
 少し使ってみた限りでは、一般ユーザーの無責任な感想としては、まだまだだと思う。これならばケータイ向けに提供されている地図閲覧ソフトを使うだろう。まずは地図の画質。JPEG に変換して読ませているようなので、圧縮に伴うノイズがまず気になった。次にスクロールだが、スクロール地図と言ってもメモリに読み込んでいる地図や写真がスクロールできるだけで、その範囲から外れるとデータの読み込みを開始し画面が切り替わるようにして表示される。今までのケータイブラウザを使用する地図サービスで、仮想的に画面が広がったような感覚だ。
 ちょっと期待しすぎてしまったようだ。

 ただ試みとしてはおもしろいものなのだろう。この実証実験の結果を goo の地図サービスに活かしてもらえればと思う。
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naniと GPS

2007-07-26 12:51:21 | GPS
ソフィアの「nani」は、iPhone似? プラダケータイ似? (ITmedia)
写真で見る「nani」――ソフィアブース (ITmedia)

 ソフィアモバイル製 nani の記事。W-SIM の使える、ワンセグ・Wi-Fi 対応、4.3インチ WVGA と大画面の Windows CE 端末だ。
 仕様一覧を見ると、オプションソフトとして「GPS Navigation」というものがあるので、取り上げたみた。
 外部 I/F は miniUSB と microSD。ハードウェアとしては GPS を持っていないようなので、これらの I/F の使用を想定しているのだろうか。もしくは、エイビットによって開発されている GPS つき W-SIM の装着を考えているのかもしれない。

 ただこの nani、気になるのは こちらの記事によると Windows Mobile では無く、Windows CE 5 を搭載していると記載されていることだ。同じように Windows CE (4.2) 搭載の SigmarionIII を保有しているが、PocketPC 向けのソフトウェアを動作させるために苦労したことがある。このあたりが問題無いのか、気になるところだ。
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MapFanナビークルバージョンアップ

2007-07-26 00:26:15 | 位置情報・地図
インクリメントPニュースリリース
「MapFanナビークル」 バージョン2 公開 (MapFanナビークルのページ)
iアプリ対応カーナビアプリ「MapFanナビークル」の最新版 (ケータイWatch)
カーナビアプリ「MapFanナビークル」がバージョンアップ──VGA表示に対応 (ITmedia)

 FOMA 903i/904i 用のカーナビアプリ、MapFan ナビークルがバージョンアップした。複数の変更点があるが、注目は
・レスポンスの高速化
・VGA 対応(N903i/N904i)
の2点だ。

 従来の MapFan ナビークルの評価は、検索やナビゲーションの機能は高いものの、重すぎて使い物にならない、だった。
 今回使ってみたところ、気持ち軽くなっているような気がする。相変わらず重いが、使用には耐えられるレベルと思う(まだ重いのは N903i の VGA 解像度に対応したためである可能性もある)。
 もう一点の改善点、VGA 対応も歓迎だ。今まで N903i/N904i の VGA 解像度に対応しているナビアプリはゼンリン地図+ナビのみで、せっかくの高解像度が活かせるアプリに選択肢が無かったからだ。MapFan ナビークルが使えるようになったことは大きい。こちらも N903i で試してみたが、見やすくなっている。より広い画面の N904i であれば、より快適に利用できることだろう。

 また、レーン情報や分岐案内が見やすくなったという。デモ走行をしてみると、確かになかなかに使いやすい。
 基本的には、MapFanナビークルは「ラリービュー」と呼ばれる1km程度(一般道路の場合)先の曲がる案内が右に、地図が左に出るという画面構成だ。これに加え、交差点が近づくと地図画面内に車線案内が表示される。
 今回の版では(前からそうだったのかもしれないが)特に高速道路での案内に工夫が見られる。まずは2km程度手前では方面案内が表示。次いで1kmを切るあたりで車線案内が出てくる。なかなか、使いやすそうだ。これは場合により一般道路でも同様に表示される。
 ゼンリンのようなジャンクション・ランプガイドとは異なる方向性ではあるが、これはこれで使いやすいのではないだろうか?
 また高速道路での工夫は、SA/PAの案内にも見られる。アイコンで施設の一覧が出てくるようになっている。そこそこみて分かりやすいアイコンだし、便利に使えると思う。
 なお MapFanナビークル、デモ走行が使いやすい。早送り、巻き戻し、次の案内位置に進む、前の案内位置に戻るなどが自由にできる。もう少し反応がよければいいのだが、これでも他のナビのデモ走行に比べれば非常に使いやすい。


(1km以上前の方面案内)

(1km以内の車線案内)

(SA案内)

 一点疑問なのは、これは従来のバージョンからなのだが、出発地の指定ができないことだ。従って、現在地からの案内しかできない。これは早くに改善してもらいたい。

 インクリメントPは Mio C323 や Driv Trax P5 にカーナビのソリューションを提供しているメーカーでもある。軽くなった MapFan ナビークルに、期待してみたい。
(案内表示などは、カーナビ版では方面案内と車線案内が同時に出たりして、より分かりやすいようだ)
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タクシーで渋滞情報収集

2007-07-25 17:16:40 | 位置情報・地図
内で初めて、タクシーからの車両位置の管理情報を活用した交通情報提供サービスを発売開始 (日立ニュースリリース)
高精度渋滞予測、日立が実用化 タクシーGPSから情報 (asahi.com)

 日立製作所は7月23日、タクシーの車両位置情報と交通予測技術を利用し、高精度な交通情報を提供できるサービスの発売を開始した、と発表した。
 このサービスの第一段として、10月より、ケータイ用のナビダス渋滞情報(エディア)を通じて、東京23区内のリアルタイム渋滞情報・渋滞予測サービスを提供するという。

 以前似たような考え方として、トラックを用いて渋滞情報を収集するや、ホンダカーナビのフローティングカーシステムなどで VICS による渋滞情報を補おうとするものがあった。
 今回は、元々存在する多くのタクシーからの位置情報収集技術を応用したことが特徴だろう。これと日立の渋滞予測技術を用いることにより、5分間隔で、東京23区の主要道路の80%をカバーする渋滞情報を提供するという。

 トラックを用いる手法は運転手の手動操作が必要で、イマイチ実用性に欠けていたように思う。ホンダのシステムは優れているが、この日立のシステムほどにはカバー率は高くは無いものと推測される。これらを考えると、なかなかに優れているサービスだ。
 とりあえずはナビダス渋滞情報で仕入れられるらしいので、リリースされたら見てみたいと考えている。
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PONTUS EN-4500も注文中だったり・・・

2007-07-24 22:03:22 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 ミニゴリラ NV-SB250DT も購入していながら、実は、PONTUS EN-4500 も購入予定(予約中)だったりする。
 (7/27追記)ようやく到着したので、ミニゴリラとの比較レビューを始めてみた

 紹介記事にも書いた通り、EN-4500 はスペックだけ見れば NV-SB250DT と比較しても遜色ない。地図もゼンリンということで、大きな問題は無いだろう。
 恐らく使い勝手は違ってくるだろう。いろいろと検討してみたのだが、結局使い勝手なんて使ってみなければ分からない、ということで、両方とも注文してしまった次第だ。(我ながらどうしようもないですね・・・)
 ミニゴリラは発売中なので既に手元にあるが、EN-4500は未発売なので、残念ながらまだ試せていない。

 ということで、到着したら一般ユーザーの立場で比べてみようと考えている。
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ミニゴリラ NV-SB250DT 購入レビューその5 ナビゲーションについて

2007-07-24 21:29:16 | 位置情報・地図
NV-SB250DT

 ミニゴリラ NV-SB250DT を購入した。
 装着も終わり、ようやくナビゲーションに使うことができた。

 最近の主力は N903i+ケータイカーナビの NAVITIME(ドライブサポーター, 以下ケータイNAVITIME)なので、この両者を比較してみたい。ミニゴリラの地図はゼンリン、ケータイNAVITIMEの地図は住友電工/昭文社だ。


<そこそこ使える GPS>

 まず最大の懸念であった GPS 感度だが、思いの外使える、というのが正直なところだ。普通に郊外を走る分には問題無い。高架の下をくぐった瞬間や道の両側に塀があって木々が立っているような場所では、ミニゴリラでは測位に失敗するケースがあった。高感度のケータイカーナビではもちろん問題無いケースだ。しかしミニゴリラは測位に失敗してもそのときの車の速度とマップマッチング機能を用いて自車位置を推測しているようで、かつ車の移動ですぐに測位できるようになるので、見かけ上このようなケースでは感度の低さは問題にならない。
 あとは、都心のように高架の下を走り続けるようなケースではどうなのか? というのが気になる。継続して調査してみたい。

 ところで、加速度センサーや車速センサーは無くとも平気なのか、というのを気にされる方もいらっしゃるだろう。使ってみた感覚では、トンネルはダメにしても、そうでなければ特に問題無い。なお、Mio をはじめとして SiRFstarIII 搭載カーナビは近いうちに加速度センサーを搭載してくると考えられる(参考エントリ)。この動きにも注目だ。

<経路検索>

 使用していて気になったのは経路探索機能だ。「おすすめ」を使用しているが、一度、首を傾げるような探索結果を出してきたことがあった。同じゼンリン地図を用いているケータイ版の「ゼンリン地図+ナビ」で経路探索してみたところ、こちらは納得のいく結果を出してきた(その経路はケータイNAVITIMEとほぼ同じ)。また出発地から幹線に出るまで、もしくは幹線から出発地までで、ちょっと怪しい経路を出してくるようにも思う。このあたりも継続調査が必要だ。

<地図表示>

 地図の詳細さについては、さしもの 2GB を搭載したミニゴリラも、さほど詳細な表示ができる訳では無い。実質 1/25000 程度までだろうか? 徒歩ナビに使うにはちょっと粗いだろう。これに対して NAVITIME はそもそも徒歩ナビができるので、地図の詳細さという面では全く問題無い。このあたりは地図データをサーバに持っているケータイナビの強みだ。

<施設検索>

 ケータイナビの利点と言えば、施設検索対象の豊富さも挙げられる。例えば電話番号検索は、ミニゴリラ280万件に対して、NAVITIMEは1000万件(推測)。施設名検索の対象数も、ミニゴリラ208万件に対して、あくまでも推測だが NAVITIME は電話番号検索と同等はあると思っている。これもデータをサーバに持っているケータイナビは強い。

 検索つながりで、住所や施設名指定方法について記載したい。ケータイNAVITIMEの場合は住所にしろ施設名にしろフリーワード検索(名称の一部でも可能)が可能だ。これはかなり優れものだと思っている。また文字の入力はケータイなので、PC ほどでは無いにしろ、入力方法はかなりこなれている。
 ミニゴリラは、住所の場合は都道府県から順に一覧から指定していく方法だ。例えば都道府県選択で「た」を指定すると「た」の行で始まる都道府県が表示され・・・ と言った具合だ。丁目・番地は画面に一覧が表示されるので選択する。順番に出てくるので、一覧の下の方を選択するのはなかなかに面倒だ。
 施設名検索はよくある方法で、読みを順に入れていく手法だ。例えば「ち」を入れたければ、まずは行である「た」を指定し、次に「たちつてと」と表示されるので、「ち」を選択する。
 このあたりも、ケータイナビが有利だ。

<秀逸なナビゲーション機能>

 ナビゲーション機能は快適で、さすがはカーナビで実績のある三洋電機製だ。基本的には画面左側に地図、右側はルート案内で、3つ先の案内まで出ている。ここには車線案内も含まれている。この車線案内も3つの先の経路まで出ていて感心させられる。広い画面を活かした使用法で、分かりやすい。
 また交差点での分岐では交差点の拡大表示になる。同時に車線案内も表示される。この拡大表示では進む道と自車位置が表示される。ただしこの拡大表示、妙に細かい道まで表示されるのでイマイチ見づらい。主要道を通るのであれば太い道だけ表示してくれればいいと思う。なおこの交差点の拡大表示は右画面にECOドライブ情報を表示しているときにも自動的に切り替わる。
 高速道路では、料金所案内も当然あるし、必要に応じて全画面のジャンクション・ICガイドが表示される。ジャンクションガイドは高速で走行しているときにも大きく見やすく、使いやすい。ただ音声案内・画面表示も含めて、ICの名称までは入っていないことがあった。利用したICがたまたまICが連続しているような場所で不便に感じた。これについては、継続して調査したい。
 ナビゲーションの便利さは、ケータイNAVITIME よりも格上だ。ケータイNAVITIMEでは車線案内は無い。高速道路では、料金所の案内は無く、ジャンクションガイドも無い。さらには(事故防止のためか)高速道路上では地図が表示されなくなってしまい、ちょっと使いづらい。実際、高速道路では「左」「右」の音声案内のみでは辛い部分があり、何度か分岐を間違えることがあった。
 ただし参考までにだが、車線案内やジャンクション案内はケータイナビの「ゼンリン地図+ナビ」では表示される。使用するナビソフトで大きく変わる点だ。
 また、今のところミニゴリラでは分岐が正しく認識され、案内されている。両者を併用していたときの話だが、ケータイNAVITIMEでは分岐があったのにその案内が出ないことがあった。ミニゴリラが無ければ、道を間違えていた可能性がある。

 マップマッチングとルート再検索の連携は絶妙だ。指示された道を外れるとすぐに(数十メートル)で道から外れたことを検知し、自動的にリルートを行う。なおリルート時に音声でその旨の通知があってもいいと思うが、画面表示のみだ。あまりにマップマッチングを強力にしすぎると、道を誤ってもそれを検知できないが、ミニゴリラの場合はこのさじ加減がちょうどいいように思う。
 ケータイNAVITIMEではマップマッチング(というより、案内した道路へのマッピング)が強すぎて、道を誤ってもすぐには分からない。場合によっては、指示された道の隣を走っているのにそれに気づかない、というケースもあったように思う。意図的に違う道を走ったときにはよいのだが、「あっ、間違えた!」という場合にはすぐに気づいてリルートするミニゴリラは頼もしい。
 なお「マップマッチング」とは GPS で測定した位置が道から外れていた場合に道を走っているものとして扱う機能だ。地図上の自車位置も地図の上に表示される。

<細かい気配り・オートディマー>

 もう一点感心したのが、オートディマー機能だ。これは周囲の明るさにより液晶の明るさを自動調整する機能のことだ。据え置き型カーナビでは当然の機能だろうが、PND にまでつけてきたのは、さすがはカーナビメーカーだけのことはある。これにより昼間でも夜でも自動的に液晶の輝度が調整され、とても見やすい。さらにこの機能はワンセグでも使用できる。
 SONY nav-u にもこのオートディマー機能はあるそうだが、この機能を持つ PND はあまり無いものと思う。

<VICS は未対応だが・・・>

 ケータイNAVITIMEにあってミニゴリラに無い大きな機能が、VICS 対応だ。現状の PND で VICS に対応しているものは nav-u しか無く、このデメリットは特に都市部を走る場合には大きいだろう。ちょっとこの点は残念で、オプションで対応している nav-u が際立っている。なおケータイカーナビでは、VICS 対応は当然の機能となっている。
 無いものは仕方ないので、対策を取る必要がある。わたしの場合は(多くの方にお薦めできるとは思っていないが)ケータイ NAVITIME を併用している。ルート探索機能では NAVITIME 側を信頼している、という理由もある。さらにケータイNAVITIMEよりも劣る検索機能を補完することも可能だ。例えばケータイNAVITIMEでフリーワード検索が可能な施設名検索機能で施設を検索し、これにより分かった住所でミニゴリラの住所検索機能につなげる、といった使い方だ。

<シミュレーション機能も搭載>

 ミニゴリラは、検索したルートのデモ走行も可能だ。ただしこのデモ走行、早送りとか巻き戻しが自由にできれば、もっと使い勝手がよくなると思うのだが。
 ケータイNAVITIMEにこのような機能は無いが、ケータイカーナビの中には搭載しているものも存在する。

<まとめ・薦めることのできる PND>

 このように、ミニゴリラの機能はなかなかだ。スペック的な懸念である GPS 感度の低さ、加速度センサーが無い、VICS 機能が無い、といった点の他に、ルート探索機能でちょっと不安が見つかったが、総じて非常に使いやすい PND だと思う。もうしばらく使用して、またレポートしてみたい。
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GPSつきW-SIM

2007-07-24 17:20:53 | GPS
【ワイヤレスジャパン報告】エイビットブースのPHSチップロードマップに「AX30Pシリーズ」のサンプル出荷開始を確認 (デジタルARENA)
【WIRELESS JAPAN 2007】エイビット、新PHSチップセットや自営PHSソリューション展示 (ケータイWatch)

 展示会で、エイビットが以前より開発中の GPS つき W-SIM を展示していたそうだ。ケータイ Watch の記事によると、「説明員は製品化について「もうまもなく」と話していた」そうだ。なお GPS チップは SiRFstarIII だ。
 元々一般的なケータイよりも基地局測位の精度が高い PHS に GPS がつけば非常に利便性が高い。そこそこの精度の位置情報が得られる仕組みとしてウィルコム網を用いた防犯装置(どこ・イルカやイルカーナなど)や、バンダイのキッズケータイpapipo!があるが、これに GPS による精度の高い位置情報が得られれば、用途にはぴったりだろう。
 ただ、GPS 単独では初期測位に時間がかかって緊急用とには使えない。かと言って測位を続ければすぐに電池が無くなる。これをどのように運用で解決するのか。ケータイGPSのように A-GPS とするのか。それともGPS単独使用で、緊急時はまずは PHS による位置情報を送出し、同時に測位を開始するのか。興味のあるところだ。(以前のエントリ)
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