ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

2005年の地図サービスを振り返る

2005-12-31 23:22:51 | GPS
 2006年の地図サービス関連を振り返ってみたい。

<Google Maps はじめ Ajax な地図サービス続々登場>

 2005年2月、Google が地図サービス「Google Maps」を開始した。ブラウザでスクロール地図を実現するというもので、どういう仕組みなのか当時わたしには理解できず、とても驚いたものだ。
 その後、それが Ajax と呼ばれる技術であることを知った。当時は Ajax という用語は一般的ではなく技術説明にも使用されていなかったが、最近は普通に記事に出てくるようになった。
 スクロール地図自身は特に Google が最初という訳ではなく、例えば日本であれば マピオンラボの方が早いはずだ。ただ Google という有名検索サイトが地図サービスを、それもブラウザでスクロール可能な地図を提供した、ということで話題になっていった。

 その後、日本でもポータルサイトの地図サービスがこれを追って、スクロール地図を導入していった。しかし Google は更なる機能追加「衛星画像の閲覧」を図ってきた。2005年4月にアメリカ限定、そして2005年6月には東京の衛星画像も閲覧できるようになった。
 同時期の2005年6月、Google は Google Earth も公開した。こちらは専用アプリケーションをインストールする、衛星画像の閲覧サーヒスだ。まるで精細な写真を貼り付けた地球儀を扱えるようなこのサービスは瞬く間に広まっていった。その画像の精細さは、テロの懸念まで抱かせるほどだった。

 次いで2005年7月、Google Maps はついに詳細な日本地図も扱えるようになった。地図の提供元はゼンリンデータコム。建物の一軒一軒の形までが分かるという詳細さに定評があるゼンリンデータコムの地図と Google の技術とが結びつき、こちらもユーザの支持を得た。
 今後 Google の地図がどうなっていくのか、わたしにはとても予想はできない。少なくともローカル検索と広告とを強く結びつけていくことは分かるが、どのような新しいサービスを提供してくれるのかはさっぱり分からない。

 日本の有力ポータルサイトが、これを黙って見ているはずはない。

 2005年4月には goo がスクロール地図を導入。さらに2005年10月には地図と衛星画像と重ね合わせることのできるサービスを公開した。

 2005年10月には Yahoo! Japan はローカル検索サービスでスクロール地図を使用開始し、2005年11月には Ajax のスクロール地図に航空写真を公開した。2004年12月に継承したアルプス社の技術を十二分に活用したものだ。航空写真のインパクトは大変なもので、15日の公開直後はアクセスが集中し、一時サービスを停止したほどだった。位置情報に関しては多量の情報を持っているYahoo! Japanだけあって、今後の展開は期待できる。

 2005年、一気に進展した地図閲覧サービス。業界を引っ張っている感のある Google、米とは異なり日本独自のサービスを展開する Yahoo! Japan、そしてより日本に特化したサービスを展開しようとしている goo。2006年も引き続きサービスを競い合い、そしてどうなっていくのか。全く予想ができない。


<ローカル検索>

 Google がローカル検索に進出したのは 2004年3月。2005年7月には日本でも Google Local が開始となった。
 対するgooは、2005年7月にgoo地域を強化。スクロール可能な地図であるgoo地図と連動した。
 Yahoo! Japanは 2005年10月に エリア検索でローカル検索サービスに参入した。

 これらローカル検索サービスのキーワードは「広告」だ。検索連動型広告の中でも伸びている分野として注目されている。


<地図 API の公開>

 Google Maps が注目されている点は Google の素晴らしい無料サービスだから、というだけではない。Google Maps の API を公開している点だ。公開は2005年6月30日だった。
 実際は Google Maps をハッキングして使用しているサービスの方が先にあったのだが、この公開によりハッキングの必要がなくなり、開発者が自由に使用できるようになった。
 この影響は大きく、日本でも Google Maps API を用いた複数のサービスが開始された。
 例えば はてなマップはこパンダ☆地図日記などだ。
 その他、個人ページでも Google Maps API を用いてテレビの撮影地紹介を行っているものや、Google Maps API を簡単に用いるためのアプリケーションを提供しているページもある。

 なお、ここに挙げたサービスの特徴はブログとの連携だ。今後の希望的観測としては、GPS ケータイの発展とそれによっての位置情報つきモブログが広がり、そしてこれと Google Maps によるブログの地図上での閲覧だ。
 仮にこのような方式が広がるとすれば、地図上にたくさんのブログが登録されて見づらくなると考えられる。しかしそれは、検索サービスが補ってくれる。ということで、今後は地図に対応したブログに対する検索サービスが発展していくのではないだろうか。

・・・新年まで時間がないので、とりあえずはここまで・・・
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2005年のGPSを振り返る

2005-12-31 19:20:54 | GPS
 2005年のGPS関連ニュースを振り返ってみたい。

 まずは、ケータイGPSとセキュリティから。

<DoCoMoとVodafoneからGPSケータイが発売>

 2005年は、DoCoMoとauから相次いでGPSつきケータイが発売・発表された。
DoCoMo SA700iS(2005年10月1日発売)
DoCoMo SA800i(2005年11月24日発表、発売は来春)
Vodafone 903T(2005年10月15日発売)

 SA700iSはFOMA初のGPSケータイ、SA800iはキッズケータイ、903Tは海外でもGPSが使えるケータイとして特徴を持つ。
 2006年は各社ともにGPSケータイのラインナップを増やしてくると思われる。理由は2007年の法制化だ。2005年はその準備段階だろう。

 そして、増えるGPSつきケータイを見越したコンテンツも増えていくと思われる。徒歩ナビ、そしてカーナビの補完もしくは置き換えサービスの発表があった。
Vodafone live! 向けゼンリンいつもナビ (2005年10月15日サービス開始)
au の助手席ナビ (2005年9月8日)
インクリメントPが「ドライブナビゲーター(仮称)」を2006年にサービス開始 (2005年12月7日)
 さて、地図サービス以外に何かおもしろいサービスは開始されないだろうか?


<GPS ケータイ向けLSI>

 これから拡大するであろうGPSケータイ。SA700iS や 903T、そして au のように Qualcomm 製チップを搭載しているのであればGPS機能は比較的容易に実現できる。しかしそうでない機種の場合は、新規に GPS を調達しなければならない。
 ただ Qualcomm 製チップを搭載したのでは au ケータイの GPS 性能に負ける(基地局測位の性能で劣る)ので、このあたりは逆に各メーカの頑張りどころでもある。

 それを見越してか、2005 年には FOMA 向けアプリケーションチップを供給している TI 社から発表があった。また SiRF からも、1chipのSiRFstarIIIチップセットの発表があった。

日本TI、 携帯向け1チップ GPSソリューションを発表 (2005年11月24日)
SiRF starIII のワンチップ版 (2005年2月7日発表)

 2004年には、SiRF の SiRF starIIIEPSONGlobal LOCATE などからも高性能GPSの発表があった。来年発売される GPS ケータイはどのように GPS 機能を実現しているのか、興味のあるところだ。


<悲惨な事件が相次ぎ、子どもに持たせるセキュリティシステムの発表相次ぐ>

 2005年11月22日、12月2日と相次いで女児誘拐殺人事件が発生し、子どもに持たせることのできるセキュリティシステムへの関心が高まっている。
 それを受けて、新たなサービスが複数発表された。

DoCoMo キッズケータイ SA800i(2005年11月24日発表、発売は来春)
DoCoMo イマドコサーチ(2005年11月24日発表、開始は来春)
au 安心ナビ(2005年6月)
ネットジーン 通学ケータイ (2005年11月12日発売)
アイティーフォー 見マモル君 (2005年12月12日発売)
みっけ!GPS (2005年12月発表、開始は来春)
・YOZAN パーソナルセキュリティシステム (2005年12月22日発表、開始は2006年7月)

 また、総務省も「ユビキタスネット技術を用いた子どもの安全確保システムの事例に関する情報の収集」でどうすれば子どもを守れるのかの検討を始めている。

 このような技術で完璧に子どもを守れることはないにしても、一定の効果はあるだろう。いろいろな手法を合わせることにより、少しでも犯罪が減ればいいのだが・・・

 2006年は複数のサービスが開始され、また発表されるだろう。また警備会社も新たなサービスを発表してくるかもしれない。
 DoCoMo キッズケータイの発表を受けて、au でも何か対抗策を講じるかもしれない。
 また、ケータイを学校に持ち込めない子どもたちのために、使いやすい専用端末も増えていきそうだ。


 続いて、ハンディGPSの話題。

<SiRF GPS の拡大、GARMIN にも採用>

 SiRF の GPS は、民生用では最大のシェアを取っていると思う。2005 年は複数の主に台湾メーカから、Bluetooth で接続するタイプの小型 GPS が発売された。
 SiRF の GPS は高性能で、多くのメーカがそれを採用していく。その流れを受けてか、GAMIN も次のような発表をした。

GARMIN が SiRF のデバイスを使用すると発表 (2005年8月30日)

 そして実際に複数の製品が発売された。やはり GARMIN と言えばハンディGPS。そういう意味で、Edge205, Edge305 は1つ象徴的な製品だろうか。

Edge205/305 のプレスリリース (2005年8月31日, 発売は2005年12月)

 これで GPSMAP などに採用されてくればおもしろい。60csx などの噂はあるが、真偽のほどはよく分からない。


<GARMIN のカラー GPS 発売>

 2004年12月に発売された GPSMAP 60CS に続き、2005 年には eTrex Legend-C, eTrex Vista-C の日本語版が発売された。GPSMAP 60CS よりは安いので、日本地図の使える GARMIN ハンディ GPS、それもカラー版が欲しいという方には朗報だったと思う。
 今年は、上にも書いた SiRF チップ搭載のハンディ GPS が発売されるだろうか。


<GPS つき PDA>

 2005年3月、GPS つき PDA である Mio168RS が発売された。2004年に発売された Mio168 のアップデート版で、最大の特徴はナビゲーションソフトの MioMap だ。
 次いで 2005年8月に、inView N-911 が発売された。MioMap のようなナビゲーションソフトは無いが、内蔵メモリの容量が大きいなど、Mio168RS と比較するとメリットがある。PDA つき GPS の購入を考えられている方は、なかなか迷うところだろう。

 これらの GPS つき PDA は、OS も Windows Mobile 2003 SE for Pocket PC と古く、使用しているチップセットも SiRF starII と古い。2006年はバージョンアップ版が期待できるかもしれない。

 PDA の販売が芳しくない中、GPS つき PDA やスマートフォンはなかなか売れているとのことだ。



 最後に、衛星の話を。

<最初のGalileo衛星打ち上げ成功>

 2005年12月28日、最初のGalileo衛星が打ち上げられた。これは試験衛星で、2006年に1機、2008年にもう2機打ち上げられるようだ。最終的には2010年までに30機が打ち上げられることになる。
 アメリカの軍用システムであるGPSに比較し、Galileoは民生用だ。民生用にGPSを使う場合の精度は数mだが、Galileoは1mだという。
 ただ、現行のGPS受信機はGalileoの信号は受信できない。


<ALOS、打ち上げ準備中>

 陸域観測技術衛星のALOSが打ち上げ準備中だ。延期があり、結局打ち上げは2006年1月19日となった。gooでもキャンペーンを実施している。
 これが打ち上がれば、今までよりも詳細な日本の衛星写真が見られるようになりそうだ。
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SA700iSのGPS機能を使ってみる4

2005-12-30 09:30:26 | GPS
 今回は、SA700iS の標準機能「ナビゲーション」メニューから周辺検索をする方法について書いてみたい。
「いちおしナビ」-「現在地確認」-「ナビゲーション」から「ナビゲーション」メニューを起動する。この「ナビゲーション」から現在地周辺2km以内の検索ができ、かつ検索した場所へのナビゲーションをすることができる。

 この「ナビゲーション」は NAVITIME の開発で、さすがに実績のある NAVITIME のアプリケーションだけあり非常に有用だ。これを使わない手は無い。

 さて「ナビゲーション」を起動したのち、「周辺スポットを検索する」を選ぶ。そこからは「遊ぶ」「グルメ」などのカテゴリー選択を順々に指定していき、最後に選んだ内容での検索結果一覧を表示する、というシステムだ。例えばラーメン店を探したいとすると、「グルメ」-「ラーメン・そば・うどん」-「ラーメン」で2km以内のラーメン店一覧が表示される。店を選ぶと、電話番号表示・地図表示・ナビゲーション開始、をすることができる。
 簡単ではあるが、カテゴリーを順々に絞っていく、というのがそれなりに面倒だ。例えばフリーキーワードで「ラーメン」と入れると当てはまるカテゴリー一覧が出てくるなど、何か修正の余地はあると思う。(最新のEZナビウォークでは、フリーキーワードによる検索に対応している)
 なお周辺検索で現在地を中心にしか検索できないのは、無料版の制限事項なのだろう。

 この周辺検索はなかなか便利で、例えば適当に歩き回ったあと「最寄り駅はどこか」といったことを調べることができる。「現在地表示」とこの「周辺検索」が GPS つきケータイの2大用途だと思う。


 次回は、「ナビゲーション」メニューを用いた「ナビゲーション」について書いてみたい。



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SA700iSのGPS機能を使ってみる3

2005-12-29 10:02:31 | GPS
 今回は、GPS を用いて現在地を表示する方法について書いてみたい。
 GPS を使っていて一番使う機能が、現在地を地図で見ることだと思う。
 購入直後で特に設定していなければ、「いちおしナビ」ボタンを長押しするだけで、「ドコモの地図」で現在地の地図を見ることができる。

 ただ、地図としての使い勝手は「ナビゲーション」から使える地図の方が「ドコモの地図」よりもよい。そこで、ここでは「いちおしナビ」長押しのときの機能を変更するようお奨めしたい。
 方法は、「いちおしナビ」-「現在地確認設定」-「GPSボタン設定」-「ナビゲーション」となる。
 これで、「いちおしナビ」の長押しで「ナビゲーション」が起動する。ここで「地図を確認する」を選べば地図が表示できる。この地図は「拡大・縮小」「移動」がしやすいところが特徴だ。

 もう1つ、「ナビゲーション」にある地図の便利な使い方をご紹介したい。地図を表示したのち、「メニュー」-「現在地更新ON」を押すと連続で位置確認をするモードに入る。このモードではカーナビの地図表示のように、定期的に現在地を確認し地図を更新できる(ただし更新間隔が長いので、リアルタイムというまでにはいかない)。
 地図をダウンロード時には通信が発生するので、パケット料には注意したい。

 次回は、「ナビゲーション」メニューを用いた「周辺検索」について書いてみたい。



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EU、最初のGalileo衛星を打ち上げ

2005-12-28 19:33:15 | GPS
EU、最初のGalileo衛星を打ち上げ(ITmedia)

 以前書いたガリレオ衛星の打ち上げが成功したらしい。

 この記事はガリレオについて詳しく書いてあり、参考になる。
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子ども用セキュリティシステム募集

2005-12-28 19:26:20 | GPS
子供の安全でシステム募集 携帯電話など活用注目 総務省(フジサンケイビジネスアイ)

 総務省が、子どもの安全を守るためのシステム構築を自治体や学校に提案するそうだ。
 28日から、実現済のもの・実現しようとしているものを募集するとのことだ。

 これに関連し、
・au の安心ナビ
・DoCoMo のイマドコサーチ
・ネットジーンの通学ケータイ
・アイティフォーの見マモル君
などが紹介されている。

 注目するのは、「GPS携帯では、位置情報の誤差や通報の遅れなどにより、逆に親の不安が増すというケースも報告されている」という部分だ。GPS の位置情報は絶対ではない。特に空が見えないところでの精度劣化が問題になると考えられる。

 恐らく、総務省の募集では IC タグ、無線LAN、Bluetooth などを用いたシステムも提案されるものと思われる。

 事業者にとっては、自らのシステムを売り込むチャンスとなるため、いろいろなサービスが提案されるだろう。
 どのようなシステムが取り入れられるのか、注目していきたい。
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カーナビのGPS、アクセス集中でダウンはあるの?

2005-12-28 19:25:36 | GPS
カーナビのGPS、アクセス集中でダウンはあるの?(gendai.net)

 GPS に関する疑問、の話。
 最近カーナビでGPSを使うことが多いけど、みんなGPSを使ってシステムがダウンしないの?という疑問に対して、GPSのシステムを説明しながら回答している。

 こういう疑問がホントにあるのだろうか? みんなが同じテレビ番組を見てテレビ局のシステムがダウンしないの?というのと同程度の話なのだが、それだけGPSのシステムは一般的ではない、ということだろうか。
 とは言え、初心者向けの説明記事としては、役立つと思う。

 厳密に言うと突っ込みどころはあるが、とりあえず、測位に必要な最低衛星数は4つだ。ただし高度を決めうちすれば、3つでよい。
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ケータイGPSとカメラの使い方

2005-12-28 08:13:02 | GPS
3Gの成熟で進む、携帯のセグメント化と多様化(ITmedia)

 2005年の携帯電話業界を振り返る年末対談企画。読み進めていくと「携帯電話ならではのカメラを!」という見出しがあって、なら・・・と思ったらやっぱりあった。モブログとGPSケータイ、そしてカメラだ。

「携帯電話ならではのカメラの楽しみ方もあります。例えばモブログのように、撮ったものをすぐメールで送るというようなものは、携帯電話のカメラでなくてはできないことです。(中略)ひとつの街を作って、撮った場所の位置情報をGPSで取り込んで、みんながどんどん写真をアップロードするんですよ。(中略)それはケータイならではの楽しみ方だと思います。やっている人はもうやっているんですが、ただ一般的になっていません」(記事)との話が出ている。

 ケータイカメラで撮影した情報にGPSによる位置情報をつけ、それをモブログに登録する。これがケータイカメラならではの使い方であることは確かで、普及すればおもしろいのは分かっている。
 問題は「一般的にはなっていない」ことだ。

 やはり、その原因の1つは使い勝手の悪さにあると思う。それは、投稿する側と受ける側だ。
 投稿する側は、そもそも「GPS で測位します」ということを意識させるつくりがおかしい。極端な言い方をすればカーナビでナビゲーションをするのに、わざわざカーナビに対して測位指示は出さないだろう。
 受ける側も、位置情報の含まれた写真をうまく扱う仕組みがまだできていない。投稿する側がいろいろ考えないと、現状は位置情報を活かすことができない。

 この両者がより発展してこそ、今後のGPSの使い方が広まると思う。
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SA700iSのGPS機能を使ってみる2

2005-12-28 07:42:34 | GPS
<まず最初に設定すること>

 SA700iS を購入したら GPS を便利に使うために、2つ最初に設定しておきたい。
・「GPS時刻設定」
・「位置サイト設定」
だ。

「GPS時刻設定」は、GPS を使用したときに時刻を自動的に合わせる機能だ。これにより、GPS で正しい位置が取れるたびに時計が勝手に合う。もともと GPS は正確な時刻の配信に使われていることもあるくらいなので、これにより設定される時刻は極めて正確だ。少なくともケータイの時計としては完璧に合うと考えてよく、とても便利だと思う。
「メインメニュー」-「各種設定」-「時計」-「GPS時刻設定」から設定できる。

 余談だが、せっかくミリ秒単位(のはず)で時間が合うのに、秒単位の時計は表示できないようだ。もったいない。

「位置サイト設定」は、位置に関連するサービスを提供するサイトを登録する設定だ。購入時は「ドコモの地図」のみが登録されている。ここに「http://map.navitime.jp/」を追加する(参考>)。手順は「メインメニュー」-「GPS」-「現在地確認設定」-「位置サイト設定」-「機能」-「新規作成」だ。
 この「位置サイト」からは「位置サイト接続」(地図表示など接続先のサイトによる)、「メール貼り付け」(他の人に位置をメールで連絡する)などができる。
「ドコモの地図」で「メール貼り付け」をすると、DoCoMo のケータイからしか参照することができず、極めて不便だ。「位置サイト」を NAVITIME にすることにより、PC (や恐らく au や Vodafone)からも参照することができるようになる。
 なお、他の位置コンテンツ(MapFan、マピオン、ゼンリン、ちず丸)などでは、位置サイトに登録しても NAVITIME のように使うことができなかった。このあたり、さすがは au で実績のあるナビゲーションシステムを提供している、NAVITIME だ。

 ところでこの「位置サイト」の追加だが、追加できることは書いてあるものの「何を追加するのか」については書いていない。NAVITIME と無線LANの検索サイトが使えることはネットの検索で分かったがその他は不明だ。「位置サイト」として使うことができる NAVITIME のサイトにも、使えることが書いていない。対応しているサイトはそう書いて欲しいものだ。もしくは DoCoMo か SANYO がまとめて情報を載せてくれると助かるのだが。

 次回は、現在地の地図表示について書いてみたい。



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GPSつきケータイどれがいい?/(連載?)初心者のためのGPS入門講座20

2005-12-27 07:24:49 | GPS
 今回から、GPS 関連機器を購入する場合の同じジャンル内の比較をしてみたい。
 今回は、GPS つきケータイだ。

 GPS つきケータイには、大まかに分けると次の4種類がある。
・au の GPS つきケータイ(EZナビウォーク対応機)
・NTT DoCoMo の SA700iS/SA800i(SA800iは未発売)
・NTT DoCoMo の F505iGPS/F661i
・Vodafone の 903T


<キャリアと端末>

 お勧めは au の GPS つきケータイだ。特に「DoCoMo や Vodafone じゃなきゃいや」というこだわりが無ければ、au の GPS つきケータイをお奨めする。

 NTT DoCoMo であれば、今は SA700iS が唯一の選択肢だろう(わたしは購入した)。SA800i はまだ発売されていないし、F505iGPS や F661i は今さら、という気がする。
 子どもに持たせるのが目的で、来春まで待てるということであれば、「キッズケータイ」と銘打たれた SA800i は選択肢の1つになる。
 なお、SA700iS での第三者検索は「イマドコサーチ」のサービス開始を待つ必要がある。

 Vodfone であれば、903T が唯一の選択肢だ。この 903T は海外でも使えるのが強みであり、海外でも場所を知りたい!ということであれば、903T は有力な選択肢となる。

 また、あと1年待てる、ということであれば、2006年秋には DoCoMo や Vodafone からもより多くの GPS 対応機が発表されると予測される。それまでしばらく待つというテもある。


<位置情報対応コンテンツ>

 コンテンツ面では、通常の地図コンテンツであれば NAVITIMEMapFanちず丸(DoCoMo, au のみ)、ゼンリンマピオンなどが各キャリア向けにサービスを展開しているので、特に問題にはならないだろう。
 しかし FOMA の場合、一部コンテンツで 90xi 専用のものがある(つまり SA700iS では使えない)ので、注意したい。

 他ジャンルのコンテンツでは、一部特定キャリア・端末にしか提供されないものがある。例えばカーナビの置き換え・補完用途としての NAVITIME の助手席ナビ。これは現状 au の WIN 端末しか使用できない。

 ケータイの場所をPCなどから調べる「第三者検索」は SA700iS では現在利用できない。903T では特に記載が無い(ということは利用できないのだろう)。au では一部の機種を除いて大部分が使用できる。
 子どもに持たせたい、ということであれば、au の「安心ナビ」や (サービスはこれからだが) DoCoMo の「イマドコサーチ」は魅力的だ。特に SA800i とイマドコサーチの組み合わせは強力に見える(関連記事1関連記事2)。


<GPSならau、の理由>

 わたしが GPS ケータイで au を勧めるのは、まずは精度が高いためだ。
 基本的に GPS は空が見えないと場所を知ることができない。それで各社とも、GPS で場所が分からない場合は他のテを使うのだが、そのときの精度が最もよいのが au なのだ。
 これはケータイの方式に関わる話なので、今のところ DoCoMo や Vodafone はどうすることもできない。なので、場所を知る、ということを第一に考えるのであれば、au をお勧めする。

 次の理由は GPS に関するサービスが充実しているからだ。以前よりサービスを開始していることもあり、先に挙げた第三者検索のような基本的なサービスはもちろん、助手席ナビのようなアプリケーションも充実している。また次に説明するが、電子コンパスを搭載している機種もいくつかある。

 最後に、GPS 機能を使える機種のラインアップが充実していることが挙げられる。多くのケータイに GPS がついているので、いろいろな選択肢から選ぶことができる。
 DoCoMo や Vodafone ではそうはいかない。特に DoCoMo 唯一の GPS 搭載機 SA700iS は 70xi 系なので、90xi 系に比較するとどうしても機能的な制限がある。


 恐らく1年後に出るであろう DoCoMo の GPS つきケータイは SA700iS よりは感度が上がっているものと思う。しかし au 陣営も感度は上げてくると思うし GPS が使えない場所でのアドバンテージがあるので、GPS に関しては今後も au がリードするだろう。


<au の場合のお奨め端末>

 ではその au で、GPS を使うことを第一に考えたときには、2005年12月現在はどの端末がいいのだろうか?

 まずは、W32S を第一に挙げたい。
 特徴は、
EZナビウォーク対応機
安心ナビ対応機
助手席ナビ対応機
・電子コンパスつきで、止まっていても方角が分かる。
・WIN端末で定額制が使える。
・普通のケータイ
だ。

「電子コンパス」は、ケータイの中に方位磁石が入っている、と考えると分かりやすい。これが無い GPS つきケータイでは、移動した方向から向きを割り出すことになり止まっていると方向が分からないし、何かの拍子に位置測定が狂うと方向も飛んでしまう。
 それに対して電子コンパスでは、常に正しい方向を知ることができる。方位磁石ほど正確ではないし、また電子コンパスを使うときにはケータイを決められた方向に持つ必要があるのだが、あれば便利だと思う。

 次に挙げるのは、G'zOne TYPE-Rだ。
 特徴は、
EZナビウォーク対応機(助手席ナビには非対応)
安心ナビ対応機
・ケータイには珍しい、耐水/耐衝撃性
・電子コンパスつきで、止まっていても方角が分かる。
・見た目が変わっている。
・CDMA1x端末のため、一部サービスが使えない。
だ。

 特筆すべきは、電子コンパスはもちろんのこと、耐水/耐衝撃性だ。防水性能はJIS保護等級7相当とのことで、これは GARMIN のハンディGPSの「IPX7」と同等であり、屋外でも便利に使えるのではないだろうか。多少は水しぶきを受けても壊れない程度の防水性能はありそうだ。ただ WIN 端末ではないのでパケット定額制と助手席ナビが使えないのが難点だ。


<各キャリアのお奨め端末>

・あくまでも GPS にこだわる/キャリアにこだわりがない、もしくは au がよい
 パケット定額制を使う、助手席ナビを使うのであれば、W32S
 防水性能に興味があれば、G'zOne TYPE-R

・DoCoMo がよい
 SA700iS。これは実際にわたしが持っているので、レビューや使い方をこの blog に載せている最中だ。

・Vodafone がよい/海外でも使いたい
 903T



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2006年ヒット予測と位置情報

2005-12-26 23:20:24 | 位置情報・地図
C-NEWSプレスリリース:2006年ヒット予測 上位は「ケータイ定額」「サッカーW杯」

 C-NEWS が、2006 年に流行りそうなものの調査を実施した。結果は「ケータイ定額」が1位、「サッカーW杯」が僅差で2位とのことだ。
 位置情報サービス関連では次のものがある。

2006年にヒットすると思うもの
 4位:子ども見守りサービス

2006年にもっともヒットすると思うもの
 3位:子ども見守りサービス

2006年に売れると思う商品
 40代では「GPS付携帯電話」も挙げられている。


 やはり、最近の悲惨な事件の影響は大きいようだ。これらの事件により子どもを守るためのセキュリティーサービスへの関心が高まっている。かつ最近では、DoCoMo の SA800i をはじめとして、関連する商品が発表されている。これらが「ヒットすると思うもの」に「子ども見守りサービス」が上位に入る要因だろう。
 さらに40代では、そのための道具としてなのか、それとも2007年のGPSケータイ法制化を見越してなのか、「売れると思う商品」に「GPS付携帯電話」が挙げられている。

「ヒットすると思うもの」に「子ども見守りサービス」が挙げられていることは、裏返せば多くの人がサービスを望んでいることの表れだろう。キャリア・端末メーカだけではなく、複数の業種が参画し、優れたサービスが提供されることを望みたい。
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SA700iSのGPS機能を使ってみる1

2005-12-26 08:20:37 | GPS
SA700iSのGPS機能を使ってみる1

 SA700iSのGPS機能を使ってみた。
 この端末は FOMA 初の GPS 機能搭載機で、発売は2005年10月1日だ。
 気にはなっていたのだが、先日「機種変更0円」の広告を見てしまい、衝動的に買い換えた。
 もちろん目的はただ一つ。「GPS」だ。(それほどいないとは思うが、仮に) GPS 目当てで SA700iS を検討している方はもちろん、既に使用されている方にとっても何かしらの参考になればと思う。

<使用感>

 最大の特徴である GPS 機能はやはり便利だ。ケータイで自分を中心とした地図を見ることができ、最寄駅へのナビゲーションができ、ケータイカメラの写真に位置情報をつけることができる。

 ただし肝心のGPS性能だが、これはちょっと残念だ。使ってみると感度が悪く感じる。SA700iS はネットワークアシスト型のGPSなので、GARMIN などの単独測位型の GPS で言うところの HotStart と同等か少し劣る程度の性能を期待していたのだが、非常に感度が悪い。
・アパートやビルの窓際で測位をしても、測位レベル1であることもある。
・完全に空が開けていれば数秒で測位できる(かつ測位レベル3)が、多少遮蔽物(近くにビルが建っている、木で遮られている)があると途端に20秒とか30秒とかかる。測位時間の上限は30秒程度なのだが、これで測位レベルが1だとかなりがっかりする。
・ナビをしても、環境が悪いと簡単に数10mばらつく。GARMIN のハンディGPSと一緒に持ってあるいたのだが、連続してGPSを動かした場合はハンディGPSの方が性能がよいと感じた。GARMIN のハンディ GPS の感度は SiRF などと比べるとそれほど高くはないはずなので、それよりも悪いとちょっと残念だ。
(参考:SA700iS のナビは恐らくマップマッチングをしているはずで、GARMIN のハンディ GPS は、測位結果が滑らかになるよう補正をかけているはず。GARMIN 側の補正処理の方が優れているとも考えられるのだが、やはり感度の基本性能に違いがあると思ってしまう)


 動作速度の点では、SA700iS は定評があるだけあって、確かにストレスは感じない。

 反面気になるのが、まずは電池のもち時間だ。特に待ち受け時間の短いことが気になる。またナビゲーションをし続ければさらに短くなりそうだ。

 次に、700iS という型番から来る制限がある。
 FOMA 用アプリケーションでも 90xi でしか動作しないものがある。困るのはナビゲーション系のアプリケーションで 90xi でしか動かないものがあることだ。これから1年後には GPS が使える FOMA が増えていると思うが、それに伴って 90xi でしか動かないアプリケーションがどの程度出てくるだろうか?



 とは言っても、まだ購入して日が経っていないので思うように使えず、前の機種からの違いに戸惑う面もあるが、慣れれば便利に使えそうなケータイだ。


<GPS ケータイで何ができるのか?>

 SA700iS の売りの1つは GPS なので、その GPS で何ができるか、について書いてみたい。次に挙げたものは SA700iS の基本機能として準備されていて、パケット料はかかるものの情報量は無料だ。特に徒歩ナビが情報料無料で使えるのはうれしい。

・現在地の表示
・メールに位置情報を貼り付け(位置情報つきモブログ投稿にも使える)
・ケータイカメラで撮った写真に位置情報を埋め込み
・周辺検索
・ナビゲーション(徒歩ナビ)

 その他、i-mode サイトで GPS に対応しているものがいつくか出てきている。詳細はNTT DoCoMo の iエリアを見ていただきたい。地図サイトはもちろんのこと、天気予報、乗り換え案内、周辺検索、宿泊予約、交通情報など、位置を使う複数のサービスが GPS に対応している。

 次回からは、GPS 機能の使い方について書いていきたい。



 GPSメモも一緒にどうぞ!
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子どもの居場所を知りたい/(連載?)初心者のためのGPS入門講座19

2005-12-24 09:33:31 | GPS
 最近、子どもが被害者になる悲惨な事件が頻発している。それを受けて GPS ケータイなどで位置情報を取得し防犯に活かそうと考えている方が多いとおもう。そのためにはどうすればいいか?について書いてみたい。
 なお、子どもに位置が分かるような機械を持たせたからと言って、それで完全に犯罪が防げる訳ではない。犯罪者に壊されたり捨てられたりすればそれまでだ。そのつもりで見ていただきたいし、本記事を参照に機械を購入したが事件を防げなかったとしても、当方は責任を負えない。

 さて、子どもに GPS 機器を持たせて母親がその場所を知りたい、ような場合には次の2つが考えられる。(なお、他の誰かが GPS 機器の場所を調べることを、第三者検索という)

・専用端末
・GPSつきケータイ(PHS含む)

 さらに、専用端末、ケータイともに、使う携帯会社(NTT DoCoMo、au、ウィルコム)に分類できる。

 専用端末とは、
ココセコム(人向けサービス)
あんしんメイト
みっけ!GPS
などだ。
 ココセコムは au を、あんしんメイトは DoCoMo を、みっけ!GPSはウィルコムを利用している。

 GPS ケータイとは、
・au の GPS ケータイ(au の新機種はほとんど全て)
・DoCoMo の GPS ケータイ(SA700iS・SA800i・F505iGPS・F661i)
などだ。

 GPS ケータイを使う場合、au のケータイであれば ココセコムの人向けサービス携帯電話タイプが使用できる。
 DoCoMo のケータイであれば、F505iGPS・F661i の場合はココセコムの人向けサービス携帯電話タイプあんしんメイトiが使用できる。見る限り SA700iS/SA800i は対応していないようだ。これは、PDC と FOMA で GPS に絡む方式や通信方式が異なるためと思われる。その内対応すると思うのだが。また、SA700iSで第三者検索を行うには今のところ「イマドコサーチ」のサービス開始を待つしかない(と思う)。

 このようにいくつかの選択肢があるが、個人的には、
・ココセコムの専用端末
・au の GPS つきケータイ
のいずれかがお勧めだ。それぞれに利点欠点があるので、用途に応じて選ぶことになると思う。
「みっけ!GPS」は情報が少なく実績が無いので、まだお勧めできるかは分からない。

 DoCoMo の通信網を使用した専用端末(あんしんメイト)や DoCoMo の GPS ケータイをお勧めしないのは、au と比較して GPS が使用できないときの位置精度が著しく劣るからだ。犯罪は場所を選ばない。少しでも精度が高い方がよい。

 ココセコム専用端末の特徴は、
・通話もメールもできない。
だ。従ってケータイを禁止されているような学校などにも持ち込むことができる。逆に緊急時にしか使わないので、持っていくのを忘れたり充電を忘れたりしやすい、というのが欠点になる。

 au の GPS つきケータイの特徴は、
・通話もメールもできるケータイ。
・サービスによっては、第三者検索時にケータイ使用者の許可を求める場合がある。
だ。
 ケータイだから持ち運びもするし充電も毎日するだろうが、学校に持ち込むには許可が必要であったりすることが多い。

 またケータイの場合は、どのようなサービスに加入するかを選ぶ必要がある。基本的には、
ココセコムの人向けサービス携帯電話タイプ
安心ナビ位置確認のいつでも位置確認
を使うのがよいと思う。
 まず重要な視点は、
・検索される側(子どものケータイ)で、検索されるときに確認を求めるか求めないか。
だ。当然、求めないものを選びたい。
 そして上記どちらのサービスを選ぶかは、
・警備会社の現場急行サービスを利用したいか。
になる。

 ちなみにココセコムは月額262.5円(新規加入料別)で位置確認1度につき105円。安心ナビのいつでも位置確認は月額315円で位置確認1度につき6円(検索側・検索される側合わせて)必要だ。
 いっそのこと両方契約し、普通に検索するには安心ナビ、万一のときにはココセコム、という使い方もできるだろう。

 なお安心ナビには、「あるエリア・時間になったら自動的にメールを送る」という機能もある。マニュアルでは、「塾の終わる時間(17:30)に塾(今いる場所)から出たとき」にメールを送る方法の例が掲載されている。


 さて、この他に重要な機能としては、
・何かあったときに簡単に他の人に知らせる機能
が挙げられる。
 これは、防犯ブザーであったり、自動的に親や警備会社に連絡を送る、という機能だ。この部分は専用端末が強い。唯一ケータイとしては SA800i がそのような機能を持っている。
 これも含めて、使用する機種を選びたい。


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YOZAN、子ども向けセキュリティシステム開発へ

2005-12-23 10:17:36 | GPS
YOZAN、ボーダフォン網使い、セキュリティサービス(ITmedia)

 YOZANは、Vodafone のネットワークサービス(記事によると2G)を用いた「児童見守りシステム」を開発すると発表した(プレスリリース)
 同社は従来、品川区でPHSを用いたサービスを行っていたが、PHSからの撤退に伴い、Vodafoneのネットワークを使い全国展開するように変更した。
 名称は児童以外へ拡充し「児童見守りシステム」から「パーソナルセキュリティシステム」とし、GPSと携帯電話を組み合わせた専用端末を開発するようだ。

 同社は元々 WiMAX を使うことを考えていたが、それでは全国展開がいつになるのか分からないので、PHS 撤退に伴い方針を変更したと考えられる。
 開発日程は、2006年4月にプロトタイプ機の試作。7月からサービス開始を目指しているようだ。

 なお、児童見守りシステム、はPHSを用いた位置情報取得ができるシステムで、防犯ブザーつきの専用端末を用いる。


 Vodafone としては、DoCoMo も SA800i で児童のセキュリティに進出してくるということで、対抗上この話に乗ったのだろうか。
 YOZANとしては、従来は品川区でのみの展開であったPHSを用いたサービスを、Vodafone のネットワークを使い一気に全国展開する目論見と思われる。

 疑問なのは、ITmedia の記事にある「2G携帯(PDC)電話網」を使うという点だ。現在 Vodafone の GPS 端末は、3G 端末である 903T のみだ。2G を用いるとすれば Qualcomm の GPS つきチップも 3G 向けの Vodafone の測位システムも使えないはずで、GPS をどう組み込みシステムとして構築するのか、興味のあるところだ。このあたりが分かってから、サービスの利用を検討するのがいいと思う。
 Vodafoneの通信モジュール(PDC)を使用した製品を開発しているメーカが、Thales Navigation(旧Magellan)と共同でGPS機器を開発している。このようなメーカと共同開発していくのかもしれない。
 ただケータイを使用するのにネットワークアシスト型ではなく単独測位、というのはこのようなセキュリティ向けのアプリケーションでは考えづらいので、その部分をどうしていくの見ていきたい。

 本来は、PHS と GPS を組み合わせて精度を高めていくのがよいと思うのだが・・・
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GPS:Edge 205新発売!

2005-12-23 00:41:00 | GPS
 IDA ONLINEでは、GARMIN GPSの新機種、Edge 205を発売した。

 日本国内での発売は、IDA ONLINE が最初だろうか。GARMIN の Edge205 ページでは2006年1月となっていたので、思ったよりも発売が早かった。

 特徴はやはり、高感度との呼び声高い SiRF starIII の搭載だ。

 用途が「サイクルトレーニング用GPSサイクルコンピューター」で自転車用途なのでわたしにはちょっと合わないが、SiRF starIII 搭載の GARMIN GPS 機ということで、非常に興味はある。余裕があれば欲しいのだが・・・
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