2006年の地図サービス関連を振り返ってみたい。
<Google Maps はじめ Ajax な地図サービス続々登場>
2005年2月、Google が地図サービス「Google Maps」を開始した。ブラウザでスクロール地図を実現するというもので、どういう仕組みなのか当時わたしには理解できず、とても驚いたものだ。
その後、それが Ajax と呼ばれる技術であることを知った。当時は Ajax という用語は一般的ではなく技術説明にも使用されていなかったが、最近は普通に記事に出てくるようになった。
スクロール地図自身は特に Google が最初という訳ではなく、例えば日本であれば マピオンラボの方が早いはずだ。ただ Google という有名検索サイトが地図サービスを、それもブラウザでスクロール可能な地図を提供した、ということで話題になっていった。
その後、日本でもポータルサイトの地図サービスがこれを追って、スクロール地図を導入していった。しかし Google は更なる機能追加「衛星画像の閲覧」を図ってきた。2005年4月にアメリカ限定、そして2005年6月には東京の衛星画像も閲覧できるようになった。
同時期の2005年6月、Google は Google Earth も公開した。こちらは専用アプリケーションをインストールする、衛星画像の閲覧サーヒスだ。まるで精細な写真を貼り付けた地球儀を扱えるようなこのサービスは瞬く間に広まっていった。その画像の精細さは、テロの懸念まで抱かせるほどだった。
次いで2005年7月、Google Maps はついに詳細な日本地図も扱えるようになった。地図の提供元はゼンリンデータコム。建物の一軒一軒の形までが分かるという詳細さに定評があるゼンリンデータコムの地図と Google の技術とが結びつき、こちらもユーザの支持を得た。
今後 Google の地図がどうなっていくのか、わたしにはとても予想はできない。少なくともローカル検索と広告とを強く結びつけていくことは分かるが、どのような新しいサービスを提供してくれるのかはさっぱり分からない。
日本の有力ポータルサイトが、これを黙って見ているはずはない。
2005年4月には goo がスクロール地図を導入。さらに2005年10月には地図と衛星画像と重ね合わせることのできるサービスを公開した。
2005年10月には Yahoo! Japan はローカル検索サービスでスクロール地図を使用開始し、2005年11月には Ajax のスクロール地図に航空写真を公開した。2004年12月に継承したアルプス社の技術を十二分に活用したものだ。航空写真のインパクトは大変なもので、15日の公開直後はアクセスが集中し、一時サービスを停止したほどだった。位置情報に関しては多量の情報を持っているYahoo! Japanだけあって、今後の展開は期待できる。
2005年、一気に進展した地図閲覧サービス。業界を引っ張っている感のある Google、米とは異なり日本独自のサービスを展開する Yahoo! Japan、そしてより日本に特化したサービスを展開しようとしている goo。2006年も引き続きサービスを競い合い、そしてどうなっていくのか。全く予想ができない。
<ローカル検索>
Google がローカル検索に進出したのは 2004年3月。2005年7月には日本でも Google Local が開始となった。
対するgooは、2005年7月にgoo地域を強化。スクロール可能な地図であるgoo地図と連動した。
Yahoo! Japanは 2005年10月に エリア検索でローカル検索サービスに参入した。
これらローカル検索サービスのキーワードは「広告」だ。検索連動型広告の中でも伸びている分野として注目されている。
<地図 API の公開>
Google Maps が注目されている点は Google の素晴らしい無料サービスだから、というだけではない。Google Maps の API を公開している点だ。公開は2005年6月30日だった。
実際は Google Maps をハッキングして使用しているサービスの方が先にあったのだが、この公開によりハッキングの必要がなくなり、開発者が自由に使用できるようになった。
この影響は大きく、日本でも Google Maps API を用いた複数のサービスが開始された。
例えば はてなマップ、はこパンダ☆、地図日記などだ。
その他、個人ページでも Google Maps API を用いてテレビの撮影地紹介を行っているものや、Google Maps API を簡単に用いるためのアプリケーションを提供しているページもある。
なお、ここに挙げたサービスの特徴はブログとの連携だ。今後の希望的観測としては、GPS ケータイの発展とそれによっての位置情報つきモブログが広がり、そしてこれと Google Maps によるブログの地図上での閲覧だ。
仮にこのような方式が広がるとすれば、地図上にたくさんのブログが登録されて見づらくなると考えられる。しかしそれは、検索サービスが補ってくれる。ということで、今後は地図に対応したブログに対する検索サービスが発展していくのではないだろうか。
・・・新年まで時間がないので、とりあえずはここまで・・・
<Google Maps はじめ Ajax な地図サービス続々登場>
2005年2月、Google が地図サービス「Google Maps」を開始した。ブラウザでスクロール地図を実現するというもので、どういう仕組みなのか当時わたしには理解できず、とても驚いたものだ。
その後、それが Ajax と呼ばれる技術であることを知った。当時は Ajax という用語は一般的ではなく技術説明にも使用されていなかったが、最近は普通に記事に出てくるようになった。
スクロール地図自身は特に Google が最初という訳ではなく、例えば日本であれば マピオンラボの方が早いはずだ。ただ Google という有名検索サイトが地図サービスを、それもブラウザでスクロール可能な地図を提供した、ということで話題になっていった。
その後、日本でもポータルサイトの地図サービスがこれを追って、スクロール地図を導入していった。しかし Google は更なる機能追加「衛星画像の閲覧」を図ってきた。2005年4月にアメリカ限定、そして2005年6月には東京の衛星画像も閲覧できるようになった。
同時期の2005年6月、Google は Google Earth も公開した。こちらは専用アプリケーションをインストールする、衛星画像の閲覧サーヒスだ。まるで精細な写真を貼り付けた地球儀を扱えるようなこのサービスは瞬く間に広まっていった。その画像の精細さは、テロの懸念まで抱かせるほどだった。
次いで2005年7月、Google Maps はついに詳細な日本地図も扱えるようになった。地図の提供元はゼンリンデータコム。建物の一軒一軒の形までが分かるという詳細さに定評があるゼンリンデータコムの地図と Google の技術とが結びつき、こちらもユーザの支持を得た。
今後 Google の地図がどうなっていくのか、わたしにはとても予想はできない。少なくともローカル検索と広告とを強く結びつけていくことは分かるが、どのような新しいサービスを提供してくれるのかはさっぱり分からない。
日本の有力ポータルサイトが、これを黙って見ているはずはない。
2005年4月には goo がスクロール地図を導入。さらに2005年10月には地図と衛星画像と重ね合わせることのできるサービスを公開した。
2005年10月には Yahoo! Japan はローカル検索サービスでスクロール地図を使用開始し、2005年11月には Ajax のスクロール地図に航空写真を公開した。2004年12月に継承したアルプス社の技術を十二分に活用したものだ。航空写真のインパクトは大変なもので、15日の公開直後はアクセスが集中し、一時サービスを停止したほどだった。位置情報に関しては多量の情報を持っているYahoo! Japanだけあって、今後の展開は期待できる。
2005年、一気に進展した地図閲覧サービス。業界を引っ張っている感のある Google、米とは異なり日本独自のサービスを展開する Yahoo! Japan、そしてより日本に特化したサービスを展開しようとしている goo。2006年も引き続きサービスを競い合い、そしてどうなっていくのか。全く予想ができない。
<ローカル検索>
Google がローカル検索に進出したのは 2004年3月。2005年7月には日本でも Google Local が開始となった。
対するgooは、2005年7月にgoo地域を強化。スクロール可能な地図であるgoo地図と連動した。
Yahoo! Japanは 2005年10月に エリア検索でローカル検索サービスに参入した。
これらローカル検索サービスのキーワードは「広告」だ。検索連動型広告の中でも伸びている分野として注目されている。
<地図 API の公開>
Google Maps が注目されている点は Google の素晴らしい無料サービスだから、というだけではない。Google Maps の API を公開している点だ。公開は2005年6月30日だった。
実際は Google Maps をハッキングして使用しているサービスの方が先にあったのだが、この公開によりハッキングの必要がなくなり、開発者が自由に使用できるようになった。
この影響は大きく、日本でも Google Maps API を用いた複数のサービスが開始された。
例えば はてなマップ、はこパンダ☆、地図日記などだ。
その他、個人ページでも Google Maps API を用いてテレビの撮影地紹介を行っているものや、Google Maps API を簡単に用いるためのアプリケーションを提供しているページもある。
なお、ここに挙げたサービスの特徴はブログとの連携だ。今後の希望的観測としては、GPS ケータイの発展とそれによっての位置情報つきモブログが広がり、そしてこれと Google Maps によるブログの地図上での閲覧だ。
仮にこのような方式が広がるとすれば、地図上にたくさんのブログが登録されて見づらくなると考えられる。しかしそれは、検索サービスが補ってくれる。ということで、今後は地図に対応したブログに対する検索サービスが発展していくのではないだろうか。
・・・新年まで時間がないので、とりあえずはここまで・・・