ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

ルネサス、カーナビ用プロセッサSH-Navi3を発表

2009-01-22 07:42:30 | GPS
業界初、車載情報端末向けに画像認識処理機能内蔵のデュアルコアSoC「SH7776」(SH-Navi3)を製品化 (ニュースリリース)
ルネサス、次世代カーナビ用大規模プロセッサ「SH-Navi3」 (PC Watch)
ルネサス テクノロジ、デュアルコアの次世代カーナビSoC「SH-Navi3」 (Car Watch)
ルネサス テクノロジ,自動車の制御系と情報系の連係に向けたカーナビ用マルチコアLSI (Tech-On!)

 ルネサステクノロジは1月19日、高機能カーナビ用LSI「SH7776・SH-Navi3」を開発したと発表した。2009年4月からサンプル出荷。市販カーナビ向けに2010年頃の量産を目指す。純正カーナビには2012~2013年頃の搭載を予定するとのこと。

 このブログで着目しているPNDとは正反対の、「次世代車載端末」(PC Watch)向けのLSIだ。これからの高機能カーナビで重要になってくるであろうドライバー支援機能、つまりカーナビが画像認識により自らの置かれた状況を把握し、後ろから車が近づいてきたらドライバーに注意を促し、この先で曲がる必要があるので今走っている車線から別の車線に変更した方がよい、などを、こなせるだけの性能を持つ。
 これを実現するために、カーナビ向け、車両強調/支援機能向け、それぞれ別のプロセッサを搭載するデュアルコア構成となっていて、その他とにかくパワフルな機能がふんだんに盛り込まれている。
 またデュアルコア構成とすることで、従来製品「SH-Navi2」と比較し、消費電力も半分に抑えられているとのことだ。車から電源を取ることのできるカーナビではあるが、昨今のECO重視の観点からも、低消費電力が望まれているのだろうか。

 この LSI を搭載したカーナビはどのような機能を実現してくるのか。わたしはナビという観点では通信機能を持つPNDで十分な性能を達成できると考えている。しかしここで挙げられているリアルタイム画像処理などを使ってのドライバー支援は従来のカーナビを超えた機能であり、これはさすがに今のPNDの概念では難しい。
 具体的にどんな機能が実現できるのか。本当にドライバーに必要な機能になるのか。期待したい。
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カーナビにならないiPhone(日経エレクトロニクス)

2009-01-21 07:22:18 | GPS
カーナビにならないiPhone (日経エレクトロニクス)

 日経エレクトロニクスの雑誌ブログ。
 ブログでは、
・(モバイル機器での)ナビゲーション機能開発に関わるエンジニアは、注目機器として iPhone を挙げることが多い。
・3.5インチ大型液晶、タッチパネル、GPSを内蔵しているため。
・「リアルタイムルートガイダンス」がiPhoneでは禁止されているという制約があるため、カーナビが実現できない。
「全力案内!」は自動リルートを搭載せず、ギリギリのところで制約を回避している。
・制約の理由は分からないが、事故が起きたときの責任を回避しているのでは、という見方もある。
と記載している。

 記事の内容に加えて通信もできるのだから、カーナビに使わない手はないと思う。それをやらないのだから、惜しい。
「責任を回避」という推測だが、これは Apple がソフトウェア開発・流通をコントロールするというやり方から来ているのだろうか? だとすれば、やはり惜しい。逆に au 助手席ナビは運転手が使わないことが前提となっているが、せめてそういうやり方ではできないものだろうか。
 レスポンスの記事ではこの見方とは異なり、「カーナビアプリはサードパーティーにはサービスさせない方針」(レスポンス記事)なのだろうと推測し、Apple純正インターフェースのカーナビアプリが出てくるのでは?としている。

 さて実際はどうなのだろう。しかし今の状況は、とても惜しい。
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Route Finder紹介記事紹介

2009-01-21 07:03:18 | GPS


スマートフォンをGPSナビに変身させるRoute Finder (PC online)

 Windows Mobile 搭載 PDA/スマートフォン用カーナビソフト、Route Finder の紹介記事。このソフトはナビゲーション機能を搭載した PDA、Mio P560 に搭載されているカーナビソフトとほぼ同等のものだ。P560 を使用した感想だと、多少クセのあるソフトだが、PND というくくりの中では標準的な機能を持っていると考えている。
 最近 VGA 搭載機でも使用できるようになり、対応するスマートフォン/PDAが一気に増えた。

 記事は、Route Finder の概要を説明したあと、VGA液晶搭載のスマートフォンであるドコモ「HT-01A」で使用したときのスクリーンショットを多く掲載している。
 なお指摘として「従来の地図アプリケーションのように画面をタップして、地図を移動させようとすると、なかなか思い通りに動かなかったり」とある。Route Finder はスクロール地図ではないが、これが使いづらいのか、それともタップしたときの反応が悪いのか、そのあたりはよく分からない。わたしが P560 の同等ソフトを使ったときには、特に使いづらい感じはしなかったのだが・・・

 個人的には紹介とは言え、せっかくカーナビソフトのレビューなのだから、車に載せて実際に使ってみての感想も見てみたかったと感じた。
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新PND、Mio Moov 500発表

2009-01-20 08:19:48 | GPS


マイタックジャパン、4万円を切る4.7インチワイド液晶PND「Mio Moov500」 (Car Watch)

 PDA工房は1月19日、Mio 社の新 PND、「Mio Moov 500」の発売を発表した。
 現在予約受付中で、2月1日からの発売となるようだ。価格は39,800円だ。

 Mio Moov 500 はナビゲーションに特化し、ワンセグなど余計な機能を省いた PND だ。139(幅)×84(高さ)×17.9(厚さ)mm、170g と薄型・軽量ながら、このサイズで 4.7 型のディスプレイを搭載している。
 地図はインクリメントP社のものを搭載。Mio C323 や Mio 523 と同系列のナビソフトで、後継品か敬作対象数のカスタマイズを変えたか、したもののようだ。
 地図の縮尺は50m~100km。詳細地図が含まれているかは不明だ。
 住所検索数は1200万件、電話番号検索数は800万件、施設名検索数は280万件。従来、Mio社がインクリメントP製ナビを採用した場合は検索対象数が少なくなる傾向があったが、それは新製品でも変わっていないようだ。特に住所検索数が1200万件というのは、他社と比較すると少なく感じる。希望としては、住所3000万件、電話番号1000万件は欲しいところだ。

 よく分からないのは、PDA工房の説明に「SiFRstarIIIに、Mio Technology社ならではのモジュール改良を施しており、これまでご好評いただいていた位置測定精度が一段と高まりました」とある点だ。
 これは、何だろうか?
 海外製の Moov 500 には、「SiRF InstantFixII」という技術が使われている。これは同社の P560 などで使われている「SiRF InstantFix」と同種の機能だ。これは「最後に測位してから3日以内に再度測位すると、測位時間が早い」という技術だ。「SiRF InstantFix」は「ネットワークから情報を得てから7日以内に測位すると、測位時間が早い」というものであったがネットワークに接続する必要がある点が泣き所であり、これを解消した技術になる。
 ただ、「SiRFInstantFixII」は Mio ならではの機能では無いし、精度には効くかもしれないが測位時間への効果の方が見えやすいであろうため、これを指しているのかはよく分からない。
 精度に関わりそうな SiRF の技術としては「SiRFDiRect」が挙げられる。これはハイブリッド測位技術であり、GPS以外のセンサーを搭載するためのモジュール技術が必要だと思うが、これが搭載されているのかは不明だ。

 最後に、同じインクリメントP製地図を載せている迷WAN BZN-600と比較してみたい。

機種名迷WAN BZN-600Mio Moov500
GPS性能-159dBm-159dBm?
大きさ142×80×21mm139×84×17.9mm
重さ284g170g
液晶4.3(WQVGA)4.7
地図データ格納場所外部SD2G
地図縮尺10m~250km50m~100km
外部メモリSD+miniSDSD
外部接続miniUSB
内蔵電池稼働時間1.7h
地図メーカーインクリメントPインクリメントP
ワンセグ×
その他ナビ以外機能音楽・動画・静止画×
住所検索数3400万1200万
ジャンル・周辺検索100万周辺45万ジャンル38万
施設名検索140万280万
電話番号検索820万800万
実勢価格39800

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GPS内蔵ハンディカム「HDR-XR520V」など正式発表

2009-01-17 10:00:45 | GPS


世界初、裏面照射型CMOSセンサーを採用 約2倍の感度向上で暗所でもノイズの少ない高画質撮影が可能 AVCHD HDDデジタルハイビジョン“ハンディカム”2機種発売 (ニュースリリース)
製品サイト
ソニー、裏面照射型センサー「Exmore R」を実用化 (デジカメWatch)
ソニー「HANDYCAM」に5機種の新製品--240GバイトHDD搭載の「HDR-XR520V」など (CNET)
ソニー、GPS搭載モデルなどハイビジョンハンディカムシリーズ4モデルを発表 (日経トレンディネット)
ソニー、感度約2倍でGPS/地図内蔵のHDDビデオカメラ (AV Watch)
裏面照射型CMOS&GPS搭載ハンディカム (ITmedia)
ソニー、歩き撮り対応、GPS搭載のフルHDビデオカメラ (日経トレンディネット)
ソニー、歩き撮りでもブレないHDビデオカメラ GPSも搭載 (IT-PLUS)
ソニー、新CMOSとGレンズで“画質革命”のGPS搭載 新ハンディカム (ITmedia)

 ソニーは1月15日、裏面照射型CMOSセンサーを搭載し、従来品よりも2倍感度を向上させたハンディカムの新製品『HDR-XR520V』『HDR-XR500V』の国内発表を行った。発売は2月20日だ。
 転送予想価格は『HDR-XR520V』が15万円前後、『HDR-XR500V』が13万円前後(AV Watch)。両者の違いは内蔵ハードディスクの容量で、『HDR-XR520V』が240GB。『HDR-XR500V』が120GBだ。

 先日の記事で触れたように、まずの注目は裏面照射型CMOSセンサーだ。AV Watch の記事を見る限りではノイズは激減しているように見えるが、今後の実機レビューに注目したい。さらに、ソニー製のコンパクトデジカメや一眼レフデジカメにいつ搭載されてくるのかも注目だ。
 さらに、ビデオカメラに6枚絞りを導入してきたことにも注目だ。これにより従来よりも美しいボケの形状が期待できる。

 とは言いつつ、このブログでは GPS 関連に注目したい。

 まずはGPSそのものから。
 両機種はGPSを内蔵していて、映像に位置情報を記録することができる。GPSユニットは液晶モニタの裏側にあるとのこと(AV Watch)。本体側面にGPSスイッチがあり、このスイッチでGPSのオンオフを切り替えることができる。
 GPSスイッチがオンのときには、10秒ごとに位置情報を更新する。GPSがオンの場合の消費電力が気になるところだが、ソニーによると撮影可能時間にほとんど影響を与えないそうだ(AV Watch)。

 静止画のみでなく、動画にも位置情報を記録することができる。ただし撮影された動画に記録される位置情報は撮影開始時のもののみであり、撮影しながら移動した軌跡を動画に埋め込む、ということはできないそうだ(AV Watch)。この点は残念なところだろう。
 現状、動画にどのように位置情報を埋め込んでいるのかはよく分からない。SONY の独自拡張なら軌跡を埋め込むのも不可能ではないだろうし、難しければ、ログは別ファイルに記録して Picture Motion Browser 上でマッチングを取るくらいはできてもよさそうに思うが・・・

 さらに、GPS を利用し、海外で使用する際には自動的に現地時刻に自動的に補正するとのことだ。

 写真や動画に位置を記録してどう使うのか? という点も考えられている。

 まずは、本体に地図を内蔵している。地図のエリアは北米・欧州・オセアニア・日本とのこと。少なくとも国外については NAVTEQ 製の地図だ。縮尺は 3000km~50m。少なくとも国内では、最も詳細な地図は 1/25,000 程度の縮尺の地図を利用しているように見える。詳細市街地図を持っていないPNDの地図のような感じを受けた。
 撮影した写真や動画に位置情報が記録している場合は、この内蔵地図で場所を確認することができる。
 さらに、地図上から写真や動画を選んで再生することもできるようだ。
 AV Watch の記事によると、地図データは1GBとのことだ。

 また、PC用ソフト「Picture Motion Browser」では地図(Google Maps)を見ながら写真や動画を見ることができるようになっている。こちらは Google Maps を利用しているだけあって、詳細地図も使用することができるだろう。

 今や写真に撮影日が入るのは当たり前の機能になっているが、場所が記録されるのも当たり前になっていくだろうか。
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パイオニアとホンダの渋滞情報共有、1月19日から開始

2009-01-16 19:22:00 | GPS


パイオニア“スマートループ渋滞情報”の「リアルタイムプローブデータ」と本田技研工業「インターナビ・フローティングカーデータ」1月19日(月)より相互活用開始 (お知らせ)

 パイオニアは1月16日、パイオニアの「スマートループ渋滞情報」と「インターナビ・フローティングカーデータ」の相互活用を、1月19日から開始すると発表した。
 これは、昨年8月28日に、2008年内をメドに開始するとしていた内容だ。

 半月遅れたことは残念ではあるが、その成果に期待したい。
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NAVTEQ社,現在位置に応じてリアルタイムの詳細情報を提供

2009-01-14 07:10:21 | GPS
【CES】NAVTEQ社,現在位置に応じてリアルタイムの詳細情報を提供 (Tech On!)

 展示会「2009 International CES」において、米NAVTEQ Corp.がリアルタイムで情報を提供するサービス「Dynamic Point of Interest(POI)content」を展示しているとのことだ。スマートフォンや携帯電話向けを想定している。

 これでできることは3つ。
・空港の運行情報を提供する「Air Travel Status」
・ガソリン・スタンドのガソリン価格を提供する「Fuel Price」
・施設のイベント情報などを提供する「Event Listing」

 この他、現在位置による広告表示機能「NAVTEQ LocationPoint Advertising」を併せて発表している。こちらは昨年の第4四半期から開始されているものとのことだ。ただし本サービスでは広告は本体に内蔵してそれを表示しているとのこと。将来的には通信で取得するそうだ。


 正直言って、通信できるカーナビやケータイナビが普通にある日本から見れば、そう物珍しいサービスでもないだろう。が、世界的に見てこういうことを始めているメーカーがある、という意味で参考になる記事だった。
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ケータイ旅人サービス

2009-01-14 00:44:30 | GPS
沖縄県名護市での「ユビキタス特区」事業の実施について (プレスリリース)
ドコモ、ユビキタス特区事業の「ケータイ旅人サービス」を沖縄で実施 (ITmedia)
ドコモが沖縄県名護市で行う「ケータイ旅人サービス」とは (ITmedia)
専用アプリで“プッシュ+リアル連携”――「ケータイ旅人サービス」をチェックする (ITmedia)
ドコモ、沖縄で携帯「観光ガイド」 位置に応じ情報 (IT-PLUS)
ドコモ、沖縄でユビキタス観光立国の実証実験 (ケータイWatch)

 NTTドコモ、名護市などは1月8日、「ケータイ旅人サービス」の実証実験を沖縄県名護市で実施すると発表した。期間は1月31~3月1日。
 モニターに参加するには利用後アンケートに答えるなどの条件が必要で、専用装置(P906iとRFIDの受信装置)の貸出を受けることができる。

 ITmediaでの神尾氏の記事に技術的にも必要十分なことが書いてあるのだが、そう言ってしまっては記事にならないので要約すると、

 現在地および行動履歴の収集により、利用者に対して、
・お勧めエリア情報の配信
・特定観光施設での専用コンテンツ配信
・スタンプラリーや割引クーポン券サービス
・市内渋滞情報の提供
を実施するというサービスだ。

 コンテンツの配信は携帯電話網で行うようだ。

 位置測定のやり方が、このサービスでの大きな特徴だ。これには、
・GPS
・RFID(アクティブタグ)
・Felica
の3種類が使われる。
 上から下に向かって測位精度が高くなる。しかし RFID と Felica は対向側の装置が必要となるので、どこでも使えるという訳にはいかない。特に Felica は非接触型ではあるが装置と近接させないと使えない。これに対して GPS は空が見える圏内なら、どこでも使える。RFID のアクティブタグは範囲が広い(このサービスの場合では数十メートル程度)であり、両者の中間に位置する。
 ここで、GPS と Felica は既に P906i には内蔵されている。RFID のみが無いので、これは外付け受信機を用意し、P906i との間では Bluetooth で通信させる仕組みとなっている。

 そしてこれらの位置測定手法を、うまくサービスと組み合わせている。
・GPS - お勧めエリア情報の配信
・RFID - 特定観光施設での専用コンテンツ配信
・Felica - スタンプラリーや割引クーポン券サービス
という具合だ。
 うまく考えられている、と感心してしまう。

 ただ、問題は記事によると消費電力だそうだ。無理も無い。GPS は1分間隔で動作。bluetooth は常に待機中にしなければならないとのことだ。

 使ってみたいが、生憎沖縄に旅行する機会はなさそうだ・・・


 なお、GPSとRFIDで測位を行い無線通信でユーザーに情報を提供する仕組みは、YRPユビキタス・ネットワーキング研究所のユビキタス・コミュニケーターに先例がある。以前は上野動物園神戸空港でサービスが行われていた。

 今回のサービスはこれに比較すると、
・ケータイなので、通信エリアが広い。
・Assisted GPS が使えるので、単発の GPS 測位も高速・高精度。連続測位は不要であり消費電力としては優位。
・Felicaが使える。
・RFIDのリーダーが必要だが、メインの装置は普通に販売されているケータイ。
といったメリットがありそうだ。
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OKI、歩行者- 車間通信用機器を開発

2009-01-13 12:44:16 | GPS
歩行者の安全を支援する世界初の携帯電話用DSRC車々間通信アタッチメントを開発 (ニュースリリース)
歩行者が車と通信して事故防止 携帯電話外付け機器、OKIが開発 (ITmedia)
沖電気、携帯電話で車両の接近を察知…アタッチメントを開発 (レスポンス)
OKI,歩行者と車両間との通信が可能な携帯電話用DSRC通信アタッチメントを開発 (Tech On!)
OKI、携帯向けDSRC車々間通信アタッチメント開発 (ケータイWatch)
OKI,携帯電話端末に接続する車々間通信モジュールを開発 (ITpro)

 沖電気工業は1月8日、「DSRC車々間通信システムを携帯電話に接続して歩行者と車両間の通信を実現する、世界で初めての携帯電話用DSRC車々間通信アタッチメントを開発」したと発表した。

 このアタッチメントは、ケータイのコネクタに接続して使う。DSRC通信機能だけでなく、GPS、加速度センサー、地磁気センサーを内蔵している。
 このシステムにより、
・車とケータイとの通信
・GPS・加速度センサー・地磁気センサーによる測位
が可能となる。
 なお、ネックストラップ部に DSRC 通信用のアンテナが組み込まれているそうだ(レスポンス)。

 使い方としては、ニュースリリースや記事を見る限りで推測を交えると、
・アタッチメントは測位を連続して行い、常に自分の位置を把握しておく。
・車が近づいてくると、車からのDSRC通信にアタッチメントが反応して、ケータイにそれを伝え、ケータイは歩行者に対して警告を行う。
・ケータイはアタッチメントを経由してDSRC通信を行い、自分の位置を車に伝える。
・車は送られてきた位置情報を元に、運転手に警告を行う。
といった感じだろう。

 ケータイ-車間通信に使用されている DSRC という技術は、既に ETC で使われているものだそうだ。


 技術的にはおもしろいのではないだろうか?
 もちろんアタッチメントは今のままでは普及はしないだろうが、今後小型化され一部をケータイ内部に取り込み、また外付け部分とケータイとが Bluetooth で通信するようになれば、現実的なものになりそうだ。
 また常に動き続けなければならない機器なので、電池のもちも実用的なレベルにまでもっていかなくてはならない。
 ケータイ側の測位精度も向上させなければならない。
 ニュースリリースにあるように、危険をどういう形で歩行者や運転手に伝えるのか、という問題もある。
 最後に、普及しなければ意味が無い。
 という問題はあるにしても、おもしろそうだ。

 地磁気センサー・加速度センサーからの情報を含め測位精度が向上すれば、別のアプリケーションにも使えそうにも思う。
 こういう点からも、興味深い。
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SONY、GPS搭載ハンディカムを展示

2009-01-12 23:40:17 | GPS


ソニー、「暗所に強い」新CMOS採用ハンディカム (ITmedia)
ソニー、年明けからハンディカムは独走態勢~ プレスカンファレンスで発表された13+2モデル ~ (AV Watch)

 ソニーは展示会「2009 International CES」において、ハンディカムの新製品「HDR-XR520V」を展示している。

 このハンディカム、「裏面照射型CMOSセンサー」という新開発のセンサーを搭載し、高感度・低ノイズを実現しているらしい。(キヤノンではあるが)デジタル一眼レフのユーザーとしては、この新型センサーがコンパクトデジカメや一眼レフデジカメにどう応用されるのかに注目しているのだが、最初の発表はハンディカムとなったようだ。
 北米では3月に発売されるようだが、どんな結果を出してくるのか、このセンサーの実力が注目される。

 が、本ブログとしてはやはり、このハンディカム新製品にGPSが搭載されていることを記載しておきたい。
 ITmedia の記事によると、GPSが搭載されているのは「HDR-XR520V」「HDR-XR500V」「HDR-XR200V」のようだ。同じXRシリーズの「HDR-XR100」には搭載されていないらしい(AV Watchの記事ではXRシリーズ全てにGPSが搭載、とあるが、そうでもないようだ)。

 SONYのGPS機器としては独立したGPS受信機である「GPS-CS1KSP」が知られていて、HDR-SR12、HDR-SR11の動画にも対応している。
 今回は、この GPS を内蔵してきたということだ。ニコンもそうだが、この GPS に対する積極姿勢は非常に買いたい。使う側にとってはGPS装置が分かれていることに意味は無く、歓迎すべき流れだと思う。

 問題は、これによって使い勝手がどうなるか、という点だ。これは GPS をカメラに内蔵しようとするといつも懸念される点だが、どのようにしてシャッターを押した瞬間の位置を把握するのか、が問題になる。独立したGPSロガーは基本的には常に位置を取得し続けるものであるためよいのだが、これを内蔵した場合には消費電力の問題があるので必要なときにしか測位することは許されない。しかし測位をしようとしてから実際に測位できるまでには、数秒~数十秒の時間が必要となる。このタイムラグをどうするのか。
 ソニーがこの点をどう作り込んでくるのかにも、注目したい。
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VAIO type P搭載スポット検索ソフト「x-Radar」

2009-01-12 18:44:29 | GPS
ソニースタイル、無線LAN検索などを搭載した「x-Radar」最新版 (BB Watch)

 ソニースタイルで1月8日に「x-Radar」ver1.6が公開された。

 このソフトは無線LANによる位置検索ソフト「PlaceEngine」のクライアントソフトであり、PlaceEngine を利用して得られた端末の位置を元に、ソニーのクチコミスポットサイト「PetaMap」に登録された位置情報を検索するものだ。
 先日発表された、VAIO type P に搭載されているソフトだという。
 x-Radar そのものに地図表示機能は無く、そのため表示できる情報は、自分の位置を中心にして、検索された情報がどこにあるか、の位置関係のみだ。これを x-Radar では、レーダーのような UI で表示することによりうまく視覚化している。
 x-Radar で検索できる情報は、キーワードを入力する必要のある「ノーマル」、無線LANスポットを検索できる「無線LAN」、その他「カフェ」「ラーメン」「酒場」がある。

 いろいろ難があるソフトであるが、ちょっと使ってみた限りではおもしろいソフトだと感じた。実用的というより、少し遊べる、というソフトだと思う。


 おもしろい点は、
・PlaceEngine により自動的に位置情報を取得すること
・必ずしもインターネット接続を必要としないこと
だろう。

 PlaceEngine は無線LANにより位置情報を取得するソフトだ。無線LAN装置が利用できる範囲に見え、その装置の位置が PlaceEngine のサーバに登録されていれば、位置を取得することができる。この仕組みはGPSとは異なり短時間で測位できるし、地下街でも使用することができる。
 PlaceEngine のクライアントとして動作するソフト・サイトはさほど無いので、そういう意味では貴重なソフトだ。

 また、必ずしも検索にインターネット接続を必要としないようだ。もちろん基本的には PetaMap に登録された情報を検索するソフトなので、この点ではインターネット接続が必要となる。
 しかし PetaMap のスポット情報の持ち出しに対応していて、これを使う限りではインターネットの接続を必要としない。またインターネット接続時に検索されたデータはある程度キャッシュに入っているようで、検索後にインターネットへの接続を切断しても検索は可能であった。また、PlaceEngine もローカルに位置検索のためのデータベースを持っているので、位置検索自体にもインターネット接続は不要だ。
 ただ、x-Radar のスポット情報持ち出しは、あくまでもガイドブックを見るような用途(スポットの説明を見るなど)を想定しているようで、x-Radar 上で現在位置との位置関係を示すような機能は無いように見えた。

 遊ぶソフトに何ではあるが、難点を無理矢理挙げれば、
・位置情報が PlaceEngine からの取得
・情報元が PetaMap
というところだろうか。

 まず位置情報が PlaceEngine であるため、位置精度に問題がある。x-Radar は地図を持たず自分の位置との相対関係のみを表示するソフトであるため、自分の位置は正確である方がよい。
 PlaceEngine は登録された無線LAN装置が近くに無いと位置を検索できないし、精度もGPSほどではない。
 しかしクウジットでは PlaceEngine と GPS とのハイブリッド測位機能を PlaceEngine クライアントに導入する予定としている。これが実現できれば GPS と PlaceEngine のいいとこ取りができるので、ユーザーとしてはとても楽しみだ。

 もう一点、情報の検索対象が PetaMap というものが挙げられる。PetaMap はソニーのクチコミスポットサイトなので、情報の量というのは期待できない。
 まぁこの点は、そういうものだと割り切るものなのだろう。


 正直なところ日常的に使い続けるソフトかというと微妙なところだと思うが、一回は使ってみてもいいソフトだと思う。
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ソニーVAIO type P発表、GPSとPlaceEngineを搭載

2009-01-12 00:02:52 | GPS


新製品“ポケットスタイルPC”VAIO「type P」発売のご案内(個人向け) (ニュースリリース)
クウジット、新発売ソニーVAIO 『type P』に無線LANによる位置推定「PlaceEngine」を提供~モバイルPCにプリインストール 位置測定は「ハイブリッド測位の時代」に突入~ (ニュースリリース)
ソニー、封筒サイズの“ポケットスタイルPC”「VAIO type P」 (PC Watch)
1600×768ドット液晶/588グラムの“ポケットスタイルPC”――「VAIO type P」 (ITmedia)
クウジット、ソニーの新PC「type P」にPlaceEngineを標準搭載 (BB Watch)
VAIO type P発表会レポート~「ネットブックとは一線を画す新しいジャンルの製品」 (PC Watch)
ソニー「VAIO type P」~小型モバイルの新たなスタイルを提案 (PC Watch)
重さ600g台のポケットスタイルPC「VAIO Pシリーズ」を公開 (PC Watch)
ソニーがミニノートに参入!10万円、横長ボディーの「VAIO type P」は1月16日発売 (日経トレンディネット)
ソニーVAIO「type P」、位置情報サービスのPlaceEngineに対応 (CNET)
ソニー、封筒サイズ・588gの薄型軽量モバイルPC「VAIO type P」発表 (CNET)
ソニー「VAIO type P」~小型モバイルの新たなスタイルを提案 (PC Watch)


 ソニーは1月8日、超小型ノートPC「VAIO type P」を発表した。588g、8インチ1600×768ドット液晶、245mm×120mm×19.8mmの小型・軽量が特徴だ。
 標準仕様のVGN-P80H/W(ワイヤレスWAN・GPS搭載)、VGN-P70H/R・G・W(ワンセグ搭載)、VAIOオーダーメードモデルのVGN-90NS・S・HSからなる。
 ワイヤレスWAN(DoCoMo FOMA)/GPS非搭載モデルは1月16日発売。搭載モデルは近日発売となっている。オーダーメードモデルでも、現状ワイヤレスWANの選択はできなかった。

 VAIO C1 のユーザーだったこともあり、また SigmarionIII のユーザーの立場からすれば、非常に気になるマシンだ。さすがに Sigmarion IIIよりは一回り大きいが、このスペックでこの小ささは驚くべきものだ。価格もストレージに費用をかけなければ、10万円ちょっととなる。

 しかし GPS 好きとして気になるのは、ワイヤレスWAN(DoCoMo FOMA)のオプションに GPS が含まれていること、そして無線LAN測位機能である PlaceEngine が標準搭載されていることだ。
 まず、FOMA 通信機能と GPS がセットになっていることが注目だ。ケータイ GPS 同様、初期測位が高速で感度のよい Assisted GPS 機能が使える仕組みになっているかもしれない。

 さらに、PlaceEngine 提供元のクウジットによると、VAIO type P では、PlaceEngine と GPS のハイブリッド測位を実現するという。
 ニュースリリースを読む限りでは、VAIO type P搭載の PlaceEngine は既にハイブリッド測位に対応。「PlaceEngine API」に対応している既存Webサイトではハイブリッド測位を使用できるように読める。これに加え VAIO type P 以外のプラットフォーム用では、GPSと共に利用する「PlaceEngine」ハイブリッド版のクライアントソフトを開発中とのことだ。こちらは Windows Xp/Vista がまずリリースの予定であるようだ。これにより、VAIO type P 以外でもハイブリッド測位が利用できるようになる。特にきっとリリースされるであろう Windows Mobile 版に注目だろう。


 これからも、VAIO type P、PlaceEngine 、ともに目が離せない。
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ドコモ、movaのGPS機能を終了

2009-01-09 07:45:15 | GPS
F505iGPS、F661i (mova)におけるGPS機能終了のお知らせ (ニュースリリース)
ドコモ、movaのGPS機能を終了 (ケータイWatch)
ドコモ、ムーバ端末向けのGPSサービスを終了 (ITmedia)

 ドコモは1月8日、mova F505iGPS、F661i の GPS サービスを終了すると発表した。3月31日をもって終了となる。
 F505iGPS、F661i は2003年発売の富士通製端末で、ドコモ製ケータイでの GPS 搭載機のはしりとなるものだ。

 この頃は au が GPS に力を入れていて、これでドコモも対抗してGPS搭載に本腰か、と思っていたが後が続かず。この後に搭載された機種はわたしも購入した2005年のSA700iS。2006年の903iで、ようやく一般的となった。

 そんなことを思い出すと、感慨深い。
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iPhone向け地図アプリ「全力案内!」バージョンアップ

2009-01-01 01:14:51 | GPS
iPhone用カーナビアプリ「全力案内!」、現在地から目的地までの案内が可能に (CNET)
地図アプリ「全力案内!」のiPhone版にGPSナビ機能など (ケータイWatch)
全力案内!のiPhone向けアプリにGPSナビ機能を追加 (レスポンス)

 ユビークリンクが開発している、iPhone向けの地図アプリ「全力案内!」で、経路検索後にGPSで現在地を確認できる機能が追加された。この機能では進行方向を上向きに表示するヘディングアップ機能もサポートされている。また手動リルート機能も利用できるとのことだ。
 本アプリは現在無料で提供されている。ケータイWatchの記事によると、「2009年3月末まで無料で提供される予定」とのことだ。
 なおリリース時は「リアルタイムで、GPSで取得した位置情報を用いて、案内を行うこと」はできなかった

 動画を見る限りでは、マップマッチングやリアルタイムでの分岐案内などはされていないように見える。音声案内についてはこれを見る限りでは不明だが、無いようにも推測できる。
 ナビ機能というより、ルート検索がされた地図上に、GPSによる位置表示とヘディングアップ機能を追加した、という方が正確なのかもしれない。

 iPhoneではSDKの制限でナビ機能は提供されていないと言われていた。
 その制限が無くなったのか、この機能であればナビではないと解釈されたのかは、よく分からない。
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うるう秒挿入

2009-01-01 00:27:00 | GPS
「うるう秒」挿入のお知らせ (ニュースリリース)
「うるう秒」挿入のお知らせ (ニュースリリース)
2009年1月1日に「うるう秒」の調整、3年ぶりの実施

 2009年1月1日午前9時の直前、うるう秒が挿入される。これにより、2009年1月1日は通常の1日よりも1秒長い1日となる。

 前回のうるう秒挿入は、2006年1月1日に行われた
 くわしくはこの記事に記載したが、GPS の仕組みでは、衛星からの航法メッセージにGPS時間とUTCとの関係を示す値が入っている。今は14秒だが、うるう秒挿入を境にこれが15秒に変わる(USNO情報)。
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