ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

Mio P560と館山自動車道

2008-02-18 07:31:36 | 位置情報・地図
Mio P560

 2007年7月に開通した、館山自動車道の富津IC~君津ICという経路がある。P560 でナビをしてみたが、この経路は地図としては存在するものの交通規制情報が無いらしく、国道127号線に迂回するルートを出してくる。
 無理矢理走ってみたところ、この道に入るとルートの再検索がかかりその道を選択したルートとなるが、「!」が表示されて案内が出なくなる。つまりは情報の無い細街路と同じ扱いになってしまった。

 ただ、ケータイ向けカーナビサービスである DoCoMo の「地図アプリ」で同経路を検索させたところ、どういう訳か同じように国道127号線に迂回するルートを出してくる。ゼンリン情報の鮮度に問題があるようだ。
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Mio DigiWalker P560 GPSメモ

2008-02-13 05:16:26 | GPS
Mio P560

 Mio P560 で、まとめ切れていない GPS 関連のメモ。順次追記する予定。(試して何らかの問題が発生しても当方は責任を持てませんのでご注意ください)

 SirfTech でデフォルトの設定内容を確認してみる。まず Extern GPS で、GPS ハードウェアポートを適当なポートの設定内容を記録しておく。ここでは COM2、57600bps。
 SirfTech を起動する。試したバージョンはSirfTech.2008-01-20.v2.0。
「Com」のタブで、「Comm Port」は「COM2」に。「Baudrate」は「57600」に設定して「Open」。Open のボタンの下に「NMEA」と表示される。「OK」。
「NMEA」のタブで、「Set Serial Port(Switch to SiRF)」。NmeaTime が変化していることを確認する。「Protocol」は「SiRF」。「Baudrate」は「57600」で、「Set」。NmeaTime の変化が止まり、SirfTimeが変化していることを確認する。「OK」。
「SiRF」タブで、設定内容を確認する。
(NMEA戻す場合)
「SiRF」タブで、「Switch to NMEA Protocol」。SirfTimeが変化していることを確認する、「Baudrate」は「57600」。「Set」。SirfTime が停止し、NmeaTime が変化していることを確認する。「OK」。
「Exit」で SirfTech 終了。
 いつも使っている GPS 用ソフトが、正常に動作することを確認する。

 SirfTech で確認できた内容(出てきた内容を書き並べただけで、本当に設定内容が読めているのかは不明)

(poll Software Version)
・Software Version - GSW3.2.4Pat2_3.1.00.12-SDK001P1.00
(Mode Control)
・Altitude Hold Mode - Auto
・Altitude Hold Source - Last computed
・Altitude - 0
・Degraded Mode - Hold clock, direction
・Degraded Timeout - 0
・Dead Reckoning Timeout - 5
・Track Smoothing - OFF
(Static Navigation)
・Static Navigation - ON
(DOP Mask)
・DOP Selection - Disable
・GDOP Value - 10
・PDOP Value - 10
・HDOP value - 10
(Elevation Mask)
・Tracking Mask - 0.0
・Navigation Mask - 5.0
(Power Mask)
・Tracking Mask 0
・Navigation Mask 12
(SBAS)
 Get で確認できない(Web の情報によると設定はできるらしい。日本の MSAS は PRN 129, 137。Auto がよいのかも。正式運用しているので SBAS Mode - Integrity でよいか?)。
(Trickle Power)
・Push-to-Fix Mode - OFF
・Duty Cycle - 0.0
・On-Time - 1000
(Low Power)
・Max Off Time - 30000
・Max Acq. Search Time - 120000
・Push-to-Fix Period - 設定無し
・Adaptive TriclePower - ON?(薄いチェック)
(Advanced power Management)
・APM Enabled - ON?(薄いチェック)
・残りは指定無し
(Switch to NMEA Protocol)
 少なくとも NMEA のメッセージレートについては、今の設定項目を読み出すことはできないようだ。
・GGA - 1
・GLL - 0
・GSA - 1
・GSV - 5
・RMC - 1
・VTG - 0
・MSS - 0
・User 8 - 0
・ZDA - 0
・User 10 - 0
・Use Checksums - ON
・Debus messages - ON?(薄いチェック)
・Baudrate - 57600

(注意)初回掲載時に記載していた下記の設定は、SirfTech のデフォルト設定。(2/13 修正)
・GGA - 1
・GLL - 1
・GSA - 5
・GSV - 5
・RMC - 1
・VTG - 1

 MMSiRF を使用すると NMEA のメッセージレートが一部書き変わる(GGA-4, GSA-5, GSV-5, RMC-1)。NMEAからGPXの変換に GPSBabel を使用する場合、変換後の測位間隔が GGA の影響を受けて 4s ごとになってしまう。この場合 GGA を削除してから変換すれば RMC から位置を得るらしい。


 P560 での GPS 測位の挙動
 ゆっくり歩いていると、30m ごとに飛び飛びに位置が変わるような測位結果となる。若干早歩き程度では1秒ごとに位置が変わるような測位結果となる。Static Navigation の設定によるものと思われる。
 Static Navigation 設定をお手軽に変えるには、APLSiRF や MMSiRF がよいらしい。MMSiRF で変更できることは確認しているが、このツールは NMEA のメッセージレートを変えてしまうので実質使えないか。
 MMSiRF で Static Navigation を OFF にした(メッセージレートは SirfTech で戻した)ところ、ゆっくり移動したケースでも1秒ごとに位置が変わるような測位結果が得られた。
 APLSiRF も同様に NMEA のメッセージレートを変えてしまうことを確認した。ただし変える設定内容が Mio P560 のデフォルトと同一であるため、大きな問題にはならない。APLSiRF は何度かタッチしないと設定を変えることができないことと、COM ポート番号およびボーレートを記憶できないために起動ごとに設定する必要があり、使いづらい。
 比べてどちらがいいか、と問われれば、メッセージレートがおかしくならない APLSiRF を選びそうだ。

 Static Navigation をオフにしたときの挙動
 ルート案内をしない、現在地確認のみをするような使い方をした場合、停止時に地図がくるくる回る。徒歩案内時は、案内している道に沿った方向を向く(直線を案内されているのであれば、前を向いたり後ろを向いたり。右に曲がる交差点であれば右を向いたり戻ったり)。
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Mio DigiWalker P560 購入8

2008-02-09 17:43:42 | GPS
Mio P560

 Mio P560 を購入したので、レビューの続きだ。
 順番がむちゃくちゃになってしまっているが、P560 を PND と見て、同じ PND である EN-4500 との外観の比較と車載時の取り付け性について見ていきたい。
 外観の面で EN-4500 とミニゴリラを比較、および取付について、EN-4500 とミニゴリラを比較もご参照いただきたい。

 まず、P560 と EN-4500 を並べて置いてみた。P560 は PND として使うときには縦置きのみ。対して EN-4500 は横置き。液晶サイズで見ると P560 は 3.5 型、EN-4500 は 4.3 型だが、EN-4500 はワイド液晶であり比較すると短辺側はさほど変わらない。
 なお、持った感じは P560 は明らかに軽い。EN-4500 もミニゴリラと比べると軽く感じたが、P560 はさらに軽い。
 EN-4500 は正面から見ると4つのボタンがついていて、ナビに使っているときには、左上から反時計回りに、電源、モードボタン、ボリューム(小)、ボリューム(大)となる。なおモードボタンを押すと、ボリュームボタンの機能が明るさ調整になる。EN-4500 はオートディマーが無いため液晶の明るさをマニュアルで調整することになるのだが、この点では使いやすい。ただ電源がとても押しやすい場所にあるため、カバンに入れて移動中に勝手に入ってしまうことが多く、困る。
 P560 は正面から見るとボタンが3つあるが、ナビに使うときにはほとんど用途がない。電源スイッチは上側面についていて、勝手に電源が入るということはあまりなさそうだ。P560 もオートディマーが無いので液晶の明るさはマニュアルで調整するのだが、これは Windows Mobile についているバックライトの輝度調整機能を使う必要がある。ナビとして考えれば面倒だ。屋外でも使ってみたが、輝度を上げれば十分に明るいと思う。
 写真にスピーカーが見えないが、EN-4500、P560 ともに裏面にある。


(Mio P560 と EN-4500 を並べてみた)


(Mio P560 と EN-4500 薄さの比較)

 次に、スタンドに載せてみた。P560 も EN-4500 もダッシュボードに台座を貼り付け、そこにスタンドを吸盤でつけるタイプだ。なお、カメラから見て吸盤への距離は、P560 も EN-4500 もほぼ同じ。P560 の方が高い場所にあるが、それについては次の写真を。



 EN-4500 のスタンドはネジが2ヶ所にあり、台座側は前後方向に、本体取付側で上下の首振りができるようになっている。スタンド自体は左右方向に首振りのできない構造なのだが、それは吸盤部分で代用することができ、結果的には前後方向に動かすことと、上下左右の首振りができることになる。
 対して P560 も2ヶ所に可動部分がある(ネジが1ヶ所、ストッパを押すと動く部分が1ヶ所)。これにより左右と上下の首振りができる。ただ前後方向に動かすことはできない。
 上の写真で EN-4500 の背が低いのは、前方向に引き出しているためだ。これはわたしの場合近くにあった方が見やすいためにそうしているのだが、P560 はこの点での自由度が無い。


(スタンド横から)


(上の写真から吸盤は固定したままで、首を振ってみた)

 EN-4500 のスタンドへの取付は爪を引っかけるタイプ。ワンタッチで、着脱性は良い。また車を運転している最中に外れるようなことも今までに無い。
 P560 はスタンドにレールがあって、それに沿って滑らせていくとカチッとはまるタイプだ。はめる時はスムーズなのだが、そう簡単には外れない。着脱性という観点では EN-4500 の方が扱いやすい。

 車への取付の容易さという観点では、両者ともに必要なことはスタンドをダッシュボードなどに設置し、そこに本体を取り付け、シガーソケットから電源を取るくらいで、大した手間では無い。
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Mio DigiWalker P560 購入7

2008-02-09 04:34:49 | GPS
Mio P560

 Mio P560 を購入したので、レビューの続きだ。
 P560 を PND と見て、同じ PND である EN-4500 と仕様を比較していきたい。なお P560 のナビソフトは標準搭載の MioMap Ver 4.0J とした。

 スペックに現れるものだけ見ると、P560 は施設名検索でこそ劣るものの、そこそこの性能を持っていることが分かる。GPS レシーバーは EN-4500 と同様 SiRFstarIII だが、P560 は測位を早めるためのデータをネットワーク経由で取得する機能があり、これを考慮すれば GPS 性能は上だ。
 液晶サイズは小さいが、その代わりに軽い。また EN-4500 と並べると薄さは際だっている。
 仕様上気になるのはオービスの対応が無い点だろうか? ワンセグは搭載されていないが、エルザ社製の SDIO 用ワンセグチューナーが利用できるようになりそうだ(AV Watch の記事によると、Windows Mobile 6 対応は2月中旬)。

機種名
PONTUS EN-4500

Mio P560
GPS性能-159dBm-159dBm(A-GPS対応)
外付けGPSアンテナ
大きさ133×78×33mm72×115×17.8mm
重さ250g170g
液晶4.33.5
地図データ格納場所外部SD内蔵2GB
地図縮尺10m~50km70m~6.7km
外部メモリSDSD
外部接続専用外部端子miniUSB
内蔵電池稼働時間3h4h
地図メーカーゼンリンゼンリン
ワンセグ非純正オプション
その他ナビ以外機能MP3/WMA/JPEG
BMP/GIF/PNG
TIFF/WMV
PDA
住所検索数2000万3400万
ジャンル・周辺検索200万42万
施設名検索200万?42万
電話番号検索1000万780万
周辺検索範囲5km5km
地点登録500
VICS××
自律航法××
オービス対応×
オートディマー××
防滴×防水ケース別売
バイク取付オプション予定
実勢価格4980054800

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Mio DigiWalker P560 購入6

2008-02-08 04:22:48 | GPS
Mio P560

 Mio P560 を購入したので、レビューの続きだ。
 今回は、P560 搭載の MioMap Ver 4.0J のスクリーンショットを載せてみた。以前、PONTUS EN-4500 vs ミニゴリラNV-SB250DT レビューというエントリを書いたことがあるが、そこで載せた画像の地点とほぼ同じ場所を選んでみたつもりだ。
 P560 の MioMap では、細街路表示についてはミニゴリラと似ていて、この縮尺でも表示されている。
 高速道路上では、画面が横方向には狭いため、地図とこの先のIC・ジャンクション・SA/PA案内の表示を同時にすることができない。そのため、ハイウェイ表示をするモードと、地図を表示するモードがそれぞれ用意されている。


 P560 埼玉県川越市。細街路も表示されている。


 P560 交差点。交差点の拡大表示や車線案内は無い。


 P560 高速道路上(ハイウェイ表示のモード)。4つ先のIC/SAなどまで表示されている。


 P560 高速道路上(地図表示のモード)


 P560 ジャンクション・ランプ案内(ハイウェイ表示のモード)


 P560 ジャンクション・ランプ案内(地図表示のモード)
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Geotateの「Capture and Process」

2008-02-06 02:03:52 | GPS
PMA 08 - 前日イベントに並んだ新製品、国内未発表のデジカメも (マイコミジャーナル)
PMA 08 - 撮影した場所を手軽に知る、GPSデジカメがさらに普及へ (マイコミジャーナル)

 PMA2008で展示されている、GPS受信機を載せたデジカメ、の記事をみていると、妙な記事を見かけた。
 Geotateというメーカーで、「特徴は高速なことで、シャッターボタンを押したのとほぼ同時(200ms以下)にGPSデータが記録される。ポイントは、正確な位置の補正をPC側で行うという点。過去のGPS衛星の情報を備えたサーバとクライアントソフトが連携し、取り込まれた画像のGPSデータを補正する」(記事)と記載されている。記事を見ると、EOS Kiss Digital N と思われる一眼レフデジカメのホットシューにGPS受信機が載っている。

 ?????

 ということで、geotateのサイトを見てみた。
 そもそもこのメーカーはヨーロッパの半導体メーカー、NXP の子会社とのこと。日本語訳されたプレスリリース集も掲載されていた。

 White Paperにいろいろと書いてある。
 技術の内容は、200ms 程度 GPS 受信機を用いて GPS 信号を受信し、それを記録する。測位はしない。ただ単に、受信した信号を記録するだけだ。なので装置には BaseBand 処理機能はいらない。これがポイント。あとでこのデータをPCに移して、さらにサーバに接続してデータを解析し、位置を得るそうだ。記事には「正確な位置の補正をPC側で行う」とあるが、実際は「位置計算はPC側で行う」のようだ。
 おもしろい。以前auのGPSケータイで使われていた方法に発想は似ているのかもしれない。が、写真などの位置が後で分かればよいのなら、撮ったときに一生懸命位置測定をせずとも後で位置の割り出しに使う情報だけ記録しておけばいい、という発想と割り切りがおもしろい。
 位置測定を開始してから200msで必要な情報が記録できるとなれば、消費電力も少なくて済みそうだ。ファイルサイズは140KB程度という。位置情報データとしては大きいが、デジカメに使うとすれば写真データがさらに巨大なので、そうは気にならないように思う。

 技術的課題は3つあるそうで、
・(製品が世に出てから)GPS衛星の位置情報全てをサーバで保持する必要がある。
・200ms という短い時間の情報から位置情報を計算する必要がある。
・記録データのタイムスタンプに使われるカメラの時計は精度が悪い。
だそうだ。これを解決した仕組みについての言及は今のところ見つけられていない。

 精度は「Poor」な信号強度(-140dBm)でおおよそ25mには入る。感度については別資料に -145dBm(おおよその位置と時刻が初期情報として与えられた場合)とある。
 PCでの演算時間については「Poor」な信号強度で4s程度(@ 1.87GHz Core2 Duo)以内にはおおよそ入るとあるが、この程度の時間ならば将来的なPCのパフォーマンス向上もあり問題にはならないだろう。
 受信機の大きさは7x5mm。

 White Paper には GPS ロガー(と言っても、これまでの話同様に位置計算までは行わない)の写真もある。パッチアンテナがついている。マイコミジャーナルの記事で Kiss Didigital N に載っているのはこれのように見える。テストデバイスは10分ごとにデータ記録をするそうだ(別に挙げられている例では5秒ごとというものもある)。メモリは128MB、1000ポイント分記録できる。

 資料を見る限りではとても興味深い仕組みだ。
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GPS-CS1KASP

2008-02-06 00:31:48 | 位置情報・地図
SONY ADDS VIDEO COMPATIBILITY TO DIGITAL IMAGING GPS RECEIVER
PMA 08 - 撮影した場所を手軽に知る、GPSデジカメがさらに普及へ (マイコミジャーナル)

「GPS-CS1KASP」なる機種が海外で発売されるそうで、PMA 2008 に展示されているとのこと。
 おぉ、と思って読んでみたが、残念ながら「新モデルではGPSレシーバー自体は同等」(記事)とのこと。残念。
 では何なんだ、というと、「新たに付属ソフトが動画ファイルをサポート。撮影していた動画の時間を認識して、Google Mapsに撮影位置を加えた動画をアップロードできる」(記事)とのこと。「アップロード」と言っても、Picture Motion Browser で表示される Google Maps の地図上にマッピングできるくらいなのだと思う。
 ただ、GPS-CSK1 の NMEA 形式ログファイルから取り出した位置情報を写真のExifに記録するのはImage Trackerの役割で、それから考えるとImage Trackerが動画にも対応したことになる。どういう仕組みで位置情報を記録しているのだろうか?(わたしが知らないだけかな)
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Mio DigiWalker P560 購入5

2008-02-04 19:31:36 | GPS
Mio P560

 Mio P560 を購入したので、レビューの続きだ。
 MioMap Ver 4.0J について、使用感を記載したい。

 P560 には最新の MioMap である 4.0 が搭載されている。C310 に搭載されているものは 2.0 だった。


 今回高速込みで100km程度走ってみたが、MioMap 4.0 は MioMap 2.0 とは全くの別物であり、ナビとしての完成度はかなり高まったと感じた。EN-4500 と比較して惜しいのは、
・交差点の拡大表示が無い
・車線案内が無い
・オービス情報が無い
・到着時刻の予測機能が無い
・ルートシミュレーション機能が無い(ナビそのものには関係ないが)
と言ったところだ。

 また気になるところは、
・高速でのジャンクション・IC表示が700m手前で表示される。EN-4500 の 1km 手前表示に慣れていたので、ちょっとタイミングが遅く感じる。
・ルート検索が EN-4500 よりも遅いように感じる。
・施設を名称で検索するとき、1文字入力するごとに該当施設数を検索するので、ジャマに感じることがある。オフに設定できればいいのだが。
・全体的に、動作が遅い。特に地図移動や開始地点・目的地地点設定が遅い。
・せっかくの Windows Mobile 6 機なのに、MioMap は横方向表示ができない。
・検索履歴を使用する機能が無い。
・検索したルートの保存機能が無い。
と言った点だ。

 EN-4500 と比較してよさそうな点は、検索結果されたルートを見る限りでは、
・高速入り口~本線間、本線~高速出口間の分岐案内が表示されていそう。
と言った点だ。


 C310 では閉口した、枝道や高速で降りないICなどがあるたびに「この先右方向」の音声案内が出てうるさく、しかし側道に入る案内が出ずに行きすぎた・・・ ということは今回は無く、一度だけ分岐案内が出ないことはあったものの、おおよそ快適にナビを使って運転することができた。
 住所検索3400万件、電話番号780万件、名称検索42万件と、名称検索はちょっと貧弱ではあるものの他はかなり充実していて、今回の利用では特に困ることは無かった。C310 では C310 の地図と Super Mapple Digital の地図を見比べながら場所を探していただけに、雲泥の差だ。

 では仮に MioMap 4.0 が C525 系列の PND に搭載されたとして、その PND と EN-4500 を比べてどちらを買うかと問われれば、機能的に見れば今でも EN-4500 を選ぶと思う。
 交差点の拡大表示機能と車線案内機能の有り無しは大きい。オービス情報もあって困るものではない。
 逆に MioMap 4.0 にあって EN-4500 に無く、かつ欲しい機能があるかと言えば、(本当に正しく使えるかは未確認だが)高速出入り口~本線間の案内がある(ただこれは EN-4500 のバグと考えるのが妥当で、後継機あたりではできるようになるのだろう)。が、これを考えても、EN-4500 の方がナビとしては魅力的だと思う。

 P560 は PDA であり PND 機能だけでは無いので魅力的ではあるが、C325 や C525 の後継はどうなるのか。MioMap 4.0J よりもさらに機能向上が図られてくるのか、注目される。
 なお、C325/C525 の MioMap と P560 の MioMap は、Pocket Mapple Digital との連携機能が無いだけでなく、検索対象数が異なっていたり、帰宅支援のPOIが無さそうなど、いくつか違いがあるので注意が必要だ。

 ところで、P350 など以前の機種では temp¥movelog.csv というファイルができるそうだが、今のところは見つかっていない。同名のファイルは My Flash Disk¥MioMap 以下にあるのだが、データが書かれていない。ただ個人的には、GPX Loggerを使えばよいので、問題無いと思う。
 MioMap の設定画面で「移動履歴を表示する」の右あたりを連続でタップすると「NMEA」のチェックボックスが出てくる機能は健在だ。ただこれも、GPX Logger を使うのならば不要だろう。
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NTTドコモによる「GPS測位時間短縮機能」

2008-02-04 00:39:23 | GPS
 NTT DoCoMo テクニカル・ジャーナル「GPS測位時間短縮機能の開発」 Vol.15 No.4

 NTT DoCoMo テクニカル・ジャーナルという雑誌?に「GPS測位時間短縮機能の開発」というものが載っていたので見てみた。内容としては、「GPS測位ができずタイムアウトしてしまいそうな場合には早めに諦めて基地局測位の結果を使う」というものだ。なお、この技術が 905i などに採用されているかは記載されていなかった。

「GPS測位ができずタイムアウトしてしまいそうな場合」の判断は2つあり、
・時間経過により、補足できた衛星が順調に増えているか。増えなければ諦める。
・受信状況が安定しているか。補足衛星数が少ないのに安定していれば諦める。
だそうだ。
 前者は、時間が経っても補足衛星が増えなければ今後も増えないだろうから諦める、という話。後者は、衛星の補足状況が不安定であれば移動中などと考え今後改善する見込みがあるが、安定していれば今後も変わらないだろうから諦める、という話と推測される。
 簡単な話のようにも見えるが、測位時間は平均して30%短縮、誤判定率(そのままGPS測位を続けていれば測位できたのに、やめてしまった確率)は0.5%未満とのことで、効果はあるようだ。

 この仕組みが実装されるのは、GPSデバイスドライバ部とのこと。従って、この仕組みはiアプリからの測位でも利用することができる。

 実際に導入されているのか? だが、NAVITIME などのiアプリを使って測位をしてみたところ、測位できそうになくても延々とがんばってしまうことが確認できているため、導入はまだなのだろう。iアプリからの測位ではGPS測位中に手動で測位をやめて基地局測位結果を使うことができないので、この仕組みが使えるようになって欲しいものだ。
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Mio DigiWalker P560 購入4

2008-02-02 02:06:55 | GPS
Mio P560

 Mio P560 を購入したので、レビューの続きだ。
 今回は順番が逆だが、ファーストインプレッションについて。



 箱を開けるとまず本体が現れる。持ってみると、かなり軽い。まぁ SigmarionIII が 400g を超えるので、170g の P560 はかなり軽く、また薄く感じた。PND の C310 はおもちゃのような印象もあったが、P560 はなかなかに精悍なイメージだ。
 充電はされており、すぐに使用することができた。どういう訳か、時計が2010年になっていた。



 C310 と同じようにスライド式の電源スイッチがあり、底面に配置されている。スライドは固い。これをオフにすることにより、電力を消費せずに長期間置くことができるのだろう。また本機にはリセットスイッチが無い。電源を完全にオフにすることで、リセットと同様の扱いになるのだろう。

 電源ボタンは上部にある。押しボタン式だ。出っ張っている訳ではないので、鞄に入れている内に電源が入って・・・ というのはあまり無いかもしれない。しばらく使ってみたい。EN-4500 は前面に押しやすい電源ボタンがあり、鞄に入れていると知らない内に電源が入り、気づくと電池が空っぽということがよくあった。

 SD カードスロットは右側面の上部。ケータイの MicroSD スロットのようにカバーがついている。カバーが無い PND を使っていて知らない内に SD カードが飛び出ていた、ということがあったので、これはよさそうだ。なおカードの抜き差し時はスロット内に SD カードを押し込むことになるが、かなりバネが固いという印象だ。

 下部には電源スイッチの他に、miniUSB コネクタ、ヘッドフォンのジャック(2.5mmφ)、マイク穴がある。

 左上の角にはストラップ穴がある。ストラップは同梱されていて、C310 にもあった突起のあるストラップだ。スタイラスの代わりなのだが、何とか使えなくも無い。

 もちろんスタイラスもあり、左下に格納される。2段構造で、引っ張って伸ばすタイプだ。SigmarionIII はスタイラス格納時の本体への引っかかりが弱くて知らない内に取れていたりしたのだが、P560 ではかなりきつくなっている。そのため、取り外すときには、スタイラスは本体と指との間で引っ張られ、うまい具合に伸びた状態で取り外されるような格好となっている。

 最後に前面だが、前面下部には2つのソフトキーとコントローラ(ナビゲーションボタン)がある。ソフトキーの右側は「連絡先」が開く。これは間違えて押してしまうことが多々あり、正直ジャマだ。左のソフトキーは GPS のような絵が描いてあり、MioMap を起動中で別アプリケーションを使用しているとき、このボタンを押すと MioMap に切り替わる(本来は MioMap の起動ボタンのようだが?)。MioMap 使用時にこれを押すと、画面上部のメニューバー?のみが表示される。
 コントローラはジョイスティックのような感じでカーソルキー的に使え(アプリケーションによって異なる。MioMap では拡大・縮小機能が割り当てられている)、また押し込むことができる。PocketMappleDigital で押し込むと拡大表示モードになる。これは結構便利かもしれない。

 わたしは PocketPC 系では、今回 PocketPC2002 から一気に Windows Mobile 6 へ進むことになったのだが、特に使用感は大きくは変わらなかった。これは見た目という意味で、複数の GPS アプリケーションが使える、最新のアプリケーションが使えるという Windows Mobile 6 のメリットは大きい。
 ただ気になったのは、電源ボタンでのオンオフが、PocketPC2002 機よりも遅い印象が挙げられる。これは P560 特有の現象なのか、Window Mobile 6 機はそういうものなのか、よく分からない。

 次に Internet Explorer Mobile 版を使ってみた。無線 LAN 環境であったが、今のところの使用感は N905i HSDPA + jig ブラウザよりも遙かに劣る。そもそも読み込みが遅いし、読み込んでいるときにはほとんど何もできない。NetFront か Opera にすれば改善するかもしれないが、もともと QVGA の解像度しか無いのでどうにもならないかもしれない。



 さて、MioMap。バージョン画面を載せてみたが、従来同様 BeMap のものだ。プレスリリースもされている。バージョンは4.0.0.3J となる。
 例の、設定画面でタップを繰り返すと NMEA ログが取れるチェックボックスが出るのも、従来機と同様だ。
 地図の新しさについての記載は今のところ見つかっていないが、首都高速中央環状線「山手トンネル」の経路が地図上にあるので、ほどほどに新しいものと考えられる(ただし経路検索対象になっているかは不明)。
 MioMap のレビュー時に詳しくは触れる予定だが、ルート検索の出発地・目的地指定にクセがあって使いづらい。まぁこれは C310 のときもそうだったので、そういう意味では使い方は変わっていない。
 それともう1つ。ナビのシミュレーションができない。いろいろとどう動くのかを確認したいのに、かなり不便だ。
 地図画面の左には、縮尺の拡大・縮小ボタンや GPS の状態表示が、大きなアイコンで表示されている。元々横方向には狭い縦画面表示なのにこんな大きなアイコンが表示されているのは、非常にジャマだ。MioMap の地図移動は、よくある地図をつまんでスライドさせるような手法では無く、移動させる方向をタップする手法だ。なので左側をこんなアイコンで占められていては、左側に地図を移動させたいときにジャマで仕方ない。コントローラを押すといくつかのアイコンは消えるのだが、左側の縮尺・GPS状態表示アイコンは消えない。
 ちなみにこの MioMap は横画面表示には対応していないので、横画面にもできない。
 検索は充実していて、C310 時代とは異なり、住所ならば普通に号まで対応している。また同じく MioMap とは異なり駅も検索対象になっているのでうれしい。
 徒歩ナビ用途に試しに使ってみたが、ちょっと歩いた範囲では方面看板も出ないので、ここまでは C310 の頃とは大きく変わっていないという印象だ。これで分岐で自動的に拡大表示になるような設定があれば、かなり印象も違うのだが・・・ それと、相変わらず到着時刻予想もできない。もっとも、C310 と比較してちゃんとナビをしてくれるのであれば、大きな進歩となる。これは今後試していきたい。
 ナビでは細街路が表示できない、ということが問題になることがあるが、MioMap は(わたしが)普通に使う縮尺では細街路も表示されている。そういう点では優れている。

 Google Maps for Mobile も入れてみた。これは素晴らしく軽快だ。というより、見せ方がうまいのかもしれない。もちろん GPS にも対応している。無線 LAN に対応した P560 だからこそ、この Google Maps for Mobile は生きてくる。

 最後に、Pocket Mapple Digital。これはさすがに操作性がよいし、(QVGAだから)描画も早い。VGA 画面で使いたいのだが、それはまた次の機会にお預けとなってしまった。なお上で触れたように、コントローラーを押し込むと拡大表示のモードとなる。便利に使えそうだ。
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Mio DigiWalker P560 購入3

2008-02-01 08:14:11 | GPS
Mio P560

 Mio P560 を購入したので、その続きだ。
 GPS レシーバーの使い勝手についてだ。

 P560 では、OS の機能を用いて、複数の GPS を用いるアプリケーションが COM ポートに接続することができる。これは内蔵の External GPS という設定ツールで設定する。P560 の場合は4になっているようだ。
 今のところ GPS を用いるアプリケーションは、
・MioMap
・NMEA Monitor CE
・Pocket Mapple Digital
・GPX Logger
を用いているが、なぜか PMD のみ COM4 では接続できず、自動接続にしている。
 複数のアプリケーションを同時に接続できる、というのは便利だ。P560 には PMD は内蔵されていないが、自分でインストールした PMD と MioMap を切り替えてもちゃんと測位できていて、使い勝手はよい。ただ何となく挙動不審な点があるので、引き続き確認したい。

 感度は同じく SiRFstarIII 搭載の EN-4500 と比較しても遜色ないように見える。少なくとも普通に使う分には十分な感度だ。このあたりも引き続き確認してみたい。

 注目できるのは、内蔵の「Quick GPS Position/SeaSGEE」というソフトだ。これは以前このブログでも取り上げたSiRFInstantFixそのものか、類似の技術と推測される。インターネットを利用しサーバに接続して、3日間有効なGPSのアシストデータをダウンロードできるというものだ。
 携帯電話の Assisted-GPS(A-GPS)と同様の仕組みであり、GPS衛星から航法メッセージ(アルマナックやエフェメリス)を受信しなくても済むため、初期測位において感度と測位時間の向上が実現できる。
 昨晩ダウンロードしたデータで今朝試してみたところ、トラッキング状態であれば測位できる室内では、可視衛星は2個程度で測位できなかった。また信号強度の強い窓際へ移動したところ、数秒で測位できた。この状態で室内に移動すると、このときはトラッキング状態であるため測位をし続けていた。もう少し確認してみたいが、効果はありそうな感じだ。
 なお、有効期間は3日ではあるが、時間が経つとこれによる測位結果は精度が劣化するものと思う。実際に使う前には新しいものをダウンロードしておくのがよさそうだ。
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Mio DigiWalker P560 設定メモ

2008-02-01 00:17:28 | GPS
Mio P560

 Mio P560 の設定内容覚え書き。

・試しに GPS 測位(MioMap)
・無線LAN接続設定
・時計合わせ <- ActiveSync で合わせる前に↓のQuick GPS Positon / SeaSGEE を使うため。
・内蔵の Quick GPS Position / SeaSGEE というソフトで、GPSアシストデータのダウンロード(しばらく置いた後でも、GPS測位が早くなるらしい。SiRFInstantFix?ただしダウンロードしてからの有効期限は3日)
・PCにActiveSync4.5インストール(前から使っていた古いバージョンでは接続できなかったので)
・Bluetooth接続設定、およびBluetoothでのActiveSync接続
ImageServer v1.0 (キャプチャソフト)の導入(内蔵Flash)
・Pocket Mapple Digital Ver.8 の導入(内蔵Flash) ただし地図データは除く
・地図データは市内の地図のみ内蔵 Flash に導入。20MB 程度。問題無く動作している。PMD の動作は軽快。
・PMD 全国の広・中域図をSDカードに格納。等高線無しで160MB程度。
NMEA Monitor CEを導入(内蔵Flash)。COMポートは4。内蔵の External GPS というツールで設定しているポート。
・NMEA Monitorを「プログラム」に登録。「マイデバイス」-「Windows」-「スタートメニュー」-「プログラム」にショートカットを貼り付け。
Google Maps for Mobileを導入(内蔵Flash)。軽快な動作に驚いた。もちろん GPS での現在地確認も問題ない。
GPX Loggerを導入(内蔵Flash)。とりあえず特に設定せずとも、SDカードに位置を記録できるところまで確認(動いていないので1点のみだったが)。なお.NET Compact Frameworkは標準搭載であるため(P350と異なり)インストールは不要らしい。
GS Finder+ (WM2003, 内蔵Flash)。エクスプローラの代わりとなる定番ソフトとのこと。
KTCapt (KTCapt.arm.CAB, キャプチャソフト)
XnView Pocket (画像ビューア)
Magic Buttom (タスクマネージャ)
nPOPs UK fix 版 (メーラー。PocketPC2002機やSigmarionIIIで使っていたものの派生版)
ROSE (Pocket OutLook のビューア。SigmarionIIIで使用していたので導入。ただ以前のPocketPC2002機ではさいすけを利用していたのでどうしたものか)
Pocket Editor PE (エディタ。SigmarionIIIで使用していたので導入。なぜかインストール時フォルダ名が文字化けを起こしたので手修正)
Spb Backup (パックアップツール。P560にはバックアップツールが添付されていなかったので導入。PocketPC2002機にもSigmarionIIIにも同梱されていたのだが)
SirfTech (SiRFstarIII をいろいろと設定したり設定内容を見たりできるツール)
VisualGPSce (NMEAの視覚化ツール。ログ取りも可能)
MMSiRF (SiRFstarIII の設定ツール)


ToDo
・GPS Viewer (パソコンGPSショップのコメットCF/3(HOLUX GR-271)についていたような)
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Mio DigiWalker P560 購入2

2008-02-01 00:02:20 | GPS
Mio P560

 Mio P560 を購入したので、その続きだ。
 まずは手始めに、内蔵Flashメモリの残容量を確認してみた。

 元々2Gという仕様だが、残りは201MBだった。
(キャプチャソフトを My Flash Disk に入れたので、購入直後の状態ではありません)



 ちなみに、メモリの使われ方はこんな具合だった。(キャプチャソフトは使用中)

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