ひらけいメモBlog@goo

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Pocket Mapple Digital Ver.8

2007-07-01 21:19:58 | 位置情報・地図


 Super Mapple Digital Ver.8 を購入し、気になるのは PDA 版の Pocket Mapple Digital だ。GPS ログ出力機能が増えたり W-SIM の連続位置測定に対応しているなど、動作を確認したいところだ。その他 Ver.7 から盛り込まれた機能としては、カスタム情報に記録されたポイントへの方向・距離を画面上に表したり、GPS 測位によって地図が移動されないような設定をできたり、という点が挙げられる。
 カタログなどを見ると、Pocket Mapple Digital Ver.8 では6種類の縮尺の地図を選択表示できるようになっているらしい。Ver.7 は Ver.6 同様、3種類だ。これは注目できる。

 生憎 PocketPC2002 機と SigmarinIII しか PDA を持っていないのだが、試しに PocketPC2002 機に入れてみたところ動作した(ExecutabilityCheckを使用する必要がある:2007/8/12追記:この処置は不要でした)。もちろん公式に保証されていないし、実際に試して問題が発生しても当方は責任を負えない。

 試用しての問題点だが、小域図が新設されたために中域図の拡大率が下がってしまった点が挙げられる。Pocket Mapple Digital では Super Mapple Digital のように詳細な地図が無い場合に荒い地図を拡大して使うことができない。Pocket Mapple Digital Ver.6 でさえ中域地図をもっと拡大したい、と思うくらいだったので、大いに不満の残る点だ。大容量SDカードを購入すれば、小域図や詳細図をインストールすれば解決はできるが、元々中域図しか無い地域もあるので困る。Super Mapple Digital のように、荒い地図で構わないので拡大表示機能を設けて欲しいものだ。
 最広域の地図では、関東全域を表示できるくらいの広域を PDA でも表示できる。見やすい地図かと言われるとそうでも無いのだが、PDA という環境を考えれば仕方無いところだと思う。

 GPSのログ出力機能は、恐らく GPS レシーバからの NMEA データをそのまま出力しているものと思われる。コメットCF/3を使用した場合、GPGGA, GPGSA, GPRMC, GPGSV が出力されている。もちろんカシミール3DのNMEAプラグインで問題無く読み込むことができた。
 Ver.7 で盛り込まれた GPS 測位によって地図が移動しない設定、は初めて使用するが、使える機能だと思う。ただし操作性に難がある。個人的には、測位中に地図をタップで移動すると本モードになって、ワンタッチで測位地点に地図を移動するモードに戻った方が使いやすいと思う。

 同じくVer.7から盛り込まれたカスタム情報の地点への距離と方向を示す機能は、場合によっては便利かもしれないが、個人的にはそれほど使わないだろう。

 Ver.8 からの Pocket Mapple Digital の機能向上点としてもう一つ、出力地図の種類を選べるようになったことが挙げられる。種類は「標準地図出力」「等高線追加出力」「軽量データ出力」「英語表示出力」が選べる。なお種類を混在させることは推奨されていない。実際に東京都の広域・中域データを出力させたところ、「標準」では6.45MB、「等高線追加」では14.8MB、「軽量」では5.60MBとなった。
 日本全国で広域と中域を出力すると、「軽量」では134MB、「等高線追加」で686MBとなる。容量はPC上での値だ。なおわたしは広域と中域地図しかPDAでは使わない。大容量のSDカードを持っていないし、詳細地図が用意されているような街中であればケータイが使えるので、NAVITIME かゼンリン地図+ナビで確認してしまうからだ。「等高線追加」は使ってみたいが、保有するSDカードからあふれてしまう。
「軽量」は標準に比べて、地図上のスポットを示すアイコンが減っているように見える。「等高線追加出力」は確かに中域図でも等高線(数値は無い)が描かれていることは辛うじて確認できたが、地図データ本体を見やすくする配慮からか、等高線自体はあまり見やすいとは言えない。

 あともう一つ気になるのが、Mio PND 用のデータが出力できるようになっていることだ。C325 を含めて同梱されている Pocket Mapple Digital は Ver.7 のように思われるので、Ver.7 用の互換地図データを作成できるようになっているのかもしれない。


 ということで、なかなか機能アップされている Pocket Mapple Digital Ver.8。PDA 用の地図ソフトとして引き続き注目だ。ただ中域図の拡大表示があまりできなくなってしまったことがどうしても引っかかる。次版では拡大表示できるよう、対応していただければと思う。
 早くに最近のスマートフォンと大容量SDカードを手に入れて、Pocket Mapple Digital に Bluetooth GPS でも組み合わせ、便利に使ってみたいものだ。

(2007.8.12追記)
 Super Mapple Digital Ver.8にサービスパック1がリリースされた。Pocket Mapple Digitalについては WM6 対応が大きいが、もう一点、拡大表示がサポートされた。
 これによって地図を2倍に拡大することができ、上で記載した問題点が解消された。とてもありがたい。
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Super Mapple Digital Ver.8購入

2007-07-01 01:16:07 | 位置情報・地図


 Super Mapple Digital Ver.8 を購入したので、Super Mapple Digital Ver.6 とざっと比較してみた。

 当然だが地図が新しくなった。
 広域側は、Ver.6 と比べると著しく見やすさが向上している。Ver.6 の広域側は 1/40万までだが、1/40万では広域用の1/20万を無理矢理縮めている感じで、正直なところ使いづらかった。Ver.8 では1/35万までは同様に広域に分類されるが格段に見やすく、1/35万~1/500万は新規の全域に分類され、とても見やすくなった。今までは広域地図を見るためにわざわざ MapionBB を使用していたのだが、もうその必要は無さそうだ。

 標準インストールでそのまま使うと、地図表示が遅い。そう感じる場合マニュアルにあるように「設定」でアンチエイリアスを使わないよう設定するのがよい。また広域図・全域図で地図表示が遅く感じた場合は、「地図スタイル」から「全域図・広域図で地形を表示する」をオフにすればよい。また詳細図で地図表示が遅く感じた場合は、同じく「地図スタイル」から「建物形状」の表示をオフにすればよい。ただここまですると Super Mapple Digital Ver.7 からの機能向上点をことごとく使わないことになってしまうので、状況に応じて使用する。
 なお「軽量インストール」により「建物形状」の表示される建物は少なくなり(全く無くなる訳ではないので、そこそこ使える)、かつ「地形表示」もされなくなるので、HDD の消費を減らす用途以外にも、高速化用途にも使えそうだ。なお軽量インストール時は中域図の等高線にも影響があるようなので、注意したい。

 中域図は全ての地域を網羅している縮尺では最も詳細な地図で、従って使う機会も多い縮尺だ。元データは1/5万だが、Ver.8 では (Ver.7 から)これより詳細側に小域図という基本1/2.5万の地図が新設された。ちょっと表示が細かいような気もするが、都市部では中域図を拡大して見るよりはよさそうだ。このさらに詳細側に、1/1万の詳細図がある。詳細図は1/1千まで拡大できる。
 小域図以下が無いときには中域図の地図のまま1/5千まで、詳細図が無いときには小域図の地図のまま1/2.5千まで拡大できる。
 参考までに、広域図1/20万、全域図1/100万が元データとなる。

 ユーザーインターフェースの変更は正直なところ戸惑うが、これは慣れるしかない。

 住所検索は4400万件となり、不便を感じることは無いだろう。

 Pocket Mapple Digital については、次の機会に記載したい。
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