ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

iPaq 212発売

2008-03-22 07:41:31 | 携帯電話など
日本HP、VGA液晶のWindows Mobile搭載PDA「iPAQ 212」 (ケータイWatch)
日本HP、4型VGA液晶のWindows Mobile搭載PDA「iPAQ 212」 (PC Watch)
日本HP、大画面4インチVGA液晶を搭載した「iPAQ 212」を発売 (ITmedia)

 日本ヒューレットパッカードは21日、iPAQ 212 を発表した。21日より代理店経由で販売されるとのこと。
 Windows Mobile 6、PXA310 624MHz、RAM128MB、フラッシュメモリ256MB。SDカード、CFスロット、USB、無線LAN、Bluetooth I/F を持つ。
 4インチVGAタッチパネル液晶搭載。76×16×126mm、約192g。

 価格は高いが、4インチVGA搭載というのはなかなかに魅力的。搭載 I/F も豊富だ。これでGPSでもついていれば買ってしまったかも?
コメント

モバイルGoogleマップバージョンアップ

2008-03-22 07:16:00 | GPS
iアプリ版「モバイルGoogleマップ」、自動位置取得に対応 (ケータイWatch)

 ドコモケータイ向けのiアプり、モバイルGoogleMapsがバージョンアップされた。

 早速手持ちのN905iで試してみたところ、位置情報が所得できることが確認できた。ただしプレインストール版のモバイルGoogleマップNはバージョンアップできないので、一旦プレインストール版をmicroSDに移動するなどして本体から消したのち、Google のサイトからダウンロードする必要がある。
 昨年12月にアップデートされたモバイルGoogleマップでもGPSによる位置情報取得には対応していたが、なぜかN905iでは位置情報取得ができず、その上可能な機種でも、一旦iモードサイトを利用して位置情報を取得すると言った具合で、位置情報に関しては使い勝手の悪いものだった。今回のアップデートにより、N905i でも使用可能になっていて、かつアプリが直接位置情報を取得できるように変更され、さらに使い勝手が向上した。

 無料版のモバイルGoogleマップは地図表示・周辺検索の面ではかなりのレベルにまで達している。正直なところ、地図表示に関しては有料版のアプリを使用する必要は無いのでは、というレベルだ。
 ただ最近は、プレインストールの地図アプリで無料で地図表示と位置確認はできるようになっている。逆に地図を見るためにわざわざモバイルGoogleマップを利用するかというと、それはそれで微妙なところだ。
 メニューなどを使いやすいように工夫した地図アプリと、とにかくシンプルでかつ十分な機能を持つモバイルGoogleマップと言った違いだろうか?
コメント

Mio DigiWalker P560 購入 目次

2008-03-15 00:43:50 | GPS
Mio P560

 Mio P560 についてのレビューを記載してきたが、その目次だ。

Mio DigiWalker P560 購入1
 P560 購入理由などについて。

Mio DigiWalker P560 購入2
 P560 内蔵 Flash メモリの残容量について。

Mio DigiWalker P560 購入3
 P560 内蔵 GPS 受信機の使用感について。

Mio DigiWalker P560 購入4
 P560 のファーストインプレッション。

Mio DigiWalker P560 購入5
 P560 搭載 MioMap についてのファーストインプレッション。

Mio DigiWalker P560 購入6
 P560 搭載 MioMap のスクリーンショットなど。

Mio DigiWalker P560 購入7
 P560 のナビゲーション機能仕様について。

Mio DigiWalker P560 購入8
 P560 の外観や車載時の取り付け性について。

Mio DigiWalker P560 購入9
 P560 の GPS 感度について。

Mio DigiWalker P560 購入10
 P560 の車でのナビゲーション機能について、前編。

Mio DigiWalker P560 購入11
 P560 の車でのナビゲーション機能について、後編。

Mio DigiWalker P560 購入12
 P560 での GPSログの取り方とその閲覧関係について。

Mio DigiWalker P560 設定メモ
 P560 にインストールしたソフトなどについて。

Mio DigiWalker P560 GPSメモ
 P560 搭載 GPS 関連メモなど。

Mio P560と館山自動車道
 P560 搭載の MioMap で館山自動車道の昨年開通部分で問題があったので、そのメモ。
コメント

PHOTO FINDER

2008-03-14 01:02:57 | GPS
PHOTO FINDER (IDA ON-LINE)

ニュースリリース
ATP、デジカメ用GPSレシーバー「PHOTO FINDER」 (デジカメWatch)

 ATPは3月13日、「Photo Finder」という製品を発表した。4月中旬発売予定だ。
 これは GPS ロガーなのだが、SD/SDHC/メモリースティック(カードリーダーを使うことでCFも可能) I/F を持つ。このロガーを屋外で動作させながらデジカメで撮影し、後でその写真データの入った SD カードをこのロガーに挿入すると、自動的に位置情報の Exif データを写真に追加する。
 GPS ログと写真の撮影時間から撮影時の場所を推測し位置情報を写真データに書き込む、というアイデアは以前からあった。例えば GPS-CS1K がそれで、Windows PC 用専用ツールで GPS ログと写真の撮影日時を比較し位置情報を記録していた。
 しかし Photo Finder は PC を使用せずに Photo Finder のみで同じことができてしまう。この点が素晴らしい。
 重量は60g+単4電池2本と軽量だ。搭載GPSチップは高感度で定評のある SiRFstarIII。KML の自動生成もできるという。もちろんGPSロガーなので、PCを使用しGPSログの取り出しもできる。記録形式はNMEAのようだ。記録間隔は5秒で約600時間分記録可能、バッテリのもちは8時間(アルカリ電池の場合)。
 ただ、受信感度は-155dBmとのことで、SiRFstarIII 搭載機にしてはちょっと感度が低い(とは言っても、十分な感度だとは思う)。
 デジカメWatchの記事によると「1秒での高速起動が可能」とある。マニュアルを見ると Hot Start が1秒、Warm Start 35 秒とのことなので、電源を切ってしばらくしてからの電源オンでは測位に30秒程度はかかるものと思う。
 KMLの自動生成は詳細不明だが、海外ATPサイトのFAQには、新しいファームウェアで対応するとの記載がある。


 既に海外では流通している製品のようで、国内では上記の IDA ON-LINE で既に販売されている。実際の使用感も記載されており、また日本語版のクイックリファレンスも出ているので、参考になるだろう。英語版のマニュアルは海外のATPのサイトからダウンロードできるが、IDA ON-LINEのクイックリファレンスはこれの日本語訳版のようだ。
 注意点は、
・RAWやTIFFには対応できない(Exifを使うので当然だろう)。
・現在流通している装置内蔵のファームウェアでは、一部対応できないデジカメがある。ただしこれは修正予定(IDA ON-LINEによる)で、恐らくこの対応ができてから国内では正式発売になると思われる。
あたりだ。

 RAWに対応していないのは(当然とは言え)残念だ。またオリジナルデータをいじられるというのもちょっと抵抗がある。RAWは現像してカードに戻し、ついでにオリジナルデータのコピーをPCに取ればいいのだが、それではせっかくの利点が損なわれてしまうかもしれない。

 この Photo Finder は GPS-CS1K に比べても使う上での敷居が低い。これをきっかけに、写真に位置情報をつけて楽しむ、という使い方がより広まればうれしい。
コメント (2)

Mio DigiWalker P560 購入12

2008-03-13 22:46:45 | 位置情報・地図
Mio P560

 今回の P560 レビューは、P560 での GPSログの取り方とその閲覧関係についてだ。ただこの分野についてはいろいろと長けた方が多いので、検索キーワードの参考にでもなればと思う。

 用意するソフト

<PC側>
Super Mapple Digital Ver.8
 PC用地図ソフトの1つ。詳細地図を持つので、GPS ログを地図上に見るには最も優れたツールだと思う。Pocket Mapple Digital には標準でついてくる(逆だけど)ので、利用されている方は多いかもしれない。
カシミール3D
 データ形式変換、ログ管理、地図閲覧、写真のExifと位置情報の関連づけ、と豊富な機能を持つ必携ツール。
GPSBabel
 データ形式変換ツール。GPX を扱えるので重宝する。
NMEA Monitor for windows
 本来は GPS レシーバーからの NMEA データを可視化するツール。今回はおまけ用途で使用(後述)。
NMEA Generator Utility
 位置を指定し、それを表す NMEA を生成するツール。今回はおまけ用途で使用(後述)。
Google Earth
 特に説明の必要も無い、地球儀ツール。
trk2googlemaps & kml
 GPS ログを読み込み、Google Maps で表示するための html を生成するツール。写真を読み込んで web album を作ることもできる。

<P560側>
Pocket Mapple Digital
 PDA用地図ソフトの1つ。SDカードの容量さえあれば Super Mapple Digital と同等の詳細地図まで閲覧可能。
NMEA Monitor CE
 GPS レシーバーからの NMEA データを可視化するツール。また NMEA ログの保存も可能。
VisualGPSce
 NMEA Monitor と似たような用途のツール。より視覚的。
・MioMap
 P560 標準のナビゲーションソフト。
GPX Logger for Mio
 GPS レシーバーからの NMEA データを GPX 形式に変換し保存するツール。停止中などで記録する必要の無いデータは記録しないため、ログを小さくすることが可能。
・External GPS
 OS 標準の、GPS中間ドライバ(GPS Intermediate Driver)設定ツール。
・Quick GPS Position/SeaSGEE
 GPS による測位を早くするためのデータをネットワーク越しに取得する、P560 添付のツール。
SirfTech
 搭載GPSチップの設定を閲覧・変更するためのツール。
・APLSiRF
 搭載GPSチップの設定を閲覧・変更するためのツール。基本的には StaticNavigation のオンオフなので、安全のためには SirfTech よりはこちらを使うほうがよいかも。


<P560 で GPS レシーバーを使う>

 事前準備
・Quick GPS Position/SeaSGEEで、GPS 測位を早くするデータをダウンロードする。インターネットに接続して「Download File」ボタンを押すだけで、数秒で完了する。
・External GPS で、GPS のプログラムポートを確認する。わたしの環境では COM4。


 Pocket Mapple Digital Ver.8 での測位表示
・右下の方にある衛星ボタンを押すと設定画面が起動する。「機種」は「NMEA WGS-84タイプ」、接続ポートは「自動設定」とする。この設定にすると GPS 中間ドライバから測位結果を受信するらしい。
・この設定画面で、「GPS機器のNMEAログを保存する」にチェックを入れることにより NMEA ログを保存することも可能。ここにチェックをいれると、「実行」を押したあとにログの保存ファイル名と保存場所を聞いてくる。


 MioMap での測位表示
・「メニュー」-「設定・ヘルプ」-「設定」で設定画面を出す。ポートは「COM4」(External GPS で確認したポート)にする。購入時はそのような設定になっているはず。
・「設定」画面で、「移動履歴を表示する」の右側にある空き地でタップを繰り返すと「NMEA」のチェックボックスが出現する。これにチェックを入れると、SD カードが装着してある場合は SD カードのルートディレクトリに NMEA ログが記録される(SDカードが無い場合もどこかに記録されていると思うのですが・・・)。
・上記の NMEA ログは、センテンスの先頭によく分からない番号が付くため、そのままでは他のツールに NMEA として扱われない。また何か(測位が途切れたとき?)のたびにファイルが分割される。
・COMポートを使う GPS ツールとは併用しない方がよさそう。


 NMEA Monitor CE での測位表示
・「Option」-「Preference」で設定画面を出し、「COM Port」を「4」(External GPS で確認したポート)にする。
・NMEA ログの保存も可能。「File」-「Save As」で保存ファイルを聞いてくる。
・COMポートを使う GPS ツールとは併用しない方がよさそう。


 GPX Logger でのログ保存
・GPS 中間ドライバから測位結果を受信するため、ポートの指定は不要。
・「Start」をクリックすると保存を開始する。「Stop」を2回タップすると終了。
・ログ保存場所の設定などは、別ツール(GPX Logger SE)で行う。とりあえず保存場所を設定するだけで、いい具合にログを取得してくれる。


 複数ツールの同時使用
・上記の GPS を使用するアプリケーションは併用が可能。GPX Logger + MioMap、GPX Logger + Pocket Mapple Digital という組み合わせが一番ありそうで、この組み合わせでは試行済。GPX Logger を常に動かしながら、ログ取りを意識せずに、MioMap と Pocket Mapple Digital を使い分けることができる。また、GPX Logger + MioMap + Pocket Mapple Digital と起動させても、特に問題は起こっていない。
・NMEA Monitor + MioMap ではまともに測位できなくなるため、併用しない方がよさそう。


 ログ取り用ツール
・P560 のGPS測位ログは、生の NMEA ログか、GPX Logger による GPX 形式で保存できる。
・位置情報のみが必要であれば、GPX Logger が最も効率的と思う。ただし位置情報のみしか保存できず、補足できた衛星の情報や、速度情報は保存されない。
・生のNMEAログが必要な場合は、NMEA Monitor で取得しておくのがよいと思う。ただし MioMap との併用はうまくいったことが無いので、MioMap を起動する場合は MioMap の機能で NMEA ログを保存するのがよさそう。


 P560 GPS 測位の挙動
・デフォルトでは Static Navigation 設定が有効になっている。このため、徒歩時など移動速度が遅い場合に移動していないと見なされ、測位結果が変わらないことがある。そのままゆっくり移動を続けるとある所(30m程度)で移動したと見なされ、急に測位結果が移動する。結果として、ゆっくり移動を続けるとある一定時間ごとに30mずつ飛び飛びに移動したようなログが取れる。
・早歩き程度の速度での移動であれば、移動したと見なされ1sごとに位置が変わる。
・Static Navigation の有効無効設定には、SirfTech、MMSiRF、APLSiRF などのツールが必要。
・使ってみた感触では、車でのナビ時でも Static Navigation オフで問題無い。SirfTech などはあまり頻繁に使いたく無いツールであるため、Static Navigation はオフで使い続けるのが良いと思う。
・SirfTech の使用方法については、別エントリに記載。


<ログ形式のサポートと変換>
・GPX は、カシミール3D、trk2googlemaps & kml、Google Earth などで読み込み可能。
・NMEA は NMEA Monitor for windows などでの GPS ログ再生に用いることができる。
・NMEA はカシミール3Dなどでも読み込むことができるが、その用途であれば一旦 GPSBabel で GPX に変換した方が扱いやすい。(そして、それなら最初から GPX でログを取った方が楽)
・NMEA - GPX の相互変換は GPSBabel で可能。その他形式もサポートしている。
・GPX から NMEA に変換する場合、「Filter」-「Tracks」の「GPS Fixes」で、「3d」を選択しておくこと。
・ログを Super Mapple Digital に読み込ませる場合のみ、一旦カシミール3Dを経由して Waypoint+ 形式(緯度経度形式はDEG)に変換する。これは Super Mapple Digital で世界測地系の GPS データとして扱うことができる(参考ページ)。


<ログの利用>
・国内のログであれば、Super Mapple Digital で見ると、詳細地図で移動した軌跡が見えて分かりやすい(手順は上述)。
・ちょっと見るのであれば、カシミール3Dに読み込むのが一番手軽。ただしデフォルト状態で利用可能なインターネット経由の地図取得では、1/25,000 程度の縮尺しか利用できない。
・国外のログであれば、trk2googlemaps & kml を使用して html を生成すると、Google Maps で見られるので分かりやすい。もちろん国内のログでも可能。
・地図ではなく衛星写真でよければ、Google Earth で見るのが楽しい。GPX形式ログ(GPX Logger のログ、NMEA ログを GPSBabel で変換したログでもOKであることを確認済)を Google Earth にドラッグ&ドロップするだけでよい。
・写真に Exif で位置情報を埋め込む場合は、カシミール 3D が便利。ログと写真を使って web album を作ったり公開するなら、trk2googlemaps & kml。



<おまけ:P560で移動経路の再生をする>
 P560 の MioMap や Pocket Mapple Digital で NMEA ログを再生する方法について記載したい。
 PCでログを再生、Bluetooth の SPP を用いて P560 に送り、それを P560 で表示する方法だ。つまり PDA + Bluetooth GPS の構成で、Bluetooth GPS 側を PC に置き換えたというだけの話。

・必要な構成
 P560 と PC が、Bluetooth で ActiveSync による接続ができていること。

・ログの準備
 NMEA 形式ログで、MioMap を使う場合は $GPRMC(Recommended Minimum Specific GNSS Data) に位置情報が記録されていること。かつ、ステータスのフィールド(頭から2番目)が「A」(有効)であること。また、チェックサムが正しいこと。どのセンテンスが必要かはソフトによるので、動作しない場合は別のセンテンスでも試してみる。

・P560 側の設定
 Bluetooth の発信ポートを、COM1~COM9 の間で設定する(COM0 は指定できないソフトがある)。わたしの場合は COM5 とした。

・PC 側の設定
 ActiveSync の設定で、[ファイル]-[接続の設定]で、「以下のいずれかの接続を有効にする」のチェックボックスにチェックがあり、COM ポートの番号を指定しているはず(わたしの場合はCOM7)。その番号を記録した上で、チェックを外す。外さないと、P560 からの着信時、ActiveSync が動いてしまう。

・P560 側のソフト起動
 Bluetooth をオンにし、PC と接続する。
 ソフト(例えば MioMap)を起動する。ポート指定を Bluetooth の発信ポート(この例では COM5)を指定し、念のため一旦終了させて再度立ち上げる。

・PC 側のツール
 PC 側に再生したい NMEA ログを用意。NMEA Monitor for windows を起動してポート(わたしの場合はCOM7)に接続し、ログを開く。

 P560 側ソフト(例えば MioMap)で、NMEA に記録された位置を表示できれば OK。
 NMEA Generator Utility や別のツールで作成した NMEA ログも使うことができる。GPX Logger のログを GPSBabel で変換した NMEA 形式データは MioMap で再生可能であることを確認済。

・用途
 わたしの場合は MioMap のレビューを書くのに使っていますが・・・ 他に用途が思いつきません(苦笑)
コメント

Mio DigiWalker P560 購入11

2008-03-12 00:10:09 | 位置情報・地図
Mio P560

 Mio P560 を購入したので、レビューの続きだ。今回は、車でのナビゲーション機能について、後編だ。

<施設検索>

 施設検索数の重み付けは、メーカーによって異なる部分だ。P560では、名称検索42万件、POI 42万件、住所3400万件、電話番号780万件。施設名がEN-4500などに比べる劣る。住所や電話番号は他社並みで、この両者を使う限りは大きな不満は出ないだろう。
 実際わたしが使う場合にはまず施設名を試すので、これがもう少し多ければとは思う。

 周辺検索は可能で、範囲は5km。

 住所や施設検索の入力方法についても見ていきたい。入力方法は2タップ式で、「と」を入力するのであれば、「た」行を選んで次に「と」を選ぶという方法だ。一般的なカーナビに多い方法だろうか。
 困るのは、1文字入力するごとに検索をして候補数を表示してくる点だ。これを1文字目からやられるので、1文字目の入力後に候補数が出てくるまで操作が固まることになる。これは操作性を落としていると思うのだが・・・

 電話番号検索では、検索後、該当した施設名が出てくる。そんなの当たり前じゃ、と思われるかもしれないが、EN-4500は電話番号を入力して検索すると、該当した電話番号しか表示されないのだ。この点は P560 が優れている。というより、EN-4500 を改良して欲しい。


<昼夜のモードについて>

 Mio P560 には昼夜の表示モードはある。が、切り替えは手動だ。オートディマーも無く、こちらも手動だ。
 まず昼夜表示について。ミニゴリラはオートディマーと連動していて、周りが暗くなると夜モードの表示となる。EN-4500 は時刻を見ていて、夜になると夜モードの表示となる。Mio P560 は完全手動だ。
 次に明るさ調整について。ミニゴリラはオートディマーがあるので、周りの明るさを判断し、勝手にディスプレイの明るさが変わる。EN-4500 は手動ではあるが、専用(正確にはボリューム調整と兼用)スイッチがあるため調整は容易だ。P560 では Windows Mobile の明るさ調整機能を使う必要がある。この機能は PND 用途を考えている訳も無く、PND として使っているときには操作しづらい。
 なお、バックライトの光量は十分だと感じている。明るく設定すれば、車であれば晴天下で走っていても問題は無さそうだ。


<やはり VICS は未対応>

 何度か書いているように、現状 nav-u 以外の PND には VICS が搭載されていない。P560 も同様に搭載されていない。ということで、今のところは従来同様ケータイNAVITIMEを併用している。


<まとめ・PNDとして EN-4500 と比較すると・・・>

 Mio P560 + MioMap を PND として見ると、機能面でも使い勝手の面でも EN-4500 が上だ。新発売機種なので地図は新しいが、それを除いて純粋に PND として比較すれば、P560 を選ぶメリットは、軽くて小さい、くらいだろう。
 しかし Mio P560 は Bluetooth も無線 LAN も搭載する、Windows Mobile 6 機だ。その上 GPS を内蔵している。ソフトを追加すれば、移動ログも取れるし、Pocket Mapple Digital も動作する。その他 Windows Mobile 6 用ソフトウェアが動作する。P560 は現行の PND にはナビ機能的に劣るし使いづらいが、それでも使えるレベルにはある。このメリットを総合的に判断する必要がある。

 ただ、PND である Mio C525 の後継にこの MioMap が搭載されるのなら、その後継機の購入はしないだろうなぁ、というのが正直なところだ。


(P560 施設名検索)


(P560 施設名検索結果)


(EN-4500 施設名検索)


(P560 電話番号検索)


(P560 電話番号検索結果)


(EN-4500 電話番号検索)


(P560 住所検索)


(P560 住所検索・50音での絞り込み)


(EN-4500 住所検索)
コメント

Mio DigiWalker P560 購入10

2008-03-11 00:15:31 | 位置情報・地図
Mio P560

 Mio P560 を購入したので、レビューの続きだ。今回は、車でのナビゲーション機能について、前編だ。
 なお、SiRFstarIII の機能である「Static Navigation」はデフォルトでオンになっているが、ここではオフとした場合の使用感について説明したい。オフの設定は「APLSiRF」で行った。「Static Navigation」は低速での移動(例えば徒歩)時はオフ、高速での移動(例えば自動車)時はオンが向いていると言われているが、実際使用するときにいちいち切り替えるのは面倒であるため、今回はオフの設定とした。

<GPS のみでも十分実用的>

 前回の記事でも触れたが、Mio P560 の GPS は感度が良く、実際の使用では大きな問題は生じていない。搭載されている GPS 受信機は PONTUS EN-4500 などでも使用されていて高感度で定評のある SiRFstarIII だ。もちろんトンネル内では測位できないが、出てしまえばすぐに測位に成功する。カーナビ用途であれば十分信頼に足りる。
 また、「Quick GPS Position / SeaSGEE」という機能により測位に必要なデータを予めダウンロードできるため、最初の測位もそこそこ速い(ような気がする)。
 Static Navigation はオフにしているが、車でのナビでは停車時に地図がクルクル回るようなことも無く、特に問題は無かった。P560 の用途が車でのナビとログ取りであれば、Static Navigationはオフで良いと思う。


<経路検索>

 何度か使用してみたが、基本的には主要道を中心とした無難な経路を選択しているように思う。実際に運転してみても、多少は遠回りすることはあるのかもしれないが、大きな問題は無かった。ただ一度、主要道から細街路を経由して目的地(別の主要道に面している)へ行くような経路を出し、その細街路が車がすれ違うのも大変な細い道で、困ったことがあった。
 検索の種類は「有料道路を利用する」しか無い。またオプションとして「引き返し検索を利用しない」という設定がある。引き返し検索をするとUターンさせるような経路をしょっちゅう出してくるので、利用しない設定で使用している。「有料道路を利用する」場合は、少しでも速く目的地に到着するのであれば躊躇無く最寄のICに向かわせるようだ。
 現在利用しているEN-4500は「高速優先」「一般優先」「おすすめ」「距離優先」があるが、Mio P560の設定はは「高速優先」「一般優先」にあたりそうだ。
 経由地は設定可能で、8箇所までできる。

 検索の早さについては、EN-4500 よりも遅いと感じた。もう少し早いとうれしいのだが。

 経路検索関係で最大の問題は、場所指定のしづらさにあると思う。次のような具合だ。
・メニュー構造が分かりづらい。ナビゲーション画面からのメニューは「メニュー」「目的地点」の2つがある。地点設定は「目的地点」から行う。「目的地点」の下層には「開始地」「目的地」「経由地」「ルート」(検索開始指示)「消去」(地点設定とルート全消去)「お気に入り」(地点登録)がある。登録地点の呼び出しや場所の検索は「メニュー」以下の階層にあり、分かりづらい。さらに地点設定のために「メニュー」と「目的地点」を行ったり来たりするする必要がある。
・「開始地」「目的地」「経由地」の個別削除は、「メニュー」-「お気に入り一覧」から行う。分かりづらい。なぜ「お気に入り」の登録は「目的地点」以下の階層にあり、「お気に入り」の呼び出しや削除は「メニュー」以下の階層なのか?
・検索履歴の呼び出し機能が無い。
・ナビ(MioMap)を終了すると、「開始地」「目的地」「経由地」「検索したルート」が全て消えてしまう。検索履歴の呼び出し機能が無いため、一旦消えると地点設定を最初からやり直すことになる。
・経由点設定の順番を入れ替えることはできない。


<地図表示>

 対応できる縮尺は、70m~6.7kmまで。東京を中心とし可能な限り広範囲を表示させると、下記のようになる。これは EN-4500 と比較すると狭い。実際に使うかは別としても、できないよりはできる方が望ましい。
 よく使いそうなスケール(200m表示)でも、細街路が表示される。EN-4500 は同じスケール(100m表示)では細街路は表示されない。これは Mio P560 のメリットだ。

 地図表示画面の操作性(スクロール性)は悪い。P560 は移動したい方向の地図をタップして移動させる方式だ。MioMap は縦画面でしか使用することができない。従って縦方向よりも横方向が短くなる。この横方向に短い画面の左側を、GPS受信状況や縮尺変更のためのアイコンが占拠しているのだ。そのために、特に地図を左側に移動させるときに短距離でしか移動できず、とても使いづらい。
 また、いくつかの縮尺では地図上に表示される情報量が多くなりすぎ、地図表示が重くなる。


<ナビゲーション機能>

 ナビゲーション機能は、Mio C310(P560の前機種であるP350も同様のナビソフト)と比較すると、大きく改良されている。これが1年前に出ていれば、そこそこの評価を得られたのではないだろうか?
 しかし今となってはミニゴリラがその地位を固め、迷WAN(BZN-400など)・EN-4500・RM-V4120 などの韓国製ナビが性能を上げている。実際に使ってみるとこれら昨年春モデルよりも使い勝手は劣り、周回遅れの感は否めないというのが正直なところだ。

 気になるところを列挙したい。まずは良い点。
・Static Navigation Off でも、(車では)安定してナビゲーションができた。
・ジャンクションの3D表示がある。
・交差点により一般道でも3D表示がされる。また方面看板が表示されることもある。
・音声案内は、8km-6km-4km-2km-1km-700m-300m-100m(高速除く)。特に困らない案内頻度。
・オートリルートの効く距離を指定できる。
・パーキングブレーキ結線などは不要でナビができる。
・地図が新しい(ただし、地図には表示されている主要道でも、交通規制情報の無い道路がある。例えば館山自動車道の昨年開通区間)。

 次に悪い点。
・デモ走行機能が無い。
・交差点の拡大表示機能が無い。
・到着時間の予測機能が無い。
・オービス非対応。
・車線案内機能が無い。
・ジャンクション3D表示が700m手前から表示されるが、ジャンクションに近すぎる。
・分岐が連続するような場合、最初の分岐しか案内しない(300m先左方向その先右方向、のような案内ができない)
・経路リストの案内ポイントから地図に飛べない(経路リスト上に表示されている地点名称をタップして地図を表示させる、ということができない)。
・音声案内の精度はEN-4500よりは劣り、分岐地点では地図表示を確認する必要がある。音声案内のみでは走れない。幹線道を直進しているときに左方向に道があると「右方向」の案内を出してくることがある。この現象が十字の一般的な交差点で発生したことがあり、この時は地図表示を見て直進であることがようやく分かった。また逆に、直進と左方向の分岐があり「直進」の音声案内で左折というケースもあった。
・高速では地図とIC・ジャンクション・SA/PAと言った施設への距離を示した図との切り替えになる。狭い画面をうまく使ってはいるが、他社の4.3インチワイド液晶搭載横置き機に比べると劣る。
・ジャンクションの3D表示などが地図の上側に表示され進む方向を隠してしまう。(ジャマなら操作により消すことは可能)
・高速道路では、料金所の案内はされない。
・経路検索が遅く、オートリルート時に気になる。

 EN-4500 などの韓国製ナビやミニゴリラを使ってしまうと、車線案内が無い、交差点の拡大表示が無い、という点を不便に感じてしまう。
 と、いろいろと文句はあるが、それでも普通にナビをさせる分には十分に使える。使っていて困るのは音声案内が不確実なことだが、これは地図を併用すればしのげるだろう。個人的には、高速のジャンクションにしろ一般道の分岐にしろ、本当に分岐なのか実際は直進でいいのか、分かるような案内をして欲しいのだが。

 オートリルートは、いい塩梅に動いていると思う。もし反応が悪いと思えば、働く距離を変更することもできる。ただし経路検索の速度が遅いため、案内が無いまましばらく走り続けなければならない。なお上にも記載したように、「引き返し検索を利用しない」の設定にした方が使い勝手はよさそうだ(そうしないと、すぐにUターンさせられる)。


 6.7km縮尺表示


 P560 埼玉県川越市。細街路も表示されている。


 EN-4500 でほぼ同様の場所。細街路は表示されない。車線案内がある。


 P560 交差点。交差点の拡大表示や車線案内は無い。


 EN-4500 交差点。交差点の拡大表示と車線案内がある。


 P560 高速道路上(ハイウェイ表示のモード)。4つ先のIC/SAなどまで表示されている。


 P560 高速道路上(地図表示のモード)


 EN-4500 交差点上。同じ画面の中で、IC/SA案内と地図が表示される。


 P560 ジャンクション・ランプ案内(ハイウェイ表示のモード)


 P560 ジャンクション・ランプ案内(地図表示のモード)


 EN-4500 ジャンクション・ランプ案内。
コメント

iPod SDKとPlace Engine

2008-03-07 06:43:14 | 位置情報・地図
Apple、iPhone / iPod touch用SDKのベータ版公開 (マイコミジャーナル)
[開発予告] iPod touch版の『 PlaceEngine クライアントソフト』 を開発します! (クウジットプレスリリース)

 3月6日、Apple は iPod touch用のSDKβ版を公開した。

 さて、以前iPhoneの地図機能強化とiPod touchへの地図機能搭載のエントリで、iPod touchでPlaceEngineが利用できれば・・・ と書いたことがある。
 そういう要望が多かったようで、PlaceEngine開発元のクウジット社では、2月1日に、iPod touch用PlaceEngineの開発を予告していた。iPod touch用SDK公開後に、テストリリースを予定しているという。
 そして3月6日、iPod touch用SDKのβ版が公開された。
 残念ながらわたしは iPod touch は保有していないのだが、クウジット社のリリースを期待して見てみたい。
(ただ、6月の正式版にならないと、一般ユーザーは配布されるアプリを使えないんでしょうか。それとも、利用者もSDKβを持っていれば使える? よくわかりませんので、分かったら記事を修正します)
コメント

Mio DigiWalker P560 購入9

2008-03-05 17:16:33 | 位置情報・地図
Mio P560

 Mio P560 を購入したので、レビューの続きだ。今回は、ちょっと曖昧な内容に終始してしまっているが、GPS感度についてだ。

 P560 を PND(Personal Navigation Device/Portable Navigation Device)として捉えると、GPS 感度が重要になってくる。P560 はもちろん、PND は一般的に自車位置の補足を GPS のみで行っている。車速センサーや加速度センサーなどは搭載していない(もっとも最近では例外もあり、SONY nav-u は加速度センサーなどを搭載し差異化を図っている)。
 三洋ミニゴリラ(試したのはNV-SB250DT)はどういう訳か搭載GPSセンサーの感度が悪い。その結果、高架の下では簡単に自車位置捕捉に失敗してどこを走っているか分からなくなってしまい、とても困った。
 このような具合に、PND における GPS 受信機の感度は重要だ。
 また、P560 は GPX Logger などを使用することにより、移動した場所の記録(ログ)を取ることもできる。このような用途として使う場合も、できるだけ途切れないようにログを取るため GPS 感度は高い方がいいだろう。
 ただGPS信号が非常に弱い箇所では、その信号で無理やりに位置測定をしても測位精度が劣化してしまうため、ある程度実用的な感度があれば実使用上は問題無い。今まで使った中では、NV-SB250DT、Foretrex 101、GPS-CS1Kなどは感度が低すぎて困る部類で、eTrex H、eTrex Vista HCx、Mio C310、PONTUS EN-4500 などは実使用上問題の無かった機種だ。

 Mio P560 をしばらくの間、カーナビや移動ログ取り装置として使ってみたが、GPS の感度は良好だった。カーナビとして街中を走行時に利用しても特に問題無く、また NV-SB250DT では捕捉できなかった高架下でも問題無い。さすがにトンネル内では自車位置の捕捉はできなかったが、これは GPS のみを利用しているシステムでは仕方ないだろう。ログ取り用途としてコートのポケットに入れて歩き回ったり電車に乗ったりしてみたが、ほぼ問題無くログ取りはできていた。感度が悪い機種でログ取りをする場合にはアンテナ位置を良くしようと工夫したものだが、P560 ではそんな苦労は不要だ。
 実使用上、全く問題の無い感度だ。

 次に、試しに P560 と他機種を比較してみることにした。比較対照として選んだのは、持ち歩きやすい eTrex Vista HCx だ。
 普通に屋外で使用する分には、双方ともに測位できてしまい差が出ない。建物内で使ってみると、若干ではあるが eTrex Vista HCx の方が感度は高いように感じた。あくまでも比べたときにそう感じただけで、実際のところはよく分からないが、双方ともに実際使う上では困らない感度を持つ、ということは確かだと思う。
コメント