ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

Garmin向け新GPS チップ

2007-08-29 20:44:56 | GPS
Garmin Integrates New GPS Chipset from STMicroelectronics (ニュースリリース)

 電波新聞の記事によると、STMicroelectronics社のGPSチップセットが Garmin社製品に採用されたそうだ。ニュースリリースを見ると、特に機種は特定されていない。PND と handheld GPS receivers とある。
 どの機種に、この STMicro 製チップが載っているのだろうか?

 特徴としては、

・SBAS(WAAS/EGNOS) 対応
・Galileo 対応
・感度
 Acquisition時 -146dBm
 Tracking 時 -159dBm
・精度
 2m(50%で)
・測位時間
 再補足 1s
 Hot Start 2.5s
 Warm Start 34s
 Cold Start 39s

だそうだ。かなりの高性能と言えるだろう。
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eTrex H 購入レビュー2

2007-08-28 06:50:45 | GPS
eTrex H

 eTrexH を購入したので、簡単なレビューを記載したい。
 前回のレビューに引き続き、eTrexH の実使用状態での感度についてだ。今回は、自宅を出て電車に乗り、公園に行って、帰りに同じく電車に乗り、途中スーパーに寄ってから帰宅した。また、電車を降りてから一度コンビニに入っている。おおよそ6時間弱だ。
 駅や電車の利用、木々のある公園、住宅地ということで、前回よりは GPS にとっては厳しい環境で使用している。

 使用方法は、Foretrex101 が、できるだけアンテナ部が上に来るようにリュックサックの上部に固定。eTrex H はリュックサックの横に無造作に引っかけてみた。
 ログの出力間隔は10秒ごとだ。

結果:
・記録できたトラックのポイント数
 Foretrex101:1529
 eTrex H:1993
・測位に失敗し、連続測位が途切れた回数
 Foretrex101:37回
 eTrex H:3回

 気になった面を最初に記載しておきたい。
 精度の面では、最初の測位時に前回の測位結果(高度700m以上の場所で測位)をひきずり、700m以上の高度のずれが発生している。正しい結果を出すまでに6分程度かかっている。なおForetrex101 では最初は同様に700m以上の高度のずれがあるが、1分程度で正しい結果を出している。
 eTrex H では測位に成功している場合、その測位が 2D 測位なのか 3D 測位なのか表示されない。恐らく大きな高度差がある場合は 2D 測位だったのだろうと推測される。eTrex H では測位に十分な衛星が見えていても、前回からの距離・高度に大きな差がある場合、3D 測位に成功するまでに数分の時間が必要なのだろうか? とりあえず eTrex H を使う上では、最初の測位成功後数分間の結果が正しいものか、ログを見て確認する必要がありそうだ。この点については今後も注視していきたい。
 これに加え、国土地理院の地図と比べると、どういう訳か eTrex H の方が50-60m程度高度が高く出ている。Foretrex101 は数m程度の誤差だ。この点ももう少し調べておきたい。

(07.9.1追記)
 いただいたコメントによると高度が50m程度高く出るという現象は販売代理店でも確認できていて、メーカーに問い合わせをしてくれるそうです。
(追記ここまで)

 これ以降は、上記の問題を除外して考えてみる。


 前回同様、eTrex H の感度(測位が途切れない)には驚かされる。今回途切れているのは、コンビニで2回(店内で途中何らかのきっかけで一度測位できてしまったため)、帰りのスーパーで1回のみだ。コンビニとスーパーは複数階建ての一階であったため、測位できないのは当然だろう。それ以外では、(屋根のある)駅舎や電車内を含めて途切れることなく測位できている。
 電車の車内では、50m 程度の誤差も見られるが、おおよそ正しそうな結果だ。普通に歩いているときにはおおよそ 20m 程度の誤差で収まっているように見える(Super Mapple Digital Ver.8 の地図による)。
 これだけ感度が良く、また精度に問題無ければ、実使用状態においては Foretrex101と比較しかなりのメリットを受けることができそうだ。

 Foretrex101 では、基本的に屋外で歩いているときには、途切れはするものの、おおよそ測位できている。途切れる間隔も数秒~1分程度が多く、後で歩いた軌跡を確認する、というようなログの使い方では大きな問題にはならないだろう。精度も大きな問題は無い。ただし測位が途切れ、その復帰直後に大きく測位結果が外れるという現象は何度か発生している。後で編集すればよいだけの話で今まではそうしてきたのだが、やはり eTrex H を見てしまうと気になる。


 eTrex H を2日使ってきて、簡単にその感想をまとめておきたい。
 Foretrex101 と比較すると明らかに感度が高いために、

・取り付け場所をさほど気にしなくてもよい。
・ログが途切れることがとても少なく、ログをパソコンで取り込んだ後の処理が楽。

というのは大きなメリットになりそうだ。
 反面、比較的新しい Foretrex101 と比較すると、ベースとしている eTrex の古さを感じることはある。これはログ取り用ということで割り切って使っていくのがよさそうだ。しかしログ取り専用にしては大きすぎる。消費電力の問題はあるのかもしれないが、早めに Foretrex や Geko といった小型のシリーズに載せて欲しいところだ。

 気になった点としては、最初に測位を行ったとき安定するまでに数分の時間が必要となるケースがある、ということが見受けられた点だ。2日間の利用では、この点に関しては Foretrex101 の方が優れていた。引き続き見ていきたい。





使用しているキャリングケース
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MSAS正式運用へ

2007-08-27 12:54:19 | GPS
運輸多目的衛星用衛星航法補強システム(MSAS)試験信号の送信について

 神戸航空衛星センターのサイトでの8月16日の発表によると、9月27日、MSAS が正式運用に移るとのことだ。18年度末には正式運用、と言われていたので、若干は延びたようだ。
 MSAS については以前のエントリMTSAT-2打ち上げ成功Foretrex101でWAASを試すなどでも記載しているので、こちらもご参照いただければと思う。

 MSAS とは、運輸多目的衛星用航法補強システム(MTSAT Satellite-based Augmentation System)とのことだ。GPS を補強するシステムであり、GPS と MSAS を使うことによって、
・GPS衛星が増えたことと同じ意味を持つため、測位できる機会が増えるとともに、精度が向上する(静止衛星なので、準天頂衛星ほどのメリットは無いかもしれない)。
・補正機能(広域ディファレンシャル)によって精度が向上する。
というメリットがある。
 今のところ MTSAT は2機が使用されている。1つはひまわり6号でおなじみの MTSAT-1R、もう1つはひまわり7号の MTSAT-2 だ。

 MTSAT による機能を日本で使うためには、WAAS に対応した GPS 受信機が必要だ。例えば、基本的には Garmin のハンディ GPS 受信機は対応していると思われる。

 現在、正式運用に向けてひまわり6号も7号も、24時間停波無く送信が続けているようだ。新しい GPS 受信機 eTrex H を購入したこともあるし、久しぶりに MSAS を利用してみようかと思う。
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eTrex H購入レビュー1

2007-08-26 19:03:59 | GPS
eTrex H(パソコンGPSショップ)

 eTrexH を購入したので、簡単なレビューを記載したい。
 わたしは Garmin の GPS レシーバー Foretrex101 をログ取り専用に使用している。Foretrex101 は小型、電池のもちもそこそこ、ログの格納容量も10,000ポイントと問題無く、便利に使っているのだが、1つ問題がある。それは、感度だ。
 Foretrex101は受信感度が低く、持ち歩く際にはつける場所に気を遣う。今のところはリュックサックの上部にできるだけアンテナ部が上を向くように固定して使っている。しかしながらこの状態でも、屋外でさえ結構衛星を見失い測位に失敗することがある。
 毎回気を遣うのも面倒だし、カシミール3Dで取り出したときに測位結果がプチプチと途切れているのも、あまり気分が良くない。また途切れるときに大きな誤差が発生することがあり、その修正がまた面倒だ。
 このあたりが、eTrex H で解消されないかと期待している。まずはその観点でのレビューだ。

 使用した場所は、とある広いひまわり畑だ。基本的には遮るものは無くGPSにとっては理想的な場所だと思う。ただし、数度食事や買い物とトイレのために建物の中に入っている。
 使用方法は、Foretrex101 が、できるだけアンテナ部が上に来るようにリュックサックの上部に固定。eTrexH はリュックサックの横に無造作に引っかけてみた。
 ログの出力間隔は10秒ごとだ。

結果:
・記録できたトラックのポイント数
 Foretrex101:1558(食事時間を除けば1478)
 eTrex H:1699(食事時間を除けば1496)
・測位に失敗し、連続測位が途切れた回数
 Foretrex101:12回
 eTrex H:2回

 トラックポイントの数は、明らかに eTrex H の方が多い。これは eTrex H の方が感度が高いためで、Foretrex101 が測位できなかった場所(特に食事中)でも測位できたことによる。これは eTrex H の特長である「旧機種と比較すれば高感度」からすれば当然のことだ。
 食事時間を除いてしまえば、その差は20ポイント程度と小さい。

 驚くのは、eTrex H で測位が途切れているのが、2回しか無いことだ。これももちろん eTrex H の感度が相対的に高いことを示してはいる。途切れた場所を調べてみると、食事で建物に入ったときに1度途切れ、何らかの要因で一旦復帰しまた途切れ、で2度途切れたようだ。店を出てからその後4時間、eTrex H は途切れることなく測位を続けている。

 これに対して Foretrex101 では12回途切れている。その内の1回は食事のときであり eTrex H でも同様に途切れているのでこれは仕方無いだろう。食事が終わり外へでてからの4時間で11回途切れていることになる。今回の場合は途切れている時間は数秒から長くても1-2分だが、これは環境が良かったためと推測できる。よりGPSにとっての環境が悪い場所であれば、その差は開くことだろう。

 精度の面では、連続して測位できているような場合では eTrex H と Foretrex101 との間には大きな差はなかった。
 eTrex H の場合、ひまわり畑に持ち込んで最初の測位で、3分以上も測位結果が正しくない(衛星は多く補足できているのに、eTrex H 上の Accuracy 表示で数十メートルのずれ。測位結果ログを見ると700m以上のずれ。標高差も700m以上のずれ)という現象が発生した。理由については不明だが、前回の測位と比較し直線距離が100km以上、標高差も700m以上あったことが関係しているものと思う。その後 Accracy 表示が小さくなった後は、何ら問題無い。
 Foretrex101 の場合、測位結果が途切れた後の復帰時に測位結果が外れることがある。今回は12回途切れているが、その内6回はこのような現象が発生した(4時間の内の6ポイントでありデータ上から削除してしまえばよいのだが、途切れる回数が増えると手間がかかる)。


 もう少し、eTrex H の感度性能を見ていきたい。
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迷WAN BZN-430発表

2007-08-25 06:14:29 | 位置情報・地図


ブロードゾーン BZN-430 紹介ページ

 以前コメントをいただいたが、8月24日、迷WAN BZN-430がブロードゾーンからも発表された。発売は9月だ。あるお店の販売価格は税込み60,900円となっている。EN-4500やRM-V4120が59,800円くらいなので、まぁおおよそ同じくらいのようだ。
 ハードウェアの仕様としては、

・ワンセグ搭載
・4.3インチ液晶
・バッテリーは2時間
・添付メモリーは2GB

といったあたりだ。
 なお、まだ詳しい紹介ページは無い。詳細は9月3日以降に掲載されるらしい。

 見たところは、BZN-400 同様、韓国 CARPOINT 社製の OEM ではないかと推測される。搭載ソフトウェアは BZN-400 や RM-V4120, RM-Z5020, EN-4500 と同等か、そのバージョンアップ版だろう(ちょっとBZN-400とはナビ画面の印象が違う?)。
 そうすると、本家 CARPOINT の RM-V4120 とぶつかることになるのだが・・・

 とりあえず、特にナビゲーションソフトの観点で何か変わるのか、9月3日以降の発表を待ちたい。
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eTrex H 購入

2007-08-24 23:03:09 | GPS


 eTrex H を購入した。
 以前のエントリで記載したように、Garmin の eTrex シリーズが軒並み高感度化される。eTrex H は文字通り、黄色い eTrex の高感度版だ。基本的には従来版の黄色い eTrex と同等で、GPS 感度が向上し、その代わりに電池のもちが悪くなっている。
 Garmin のページを見ても、特に SiRFstarIII とは記載が無いので、異なる GPS チップを用いているものと考えられる。それは、どの程度の感度を持つのか。

 これは、GPS好きとしては黙ってはいられない。気になってしかた無いので(苦笑)購入してみた。

 本日の夜に届いたのであまり試せていないが、外へ出たり部屋の中を行ったり来たりして少し動かした分では、間違いなく感度は向上している。SiRFstarIII と比べてどうかは分からないが、大いに期待できる感触だ。そもそも、GarminのGPSレシーバー(SiRFstarIII搭載機以外)で、部屋の中で測位できるということ自体に喜んでしまう。
 今まで使用してきた Foretrex101 は感度が低く、ちょっと何かの陰に隠れると衛星を見失ってしまっていた。それが致命的に問題になるケースは無かったが、できるだけアンテナ部が上を向くように気をつけてつけてみたりして、なかなかに気を遣う。それが無くなればと考えている。

 また、カシミール3D 8.7.2 で(正式には未対応ではあるが)トラックデータを読み出せることを確認できた(試す場合は自己責任でお願いいたします)。

 ただ、使用感は Foretrex 101 の方が上だ。液晶画面は大きいものの見づらく、またスイッチも慣れの問題かもしれないが押しづらい。しかしログ取りと割り切るには大きすぎる。
 本当は英語版のeTrex Vista HCxあたりがいいのかもしれないが、日本のお店経由ですぐに購入できるのが eTrex H だったので、そうなってしまった。とは言うものの、eTrex 高感度シリーズの感度を試す分には、eTrex H で十分だ(日本のお店から買うと高いですが・・・)。

 この高感度GPSを低消費電力化した上で、Foretrex 101 や Geko にも載せて欲しいものだ。


(箱)


(本体)
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Google Maps、Blogなどへの地図貼り付けをサポート

2007-08-23 00:12:36 | 位置情報・地図
Googleマップ、ブログやWebへの組み込みが簡単に (ITmedia)
Googleマップ、ブログやWebに簡単に貼り付けられる新機能を追加 (INTERNET Watch)

 Googleは21日、Google Mapsの地図をBlogなどへ貼り付けることのできる機能を公開した。使い方は簡単で、地図を表示させ、「このページのリンク」をクリックして表示されるURLをBlogなどに貼り付けるだけだ。さらに「埋め込み地図のカスタマイズとプレビュー」を使用することにより、貼り付ける地図の大きさをカスタマイズできたりする。

 こういう機能は既に他社から公開されている。が、大体は Google のサービスをマッシュアップしたもので、Google そのものがやってくると、できることは変わらないとは言え話題になりそうだ。

 ただし「iframe」を使用して貼り付ける機能であるため、blogによっては使うことができない。例えばこの goo blog ではダメだった。また、北国tvというブログサービスを使っているが、こちらでもダメだった。
 わたしがこのサービスを使うには、Webページに組み込む必要がありそうだ。
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iアプリ版Google Maps

2007-08-22 21:58:12 | 位置情報・地図
グーグルの携帯向け無料地図アプリ、「モバイルGoogleマップ」公開 (ITmedia)
iアプリ版「Googleマップ」が登場 (ケータイWatch)
携帯向け地図市場に、黒船Googleがやってきた (ITmedia)

 iアプリ版の Google Maps が公開された。
 個人的には、ようやく、といった感じだ。ただ提携している au よりも先に DoCoMo で出てきたことが、少し意外ではあった。
 実際に使ってみたが、非常に使いやすい。移動・拡大・縮小もサクサク動き(ただしサーバーが混んでいるのか地図が出てこないことがある)、検索もさすがは Google だけあってよくできている。検索結果から電話もかけられるし、関連サイトにもつなげられる。
 VGA+ の N903i で使用してみたが、解像度としては QVGA のようだ。また、N904i でも試してみたが、こちらは WQVGA で表示されていると思う(WVGAほどの高精細さは無いように見える)。N904i は WVGA に対応していない地図ソフト(NAVITIMEなど)でも WQVGA で表示できることがあるので便利だ。

 ただし残念ながら、903i 以降の対応でありながら、GPS は使えない。

 実際の使用感では、NAVITIMEやゼンリン地図+ナビの方が上だと思う。1つは Google Maps では GPS が使えないためだ。地図の使い方の1つして、「自分の今いる場所を見たい」ということはよくある話だと思う。周辺検索をするにしても、自分の周りというのは多いだろう。そのときに GPS が使えないのは痛い。
 また、地図閲覧という観点でも、NAVITIMEやゼンリン地図+ナビであれば十分対抗できると思う。とは言うものの「十分対抗できる」というレベルで、格段に(費用を払うほど)優れているとは言えないかもしれない。また、その他コンテンツメーカーの有料地図アプリと比べれば、Google Maps の方が使いやすいという印象だ。


 個人的には、早い内に GPS 対応のアップデートをして欲しいところだ。あとは KML の読み込み・表示。これがiアプリ版でも実現すれば、NAVITIMEやゼンリン地図+ナビと併用してでも使うことになるだろう。
 できれば、検索結果から住所リンク機能を用いて他のアプリに KML に記述された位置情報を渡せる機能もあればうれしいのだが・・・
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EN-4500のSDカード

2007-08-17 08:35:54 | 位置情報・地図
 EN-4500に添付のSDカードだが、何か不審な挙動を示す。よく分からないので、ちょっとメーカーに問い合わせてみたい。
 今、このSDカードをPCに挿入して使うのは避けた方がいいような気がする。すなわち、EN-4500添付のSDカードはEN-4500のみで扱い、音楽や画像データは別にSDカードを用意して格納し、必要があれば差し替えて使う、という使い方がよさそうだ。
(本エントリは特に問題ないことが分かれば削除します)
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EN-4500レビュー補足5

2007-08-16 21:41:54 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 EN-4500レビュー補足4にご質問いただいた「四日市から大阪市への検索ができない」件について調べてみた。検索ができずに、HOME画面に戻ったり電源がシャットダウンされたり、というご指摘だ。

 わたしの持つ EN-4500 でもご質問にあったような現象が発生するので、ナビゲーションソフトウェアの問題のようだ。検索に時間がかかりすぎる場合にこの問題が起きるようだ。わたしが使っていた中でもミニゴリラと比較し検索に時間のかかることはあったが、今回は時間がかかり検索できずに処理が終了してしまっているように見える。

 経由地を設定することにより回避はできる。ただ今回のケースの場合は150km強なので、これで経由地を設定しなければならないとなるとちょっと困るかもしれない。
 とは言うものの、これはなかなか難しいルートのようだ。PC 版 NAVITIME で試すと、四日市東IC-四日市JCT-名古屋西JCT-清洲JCT-一宮ICで名神高速道路に入るようなルートを案内してくる。このケースでは229.3km、3時間28分。鈴鹿峠を経由地にすると155.7km、3時間22分だ。

 なお、ミニゴリラでは問題なく検索できた。このあたりが、カーナビで経験のある三洋との差なのだろうか。


<結論>
・検索に時間がかかり過ぎて、タイムアウトしてしまっているように見える。
・経由地を設定することにより、回避できる。


<検索ルート>
 四日市市役所 ~ 大阪市役所


<症状>
・ルート検索が出来ません、を表示
・何もメッセージ無く、HOMEに戻る
(場合により異なる)


<正しそうな経路(PC版MapFan/ミニゴリラ)>
四日市IC-(東名阪自動車道)-亀山IC
国道1号・鈴鹿峠
栗東IC-(名神高速道路)-豊中IC-(阪神11号池田線)-梅田ランプ


<調べてみた内容>

1. 一般道優先での検索
 特に問題なく検索できる。
 なお、距離優先は遠いために指定できない。

2. 四日市市役所 ~ 大阪市役所の検索で、経由地を鈴鹿峠に指定する
 OK

3. 四日市ICより西側~大阪市役所で、検索できる場所があるか
 鈴鹿IC近く - NG
 亀山PA近くの高速上 - NG
 亀山ICを降りた直後 - NG
 関駅 - 想定した経路を出さない(名阪国道を使う)が、OK。ただし検索に非常に時間がかかる。
 鈴鹿峠の三重県側 - OK

4. 四日市ICより東側~大阪市役所で、検索できる場所があるか
 東名阪道・弥富IC - 検索はできるが、名古屋西JCT・清洲JCT・一宮ICを経由して名神道に出るルートを案内してくる。

5. 四日市ICから西行きの検索で、四日市ICに比較的近い目的地は検索可能か
 四日市IC ~ 亀山IC出口 - OK

6. その他
 四日市から、名阪国道・西名阪道への経路を検索させてもかなり時間がかかる。四日市~西名阪道・柏原ICでは検索できずに、ご質問と同様の症状が発生する。
 東京 ~ 大阪市役所だと検索は可能。東名・名神を使う。
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XROAD RM-V4120/RM-Z5020仕様比較

2007-08-15 08:43:10 | 位置情報・地図
CARPOINT XROAD

RM-Z5020  RM-V4120

 RMCから韓国CARPOINT社製のPND型のカーナビ「XROAD」シリーズが発売されている。
 PND(Personal Navigation Device / Portable Navigation Device)と呼ばれる小型カーナビが、日本でも多くなってきた。その中でも、ミニゴリラを筆頭にワンセグ搭載の機種が増えている。1機種は7インチ液晶という意欲的なモデルだ。
 ただ、選択肢が増え、逆に分かりづらくなってきた面もある。
 ということで、ちょっと仕様をまとめてみることにした。(一部を当初の紹介記事にも記載しました)

 なお韓国 CARPOINT 製のPNDだが、既に OEM という形で日本に入ってきているようだ。確証は無いが、例えば迷WAN BZN-400やJRN410がそうであると考えられる。そういう意味では、ハードウェアの観点では既に日本での実績もあると言えそうだ。

 使われているナビゲーションソフトは、BZN-400やEN-4500と同一のものであると考えられる(JRN410は異なりGrandMap Naviのようだ)。EN-4500 vs ミニゴリラのレビューをしているので、ナビゲーションの使い勝手はそちらをご参照いただければと思う。

 この機種のライバルとしては、RM-Z5020はその液晶の大きさと機能から考えると唯一の機種だ。RM-V4120は、ミニゴリラNV-SB250DTとEN-4500がライバルになると考えられる。ということで、分かる範囲でこれらの比較表を作ってみた。
 この中では、EN-4500とはナビソフトが同じであると考えられることから、なかなか選ぶのが難しい。RM-Z5020, RM-V4120の表に現れない長所としては、メディアプレイヤーを使いながらナビができること。またRM-Z5020にはFMトランスミッタがあることも挙げられる。詳しくはXROADのページをご参照いただきたい。

機種名
PONTUS EN-4500

RM-V4120

RM-Z5020

ミニゴリラ
NV-SB250DT
GPS性能-159dBm-159dBm-159dBm-134dBm
外付けGPSアンテナ
大きさ133×78×33mm147×83×26mm197×110×31mm143×83×34.5mm
重さ250g272g600g340g
液晶4.34.374.5
地図データ格納場所外部SD外部SD外部SD内蔵2GB
地図縮尺10m~50km10m~50km10m~50km25m~250km
外部メモリSDSDSDSD(地図更新用)
外部接続専用外部端子×
内蔵電池稼働時間3h4h1h4h
地図メーカーゼンリンゼンリンゼンリンゼンリン
ワンセグ
その他ナビ以外機能MP3/WMA/JPE
GBMP/GIF/PNG
TIFF/WMV
MP3/AVI/BMP
JPG/PNG/GIF
MP3/AVI/BMP
JPG/PNG/GIF
×
住所検索数2000万2000万2000万3000万
ジャンル・周辺検索200万200万200万200万
施設名検索200万?200万200万208万件
電話番号検索1000万1000万1000万280万
周辺検索範囲5km10km
地点登録500500500100
VICS××××
自律航法××××
オービス対応×
オートディマー×
防滴××××
バイク取付オプション予定×

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EN-4500レビュー補足4

2007-08-13 22:04:52 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 今まで何度か、「EN-4500は一般道と高速道の境界部分での案内がされないことがある」という記載をしていたが、今回はその具体例を挙げてみたい。
 比較対象は、ケータイNAVITIME、ミニゴリラ、EN-4500 だ。なお料金所については記載を省く。


 東名大井松田IC付近のイエローハット~東名高速大井松田ICを対象地点とする。

 イエローハットから東京方面に行く場合、

NAVITIME
・IC入り口を左
・ジャンクション右(東京方面本線へ)

ミニゴリラ
・IC入り口を左
・分岐右(東京方面本線へ)

EN-4500
・IC入り口を左
(そのまま案内なしに本線へ)


 逆に、東京方面から下り線を使用しイエローハットへ行く場合、

NAVITIME
・大井松田IC出口左
・ジャンクション左(255号を目的地側に出るため)
・直進(高速から一般道に入る)
・目的地

ミニゴリラ
・大井松田IC出口左
・分岐左(255号を目的地側に出るため)
・目的地

EN-4500
・大井松田IC出口左
・目的地


と言った具合だ。このように、EN-4500 では高速と一般道との境界部分の案内がされないことがある。

 まぁ、高速に入るときにはそう間違えることは無いだろうし、降りるときは間違えても修正は効くので、そこまで求めなくてもいいのかもしれない。
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EN-4500レビュー補足3

2007-08-13 17:17:35 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 EN-4500のレビュー補足、今回は GPS の精度についてだ。EN-4500のGPS性能については良いことばかり書いてきたが、今回は問題点だ。

 まず、起動直後の話。稀に、起動直後の位置測定で本来の位置からずれることがある。100m以上はずれるだろうか? これだけずれると本来の道へのマップマッチングも効かず、ルート検索も出発地がずれるために正しい結果を出さない。さらにこのケースでは最初の測定のずれがしばらく尾を引き、正しい位置に戻るまでに1分以上はかかったように思う。ある程度ずれが小さくなると、マップマッチングで本来走っている道路に乗ってくる。
 この場合はずれてしまったことに気づかないと訳が分からなくなるので、最初の位置測定時には正しい結果を出しているのか気をつけた方がよさそうだ。
 なおこの問題は、別の SiRFstarIII 搭載 GPS 受信機でも発生したことがあるので、EN-4500 固有の問題では無いと思う。

 次に、GPS の感度がよすぎることから発生する話。これまで使用していて1度だけ、GPSの電波状況が非常に悪い場所で、測定位置が本来の位置から大きくずれてしまったことがあった。少しその状態が継続したため、ずれた位置からのリルートが発生した。もちろん開けた場所に移動したときには正しい位置を測定し、これによってもう一度リルートがかかって復帰した。
 GPS 頼りのカーナビではこういうこともある、ということで書いておきたい。
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韓国製PND日本向けのソフトウェアは?

2007-08-12 23:48:48 | 位置情報・地図
 どなたかご存じの方がいらっしゃれば教えていただきたいのですが、最近活発な韓国製PND日本向け製品のナビゲーションソフトウェア開発元は、おおよそ edia Korea なのでしょうか?
(今頃何を?というご指摘もあるかもしれませんが・・・)



 迷WAN BZN-400 を店頭で触る機会があったのだが、ナビゲーション機能については、EN-4500 と瓜二つだった。違うのは画面の見かけとランプ設定(BZN-200の名残?)だけという印象だ。高速の本線に入る前の分岐案内、高速に出るときに一般道への接続前に分岐がある場合、両者で案内がされないという現象も同様だった。
 また、XROAD RM-Z5020, RM-V4120 も、実物は見ていないものの、製品紹介のページを見る限りでは EN-4500 のナビゲーション画面にそっくりだ。
 これらは、異なるメーカーが似せて作ったというよりも、1つのメーカーがカスタマイズ可能なソフトウェアを供給していると考えた方が自然だ。

 また、edia Korea のニュースリリース?によると、汎用ナビソフトを販売(07/6/4)、2GB 製品発売開始・ブロードゾーン製品に採用(07/5/3)、という記事も見られる(翻訳サービスを使用しているのであまり正確ではありません)。

 そうすると、ナビゲーション機能について、BZN-400・EN-4500・XROADの間で悩む必要はほとんどなくなる。
 ナビゲーション機能に着目して有力そうな製品を考えれば、

・三洋ミニゴリラ
・SONY nav-u
・インクリメントPのソリューション利用製品
 (Driv Trax P5, Mio C323, SIREN PN100 など)
・edia Korea のソリューション利用製品
 (PONTUS EN-4500, 迷WAN BZN-400, XROAD RM-Z5020/RM-V4120 など)

のどれかになる、ということになる。

 とすると、今までのミニゴリラ vs EN-4500のレビューは、ナビに関してのみ言えば実は、ミニゴリラ vs edia Korea ソフトのレビューだった、ということになる。

 本当だろうか・・・


 なお参考までに、システムのバージョンを記載しておく。

BZN-400の最新版:
ア プ リ:2007.6.1.1
地図データ:2007.3.16.0
経路データ:2007.3.15.0
検索データ:2007.5.18.1

EN-4500
ア プ リ:2007.6.22.0
地図データ:2007.3.16.0(同一)
経路データ:2007.3.15.0(同一)
検索データ:2007.5.18.1(同一)
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EN-4500レビュー補足2

2007-08-12 20:30:14 | 位置情報・地図
PONTUS EN-4500

 ご質問の中に XROAD との比較についてあったので、XROAD のトップページにある場所を EN-4500 で表示させてみた。



 これを見る限りでは、地図表示の観点では XROAD と EN-4500 は同一に見える。7インチの RM-Z5020、4.3インチの RM-V4120 共にだ。(というより、同じナビソフトで見かけだけがちょっと違うようにしか見えない)
 せっかくなので、ミニゴリラ NV-SB250DT でも同じ場所を表示させてみた。EN-4500 には無い、細い道が何本か見える。



 また同じくミニゴリラで、ランドマークを多く表示させてみた。ちょっと多く選択しすぎたが、ミニゴリラではこのようなこともできる。




NV-SB250DT
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