ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

3次元センサー?

2006-09-30 03:55:58 | GPS
C&N開発の3次元センサーを米に100万個供給決定 ビル内上下も携帯ナビ FujiSankei Business i.

 フジサンケイビジネスアイによると、C&Nが「独自開発した3次元センサー」なるものをケータイ用途でアメリカに100万個出荷するらしい。
 なんでも、GPS つきケータイにこの「3次元センサー」を組み込むと、「ビルの何階にいるか、どちらの方向に向かえばいいのかなども把握できるようになる」らしく、「国内の携帯事業者からも引き合いがきており、来春には3次元センサー付きの携帯電話端末が日本でも登場する見通し」らしい。(「」は記事引用)

 どうにもよく分からない記事だが、C&Nの業務内容を見ると、「3次元モーションセンサー」というものを扱っているようだ。これは3軸加速度センサー、3軸地磁気センサー、それに気圧センサーと制御マイコンをセットにしたものとのことだ。「3次元センサー」とはこのセンサーのことを指しているのだろう。
 気圧センサーがあることからある程度は高度を把握することができる。推測するに、「ビルの何階にいるか(略)把握できるようになる」というのは、このことを指していると思われる。ただ気圧センサーがそこまで精度をもっているのかはよく分からないが。


 ケータイ向けの3軸地磁気、3軸加速度センサーの6軸センサーと言えば Vodafone 904SH に搭載されている愛知製鋼製ものが有名だが、その他にも数社が取り組んでいる。
 904SH を(借りて)使ってみた限りではこの6軸センサーは優秀で、是非とも他のケータイにも搭載されて欲しいと思っている。
 このC&Nのセンサーがどの程度の性能なのかは不明だが、個人的にはこのようなセンサーが国内のケータイに搭載されるのは歓迎したい。
コメント

ボーダーフォンの秋冬モデル

2006-09-29 08:02:30 | 携帯電話など
2006年 秋・冬商戦向け新機種について (プレスリリース)
ボーダフォン、秋冬モデル13機種を発表 (ケータイWatch)
HSDPA、光学3倍ズームの500万画素カメラも──ソフトバンク、13機種54色の新モデル (ITmedia)

 ボーダーフォン(株)は28日、秋冬モデル13機種を発表した。
 すぐには把握仕切れないほどのラインナップだが、とりあえず GPS 搭載機は東芝の3機種で、
・910T
・810T
・811T
となる。今回シャープは GPS 搭載を見送った。

 中でも 910T は 2.6 インチ QVGA を搭載し、910SH の 2.4 インチ VGA よりも液晶サイズとしては大きい。そういう意味ではナビには向くのかもしれない。


 気になるのは X01HT(HTC製)だ。
 Windows Mobile5.0。タッチパネルに QWERT 配列キーボード。外部接続は Bluetooth、miniUSB、ワイヤレスLAN。Pocket Mapple Digital に Bluetooth GPS をつければ、それだけで GPS と地図が楽しめてしまう。ただ 2.8 インチ液晶ではあるが QVGA であるところが残念なところだろうか。DoCoMo の「hTc Z」とほぼ変わらない仕様ではあるが HSDPA が使えることと、何と言っても一般向けに販売されることが大きい。

 さて、どの程度売れるだろうか?
コメント

地図情報付き動画アップロードシステム

2006-09-29 08:01:46 | 位置情報・地図
【携帯初!】地図情報付き動画アップロードシステム「マービー」を発表しました! (アジャストプレスリリース)

 (株)アジャストは27日、ケータイ向けの『地図情報付き動画アップロードシステム「マービー」』を発表した。
 アジャストによると地図情報付き動画アップロードシステムは従来例が無く、特許を出願しているそうだ。

 仕組みとしては、GPSつきケータイで撮った動画をシステムにメールで送ると、地図上に動画をマッピングするそうだ。また、サーバ側でケータイにも配信できるように再エンコードするとのこと。また、動画の位置情報にエリア広告を連動させることもできるそうだ。

 ただ現状、動画に Exif のように位置情報を貼り付ける仕組みは無いと思うので、動画を添付したメールの本文に位置を示すキーワード(例えば地図サイトへの URL、住所など)を書く方法になるのでは無いかと推測できる。
 その意味では、春に使用した「さくらマッピング」の添付画像を動画に変えたようなシステムになるのだろう。
 これで特許が取れるのか、またどんな範囲の特許になるのかは分からないが、その内容によってはインパクトのある特許になるかもしれない。

コメント (3)

古野電気、超高感度GPS受信モジュールを開発

2006-09-29 08:00:55 | GPS
米国イーライド社(eRide)と技術提携し、世界一高感度GPSの開発に成功。 (古野電気プレスリリース)

 古野電気は28日、携帯電話向けの超高感度GPS受信モジュールの開発に成功したと発表した。
 感度は -161dBm で SiRFstarIII を上回る。これはすごい感度だ。また「世界最速級1秒のTTFF」とのことで、条件が全く不明なのだが、特徴としてうたうからには他社よりも優れているのだろう。
 モジュールのサイズは 8.7mmX5.8mmX1.2mm。大きくは無いが、特別小さいとも言えない。写真を見るとモジュールにはいろいろ載っているようだが、よしあしは何が載っているかにもよりそうで、ちょっとよく分からない。
 また「航法演算アプリケーションを顧客側マイコンに搭載する」ということなので、このモジュール単独では測位演算を行うことができず、外付けのプロセッサを必要とするようだ。このモジュールの目的は携帯電話や PDA 向けであり基本的に高性能プロセッサを積んでいるので、それを使えばよいという判断だろう。

 DoCoMo の 903i には GPS が搭載されると予想されている。GPS はアナログ技術もソフトウェアも絡むので、一度載ってしまえばメーカーの変更は大変だろう。そんな中、今から出して間に合うのか? という気もするが、これを載せることにより性能が飛躍的に高まるのであれば可能性はありそうだ。国内であれば、au は Qualcomm 製チップセットなので無理だろうか。Vodafone は可能性あるかも・・・

 携帯電話メーカーの判断が注目されるところだ。
コメント

「Googleマップ」の地図表示が変更、日本の地図に合わせた独自対応

2006-09-27 09:31:09 | 位置情報・地図
「Googleマップ」の地図表示が変更、日本の地図に合わせた独自対応 (INTERNET Watch)
Googleマップがまた進化--“日本”に合わせて地図データを全面更新 (CNET)

 Google Maps が、さらに使いやすくなった。
・地図が一新
・地図と航空写真の重ね合わせ表示に対応
・左、右のダブルクリックで拡大・縮小

 一新された地図は、とても見やすくなった(何となくアルプスの地図に似ている)。
 わたしは今まで、地図の見やすさ・表示画面の広さ・速さから、Mapion BB を用いていた。しかし今回の一新で見やすくなり、少なくとも見やすさの面から Google Maps を選ばない理由はなくなった。

 また、アメリカ同様、地図と航空写真の重ね合わせに対応できるようになった。これもとても便利だ。


 どんどん進化していく Google Maps や Google Earth。恐ろしいほどだ。
コメント

PSP用のナビゲーションソフト

2006-09-26 07:38:08 | GPS
PSP専用ナビゲーションソフト『MAPLUS ポータブルナビ』を2006年12月に発売 (エディアプレスリリース
PSPでルート検索が可能になるナビソフト--エディアが12月に発売 (CNET)

 エディアは25日、発売が予定されている PSP 用ナビゲーションソフトの詳細を発表した。
 名称は「MAPLUS ポータブルナビ」。2006年12月に発売予定だ。ソフトウェアはUMD1枚に格納される。希望小売価格は未定。
 また、追加の周辺施設情報が専用Webサイトから配布される。これはメモリースティクDuoに入れることで、利用可能だ。

 プレスリリースにあるように、PSP のナビゲーションソフトでは 4.3 インチの大画面を使うことができる。これは Mio P350/C310 の 3.5 インチよりも大きく、ましてや EZ 助手席ナビに使われる一般的なケータイの画面よりもはるかに大きく、利便性が高い。

 1つ気になるのは UMD が車の振動によって影響を受けないか、くらいだろうか。エディアは PONTUS という PND(Personal Navigation Device)も販売していてカーナビとしておかしなものは出さないと考えられ、そこそこ期待できると考えている。
コメント

昭文社がカーナビ事業に本格参入

2006-09-25 22:29:53 | 位置情報・地図
カーナビゲーション事業へ本格参入~共同出資会社設立~ (昭文社/モバイルマッピングプレスリリース)
3次元道路データによるカーナビ用地図ソフト開発--昭文社などが合弁会社設立 (CNET)
昭文社がカーナビ事業に本格参入、3D道路データ扱う新会社を設立 (nikkeibp.jp)

 昭文社モバイルマッピングは25日、カーナビゲーション事業を展開していくための新会社「キャンバスマップル」の発表を行った。昭文社とモバイルマッピングが半々の出資となる。

 昭文社はもちろん膨大な地図データを持つ有力企業だ。これに、モバイルマッピングの持つ測量技術「計測車が実地で道路を走行し、緯度、経度、高度を記録する。また車両に搭載したCCDカメラを使って、5m間隔で周辺画像を撮影し、道路標識の位置なども把握する」(記事)を組み合わせるという。精度は1/500と高く、かつ高度データも取得することが特徴だ。
 両社は、「高さZ 値も持つため、実際の走行距離に対して出る誤差が少なくなり、高架下道路などでも正確な誘導ができる」とし、「現在地を厳密に捉えることができ、将来的にはGPS に依存しない自立航法によるカーナビゲーションシステムの開発も可能」になるとしている。また、「ITS 時代を見据えた次世代ナビゲーションには必須のキラーコンテンツとなり得」るとしている。

 感覚としては、以前取り上げたインクリメント・ピー、カーナビ地図の精度向上や、ネットで道路標識情報――カーナビ向けなどに似ている。前者はインクリメントP、後者は測量メーカーによるものだ。

 もちろん地図は精細なものもあった方が使い勝手はよい。さらに、インクリメント・ピー、カーナビ地図の精度向上にあるような ASV なる技術には必須だろう。

 かつ、これからどんどんケータイに GPS が載るようになるので、これに向けても考えているのかもしれない。

 Web で拾ったメルマガによると、2005年ではカーナビに用いられる地図のシェアはゼンリンが75%、インクリメントPが25%程度とのことだ。このメルマガでは参入障壁は高いとしているが、昭文社は参入障壁とされている膨大な最新の地図を既に保有している。また市販されている地図、マップルの知名度は高い。
 キャンバスマップル社が今後どのように特徴的な地図を出し、どの程度カーナビ用地図でシェアを取っていくことができるのか、注目したい。またその詳細なデータが Super Mapple Digital その他電子地図で使えるようになればおもしろい。
コメント

「PSP」に実在ゴルフ場を再現、GPSモジュールがゲームと現実をつなぐ

2006-09-25 22:28:48 | GPS
「PSP」に実在ゴルフ場を再現、GPSモジュールがゲームと現実をつなぐ (Tech On!)

 そろそろ出る PSP 用の GPS モジュールが、東京ゲームショウ2006で展示されていたらしい。ただし室内なので、動作はさせていなかったようだ。
 記事によると、「みんなのGOLF場(仮称)」やナビゲーションソフトウェアなどが展示されていたそうだ。この GPS モジュールを見に東京ゲームショウに行こうとも考えたが、大変そうなので断念した。

「みんなのGOLF場(仮称)」は記事によると、実在のゴルフ場のデータが入力されていて、現地で GPS を使うことによりグリーンや障害物までの距離などを自動表示してくれるものとのことだ。また事前にゲームをプレイすることにより、シミュレーションすることもできる。


 記事では「同(ひらけい注:GPS)モジュールを使えば,ゲーム・ソフトウエアと現実世界を連携することができ,新しい用途が開拓できそうだ」と指摘している。PSP というゲーム機でどのような連携が今後出てくるのか、楽しみだ。
コメント

CF故障

2006-09-19 00:55:47 | デジカメ
 1ヶ月くらい前に購入したCompact Flashが故障した。壊れたのは Lexar Platinum II、1GB 80x speed だ。
 使用していたカメラは EOS Kiss Digital X。

 しばらく順調に使用していたのだが、ある時急に、
・電源を投入しても、操作ができない。(絞りくらいの操作はできるが)
・放っておくと、
Err CF
CFカードに問題があります。
CFカードを交換してください
との液晶表示が出る。
・CFカードをPCに入れても、認識はするが中身を表示できない。
という状況になった。完全にCFが壊れてしまったようだ。撮りためていた写真はたまたま1週間分だったがそれでもそのときにしか撮れない写真で、全て消えてしまった。

 1年ほど前に Lexar の違う CF と EOS との組み合わせでデータが消えたりするトラブルがあったようだが(ニュースリリース)、さすがに繰り返すということは無いだろう。
 ただ単に CF の個体不良と考えられるが、一応記載しておく。
コメント (2)

そろそろ発表? 903iとGPS

2006-09-19 00:33:07 | GPS
そろそろ発表? 903iとGPS

 ケータイWatch の 903i メガゲームに関するニュース記事を見ていると、その中の1つに「GPS」のアイコンが。
 こちらのゲーム画面写真だ。他のゲームのデモ画面には無かったので、何かしら GPS に関する設定をすると出てくるアイコンと推測される。

 ドコモのコメントからも 903i に GPS が搭載されるのはほぼ確実と考えられるが、このような事実からも確かなようだ。

 なおこの GPS アイコンは SA700iS の場合に「位置提供機能」をONにした場合のアイコンとよく似ているが、この機種の場合はどのような意味を示すのだろうか。

コメント

GPS-CS1Kレビュー記事紹介

2006-09-14 08:51:37 | GPS
SONY GPS-CS1K GPSユニットキット GPS-CS1K

デジカメ用GPSユニット「GPS-CS1K」を試す (PC Watch)

 SONYのログ取り専用GPS受信機、GPS-CS1K のレビュー記事。
 仕組み、基本的な使い方・レビューだけでなく、カシミール3D、GPS Babel との組み合わせ・Google Earth での取り込みなどについても紹介されている。まとまっていて分かりやすく、充実したレビュー記事と思う。

 ただ、記事執筆者はカシミール3Dを用いるとき、測地系の変換がうまくいっていないとのことだ。わたしの場合は特に問題なく読み込むことができている。うまくいかない理由は不明だが、読み込むときに東京測地系(これがDefault)として扱ってしまっている、などが考えられる。GPS-CS1Kの測位系はWGS84なので、読み込むときにそのように指定する必要がある。
コメント

Flashを使った地図サービス

2006-09-14 07:36:21 | 位置情報・地図
スゴイ地図
リクルートの新感覚「地図」メディア 『スゴイ地図』9/13オープン! (プレスリリース)
リクルートがFlashを使った地図サービスを開始 (ITPro)
Flashを多用した「スゴイ地図」 (ITmedia)

 リクルートは13日、Flash を用いた地図サービス「スゴイ地図」のβサービスを開始した。
 店舗検索・スポット検索・クチコミ情報などを見ることができる、ローカル検索機能を持った地図サービスだ。
 地図はゼンリンデータコムのものとなっている。

 パッと見た目すごいのは、全て Flash を用いているという店だ。アニメーションが駆使されているので、とにかくそれだけでも目を引く。

 プレスリリースを見ていると、この地図サービスは、
・リクルートの持つローカル情報を活かし、
・従来のものよりも使いやすい検索 I/F
を目指しているようにみえる。


 ただ残念なのは、この「スゴイ地図」、
・アニメーションが多すぎて逆にうっとうしく感じることもある。
・使いやすい検索I/Fを目指しているために従来のI/Fと異なる点もあり、最初は戸惑う。
・画面のサイズが小さいとブラウザの中にページが入りきらず、なのにスクロールできない。1024x768 でも小さいくらい。
・Flashによる地図画面スクロールは、引っかかりが感じられる。特に画面をスクロールさせた後に全て表示が終わらないと次のスクロールができないのは、若干ストレスを感じる。
ということが挙げられる。まあ前者2点は慣れの問題なので、最初の戸惑いを乗り越えて使い続けてもらえれば問題にはならないのだが。


 多くの地図・検索サービスが出てきて使いやすさ・情報の多さでしのぎを削り、よりよいサービスが出てくるのであればユーザーにとってはメリットが大きい。Google だけ、というのはそれはそれで問題だ。
コメント

EOS Kiss Digital X 購入

2006-09-13 00:30:29 | デジカメ
《新品》 Canon EOS Kiss DIGITAL Xボディ ブラック Kiss Digital X ボディ(ブラック)

 EOS Kiss Digital X (ボディのみ、ブラック)を購入した。Kiss Digital(初代)ユーザーであり、買い増しとなる。
 ということで、Kiss Digital(初代)ユーザーから見た Kiss Digital X について書いてみたい。Kiss Digital N での向上も含まれているが、ご容赦いただきたい。
 AF の精度も上がり、その他デジタル的な性能も大幅にアップしていて、購入してよかったと感じている。Kiss Digital(初代)からの買い換えには、30D やその他上位機種の購入予定が無ければだが、十分な価値があると思う。


 まず購入の理由だが、筆頭として AF 性能の向上、がある。最近 Kiss Digital(初代)の AF 性能に不満を感じていて 30D の購入も考えなければいけないのかな、と思っていたところに Kiss Digital X の発表だ。AF は 30D と同等と言うので、俄然購入意欲をそそられた。
 30D の AF 性能も不満という方もいらっしゃると思うが、Kiss Digital(初代)よりは良いものと考えている。現状 EF-S や TAMRON DiII の APS-C 用レンズが主力なので Kiss Digital か 30D しか選択肢が無く、その点で Kiss Digital が 30D と同性能の AF を搭載したというのはうれしい。
 AF の関係では、F2.8 センサーの搭載も大きい。わたしは EF 50mm F1.8、EF 35mm F2.0、EF-S 17-55mm F2.8、TAMRON 28-75mm F2.8 と言った F2.8 もしくはそれよりも明るいレンズを持っているので、F2.8 センサーの搭載は魅力だった。
 この点では Kiss Digital N と比較しても大きな優位性がある。

 なお測距点の配置については、わたしは中央しか使わないことが多いので、あまり有効には使うことはできない。

 試しに EF 35mm F2.0 で試用してみたが、AF 精度には確かに大きな差があるように感じられた。また Kiss Digital(初代)では後ピン傾向でバラツクことが多かったように思うが、Kiss Digital X ではほぼ合っているように見える。この点では、購入の意味は大きい。


 そして、起動時間の短縮だ。0.2秒で起動でき、これは Kiss Digital(初代)(2.8秒らしい)とは雲泥の差だ。これだけ速いと全く使用感が異なり、安心して 30s のオートパワーオフを使うことができ、起動時のストレスも感じない。(ただし Kiss Digital N から 0.2 秒であり、この点では Kiss Digital N に対する優位性は無い)


 連写性能も大きく改善されている。今回、最初の本番が鉄道写真ということもあり、連写性能の改善は大きかった。ただ秒間3コマで RAW 撮影をすると10枚までの連写が可能と、もちろん 30D ほどの性能は持っていない。何とうれしくなって調子に乗って連写をし、肝心のところで待たされてしって痛い目を見た。
 これが JPEG(Large, Fine)だと27枚だ。Kiss Digital N の 14 枚に対しても優位性があるのはもちろん、Kiss Digital の 4 枚(2.5枚/秒)に対しては雲泥の差だ。


 Kiss Digital(初代)で制限されていた機能の有効化も使いやすさの向上につながっている。一部はいわゆるロシアンファームで対応していたが、それでも不満が残っていた。例えば AF モードはロシアンファームを入れても応用撮影ゾーンでは AI Servo AF が使えず、時たま不便な思いをしていた。Kiss Digital X ではもちろん AF モードの選択は可能で、うれしい点だ。
 ただ、ロシアンファームでは ISO 3200 の対応も可能であったが、Kiss Digital X では 1600 止まりなのは残念なところだ。


 液晶のサイズアップは良い点ではあるのは確かだが、これにより表示パネルが廃止されてしまったことと、電池のもちが Kiss Digital N よりも悪くなってしまったことが気になる。予備電池を購入すれば済むことではあるのだが・・・
 現状、基本的には液晶をオフにし、Kiss Digital(初代)で表示パネルで確認していた項目は、ファインダー内の情報で済む場合はそれで確認し、確認できない場合は液晶を表示させて確認している。また。電源オン時の液晶表示はカスタム機能で「電源<OFF>時の状態を保持」に変更している。
 が、使いづらい。予備電池があるのだから割り切って表示してしまえばよいのだろうが。せめて、情報表示の場合と画像プレビューのときとで液晶表示の輝度を変えられてもよいかもしれない。


 ピクチャースタイルの採用は、便利に使えそうだ。普通はスタンダードで撮影しておき、例えば風景をくっきりはっきり撮りたい、と用途が決まっているときには風景に変える、と言った利用方法になる。ただピクチャースタイルを DPP で使っていたときのことを考えると、下手をするとイメージとは異なる結果になってしまうこともありそうだ。スタンダードで撮影し、変えたいときには RAW で、というのが無難かもしれない。
 一点問題として、ピクチャースタイルの状況が通常の「カメラの設定状態表示」では確認できない、というものがある(メニュー表示状態でDISPボタンを押せば確認可能)。実際、一旦ピクチャースタイルを変更して、そのまま忘れて写し続けてしまった、ということがあった。


 最初に Kiss Digital X を触ったときには、シャッターに違和感があった。Kiss Digital X ではシャッター押すとプチッという感じで押し込まれ抵抗を感じるところで半押し状態になり、さらに押し込むとシャッターが切れる。Kiss Digital(初代)では、押し込むと若干の抵抗を感じつつ半押し状態まで進む。ここで大きな抵抗を感じ、さらに押し込むとシャッターが切れるため、最初は半押し状態が分からなかった。ただしばらく両方を取っ替え引っ替え使っていると、慣れてしまった。
 これはボディー(特にグリップ)のサイズも同様で、最初に Kiss Digital X を持ったときには異様に小さく持ちづらく、しばらくこれを使って Kiss Digital(初代)を持つと今度は異様に大きく感じた。が、しばらく両方を取っ替え引っ替え使っていると、これも慣れてしまった。


 撮影してみると、何となく Kiss Digital(初代)よりも明るめに写るという印象がある。ただ、気づかないうちに中央部重点平均測光に変わってしまっていて、そのためかもしれない。もう少し使ってみる必要がある。

 この Kiss Digital X、データの処理速度がなかなかに速い。例えば RAW で撮影していてそれをプレビューする場合、Kiss Digital(初代)ではかなり待たされていたが、Kiss Digital X ではスムーズに表示される。起動時もそうだが待たされるというのはストレスを感じるので、こういう点が向上するのは良いと思う。

 また、1枚撮影のモードでも、撮影のあとシャッター半押し状態に戻せば(離し切らなくとも)次の撮影に移れるようになった。これは使いやすい。Kiss Digital(初代)で同様のことを行いたければ、連続撮影のモードにする必要があった。


 撮影後の処理に関しては、「1フォルダにファイル100個」という制約が無くなっている(9999枚になった)ことと、RAW ファイルのファイル名が Kiss Digital(初代の)「CRW_xxxx.CRW」から Kiss Digital X では「IMG_xxxx.CR2」に変わったことが挙げられる。前者はファイル整理での一手間が省けるし、後者も現像後に IMG_xxxx.JPG」に変更する手間が省けて、楽になった。


 撮影には全く関係無いのだが、充電器がかなり小さくなったのもうれしい。例えば旅行のときなどには基本的に予備電池1個と充電器を持って行く。充電器はかさばるもののうちの1つなので、これが小さくなったことは良いことだ。


 さて、Kiss Digital(初代)だが、恐らく売っても大した額にはならないので、そのまま持っておこうと思う。実際購入して最初の2日は異なるレンズを双方につけて撮影していたのだが、重いものの便利ではある。また何か問題が起きたときに Kiss Digital X を修理に出すにしても、予備があった方がよいだろう。


 1010万画素については、個人的には今のところ不要だ。逆にファイルサイズが増えてしまって、扱いに苦慮する。画素数を落とした RAW 撮影、というのはできないのだろうか?


 ところで。購入したパッケージ(ボディのみ)に入っていた電池だが、そこそこ充電されていて(電池チェックの表示上は3メモリ)、充電せずに試写できた。


 最後に、今のところカスタム機能は Default から次のように変更して使用している。
・SETボタン/十字キー機能-1:SET:記録画質 (元々ピクチャースタイル変更が割り当てられているのだが、ピクチャースタイルよりも記録画質変更の方が使うと考えられるため)
・電源スイッチ<ON>時の液晶店頭-1:電源<OFF>時の状態を保持 (省電のため)
コメント

“GPSの次”には何が来る?――PNDと合流する携帯電話

2006-09-06 08:33:45 | GPS
“GPSの次”には何が来る?――PNDと合流する携帯電話 (ITmedai)

 神尾氏によるコラム記事。

 こちらの記事は先に紹介したコラムとほぼ同様の内容を具体例を示して説明していて、それを補完するものだ。合わせて読んでおくとよさそうだ。

 さて、タイトルの「GPSの次」とは「ポストGPSの技術」のことのようだ。ここでは、Galileoと準天頂衛星システムについて触れられている。これにより位置情報の測位制度は飛躍的に高まるとのことで、期待されているようだ。

 ただ、これらによっても衛星からの信号で位置を測定する、という手法には変わりは無いので、GPS と比較して劇的に性能が向上するかどうかは難しいだろう。ビルの谷間では精度は落ちるだろうし、トンネルの中で測位できないことには変わりない。


 できるなら、据え置き型カーナビで使用しているデータ(車速など)をケータイに入力する仕組みがある方が、便利そうではあると思う。

コメント

カーナビゲーション市場とGPSケータイの可能性

2006-09-06 02:05:50 | GPS
カーナビゲーション市場とGPSケータイの可能性(ITmedia)

 神尾氏によるコラム記事。

 神尾氏の指摘・コメントを拾うと、
・欧米・アジア各国ではPND(Personal Navigation Device)は急成長している。
・「ネット側からのクルマへの浸透」という視点でも興味深い。
・今後、PNDからネットサービスをリアルタイムで利用する方向性になれば、スマートフォン型PNDに可能性が出てくる。
 日本においては、
・軽自動車やコンパクトカーではカーナビ装着率がグッと低くなる。これら“裾野の市場”にアプローチできるものが必要。
・auの「EZ助手席ナビ」に着目している。テレマティクス情報が充実しているのがポイント。
・日本型PNDの世界は、GPS携帯電話の発展系の1つとして存在するのではないかと考えている。
・シンプルでコストパフォーマンスのよいカーナビのソリューションがカーナビ市場の未開拓領域にアクセスできる。
といったものがある。

 なお神尾氏は「現時点でPND専用機器の市場はゼロに等しい」としているが、「迷WAN BZN-100, BZN-200」「PONTUS EN-3300, EN-3500」「Mio C310, P350」あたりは PND と呼べると思う。


 ところがこれら日本の PND は、少なくとも C310 に限っては、
・地図が古い上に、詳細地図が無い。
・ナビゲーションソフトの質が悪い。
・液晶が小さく見づらい。
・液晶に自動調光機能がなく、明るいところでは調節しないと見づらい。
・VICS 情報も使えない。
・POI などはあるが、情報も少なく、検索機能も限られる。
などが挙げられる。(手軽で安価なことが、大きなメリットで、わたしはそこには満足している)

 この点、ネットワークと常に接続しているケータイナビは、
・地図は常に最新で、詳細地図も表示可能。
・ナビゲーションソフトは簡単にアップデート可能で質の向上が期待できる。
・自動調光できるケータイもある。
・VICS 情報もネット経由で得られる。
・周辺情報も豊富でフリーワード検索などもできる。
という利点があるのだが、
・液晶が小さすぎて所詮は助手席ナビにしかならない。
という大きな問題がある。C310 ですらダッシュボードに据え置くと液晶が小さく感じるのに、ケータイではなおさらだ。

 個人的には、神尾氏の指摘する「しっかりとしたクルマへの装着と走行中の利用制限など安全性の向上ができれば、“ドライバー向けナビ”の可能性が出てくる」可能性は十分にあると考えているが、それには大きく見やすい液晶に地図を写すことが必須となるだろう。

 ただ、テレマティクスという観点に着目するのであれば、高価なカーナビにケータイがつながる方が、実現性は高いように思う。
コメント