ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

NAVITIME、通信対応PND「CAR NAVITIME」を発表

2010-05-30 22:47:08 | GPS
通信機能対応カーナビ『CAR NAVITIME』 (カーナビタイム)発売 (ニュースリリース)
ナビタイムジャパン、通信機能対応カーナビ「CAR NAVITIME」 (Car Watch)
ナビタイム、au網利用の通信カーナビ「CAR NAVITIME」 (ケータイWatch)
ナビタイム、au通信網で利用できるカーナビ「CAR NAVITIME」発表 (ITmedia)
「NAVITIME」がカーナビ端末に参入 au回線活用で地図更新、周辺情報も (ITmedia)
ナビタイムが4万3800円の通信PNDを発売,海外販売を2年後に見据える (Tech-On!)
ナビタイムが通信機能付きカーナビ、ガソリン価格もリアルタイム表示 (日経トレンディネット)
ナビタイム、ワイヤレス・ナビゲーション・デバイスを発売 (レスポンス)
【カーナビタイム登場】本体価格は4万3800円、通信料は2年縛りで525円の定額 (レスポンス)
KDDIがケータイ通信機能付き機器普及に本腰 (Tech-On!)
【カーナビタイム登場】携帯電話やPCと連携して使うナビ (レスポンス)
【カーナビタイム登場】ルートはサーバー側で設定 (レスポンス)

 ナビタイムジャパンとKDDIは5月24日、通信対応のPND「CAR NAVITIME」WND-01Kを発表した。7月下旬以降発売予定、直販価格は4万3800円だ。
 最大の特徴はau網による通信機能を持つことで、ナビタイムジャパンはこのPNDを「WND」と称している。
 5型液晶搭載。本体サイズは149×28.5×92.5mm、約300gだ。メモリー容量は8GBで、その内地図データが4GBとされている。ジャイロセンサー、加速度センサーを搭載している。ワンセグ搭載。
 地図は25m~400kmスケール(13段階)とのこと(ケータイWatch)。名称検索の対象数は650万スポット。

 通信料は、525円/月(2年縛り有りの場合)、1050円/月(縛り無しの場合)だ。縛り有りのプランを選んだ場合、2年以内の契約解除料は9975円となっている。
 通信でできることは、地図データ更新、駐車場の満空情報、ガソリン価格情報、飲食店の口コミ評価、渋滞情報取得(プローブ情報含む)、ケータイ/PC NAVITIME系サービスとの連携、など。
 地図のアップデートは自車位置周辺は自動、サーバー側のデータ更新は年3回を予定している(Car Watch)とのことだ。(ただし、新規道路でのルート検索にはファームウェアのバージョンアップが必要で、2011年初頭を予定)。
 地図データの更新に、別途費用は発生しない。
 さらに、圏内であれば「基本的にはサーバー側でルートの設定を行うようになっている」とのことだ。圏外であれば「ルートは目的地までの最短距離で設定される」(レスポンス)という。


 この製品は、ナビタイムジャパンが2009年春提供開始予定として、2008年9月にプレスリリースを出していたもので、1年以上遅れての発売開始だ。正直なところ、今頃では遅い、という印象だ。
 とは言いつつ、通信対応のPNDで良く聞く機種はパイオニアのエアーナビくらいで、これは少なくとも昨年のAVIC-T20では通信機能を生かし切っていない。このような状況下で WND のコンセプトそのものは今でも通用するものであり、遅かったが間に合った、というところかもしれない。

 興味があるのは、どこまで通信による遅さを感じさせずに通信機能を取り込んでいるか、だ。特に650万を誇るスポット情報の検索、サーバ側でのルート検索、がどれだけスムーズに行われるか、が問題になりそうだ。加えてプローブ情報を含むという渋滞情報の精度がどの程度か、が気になるところだ。



 あくまでも個人的見解だが何度か書いてきたように、905iくらいの時代(2007年くらい)から、NAVITIMEのサービス開発力が気になることが多くなった。2008年にはiPhone向けで評価を下げたことは記憶にも新しく、CEATECで説明員の方に聞いたときも開発に手間取っている印象を受けた。2010年にはAndroid向けサービスが刷新されたが、あまり評判は良くないようだ(試しに有料版を使ってみるつもりです)。

 この「CAR NAVITIME」はどうなのか、その点でも興味深い。
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[Xperia] 部分起動ロックに悩まされる

2010-05-23 22:00:27 | 携帯電話など
 Xperiaを入手してから2ヶ月になろうというのに、未だにバッテリのもちの問題に悩まされている。
 原因が「部分起動ロック」の状態になり続ける、という現象にあることは分かっている。が、この状態に入る条件が分からない。

 わたしのXperiaの場合、正しく待受状態に入っていれば、電池の消耗は1%/h以下(5%/7hの実績あり)だ。カレンダー、gmailの同期は実施、IMoNiは使っていない。
 ところがこれが「部分起動ロック」かかりっぱなしの状態になってしまうと、3%/h に増加してしまっていた。待受状態の3~4倍の速度で電池を消耗していることとなる。
 位置情報関連の設定やアプリに起因する、や、タスク管理アプリを使うとダメ、という話はあるが、どうにも回避手段が分からない。


 待受時の電池消耗を防ぐために、不必要な同期をやめる、W-CDMAのみにしてGSMは使わない、などが挙げられているが、この「部分起動ロック」の問題はそんな努力を全て吹き飛ばしてしまう。
 ネットでの情報によると、「部分起動ロック」の状態になると、完全にスリープ状態に入ることができず、余計な電流を消費し続けるとのことだ。

 この「部分起動ロック」の時間を確認するには、「Spare Parts」というアプリを使用する。これを起動し、「Battery history」で「充電池データ」を表示。2つのプルダウンメニューは「部分起動状況」「充電池使用時間」を選択すればよい。
「部分起動ロック」がかかりっぱなしの現象が起こると、このように「Androidシステム」が電池を使用し続ける。



 この状態になった場合の回復策は、わたしは再起動しか知らない。再起動をするとタスク管理アプリで不要プロセスを停止したくなるのだが、そうすると場合によってはまた「部分起動ロック」がかかりっぱなしになってしまうことがある。そのときは諦めて使い続けるか再起動だ。


 仕方がないので、使用しない時間が長時間続きそうな場合は電源をオフ(機内モードにするだけではダメ)にすることもある。
 なにか、いい回避方法があればよいのだが。
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寝台特急北斗星・下り(上野→札幌)GPSログ

2010-05-15 22:16:54 | GPS
寝台特急・北斗星下り

 寝台特急北斗星・下り(上野→札幌)のGPSログを取得したので、LatLongLabのルートラボに掲載してみた。なお、途中で少し遅れているので、時刻情報については参考程度としていただければと思う。
 ポイントの総数は5500程度と、前回登録した寝台特急北陸・上りと比べても倍となった。にも関わらずルートラボでは、全く問題無くスムーズに登録することができた。

 今回のGPSログテータは、eTrex Vista HCx で取得した GPX ログをカシミール3Dに取り込み、不要点の削除・ログの結合処理などを行った上で、再度 GPX 形式に書き出し、これをルートラボに登録したものだ。
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ソニー、VAIO Pの新モデル発表

2010-05-11 06:26:54 | GPS
気軽に持ち運べるコンパクトボディとビビッドなカラーリング、アクティブに使える機能を凝縮した新“ポケットスタイルPC”「Pシリーズ」登場 (ニュースリリース)
ソニーが新型「VAIO P」を発表――デザイン一新、タッチパッド追加、加速度/地磁気/照度センサー内蔵 (ITmedia)
ソニー、PS3リモートプレイに対応した「VAIO P」 (PC Watch)
ソニー、薄型軽量モバイルPC「VAIO P」発表--加速度センサやデジタルコンパス搭載 (CNET)
ソニー、デザインを一新した「VAIO Pシリーズ」を発表 (PC online)
ソニーが新VAIO Pを5月22日発売、デザイン一新で両手持ち操作も可能に (日経トレンディネット)
ソニー、無線WAN内蔵のネットブック「VAIO Pシリーズ」 (ケータイWatch)
ソニー、“ポケットスタイル PC”の新モデル「Pシリーズ」を発表 (japan.internet.com)
ソニー「VAIO P」~人気のポケットスタイルPCがさらに進化 (PC Watch)
「VAIO P」の新ボディをいきなり丸裸にする (ITmedia)
速報フォトレビュー:Sバッテリで最長5.5時間、進化したソニーのモバイルPC「VAIO P」 (CNET)
【戸田覚の最速レビュー】動画解説付き!人気のミニノートVAIO Pが一新! (PC online)
立ったまま、“寝ながら”でも使える新「VAIO P」──テーマは「ずっと一緒のPC」 (ITmedia)

 ソニーは5月10日、VAIO Pの新製品「VAIO Pシリーズ VPCP119KJ」を発表した。店頭モデルの予想価格は10万円ほど。5月22日発売予定だ。

 今回のモデルから、WiMAXが標準搭載となった。これはうれしい。
 また、今回のモデルでは加速度センサー、地磁気センサー、照度センサーが内蔵された。これにより、例えば搭載ソフトの「x-Radar」ではヘディングアップができるようになり、また新規に「デジタルコンパスガジェット」なるものが搭載されたようだ。

 一方、首をかしげる仕様もある。VPCP11ALJ VPCP11AKJ スペックPC Watchの記事によると、これまで同様無線WAN搭載機しかGPSは搭載していないという。地磁気センサーまで積んでおきながら店頭モデルではGPS無しというのは疑問だ。
 ソニーはGPS-CS3KやGPS搭載ハンディカム、GPS搭載サイバーショットなどを製品化していて、無線WANモジュールに頼らなくてもGPSを搭載できるはずだ。位置情報は、GPSとPlaceEngineの合わせ技により高い精度を得られるはず。高い位置精度あってこその、地磁気センサーではないだろうか?
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Super Mapple Digital 11発表

2010-05-11 06:25:48 | 位置情報・地図
スマートフォン向け機能拡充!ビジネス・レジャーで活用できる多彩機能地図ソフト「スーパーマップル・デジタル11」発売 (ニュースリリース)
昭文社、Windows Mobileとの連携機能を拡充した地図ソフトを発売 (マイコミジャーナル
昭文社の地図ソフト最新版「スーパーマップル・デジタル11」 (INTERNET Watch)
昭文社、電子地図ソフトの最新版スーパーマップル・デジタル11を発売 (レスポンス)

 昭文社は5月10日、地図ソフト「スーパーマップル・デジタル11」を発表した。6月10日の発売となる。全国版DVDが15,330円、この他に各地域版が発売される。
「スーパーマップル・デジタル11」の新機能として、スマートフォンとの連携機能がある。これは、Pocket Mapple Digital から Super Mapple Digital に対して現在地と状況を送信したり、また Super Mapple Digital から Pocket Mapple Digital に対して位置情報を送ったり、という機能のようだ。主にビジネス向けの機能のようだ。
 他には、処理速度の向上が挙げられている。


 地図ソフトをアップデートする最大の理由は、新しい地図への対応だろう。以前、「地図ソフトもかなり成熟化が進んでいて、Ver.8 ユーザーからすると Ver.9 を買うメリットは最新の地図データくらい」というコメントを書いたことがあったが、ついにスーパーマップル・デジタル11では新規機能がほとんどなくなってしまった。

 わたしはスーパーマップルデジタルをVer.3の頃から使っているが、この理由は Pocket Mapple Digital の同梱だった。PocketPC で動作する地図ソフトは、ほとんどこれ以外になかったからだ。
 最近はケータイ地図が充実したことと比較的小型な PND(nav-u) を購入したこと、そして Xperia を購入したことにより Pocket Mapple Digital を動かすことはなくなってしまったが、Super Mapple Digital は GPS ログを可視化するために今でも使用している。

 Ver.8 の購入から3年、さすがに地図も古くなってきたので、そろそろアップデートを検討した方がよいかもしれない。
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エアーナビAVIC-T07/AVIC-T05発表

2010-05-10 06:48:54 | GPS


通信モジュール対応型ポータブルカーナビゲーション カロッツェリア エアーナビ 3機種新発売 (ニュースリリース)
パイオニア、エアーナビの新モデルを発表 (ケータイWatch)
パイオニア、ワンセグ搭載「エアーナビ」2モデル (AV Watch)
パイオニア、カロッツェリア エアーナビ 3製品 (Car Watch)
パイオニア エアーナビ、無料地図更新に対応させた新製品 (レスポンス)
カロッツェリア、エコ・ルート探索を搭載したカーナビゲーション「サイバーナビ」ほか (CNET)
パイオニア、地図更新2013年10月まで無料のPND カロッツェリア エアーナビ (マイコミジャーナル)
【エアーナビ2010】地図更新が3年間無料のPND (レスポンス)

 パイオニアは5月6日、エアーナビの新モデル「AVIC-T07」「AVIC-T05」を発表した。店頭予想価格は「AVIC-T07」が6~7万円程度、「AVIC-T05」が5~6万円程度になるとのこと。発売は6月下旬の予定だ。
「AVIC-T07」はAVIC-T20の後継となる製品で5.8型ディスプレイを搭載する。サイズ・重さはAVIC-T20とほとんど変わらない。178×99×35.8mm、500g。従来同様スマートループに対応する他に、FM-VICSにも対応する。
「AVIC-T05」は4.8型液晶搭載の小型版で、154×95.1×25.8mm、315g。スマートループにのみ対応し、FM-VICSには対応しない。

 旧機種と比較したときの特徴は、

・2013年10月まで、追加料金無しに地図のアップデートが可能。
・4.8型のラインナップを新設。
・5.8型はFM-VICSにも対応。ビデオ入力やバックカメラなども対応。
・レスポンスを3倍に改善。
・メモリを8GBに増やし、10m~の詳細地図に対応。

 あたりだろうか。パイオニアのFAQに、詳しい情報がいくつかある。
 なお、AVIC-T10/T20のユーザーが買い換える場合、通信モジュールの契約引き継ぎはできないようだ。なお、AVIC-T07/T05の通信契約では契約手数料はかからない。新規契約となるので、通信料は契約時のものとなる(参考ページ)。
 なお、4.8型はいくつか機能制限がある(参考ページ)ので、注意したい。


 2013年までの地図アップデート無料というのはなかなかに魅力的だ。また、従来比3倍というレスポンスの向上にも興味がある。
 一方で、5.8型は従来機とサイズ、重さはほとんど変わらなかった点は残念だ。小型・軽量化の声に応えたものが4.8型のAVIC-T05なのだろうが、こちらも競合他社の4.8型と比べると大きく重い。

 このエアーナビの新機種だが、製品サイトを見てもまだ詳しい情報はほとんど掲載されていない。6月下旬には掲載するようだが、もう少し早い対応を望みたいところだ。
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DSC-HX5V購入レビュー4

2010-05-09 19:25:07 | GPS


 前回からかなり日があいてしまったが、SONY サイバーショットDSC-HX5Vを購入したので、簡単なレビューその4だ。
 今回は、GPSについてだ。

 まずは細かいことは後に回して、実際に旅行に持ち出して使ってみた感想を。
 結論から言うと、かなり意識して使わないと意味のある位置情報はつかない。特に、

・電源オフ時は位置情報が更新されない。
・測位が早いとはいえ、移動後の最初の一枚には測位が間に合わないことが多い。

ことから、

・移動後屋内で写真を撮る可能性があるときには屋外で一旦電源を入れておく。
・屋外で写真を撮るときにも、電源オン後測位できるまで待つ(ただ2枚目を撮る頃には測位できるので、複数枚撮るのであればそれほど神経質になる必要な無いですが)。

という具合に、意味のある位置情報をつけるのであれば、位置情報がつくことを意識して使う必要がありそうだ。
 DSC-HX5VはGPSアシストデータを採用するなど使い勝手をかなり考慮はしていて、確かに使いやすくはあるのだが、それでも無意識に撮影しても正しい位置情報がつくまでのレベルには達していないようだ。



 以下、詳細。

 DSC-HX5VでGPSを使うときには、「GPSアシストデータ」の更新を忘れてはならない。これがあると、電源投入してから測位成功するまでの時間を大幅に短縮することができる。これには、DSC-HX5VをケーブルでPCと接続する方法と、SDカードを経由する方法と、2種類ある。
 まずは、SDカードを経由する方法を紹介したい。なお接続ケーブルはコンポジットケーブルを兼ねていて取り回しが面倒なので、わたしはもっぱらSDカードをPCに挿入して使っている。
 ただ、PC側の操作はケーブルで接続した方が簡単だ。

1. SDカードをPCに挿入したのち、PMBランチャーを起動し、「GPS」を選択する。「GPSサポートツール」を起動する。



2.「ドライブ」に表示されているドライブがSDカードであることを確認し、「今すぐ更新」をクリックする。



3. SDカードをDSC-HX5Vに挿入し、電源を投入する。

以上で終了だ。なお3で電源を投入するとデータはカメラ側に取り込まれるので、SDカードをフォーマットしてデータを消してしまっても問題無い。
 次に、接続ケーブルを使う方法について。

1. PCとDSC-HX5Vを接続し、DSC-HX5Vの電源を入れる。USB接続モードで起動する。
2. しばらく待つと自動的にアシストデータが更新される。
3. DSC-HX5VをPCから取り外し、電源を投入する。

以上で終了だ。
 データが更新されたことは、DSC-HX5Vの「本体設定」-「GPSアシストデータ」で確認することができる。
 なお、データの有効期限は1ヶ月だが、鮮度の高いデータを使う方が望ましい。使用前に更新しておく方がよいだろう。

 これで、DSC-HX5Vの「本体設定」-「GPS方位」を「入」にすることにより、写真に電子コンパスによる方位情報つきのジオタグが付加される。
 測位時間は、環境がよければ電源投入後10~25秒程度と、十分実用的な早さだ。
 DSC-HX5Vの測位間隔は15秒(同梱のハンドブックによる)で、この仕様も実用的だ。ただし間隔を変更することはできない。また、電源オフの間は測位しない。
 写真を撮影したときに測位に失敗している(例えば屋内での撮影など)と、最も新しい測位結果がジオタグとして付加される。
 なおGPS測位を行うと、(電源をオフにしたときに)本体の時計が正しい時刻に修正される。これは測位により位置情報だけでなく時刻も得られることを利用している。


 次に、ジオタグつき写真の閲覧について。位置情報を扱えるツールはいくつかあるが方位を扱えるツールは限られるので、PMBを使うのが最も簡単だろう。
 PMBを開くと、右下に緑色の印のついている写真がある。これが、ジオタグがついた写真だ。地図に表示したい写真を選択し、「プログラムから開く」-「マップビュー」を選択する。



 すると「MapView」が起動し、選択した写真が Google Maps の地図上に撮影した向きとともに表示される。「プロパティ」画面から位置・向きの修正も可能だ。




 マップビューからは Google Earth 用の KML を作ったりすることもできる。こちらについてはGPS- CS3K購入レビュー5をご参照いただきたい。

 動画もマップビュー上に置くことができるが、その場所は撮影を開始した場所になっている。ただし動画ファイル中に撮影中の場所が記録されているらしいので、Webにアップするときなどはプライバシーの面で注意が必要だ。


 以上が DSC-HX5V での位置情報の使い方だ。個人的には、ジオタグの付け方からPC上での確認まで、とても使いやすくまとまっていると思う。ソニーは GPS 製品を以前から扱い、写真との組み合わせでも少なくとも GPS-CS1K の頃から取り組んでいるため、その経験が活かされているものと思う。



 ただ、気になった点、使いづらい点がいくつかある。それについて記載したい。

・SDカードをフォーマットするとSDカード上のGPSアシストデータが消えてしまい、PMBで自動更新できなくなる。
 これは、フォーマット後に本体に記録したGPSアシストデータをSDカードに書き戻せばいいはずなので、消えないようにしていただきたいものだ。

・GPSの「入」「切」がメニューの深いところにあり、変更しづらい。
 位置情報はプライバシーの問題があるので、不必要なときにはオフにしたい。しかしこの変更が面倒だ。ボタンとして用意してもいいくらいだと思うが、デザインの都合上できないのであれば、もっと変更しやすくするような配慮が欲しい。

・屋内で撮影すると、直近に取得したジオタグがついてしまう。
 これはそういう仕様なのだが、全然違うところのジオタグがついてしまうというのも困りものだ。例えばどこか屋外でジオタグつき写真を撮影したのちに電車などで移動し、どこかのお店の食事を撮影すると、大体は屋外で撮影したときの位置情報がついてしまう。せっかくの位置情報なのに、これでは逆に混乱してしまうだろう。GPSを「切」にすればいいのだが、上に書いたようにメニューの深いところにあって切り替えづらく、「切」にした「入」にするのを忘れてしまう恐れもある。
 なので、強制的に直前の測位結果を無効にするような機能が欲しいところだ。
 ただ、これに近いことはできる。本体の電池を抜くと直前の測位結果が消えてしまうので、これが利用できる。

・電源オフ中は測位できない。
 SONYの判断としては、電源投入後の測位が早いので、電源オフ中の定期的な測位は不要としたのだろう。
 ただこの方法では、上に記載したように「屋外撮影」->「移動」->「屋内撮影」とすると、屋内撮影時に移動前の屋外の位置情報がついてしまって困りものだ。もし1分間隔でも5分間隔でも、定期的な測位ができれば、ある程度は解決できるはずだ。
 電源オフ中の定期的な測位も選択肢としては設けるべきだったのではないだろうか。
 とりあえずは、屋内で撮影するときには、施設に入る前に一旦電源を入れて測位させるしか、回避する方法は無い。

・つけられるジオタグの場所が分からない。
 写真を撮影したときにつけられるジオタグが、実際どこの場所なのかを知る方法が無い。GPS搭載ハンディカムのように地図を搭載しておらず、またPanasonicの「DMC-TZ10」のように地名が出る訳でもないので仕方無いといえば仕方無い。
 特に困るのは、撮影時に測位が失敗していて直近の位置情報がついてしまうときだ。この位置情報がどこでついたものなのか分からないので、そのまま使ってよいのか、何とかして測位を成功させた方がよいのか、はたまたGPSを切るなりしてジオタグをつけない方がいいのか、選ぶことができない。
 せめて、使おうとする位置情報がいつ取得できたものなのか、時刻を知る方法くらいはあってもいいのではないだろうか。

・移動中には測位できないことがある。
 新幹線はおろか、在来線でも、移動中に電源を投入しても測位できないことが多いように思う。これは必要なときに測位をする DSC-HX5V の弱いところで、測位をし続けるGPSロガーには叶わない点だ。
 これは簡単には解決のしようがない。GPS受信チップの性能向上とアシスト機能の向上に期待したいところだ。



 実際に旅行に持ち出して使ってみた。
 思いの外、正しい位置情報がついていなかった、というのが正直な印象だ。次回は、ちゃんと意識して使いたい。
 まず、行きの車内で撮った写真には位置情報は無く、帰りの車内で撮った写真は最後に屋外で撮った場所がついていた。
 目的地について最初に屋外で撮った写真にも位置情報はなかった。そのまま屋内で食事をしたのだが、近くのよく分からない場所の位置情報がついていた。Googleのストリートビューで見てみると、着いて最初に撮った場所の位置情報だということが分かった。
 この他にも、札幌時計台で撮った写真が直前に食事をとったすすきのラーメン横丁だったり、かと思うと函館行きの特急車内で撮った写真が時計台で撮ったことになっていたり、ということがあった。
 こんな感じで、

・行き帰りの列車内の位置情報は、ついていなかったり、全く別の場所。
・屋内で撮った写真の位置情報は、全く別の場所。
・屋外で撮った写真も、最初の数枚は全く別の場所。

といったことが多発していた。
 これでは、そのまま位置情報つき写真としてWebなどにアップロードすることはできない。また、何年かあとに見返すことがあったら、細かいことは忘れていて混乱しそうな感じだ。

 もちろん、位置情報は無いよりもあった方がいい。これは確かだ。しかし現状は、かなり使い勝手を考慮した DSC-HX5V でも、意識して使わないと誤った情報だらけになってしまうということがよく分かった。DSC-HX5V の性能を過信してしまった感じた。せっかくの高性能な GPS なのだから、効果が出るように使うようにしたい。
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[Xperia] GPS性能新幹線編

2010-05-09 01:38:26 | GPS
 Xperiaを持って新幹線に乗る機会があったので、GPSのログを取得してみた。ツールはMyTracksだ。
 区間は、郡山駅手前~日暮里駅付近までだ。
 GPS性能味見での確認を含めこれまで何度か Xperia の GPS 性能を確認してきたが、今回は高速で移動している場合での確認が目的となる。

 ログ取得結果は、MyTracksからGoogle Mapsに直接登録したものを掲載した。データはGoogle Mapsからkml形式でダウンロード可能だ。



 地図と重ね合わせてみると良く追従していて、精度は問題無い。Xperia と併せて Garmin の eTrex Vista HCx でもログを取得していたが、両者はほとんど一致(ずれていても数mという精度)であった。

 トンネルから出た後の再測位の早さについても、問題は無かった。
 Google Mapsへのリンクで表示される地図は、東北新幹線の那須トンネル付近だ。このトンネルは全長7kmほどで、新幹線は280km/h弱程度で1分30秒かけてトンネルを通過している(この区間内ではGPS衛星を見失い、測位できない)。国土地理院の「ウォッちず」で確認する限りでは、Xperia ではトンネル通過後2秒強で再測位に成功しているようだ。
 なお eTrex Vista HCX では再測位までに4秒強かかっているので、この時は Xperia の GPS の方が優秀だった。

 新幹線移動時でも測位精度に問題無く、かつ再測位も十分早く、全く問題無い。
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