ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

Yahoo!地図で「地下街マップ」正式公開

2009-02-27 07:46:05 | 位置情報・地図
「Yahoo!地図」、全国49か所の「地下街マップ」を公開 (ニュースリリース)
ヤフー、デパートや駅の地下街情報を表示する「地下街マップ」 (INTERNET Watch)
全国10都市の「地下街マップ」を使いこなす (nikkei BP net)

 Yahoo!は2月26日、「地下街マップ」を公開したと発表した。全国の代表的な地下街49か所の地下街マップを見ることができるという。

 このサービスはYahoo!の地図実験サービスで実験されていたものが正式サービスとなった第一号とのことで、元々は07年12月のALPSLABの「ALPSLAB 地下街」で実験公開されていたものだ。

 実際に使ってみた。
 Yahoo!地図で東京駅を表示すると、地図の切替部分に、「地図」「航空写真」に加えて「地下街」が表示された。ここで「地下街」をクリックすると、インターフェースYahoo!地図情報そのままで、地下街マップが表示される。この点がALPSLAB 時代からの変更点の1つだ。ALPSLAB時代は地下街地図の他に小さな地上地図を表示する窓があって、両者が連動して動いていたが、今回は切り替える方式となった。切替はスムーズなので、支障は無い。
 周辺情報の検索も可能で、ここが最大の変更点だと思う。東京駅の地下街ではコンビニと飲食店の検索ができた。
 縮尺は3種類選択できる。ニュースリリースによると1/375、1/750、1/1500が選択できるとのことだ。最も詳細の地図にしたところ、店舗名まで確認できた。


 今回、地下街地図が Yahoo! 地図に統合されたことで、使い勝手が上がったと思う。今後はモバイル版も検討しているとのことなので、期待したい。
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SONY、GPSユニット「GPS-CS3K 」を発表

2009-02-26 18:05:07 | GPS


メモリーカードに記録した写真とGPS位置情報を組み合わせて旅行などの軌跡を写真と地図で楽しめる GPSユニットキット発売 (ニュースリリース)
ソニー、高感度GPSチップ搭載のコンパクトGPSユニット「GPS-CS3K」 (ITmedia)
ソニー、液晶とメモリカードスロット装備のGPSユニット (ケータイWatch)
ソニー、PCレスで位置情報を写真に付加できるGPSユニット (デジカメWatch)
ソニー、ハンディカム動画対応GPSユニットの新モデル (AV Watch)
ソニー、撮影場所を記録するデジカメ用GPSユニットキットを発表 (ITpro)
ソニー、デジカメ画像にGPS位置情報をつけられるGPSユニット「GPS-CS3K」 (CNET)
ソニー、写真とGPS位置情報を組み合わせて楽しめるGPSユニットキット (RBB Today)
ソニー、70gのデジカメ用GPSユニットを発表 (ASCII)
ソニー、撮影場所を記録するデジカメ用GPSユニットキットを発表 (PC Online)
ソニー、高感度GPSチップ搭載のコンパクトGPSユニット「GPS-CS3K」 (ITmedia)
ソニー、デジタルカメラの撮影データに位置情報を付加できるGPSユニット (マイコミジャーナル)
ソニー、液晶/カードスロット付きGPSユニット「GPS-CS3K」 (日経トレンディネット)
ソニー、GPSユニット新製品 単体でデジカメ写真に位置情報付加 (ITmedia)

 ソニーは2月26日、GPSレシーバー「GPS-CS3K」を発表した。発売日は3月13日。価格は1万8,900円。GPS-CS1KSPの後継機となる。

 サイズは約57mm×80mm×23mm、70g(電池含まず)。前製品で最大の不満であった感度を -159dBm まで上げてきた。実使用上満足のいく感度となったと思う。
 動作時間は15時間(アルカリ電池の場合)。測位間隔は15秒。

 また、メモリースティックおよびSDカードスロットを内蔵した。ここに写真データ(JPEG)の入ったメモリースティックやSDカードを挿入することで、PCを使わずに写真に位置情報を書き込むことができる。1回の操作で付加できる写真の総数は60枚とのことだ。複数回の操作ができるのかは、現状マニュアルが公開されていないので不明だ。

 従来通り、PC上で「GPS Image Tracker」を用いて写真に位置情報を書き込むことも可能だ。この GPS Image Tracker を用いる場合、JPEG のみでなく、Raw や動画(SONY製のみ)にも位置情報を書き込むことができるという。


 この他、PMB(Picture Motion Browser) と Super Mapple Digital Ver.9 が付属する。PMB は Google Maps を用いて地図表示を行うため、世界地図の表示も可能だ。Mapple は国内専用となる。PMB では Google Earth 用の KML ファイル生成もできる。
 また、Google の Picasa との連携機能もあるとのことだ。


 GPS-CS3K は感度が向上したことで、実用的な GPS レシーバーとなったと思う。期待できそうだ。
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古野電気、eRide を買収

2009-02-26 12:04:56 | GPS
米国eRide, Inc.の買収に関するお知らせ (ニュースリリース)
古野電気、米のGPS関連ベンチャーを買収 15億円で (NIKKEI NET)
古野電気がeRide社を買収,GPS事業を拡大へ (Tech-On!)

 古野電気は2月25日、米国のGPSベンチャー企業であるイーライド(eRide)社を買収したと発表した。

 eRideのGPS製品はトラッキング感度 -161dBm を誇る。また昨年のEPSONのニューリリースによると、EPSONのGPS(つまり、大半のドコモ製携帯電話に搭載されているGPS)は、eRideの技術を用いているという。
 その eRide が、古野電気に買収されることになったらしい。

 なお、古野電気とeRideは以前から業務提携をしていた
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Broadcom、GPS・Bluetooth・FM送受信対応のワンチップLSI

2009-02-26 08:00:32 | GPS
Broadcom Extends Combo Chip Portfolio Delivering Simultaneous Operation of Bluetooth®, GPS and FM Radio in a Single System-on-a-Chip Solution (プレスリリース)
ブロードコム、GPS・Bluetooth・FM送受信対応のワンチップLSI (ケータイWatch)


 Broadcomは2月25日、GPS・Bluetooth・FM送信・FM受信の4つの機能をワンチップで実現するLSI「BCM2075」の発表を行った。プレスリリースそのものは、9日に行われていた。
 これらの機能を1chipで実現したことにより、基板上での領域が50mm□を下回ることが特長のようだ。

 この製品については、サイトの説明Product Briefにて説明されている。
 GPSについては、
・トラッキング感度 -162dBm
・衛星取得の感度は -157dBm
とのことで、かなりの高感度をスペックとして謳っている。07年に発表済のGPS単体チップであるBCM4750同等だ。
 BCM4750には以前買収した Global Locate の技術が使われているとのことなので、このBCM2075も同様だろう。

 複数のメーカーが、GPSその他の無線機能を1つのLSIに集積した製品を出してきている。注目される動きだ。
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全力案内!Windows Mobile版リリース

2009-02-26 07:30:42 | GPS
カーナビアプリ「全力案内!」をWindows Mobile 端末より無料で提供 (プレスリリース)
ユビークリンク、Windows Mobile端末向けカーナビアプリ「全力案内!」を無償提供開始 (レスポンス)
車と徒歩のナビに対応した「全力案内!」、Windows Mobile向け無料アプリとして公開 (CNET)

 ユビークリンクは2月24日、「全力案内!」のWindows Mobile版のリリースを発表した。2月25日から使用可能となっていて、現状は無料だ。プレスリリースを見る限りでは音声案内にも対応している。
 現状の対応端末は、HT01A、HT02A、X04HT、X05HT、S11HT、S21HTとなっている。

「全力案内!」はタクシーによるプローブ情報を渋滞情報に活かしているのが特徴の、GPSナビゲーションサービスだ。当初はドコモ製ケータイのみの対応であったが最近は他のキャリアはもちろん、iPhone にまでサービスを広げている。
 今回の Windows Mobile 版は渋滞情報の取得はもちろん、地図取得もネットワークを前提にしていると推測される。
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イー・モバイルとゼンリン、安全運転支援システムの実証実験

2009-02-24 08:30:04 | GPS
『EM・ONE α』に『いつもナビ』を搭載して実証実験! (ニュースリリース)
イー・モバイルとゼンリン、安全運転支援システムの実証実験 (ケータイWatch)
ITSの実証実験に「EM・ONE α」――安全運転支援の車載ナビ端末として (ITmedia)
「EM・ONE α」をカーナビに--イー・モバイルとゼンリンデータコムが実証実験 (CNET)
ゼンリンデータコムとイー・モバイルが「ITSデモ実験」に参加 (Car Watch)
【ITS-SAFETY 2010】ゼンリンとイーモバイル、公開デモに参加 (RESPONSE)

 ゼンリンデータコムとイー・モバイルは2月23日、ITS(高度道路交通システム)の公道上での実証実験において、『いつもナビ』を搭載した『EM・ONE α』にを搭載し、この実験に協力すると発表した。

 実証実験の名称は『ITS-Safety2010 08年度大規模実証実験』。
 期間は25日から28日。場所は首都高速道路、東京臨海副都心地区の一般道。実験の内容は、
・スマートパーキングシステム(駐車場案内)
・ダイナミック・パーク&ライド(公共交通乗り換え等案内)
の2つだ。

 スマートパーキングシステムは、「利用者の条件(料金、駐車場の規模等)に合った目的地付近の駐車場まで、駐車場の満空情報をもとに、カーナビにより案内」。
 ダイナミック・パーク&ライドは、「幹線道路沿道の鉄道駅付近において、道路混雑時に公共交通機関へ乗り換えが可能な駐車場の空き情報および公共交通機関への乗り換え情報を、カーナビにより提供」するとのことだ。
(いずれもニュースリリースより)

 これらは両者ともに、通信ができるEM・ONE αならではのものとなる。今、通信のできるカーナビはさほど多くはないが、これからの普及に期待したいところだ。
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iPhone向けナビアプリ「いつもナビ 地図+ルート」

2009-02-23 00:07:18 | GPS
iPhone 3G向け地図・ルート検索アプリケーション『いつもナビ』販売開始! (プレスリリース)
iPhone向けナビアプリ「いつもナビ 地図+ルート」が発売 (マイコミジャーナル)
ゼンリンデータコム、iPhone 3G用ナビアプリ「いつもナビ」 (BB Watch)

 ゼンリンデータコムが、iPhone向けにナビソフト「いつもナビ 地図+ルート」を発売したとのことだ。価格は1800円。

・地図の拡大・縮小
・フリーワード検索(40万件)
・音声ガイド機能は無い。
・ルート検索可能。
・トラッキング機能対応(GPSで現在地を表示できる、ということのようだ)

 リアルタイムなルート案内機能が無い、というのは以前取り上げた全力案内!と同様だ。これは iPhone 向けアプリの制限事項なのでやむを得ないところなのだろう。

 それがもし解除されたときに何が起こるのか、非常に楽しみなところなのだが・・・
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HDR-XR500VのGPS機能紹介記事紹介

2009-02-22 23:53:30 | GPS


 SONY HDR-XR500Vの紹介記事。
 HDR-XR520VやHDR-500Vの記事ではおおよそ、高感度、高性能な手ぶれ補正、GPSと地図、あたりの注目順ではないかと思う。かく言う私も高感度には注目しているのだが、しかしここで取り上げるからにはGPSと地図にも注目したい。
 今回紹介した記事は、HDR-XR500VのGPS機能、地図表示機能、そしてブラウザソフトであるPMBの位置関連の話について注目して記載されている。珍しい記事だ。

・GPSの使い方
・初回の測位に時間がかかることがある。
・ビデオに位置情報を付加した場合、撮影を開始した場所が付加される。
・内蔵地図を用いての現在地確認も便利。
・PMBで撮影した場所を知るには、PBM上で写真を地図エリアにドラッグするだけでよい。
・PBMで、撮影した場所をカギにビデオを探せるのは便利。

などが記載されていて、参考になると思う。
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屋内測位レポート記事紹介

2009-02-22 23:32:36 | GPS
特定小電力通信+Bluetoothで屋内ナビ──神戸自律移動支援プロジェクトの今(後編) (ITmedia)

 以前紹介した記事の後編。

 このシステムでは、電波マーカーが429MHz帯の特定小電力通信を用いて、情報を発信しているとのことだ。
 正直これを見ただけではよく分からなかったのだが、使われている装置がユビキタス・コミュニケーターなので、ucode(参考記事)と呼ばれる固有の番号を用いていると推測できる。

 これが正確な理解かは不明だが、私の理解では、
・ucodeをアクティブ型RFIDタグから送信する。
・専用受信機でucodeを受信する。
・ucodeをBluetooth経由でPDAに飛ばす。
・PDAで、ucodeと位置の関連づけを行う。予めデータベースを持つか、通信経由で取得するか、などの方法が考えられる。
・得られた位置を元にナビゲーションを行う。
となった。

 また、このシステムでは UI が工夫されているとのことで、これについても記載されている。


 屋内測位について、前回記事の、GPS 測位技術の流用である IMES と、今回記事のアクティブRFIDを利用するものとを比べて読んでみると、双方の長所・短所が分かったような気になる。

 IMESは、
・長所
 今や多くのケータイに利用されているGPS受信機能を、ソフトウェア修正のみで使用することができる。新規のハードウェアが必要ない。
・短所
 GPSと同一の仕組みを使うため、屋外と屋外のスムーズな切替に難がある。

 アクティブRFIDは、
・長所
 全く新しい測位手法の追加なので、既存のGPS測位にそれほど悪影響は与えないと考えられる。
・短所
 アクティブRFIDの受信ハードウェア・ソフトウェアが新規に必要。
 現状では、消費電力の面で難がありそう。アクティブRFIDの受信やBlueooth通信で。

 といったようなことを、記事を読んで感じた。
 ケータイでの利用を考えると、普及にはケータイに内蔵されることが必須だろう。そう考えると、アクティブRFID型はなかなかに難しいと思う。それは、新規に受信装置のハードウェアが必要である点が、非常にハードルが高いと考えられるからだ。
 充分実用的であると考えられる GPS 受信装置も、未だに全てのケータイに内蔵されてはいない。それは、アンテナ配置、LSIや周辺部品の実装面積や価格の面でのデメリットを考えてのことだろう。
 その中で、アクティブRFIDの受信装置を新たにケータイに内蔵するというのは、よほどのメリットが無い限り、すぐには難しいだろう。

 これを乗り越えて、アクティブRFID型が実用化されるのか。注目していきたい。
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日立製作所、屋内向け小型GPS 送信モジュールを開発

2009-02-19 12:58:01 | GPS
屋内での測位を実現するGPS送信機の組み込み型モジュールを開発 (ニュースリリース)
日立製作所、屋内向け小型GPS送信モジュールを開発 (レスポンス)
日立製作所,屋内向けGPS互換信号送信モジュールを開発,「従来比1/20に小型化」 (Tech-On!)

 日立製作所は2月18日、IMES方式に準拠した、小型GPS送信機の組み込み型モジュールを開発したと発表した。
 外形は60mm x 30mm。従来品に比べサイズで1/20、重さで1/12、消費電力で1/30とのことだ。
 このモジュールを用いることにより、対応した携帯電話などで、屋内での測位・ナビゲーションが可能になると言われている。

「IMES方式に準拠したGPS送信機」とは、先日記事に書いた屋内測位に用いられるものだ。GPS衛星に非常に良く似た信号を送信する装置であり、IMES送信機はこの信号に送信機の位置を示した情報を載せて送信する。これをケータイのGPS受信機で受信する(ハードウェアは変える必要は無いが、ソフトウェアはIMES方式に対応する必要があるといわれている)。これにより、ケータイ側ではどこにあるIMES送信機の信号を受信したかが分かる訳だ。
 IMES送信機の電波が届く場所は狭いため、これにより、ケータイの位置を知ることができる。

 日立の IMES 送信機については、昨年触れたことがある。今回の装置は、これを改良したものと思われる。
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ユピテル、4.3インチワイドPND「YERA YPL431si」発表

2009-02-19 08:17:48 | 位置情報・地図


ユピテル、フリーワード検索できる4.3インチワイドPND「YERA YPL431si」 (Car Watch)

 ユピテルは2月16日、PNDの新製品「YERA YPL431si」を発表した。液晶サイズは4.3インチ。2月下旬の発売で、店頭予想価格は39800円程度とのこと(Car Watch)。

 昨年の製品「YPL430si」の後継機で、Car Watchによると仕様はほぼ同一、実売価格を1万円下げた製品とのことだ。サイズは116×79×16mm、150g。ワンセグは搭載していない。

 ナビソフトは、昭文社/キャンパスマップル製。縮尺は10m~200kmの14段階で、一部都市では詳細市街地図の表示が可能。オービス対応。名称検索215万件、電話番号検索715万件、住所検索1700万件、ジャンル検索57万件。相変わらず住所検索が少し少ないが、この点も含めてこれまでの製品と変わらないようだ。
 キャンパスマップル製のナビは、フリーワード検索ができるのは強みだと思う。

 別売りで「受信機能内蔵クレードル」OP-CR43があり、これを使うことで、レーダー探知機の機能を追加できる。
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屋内測位レポート記事紹介

2009-02-15 23:08:23 | GPS
屋内でも“GPSケータイナビ”を実現──神戸自律移動支援プロジェクトの今(前編) (ITmedia)

 神尾氏による、屋内測位実験「神戸自律移動支援プロジェクト」のレポート記事。

 屋内測位には「IMES」という技術を用いている。以前本blogでも、日立のIMES送信機について記載したことがある。
 その記事の概要と補足をまず記載しておきたい。
 IMES送信機はGPS衛星に非常に似た信号を送信する。異なる点は、「航法メッセージ」と呼ばれる衛星情報の代わりに、IMES送信機の位置に関する情報(もしくは一意のID)を送る点にある。
 このような仕組みであるため、測位精度を上げるためには、IMES送信機が数多く必要となる。また IMES 送信機は測位にしか使えないという問題点がある。この用途に誰かがお金がかけられるのか、ということが問題だ。
 似たような考え方として、無線LANによる測位技術がある。これは iPhone/iPod や PlaceEngine で使われているものだ。これは無線 LAN 用の基地局を測位に使うものであり、屋内で無線 LAN スポットを整備していくと、それに付随して測位もできるようになるというメリットがある。

 今回の「神戸自律移動支援プロジェクト」では、IMES基地局が68基設置されているとのこと。この環境で IMES 用に改造した EZ ナビウォークの使い勝手がレポートされている。
・GPSからIMESの切り替わりは、30秒から1分程度。この遅さが唯一不満。
・68基の威力もあり、ユーザーの移動はきっちり検知できるレベル。「ナビゲーション」はきちんと実現していた。
とのことだ。

 コラム筆者指摘のように、GPSからIMESの切り替わり時間、30秒~1分が気になるところだ。
 最初これを読んだときは、GPS衛星からの信号が届かなくなってからIMES送信機のある場所までが遠いのかと思ったのだが、どうもそうでもないようだ。
 あくまでも推測だが、屋外から屋内の切り替わりでは、GPS衛星が完全に見えなくなってしばらくしてから IMES 送信機の探索に切り替えているのだろう。IMES 送信機を補足できた後は、航法メッセージも読まなくてはならない。なのでこの切り替わり時には時間がかかるものと考えられる。屋内に入って IMES 送信機を補足できた後は IMES 送信機のみの探索に切り替わるだろうから、それほど時間はかからないのかもしれない。
 なお、屋内から屋外の切り替わり時は、境界にある IMES 送信機がその旨の信号を出して、GPS 衛星を探索するよう促す仕組みがあるようだ(参考資料)。

 以下、この推測に基づいた話。

 屋内との境界にある IMES 送信機が近くにあるかどうかはそれまでの GPS 測位で分かるだろうから、IMES 送信機の近くに来たらその送信機の PRN コードも探索対象に加えれば、測位時間の短縮は図れるだろう。
 また、ナビゲーションをしているのならば屋内に入る瞬間やどこから入ろうとしているのかは分かるのだから、ナビソフトから IMES 送信機を探索するよう指示をすることも、特に EZ ナビウォークをキャリアが展開している au ならできるのではないだろうか。
 予め IMES 送信機の位置データベースを持っていれば、この切り替わり時に探索する必要のある送信機の PRN コードも限られるはずだ。なので、これによって GPS 測位性能が大きな影響を受けることもないだろう。
 この場合、IMES送信機さえ補足できれば、航法メッセージまで見なくても位置は分かるので、これによっても切り替わり時間の短縮は図れるだろう。

 また、ある IMES 送信機に隣接する IMES 送信機の PRN コード番号が重複しないようにすれば、データベースを作っておくことにより、PRN コード番号さえ追えば航法メッセージを見なくとも位置を追えるとも考えられる。地下街ならば経路は限られているのでできるのではないだろうか。(なおIMES用のPRNコードは10個らしいので、68個も送信機を置くと、必ず重複は出てしまう)
 もっとも、汎用性が低下するのでうれしくないかもしれないが・・・


 以上は素人考えではあるが、専門家が何か工夫をすれば、コラム筆者の唯一の不満も解決出来そうな気もする。
 前回の記事にも書いたように、おもしろい技術だ。ただ、測位にしか使えない IMES 送信機をどういう仕組みで整備していくのか、そこが気がかりだ。
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GarminとAsus、スマートフォン2機種を発表

2009-02-15 19:59:08 | GPS
Garmin-Asus nüvifone™ Product Line on Display at Mobile World Congress: Garmin-Asus announce nüvifone G60 specifications (プレスリリース)
Garmin-Asus Introduces nüvifone™ M20 (プレスリリース)
ASUSTeKとGarmin、共同ブランド携帯「nuvifone」を発表 (ITmedia)
米Garminと台湾ASUSが提携,経路案内機能を重視したスマートフォン2機種を発売へ (Tech-On!)
GarminとASUS、位置情報サービスが充実したスマートフォン (ケータイWatch)

 GarminとASUSTekは2月12日、提携第一弾の製品として、これまで発売が明らかにされていた「nuvifone G60」の詳細と、これに加え新たに「nuvifone M20」を発表した。


 まず、nüvifone G60 から。こちらはナビゲーション機能に重点を置いたモデルだ。GSMとUMTS/HSDPA、無線LAN通信機能を持つ。液晶は3.55インチ。加速度センサも内蔵している。

 POI情報は通信機能を経由して取得することも可能(内蔵されているデータは数百万件)。その他、リアルタイム交通情報、天気、航空機の運行情報なども取得可能だ。

 加えて、Ciao!というアプリケーションを提供する。恐らく Garmin 版の Google Latitude というべきものだと思う。位置情報を用いたソーシャルネットワークサービスだ。地図の上で友人がどこにいるかを知ることができる。

 カメラを搭載しているが、撮影した写真には自動的に geotag が付加されるとのことだ。また、Google の Panoramio に直接アクセスする仕組みを持つらしい。現在位置を使用し、Panoramio の写真を検索したり、また現在地からの距離によって並べ替えたりすることができる。

 OSはLinuxとのこと(ケータイWatch)。


 続いて、nüvifone M20。こちらは Windows Mobile 搭載のスマートフォンだ。GSMとUMTS/HSDPA(7.2M)、無線LAN、Bluetooth通信機能を持つ。液晶は2.8インチ。
 こちらも、M60 同様、nuvi のようなナビゲーションシステムを持つ。リアルタイム交通情報などが入手できる点も同一だ。Ciao が使用可能とのこと。カメラを持ち、geotag を付加することもできる。内蔵メモリは4Gもしくは8G。


 価格や発売時期については、今年上半期に発表する。
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東芝、Windows Mobile搭載スマートフォン「TG01」発表

2009-02-15 17:43:56 | GPS
東芝、Snapdragon搭載のWindows Mobile端末「TG01」発表――欧州5カ国で発売 (ITmedia)
東芝、タッチ操作の海外向けスマートフォン「TG01」 (ケータイWatch)

 東芝は2月13日、Window Mobile搭載のスマートフォン「TG01」を発表した。
 画面サイズはフルワイドVGA、4.1インチ。GSM/GPRS/GDGE、UMTS/HSDPA/HSUPAに対応する。Bluetooth2.0と無線LANを搭載する。
 大きさは70×129×9.9mm、129g。

 GPSと加速度センサを搭載する。使用するチップセットは Qualcomm の Snapdragonとのことだが、このチップには MSM シリーズ同様、GPS が搭載されている。あくまでも推測ではあるが、この Snapdragon の機能を利用して GPS 機能を実現していると考えられる。
 Snapdragon の GPS は、Seventh-generation gpsOne とのこと。gpsOneの説明によると、感度は -160dBm。TTFFは Hot 1s、Warm 29s、Cold 35sとのことだ。また Assisted GPS が利用できる。GPS の機能的には、SiRF のものなどと比べても遜色ないだろう。
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CSR、GPS+Bluetoothチップを開発、1ドル未満のコストでGPS搭載

2009-02-15 11:54:42 | GPS
CSR launches the industry’s lowest cost and smallest combination chip integrating GPS, Bluetooth and FM transceiver (ニュースリリース)
CSR、GPS/Bluetooth/FMトランシーバを統合した小型のコンビネーション・チップを発表 (ニュースリリース, CNET)
CSR、携帯電話に向けGPS/Bluetooth/FMトランシーバを統合したチップを発表 (マイコミジャーナル)

 CSRは2月12日、BlueCore BC7830というチップを発表した。
 これはGPS、Bluetooth V2.1+EDR、FM送受信機能を搭載したチップであり、サイズはわずか11平方mmとのことだ。
 この製品を採用することにより、携帯電話機器メーカーは1ドル未満の追加コストでGPS機能を製品に搭載することができるという。この「1ドル未満」には、GPSアンテナ、フィルタ、クロックが含まれる。

 この「1ドル未満」という話はCSRがGPS関連企業を買収したときに出ていた話であり、これを実現した結果だと思う。
 買収した企業はGPS演算をソフトウェアで行う技術、またeGPSという技術を持っていたとのことなので、今回の製品にもこれらは使われているのだろう。

 GPSの性能は明らかにされていないが、さて、どの程度のTTFF速度、感度、精度を持っているのだろうか。
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