ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

GPSロガー、Location Plus

2008-04-22 01:44:16 | GPS
Location Plus A1 (製品情報)
携帯型のGPSユニット、一定間隔で位置情報を記録 (PC Online)
Google Earthで写真を表示できるGPSユニット「Location Plus」 (ケータイWatch)
ハンファジャパン、デジタルカメラ対応のGPS受信ユニット (デジカメWatch)

 ハンファ・ジャパンは4月18日、GPSロガーの「Location Plus A1(A1-WH)」を発表した。
 基本的な用途は、デジカメで撮影した情報に位置情報を付加して、Google Earth などで表示させることだ。また、PC に接続して GPS レシーバーとして動作させることもできるようだ。
 大きさは84×41×30(mm)、約44gと比較的軽量コンパクト。採用するGPSチップはuNAV社 uN3010A。感度は -156dBm とのことだ。なおよく見かける SiRFstarIII は -159dBm であり比較すると若干は劣る。が、この程度であれば感度の面では実使用上は問題無いと思う。ただ時速360km以上、高度10,000m以上では測位できないとのこと(つまり飛行機内では使えない)。
 電池のもちはニッケル水素充電池使用で10時間。記録間隔は1, 5, 10, 15, 20, 25, 30秒で設定可能。記憶容量は60MBで、10秒間隔設定の場合は約480時間の記録が可能。GPSレシーバーとして動作させることもでき、このときのデータフォーマットはNMEA-0183とのこと(ただ、同時にログを取れるかは明記されていない)。
 価格は1万2800円程度になるとのこと。

 ところでこの製品、電源を入れた状態で電源ボタンを10s以上押すと、ログファイルが消える仕様となっている。電源ボタンを押しただけでログファイルが消えるのは、ちょっと怖い。PCに接続したときにPCから消すだけの方がよいように思う。

 GPSログと写真とのマッチングおよび Google Earth 用の KML 生成は、付属のツールによって行われる。また画像ファイルに Exif 形式で位置情報が記録される(製品サイトのQ&Aに明記されている)。なお位置情報が追記された写真は、オリジナルのものとは別ファイルとして保存されるよう配慮されているようだ。
 ログファイル形式については明記が無いが、GPS レシーバーとして動作するときは NMEA なので、(希望的観測だが) NMEA 形式で記録されると推測できる。


 まぁ、一般的なGPSロガーだ。(恐らくNMEA形式で)ログが取れて、付属ツールで写真の Exif に位置情報が書き込めるのであれば、特に不便なこともないだろう。SONY の GPS-CS1KSP 同等だ。
 最近GEOTEL(旧CARPOINT)社 Navi Stick RM-NS54 の紹介をしたが、GPS-CS1KSP を筆頭に、一般ユーザー向けにデジカメ用 GPS ロガーというのは受け入れられるのだろうか?
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DrivTrax P7DTとDrivTrax P50発表

2008-04-17 08:40:36 | 位置情報・地図
ニュースリリース
クラリオン、PNDの新製品2機種を発売へ (レスポンス)
クラリオン、4.3型液晶/ワンセグ録画対応のポータブルナビ (BB Watch)

 クラリオンは4月16日、PND(Personal Navigation Device/Portable Navigation Device) DrivTraxの新シリーズを発表した。6月上旬の発売予定だ。

 DrivTrax P7DTはワンセグ搭載モデル。131x83x22mm、236g。電池のもちは5時間。
 DrivTrax P50はBluetooth搭載モデル。132x90.5x22mm、187g。電池のもちは4.5時間。ハンズフリー通話、音声のワイヤレス出力が可能。バイク取り付けオプションも予定されている。
 サイズは旧機種である DrivTrax P5 と大きくは変わらない。P50 は P5 とサイズが同じで、若干軽くなっている。

 共通仕様としては、搭載GPSは高感度で定評のあるSiRFstarIII。内蔵メモリにデータを格納し、容量は2GB。住所検索2200万件(旧機種1100万件)、電話番号検索800万件(旧機種同)、周辺検索45万件(旧機種36万件)、ジャンル検索38万件(旧機種36万件)、50音検索280万件(旧機種16万件)。レーンガイドと高速道路分岐イラストを持つ。
 外部メモリはSDHC対応。音楽・動画ファイルの再生が可能。USB(miniUSBと思われる) I/F を搭載している。
 新機能として、地図コミュニティサイトができるようになった。サイトで建てたドライブプランを、DrivTrax に転送可能。サイトでは「渋滞を考慮したルート検索」も可能だ。


 クラリオンの DrivTrax P5(インクリメントPのソリューション採用)は検索能力が他のPNDに比べると劣ることが欠点となっていた。今回の新機種 P7DT と P50 ではその辺りの改善を図ってきている。ただ価格帯が異なるとは言えミニゴリラの新機種と比較すると、内蔵メモリは2GBと据え置きとなったため検索数はやはり劣り、残念な点ではある。
 しかし、以前報道されていた「PNDに携帯電話網を使った渋滞情報の提供」という話はどうなったのだろう。これがクラリオンのナビに最も期待していた点だったのだが・・・
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PlaceEngineのクウジット、インタビュー記事紹介

2008-04-16 00:29:14 | GPS
無線LANで場所を知る (YOMIURI ONLINE)

 無線LANによる位置測定技術を実用化したPlaceEngine。この技術を開発しているクウジット社長へのインタビュー記事。
 PlaceEngine とは何か?を知るにはいい記事だと思う。

 ただし分かりやすくするためと思われるが「GPSは高さ方向の情報までは取得できません」「電車の中はGPSが使えない場所ですが」という記述がある。「GPSは高さ方向の情報は取得できるが、ビルの何階まで特定できるまでの精度は無い」「地上であれば、感度の高いGPS受信機は電車の中でも問題なく位置取得はできる」が正しそうに思う。
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KMLが標準規格へ

2008-04-16 00:09:15 | 位置情報・地図
ニュースリリース
3D地図情報記述言語「OGC KML」,地理情報システムの業界団体が承認 (ITPro)
Googleが始めた地図ファイルフォーマット「KML」が標準規格に (INTERNET Watch)
「Google Earth」の地理情報フォーマット、国際標準化団体OGCが承認 (CNET)
Google Earthの「KML」がオープン標準に (ITmedia)
Google Earthの地理空間表示言語KMLがOGC標準に (マイコミジャーナル)
MS、Live Mapsを刷新――KMLファイルにも対応 (ITmedia)

 Open Geospatial Consortiumという地図情報の標準規格団体がある。以前は Open GIS Consortium と呼ばれていたそうだ。ISOの規格化に影響を持つような団体らしい。
 その OGC が、KML をベースにした OGC KML を標準規格として承認した、というニュースだ。

 先頃 Microsoft のWindows Live Maps が KML に対応したという記事を見かけた。Google Earth とともに一躍有名になった KML だが、標準化されたことによってより浸透し、より主流の規格になっていくと期待される。これによってユーザーは、使いたいツールによっていろいろとフォーマット変換をする必要がなくなり、KML を複数のツールで扱えるようになるかもしれない。
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だいちマップ、販売開始

2008-04-15 12:17:55 | パソコン
日本列島高精彩衛星地図「だいちマップ」の販売を開始 (ニュースリリース)
分解能2.5mと10mの衛星地図「だいちマップ」、NTTデータら販売開始 (INTERNET Watch)

 NTTデータなどは4月14日、陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の観測結果を利用した高精細衛星画像地図の販売を開始したと発表した。名称は「だいちマップ」。
 分解能2.5mの「だいちマップ2.5」と、分解能10mの「だいちマップ10」がある。だいちマップ10は全国、だいちマップ2.5は東京23区と千葉のみだ。今後はだいちマップ2.5のエリアを拡大していくという。期待していきたい。
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WILLCOM D4とGPS、NAVITIME、MapFan

2008-04-15 00:37:10 | GPS
ウィルコムのWILLCOM D4対応の高感度GPSレシーバーなど (I-O DATAプレスリリース)
「MapFan」ブランドで 本格カーナビアプリケーションの開発に着手 (インクリメントPニュースリリース)
Ultra Mobile[WILLCOM D4]向けにWindows Vista版の「NAVITIME」アプリをプリインストール (ナビタイムニュースリリース)
WILLCOM D4に対応したGPSモジュールなど周辺機器が登場 (ケータイWatch)
ウィルコム、世界初のVista/Atomを搭載した新端末「WILLCOM D4」 (BB Watch)

 ウィルコムの UMPC、WILLCOM D4 が発表された。
 同時にウィルコムの取り扱い製品として、I-O DATA から USB-GPS レシーバー、UMGPS が発表された。本製品は USB I/F だが、miniUSB への変換コネクタも同時に発売される。
 これは形状・色などを WILLCOM D4 に合わせたものと考えられる。推測ではあるが同社の NAVI CLIP (USBGPS2, W-ZERO3[es]と同時発表)の形状違いで、高感度GPS(SiRFstarIII?)を搭載してくると考えられる。
 USBGPS2/WS は正直 W-ZERO3[es]に装着すると不格好だったが、この UMGPS はさほど違和感はない。逆に本体に近すぎて、受信感度に影響を与えないかというのが気にはなる。

 ここまでは、W-ZERO3[es]の発表時も同じようなことがあった話だったが、この先が驚いた。
 NAVITIME と MapFan のカーナビが、WILLCOM D4 に対応するという。

 NAVITIME は最近多くのプラットフォームへの対応を進めていて、その一環というのは理解できる。コースは FOMA 向けサービスと同様、NAVITIME Pro(315円/月)とドライブサポーター(315円/月)の2つで、カーナビ機能も含めて有効に使うためにはこの両者に入る必要がある。もちろん VICS 対応。また UMGPS のような GPS 受信機が必要だ。
 開発中の画面を見る限りでは、大型・高精細の WILLCOM D4 の画面を使い、広々としていて、ケータイアプリを使っているわたしから見ればうらやましい。
 それにしても、まさか Windows Vista 用のアプリまで出してくるとは、考えてもいなかった。さらに、WILLCOM D4 にプレインストールされるという。

 さらに驚いたのが、インクリメントPの対応だ。こちらは WILLCOM D4 の発売には間に合わず、秋頃のリリースという。まだ詳細は決まっていないそうだ。BB Watch に1枚写真が掲載されている。
 同社が PND 向けに出しているカーナビのようなサービスになるのだろうか。詳細の発表が楽しみだ。
 しかしこちらも、Windows Vista 用アプリが出てくるとは、考えてもいなかった。

 これら両サービスが Windows Vista 用に開発されることにより、ウィルコムではない Windows 機にも展開されることがあるのか、注目だ。

 気になるのは、通信手段がウィルコムの PHS ということだ。NAVITIME にしろ MapFan にしろ、カーナビ用途で使うのであれば広いエリアで使えることが要求されるだろう。WILLCOM D4 + UMGPS の組み合わせはスタンドアローンGPSとして動作するだろうから、圏外でも GPS は使えるだろう。問題はナビの途中で圏外になったときにナビに必要なデータをどうするのか、だ。地図情報は通る経路のものを事前に自動的にダウンロードしておく、ということはできるだろう。が、周辺検索のようにネットワーク越しの情報を使いたくなったらどうするのか。縮尺1/25,000程度までの地図と検索データは全てHDDに入れてしまう、ということも考えられる(PNDの例を見れば2~4GB程度あれば十分なので)。ただし VICS はさすがに圏内で無いと使えないだろう。また圏外でアプリが起動できるのか、というのも気になるところだ。
 この辺りをどう解決してくるのかも、注目だ。
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EMONSTER GPSの紹介記事紹介

2008-04-14 12:59:04 | GPS
「NAVITIME」アプリ、イー・モバイルのEMONSTER、H11Tに対応 (ITmedia)
GPSはイー・モバイル圏外でも使えるのか――「EMONSTER」 (ITmedia)
GPSの精度は――「EMONSTER」 (ITmedia)
EMONSTERの怪物ぶりに感動(第46回) (日経パソコンオンライン)
EMONSTERの内蔵GPSは楽しい(第47回) (日経パソコンオンライン)

 EMONSTER はイーモバイル向け HTC 製スマートフォンだ。(SiRFstarIIIと思われる) GPS を搭載していることもあり、ちょっと興味がある。残念ながら液晶は QVGA で、もしこれが VGA 液晶なら、ちょっと購入を考えたかもしれない(P560 を持っているので・・・)。HSDPA 対応の 3G、無線LAN、Bluetooth 搭載と、かなり充実したスペックを誇っている。

 まず、EMONSTER では NAVITIME が使える。これはなかなかにおもしろそうだ。イー・モバイル向けのサービス概要を見ると、基本的にはケータイ向けの NAVITIME Pro と同様のサービスを提供しているようだ。ただしドライブサポーターは無いので、カーナビ代わりには使えない(もっとも、イー・モバイルのサービスエリアの問題があるので、まだカーナビには使えないと思う)。

 さて、まずは ITmedia の記事から。QA 形式のこの記事では、圏外でGPSが使えるか、について記載がある。こちらは問題無く利用できるようだ。後述するがクイックGPS もあり、P560 のような SiRFstarIII 内蔵 Windows Mobile 端末と同様に使えるようだ。なお、NAVITIME は圏内で無いと使えないとのこと。

 次に、GPS の精度について記載がある。ここにクイックGPSの記述がある。クイックGPSとはSiRFのInstantFixのことと思われる。これはGPS衛星に関する情報を予めネットワーク経由でダウンロードすることにより、最初の測位時間を早める技術のことだ。ITmedia の記事によると、これを使用することにより au ケータイと比べて「倍ぐらい速く終了した」とある。P560 を使用している限りではいつもそんなに早いとは思えないが、ケータイGPSは一旦ネットワークに接続して衛星情報を得る必要があるので、どうしてもその分の時間が必要となる。その分は早く見えるのだろう。クイックGPSによるデータには有効期限がある。鮮度は測位性能に効いてくると思われるので、有効期限内でも情報の再ダウンロードを行っておく方が望ましいだろう。
 肝心の精度については、ケータイGPSと比べても遜色ないとのことだ。個人的には、StaticNavigation の設定がどうなっているのかは少し気になる。
 また、「TrackMe」というログ取りソフトが紹介されている。
 興味深いのは同じ記事にある、「カメラで撮った画像にGPS情報を埋め込めるのか?」だ。結論は可能。ただしレジストリの改変が必要らしい。せっかく有効に使える機能なのに無効になってしまっているとは、もったいない。

 次に、日経パソコンオンラインの記事。こちらでは基本的なレビュー、クイックGPS紹介、GPS対応アプリケーション(Pocket Mapple Digital, NAVITIME, Googleマップ)の紹介がある。ITmedia の記事同様レジストリ改変によって写真データにGPS測位結果を埋め込めることも紹介されているが、こちらの記事では触れられている程度で具体的な方法は記載されていない。リスクを伴うので自分で調べて欲しい、ということだろう。
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ミニゴリラがFM-VICSに未対応の理由?

2008-04-10 20:43:22 | GPS


【SSDゴリラ】PNDタイプの SB360DT がFM-VICS非対応の理由とは (レスポンス)

 三洋が発表したミニゴリラの新機種、NV-SB360DT。これには同時発表の上位機 NV-SD700DT のような FM-VICS が搭載されていない。その理由を説明した記事だ。
 いわく、
・VICSの規約として、車外で情報を使うことが認められておらず、バッテリーも交換式にするなど、車外持ち出しを前提としたモデルである本機には搭載できなかった
・VICSセンターへ支払う使用料(ナビ本体価格に含む)を削ることで、価格競争にも対応できるようにした
とのことだ。

 う~ん。
 後者は微妙だ。VICSセンターへの支払額は315円では? それよりもFM受信機をつけることで装置の価格が上がる、とした方がよいのでは・・・
 前者は全く理解できない。そんな理屈をつけないで、上位機との差別化のためです、と答えてしまえばよいのにと思ってしまう。

 元来ミニゴリラはパーキングブレーキの結線が必要であり、バッテリ駆動のときにはナビゲーション機能が制限されている。「車外で情報を使うことが認められていない」のであれば、バッテリ駆動時には VICS による情報を使えないようにすればいいだけのことではないだろうか・・・
 記事には、「ゴリラPNDの他モデル(SD580DT)にはFM-VICSが搭載されているが、車外に持ち出した場合にはVICS機能が使えなくなる」ともある。

 しかし、そんな規約があるとは知らなかった。

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新ミニゴリラ、NV-SB360DT発表

2008-04-08 20:44:08 | GPS


大容量4GB SSDとGORILLAエンジンで実現した使いやすさ 美しい地図とスムーズな動きのSSDポータブルナビゲーション2機種を発売 (ニュースリリース)
三洋、ワンセグ予約録画対応“SSDポータブルナビ” (AV Watch)
三洋、ワンセグ録画もできるSSD搭載「ゴリラ」と「ミニゴリラ」 (ITmedia)
カーナビ「GORILLA」に4GBのSSDを搭載した新モデルが登場 (ITPro)
三洋電機、美しい地図とスムーズな動きのSSDポータブルナビ2機種 (日経TRENDY)
SSDモデルへと進化--三洋電機、ポータブルナビ「ゴリラ」に2機種の新製品 (CNET)
三洋電機,7型液晶ディスプレイを搭載した高機能PNDを発売 (Tech On!)
【SSDゴリラ】ゴリラ既存モデルとの住み分けはどうなる? (レスポンス)

 三洋電機は4月8日、ポータブルナビゲーション2機種を発表した。ゴリラ「NV-SD700DT」とミニゴリラ「NV-SB360DT」だ。4月21日の発売となる。
 特徴は、ナビゲーションという面からは4GBの大容量フラッシュ搭載による豊富な検索対象数だ。
 なお、「SSD」と聞くとEee PCなどで使われているSSD(Solid State Drive)のような印象を受けるがそうでは無く、「Solid State Device」の略で、新カテゴリとしてこの名称を採用したそうだ(AV Watchによる)。
 あくまでも個人的な考えだが、フラッシュメモリ搭載機という意味では従来機と変わりはなく、SSD=新しいもので(HDDよりも)高速という印象があるため、従来機よりも高速になった新機種ゴリラ/ミニゴリラにその印象を重ねているようにも思える。
 しかし特徴はそれだけでなく、仕様によると GPS 感度が -152dBm と従来機種(-134dBm)から向上している。

 個人的には、まずこの GPS 感度向上に注目したい。-152dBm という感度は他の PND が搭載している GPS(SiRFstarIII) の -159dBm に比べればまだまだ低く不満は感じるものの、それでも従来機に比べれば驚くほどの感度アップになるはずだ。
 わたしの、1年前のミニゴリラ NV-SB250DT への最大の不満は GPS の感度不足だった。この点が改善されたのは大きく、実際に違いが体感できるものと期待される。

 また、4GB のメモリ搭載による検索対象増加も、その恩恵は大きいだろう。住所検索は3400万件(従来機3000万件)、電話番号検索は4000万件(従来機280万件)。これまでの一般的なPNDの電話番号検索数は1000万件で、これと比較すると実に4倍だ。これは個人宅3000万件を含むかららしい(個人宅がナビのデータに入ることの必要性はよく分からないが)。ジャンル検索は450万件(従来機200万件)。名称検索は1000万件(従来機208万件)。いずれも目に見えて増加している。

 この他にも、全体的に動作速度が向上していそう、画面の解像度が高くなった、ワンセグ機能の向上、16GBまでの外部SDカードに対応、ゼンリンits-mo Drive連携、小型化など、いくつかの機能向上が図られている。

 このように、価格は他のPNDと比較すれば高いものの、かなり満足度の高い PND となりそうだ。ただ、リアルタイムの渋滞情報に対応できていないのが、残念だ。

 最後に、NV-SD700DT にも触れておきたい。こちらは旧機種であるNV-SD580DT同様FM多重VICSを内蔵しているため、リアルタイムに渋滞情報を得ることができる。その点では非常に魅力的ではある。また、液晶画面も7型と大型化している。

機種名ミニゴリラNV-SB260DTミニゴリラNV-SB360DT
GPS性能-134dBm-152dBm
外付けGPSアンテナ
大きさ143×83×34.8mm128×85×26.2
重さ340g310g
液晶4.54.5
地図データ格納場所内蔵2GB内蔵4GB
地図縮尺
外部メモリSDSD
外部接続×
内蔵電池稼働時間4h
地図メーカーゼンリンゼンリン
ワンセグ
その他ナビ以外機能×MP3/WMA/JPEG
住所検索数3000万3400万
ジャンル・周辺検索200万450万
施設名検索208万件1000万件
電話番号検索280万4000万
周辺検索範囲
地点登録
VICS××
自律航法×?×?
オービス対応×?×?
オートディマー
防滴×?×?


(参考:NV-SD580DT / NV-SB260DT ニュースリリース)
(08.4.10 修正)
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eTrex Vista HCx購入

2008-04-08 08:29:06 | GPS


 eTrex Vista HCxを購入した。
 わたしが最初に購入した GARMIN の GPS ユニットは Foretrex101。GARMIN の GPS の中では安価な方だ。その後に購入したのは eTrex H。GARMIN の高感度 GPS 受信機を使ってみたかったからだ。これも GARMIN GPS の中では比較的安価な方だ。
 と、できるだけ安いものを購入してきたのだが、結局 eTrex シリーズのフラグシップである eTrex Vista HCx に手を出してしまった。ただしさすがに日本語版を購入する気にはならず、英語版だ。もっとも最近は価格改定があって日本語版も以前よりは安めになったので、購入し易くはなったと思う。

 なぜ買ってしまったのか。それは、自分の Webに仕様をまとめている内に欲しくなってしまったからだ(苦笑)。その他以前記載したように eTrex H の UI が Foretrex101 と比較すると古く見えてしまい、その上画面のコントラストが低いために見づらく(調整は可能だが調整しても見づらい)、どうにも使いづらく感じた(相性が悪かった)ということが大きい。

 では実際に、eTrex H と eTrex Vista HCx を比べてみてどうなのか? というのが、このエントリをご覧になっている方には興味のあるところかもしれない。
 個人的には、感度・精度はほぼ同等と思う。もしかすると気持ち Vista HCx の方がよいかもしれないが、大した差では無い。単純にログ取り用途であれば旧型機がベースではあっても eTrex H で十分だと感じた。
 ただし eTrex H のトラックポイントの保存量は 10,000 ポイントと十分な量ではあるものの、microSD に記録できる機種に比べれば劣る。また eTrex H は eTrex Vista HCx と比べると電池のもちが悪い。かつ、Vista HCx は USB 給電ができる。この3点を考慮しておく必要はある。
 なお、精度については比較結果を載せられればよかったのだが、両方とも高レベルであり優位な差があるような結果が得られず、残念ながら掲載できるような結果は得られなかった。

 詳しく見ていこう。さて、まずは仕様比較の一覧だ。

















機種名eTrex Vista HCxeTrex H
価格31,16015,855
大きさ56x107x3051×112×30
重さ156g150g
高感度
ディスプレイサイズ33x4328x54
ディスプレイ解像度176×22064×128
地図×
通信USBSerial
SDmicroSD×
電池単三×2単三×2
駆動時間25h17h
トラックログ1000010000
防水
方位・高度×

(価格は IDA ON-LINE, 2011.2.11)

 eTrex Vista HCx の特徴は、
・高感度対応(eTrex H も同様)。
・WAAS対応(eTrex H も同様)。
・microSD 搭載。地図格納(英語版のみ)とログ記録(gpx形式)が可能。
・地図表示が可能。
・電子コンパスおよび高度計(気圧計)を搭載。
・屋外でも見やすい、カラー液晶搭載。
・クリックスティック搭載。
・電池のもちは比較的良い。
・USB給電で動作する。
・外部インターフェースはUSBのみ。

 eTrex H の特徴は、旧型機モノクロ eTrex の高感度版、ということに尽きる。
・高感度対応(eTrex Vista HCx も同様)。
・WAAS対応(eTrex Vista HCx も同様)。
・外部インターフェースはシリアルのみ。
・シリアルインターフェースにNMEA出力が可能。
・電池のもちが若干悪い。と言ってもForetrex101よりはもつ。

が挙げられる。NMEA 出力は eTrex Vista HCx にはできない。
 購入した eTrex Vista HCx は英語版であるため日本語版用地図を格納できない。そこでアップダウン製作所の地図を購入した。


 まず、ログ記録の観点でのみ両者を比較してみたい。すると eTrex Vista HCx のメリットは、
・microSD 搭載。microSD にログ記録(gpx形式)が可能。
・電池のもちは比較的良い。
・USB給電で動作する。
となる。
 USB給電が可能であり、また外部microSDにログを記録できるため、例えばシガーソケットの使える車で走行ログを取るような用途であれば、電池残量もログ用メモリの残り容量も気にすることなくログを取ることができる。このメリットは大きい。さらに電池のもちも25hと十分で、屋外で使うにも十分だと思う。実際に使ってみると、このあたりのメリットは大きい。
 ログが gpx で取れるというのも便利だ。かつ、eTrex Vista HCx の microSD は、PC に接続して Vista HCx 側を設定することにより、PC からはマスストレージとして見えるようになる。従来機(Foretrex101やeTrex H)ではログの吸出しはカシミール3Dで行いgdbで保存していたが、Vista HCx はマスストレージとして接続しgpxを直接取り出している(カシミール3Dで内蔵メモリから取り出すことも可能)。
 が、逆に考えると、これらにメリットを感じなければ、ログ取り機であれば eTrex H で十分、ということになる。現状、地図無しのログ取り専用機で高感度版はこの eTrex H しかなく、その意味では唯一かつ十分な選択肢だろう。ただ、ログ取り専用機にしてはちょっと大きすぎるように思う。個人的には、Foretrex か Geko の高感度版を望みたいところだ。


 次に、ログ取り以外の面について見て行きたい。

 まず液晶だが、eTrex Vista HCx は屋外でも見やすい。さすがにフィールドに持ち出すように作られているだけあって、この点は問題ない。

 eTrex H には無い、クリックスティックはどうだろうか。そこそこ歴史あるインターフェースだが、わたしにはちょっと使いづらい。このスティックで上下左右の動きと押し込むこによる決定機能を持つのだが、押し込むときにスティックが倒れてしまってカーソルが動いてしまう、ということが何度かあった。この点は改善いただきたいところだが、新機種 Colorado の入力装置はどんな感じだろうか。

 UI自身は eTrex H よりは使いやすく感じた。具体的にどう、と問われると回答に困るのだが、さすがに装置の世代が違うだけのことはある。

 表示画面について。eTrex Vista HCx は eTrex H よりも装置の世代が新しいだけあって、eTrex よりも使いやすい。例えばトリップコンピュータの画面あたりの表示項目数が多かったり、日の出・日の入り時刻表示ができたりする。またメニューボタンを押すことによって切り替え表示できる画面をカスタマイズできるのも使いやすい。

 電子コンパスと高度計。これは高感度 eTrex 系では eTrex Summit HC と eTrex Vista HCx にしか無いが、今までわたしはこの機能の恩恵にあずかったことは無いので、まだ評価はできない。

 地図表示について。購入したアップダウン製作所の地図は、標高つきの1/25,000程度の地図だ。日本全国の地図を1GBのmicroSDカードに入れて使っている。ルート検索ができるものを購入したが、これでナビをしたことは無い。
 わたしは基本的に地図閲覧は、ケータイ(GPS搭載機+NAVITIMEなど)かPDA(Mio P560+Pocket Mapple Digital)で行っている。かつ Mio P560+Pocket Mapple Digitalでは等高線の表示まで可能だ。
 地図の詳細さではこれらには敵わないが、電池は段違いにもち、また単三電池駆動なので切れれば交換も可能だ。このため電池残量をさほど気にせず地図を閲覧することができ、この点での使い勝手の良さは他を寄せ付けない。基本的に、動作中はバックライトは消えていても画面表示はされたままなので、明るい場所で黙って地図を眺めるだけならば余計な電力も使わずに済んでしまう。徒歩時だけでなく、遊覧船やフェリーと言った船上、電車内、飛行機内(使える場合に限る)で、なんとなく地図を眺めるのも楽しい。特に船上や機内では場所を知る手がかりはあまり無いので、自分の位置が地図上で分かると何となく楽しい。



 最後に、高感度 eTrex 系の GPS 受信機のお勧め、について、わたしの主観で記載しておきたい。
 高感度 eTrex 系は、eTrex H、eTrex Venture HC、eTrex Summit HC、eTrex Legend HCx、eTrex Vista HCx の5機種がある。これらの違いは、ログ取り専用の eTrex Hと、残り4機種の地図表示可能モデルとに分けられる。その4機種は microSD の有り無し、電子コンパス・高度計の有り無し、の組み合わせだ。
 個人的には、ログ取り専用に割り切れば eTrex H、地図が必要であれば eTrex Legend HCx か eTrex Vista HCx を推したい。Legend HCx は電子コンパス・高度計無し、Vista HCx は電子コンパス・高度計有りで、これは好みで選べばよいだろう。わたしはせっかくなら電子コンパス・高度計を使ってみたいということで、Vista HCx にした。
 Venture HC と Summit HC は地図表示可能だが地図を24MBの内部メモリに格納する必要がある。microSD 搭載機のある今、地図表示が必要な場合では Venture HC か Summit HC を積極的に選択する理由はあまり無いように思う。ベースは古いがより安価なログ取り専用機 eTrex H で割り切るか、逆に外部 microSD が使える Legend HCx か Vista HCx までいってしまった方が満足感は高いのではないだろうか。
 なお、GARMIN GPS の日本語版は、最近価格改定があったとは言えまだまだ英語版よりも高価だ。GARMIN の日本地図を使ったり日本語で名称入力をする場合には日本語版が必要だが、英語表記でよいのであればアップダウン製作所の地図が使えるので、それで十分だと感じている。
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GARMIN社の新GPSユニットColorado

2008-04-05 03:35:32 | GPS


Garmin's Colorado Series Gives Outdoor Enthusiasts a New Perspective (プレスリリース)
GARMIN colorado300(その1) 重さ大きさ&MSAS (GPSストアブログ)

 もう1月の話なので目新しくもないし既に使っておられる方もいるだろうが、GARMIN社がGPSユニットの新シリーズ、Coloradoを発売している。日本では IDA-ONLINE などから購入可能だ。
 blogに記載していなかった(知らなかった)ので、今さらではあるが記載しておきたい。

 GARMIN社の発表は1月3日で、Colorado シリーズ4機種が発表された。Colorado 300、Colorado 400c、Colorado 400i、Colorado 400t だ。何が違うのかというと搭載されている地図データの違いであり、ハードウェアとしては同一のようだ。この Colorado、いろいろと従来からの追加機能はあるようなのだが、単独でハンディGPS/ナビ装置として使うという観点で見てみたい。

 新シリーズである Colorado だが、そもそも外観して従来機種から大きく変わっている。とにかく目につくのが、液晶の大きさと(写真で見ると)スピーカーのような形状をした丸い物体。この丸いものは Rock'n Roller wheel というコントロールインターフェースで、回す、矢印キーとして押す、中央を押して決定、と言ったことができるようだ。プレスリリースを見ても冒頭に記載されているくらいなので、Colorado の目玉機能の1つなのだろう。eTrex Vista HCx などに搭載されているジョイスティックのようなコントローラーはわたしにとってはイマイチ使いづらいのだが、この新しいインターフェースはどうだろうか。
 また、表示される画面がやたらとカラフルになっている。液晶サイズが大きくなったこともあり、見栄えはしそうだ。
 さて、まずはハンディ GPS としての仕様を、従来機種と比較してみたい。

機種名GPSMAP 60CSxeTrex Vista HCxColorado 300
価格630005250081900
大きさ61×155×3356x107x3060×139×35
重さ213g156g206.9g
高感度SiRFstarIII
ディスプレイサイズ38x5633x4338x63
ディスプレイ解像度160×240176×220240×400
地図
通信USB/SerialUSBUSB/Serial(IF形状はUSBのみ)
SDmicroSDmicroSDSD+内蔵384MB
電池単三×2単三×2単三×2
駆動時間18h(PowerSave:30h)25h15h
トラックログ100001000010000
防水
方位・高度


 なお Colorado は半透過型液晶を搭載していて、Picture Viewer 機能もあるくらいなので色の再現性もよいものと推測される。eTrex Vista HCx などはカラーとは言え 256 色でしかない。

 こう比較してみると、新機種である Colorado は従来のフラグシップである GPSMAP60CSxよりも高い。液晶サイズが大きく美しいらしいというメリットはあるが、そのために大きく、液晶が変わったためか電池のもちも悪い。ハンディGPSとして仕様表に出てくるスペック「だけ」を比較すると、Colorado のメリットはほとんど感じられない。しかしここには現れない改善点・追加機能が数多くあるようだ。

 GPSストアブログを見ると、3D表示ができる地図の見た目やナビ機能は GARMIN の PND である nuvi 相当のように読める。とすれば、日本語版がその内出ればなおのこと、ハンディGPSとカーナビゲーション機能を併せ持った魅力的な機種になりそうだ。
 ただ、ハンディGPSとして見てみると、電池のもちが気になるところだ。GARMIN としては、長時間ログ取りや山登りなどに使用するのならGPSMAP60シリーズやeTrex HCx のシリーズを、PND として街中で使ったり geocaching で遊んだりさらには fitness にもとGPS機器でできることを何でも楽しみたいなら Colorado シリーズを、ということなのだろうか。

 既に出回っているだけあって、レビューなどもいろいろ出ているようだ。もうしばらく調べてみて、追記してみたい。
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GEOTELのNavi Stick RM-NS54

2008-04-03 01:30:30 | GPS

Navi Stick の製品ページ

 GEOTEL(旧CARPOINT)は3月12日、「パーソナルナビ Navi Stick」RM-NS54 を発売したとのことだ。
 どうにもよく分からない製品だが、少なくとも簡易ナビゲーション機能(登録地点の方向が分かるくらい)つきの GPS ロガーであるらしい。移動ログの取り出しや地点設定は付属のユーティリティーでできるようだ。また地図を表示させたユーティリティー上に写真を表示させることができるらしく、ログと写真(の撮影時刻)から写真の撮影位置を推測するような機能もあるように見える。
 ただし製品サイトを見てもイマイチよく分からない。ロガーならログのフォーマットと、どれくらいの量のログが取れるかくらいは記載して欲しいものだ。

 GPSモジュールは「Sky Traq Venus 5」とのこと。Skytrqのページによると、
・感度:-158dBm
・cold start での測位時間:35s@-145dBm
・精度:5m CEP(このときの信号強度は不明)
・AGPS対応(チップが対応しているだけで、これを利用したRM-NS54が対応しているということではありません。誤解を招く表現をしてしまい申し訳ありません)
とのことで、VENUS521 という製品はデータシートも掲載されている。この製品は44チャンネルだが、Navi Stickは54チャンネルらしい。
 仕様を見る限りでは、かなり実力の高いGPSチップのようだ。
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