ひらけいメモBlog@goo

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fitbit Charge4 Dynamic GPSとPhone GPSについて

2020-12-12 17:50:19 | 位置情報・地図



fitbit Charge4のDynamic GPSを使ってみたが、マニュアル通りではスマホ側のGPSをうまく使うことができなかった。
日本語マニュアルでは"スマートフォンが近くにあってもエクササイズを始める時動いている場合は、Charge4は内蔵GPSを使います。"とあるが、英語版マニュアルを見ると、"スマートフォンが近くにあってもエクササイズを始める時動いていない場合は、Charge4は内蔵GPSを使います。"となっているように読める。
実際に試してみると、エクササイズを開始した直後はスマホ側のGPSを使い、開始直後から30秒間程度停止、もしくは遅い移動をしていた場合には、Charge4側のBuilt-inGPSに切り替わっているように見える。30秒程度というのは恐らく、Charge4のBuilt-in GPSが測位に成功するまでの時間なのだと思う。
なお一度Charge4とスマホのどちらのGPSを使用するかが決定すると、エクササイズが終了するまでその方式は維持される。

当初これに気づかずDynamic GPSの設定でもBuilt-in GPSが使われていたので、途中でエクササイズを一旦止めて、Phone GPSに設定して動作を確認した。
Phone GPSを使う場合、スマホのステータスバーに"GPS接続が実行中です"という通知が出ることを確認した。またfitbitのウェブサイトからログをエクスポートし、スマホ側のログと比較してみたが、ほぼ一致することを確認した。
ほぼというのは、スマホ側はロギングツールの都合で15mごとに間引いて出力しているが、fitbit側は1秒ごとにデータを取得しているためだ。
また、スマホのGPS情報を使う場合でも、高度のログはスマホGPSの結果とは異なり高精度のものが記録されていて、Charge4側の高度センサーを使っているであろうことが確認できた。
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fitbit Charge4 GPS精度レビュー

2020-12-06 14:19:43 | 位置情報・地図



fitbit Charge4のGPSの精度をスマホと比較し確認した。結果としては、移動距離・移動速度を測定することと移動ルートを地図に表示することを目的と考えると、十分な精度があると思う。

比較対象はHUAWEI Mate 10 Pro。GPSに加えて、GLONASS、QZSS(みちびき)、Beidouに対応している。これに対してCharge4はGPSとGLONASSに対応している。
fitbit Charge4: Built-in GPS, GLONASS On, GPS Low Power Mode On(ただし短時間のWorkなので影響無いはず)。fitbitのウェブサイトからTCX形式でエクスポートし、GPS BabelでGPX形式に変換。
Mate 10 Pro: 山旅ロガーで測定間隔の距離15m, GPSを常にオンの設定。山旅ロガーからGPX形式で出力。
測定場所は住宅街(高層ビルは無く、空の見通しは良い方だろう)。1時間程度のウォーキング。
確認はカシミール3DでGPX形式のログを読み込んで行った。

Charge4のエクササイズのアプリから、ウォーキングを選んで開始。開始してからGPS衛星を補足して位置を検出するまで20-40秒程度だった。
一般的なGPSハンドヘルドデバイス(例えばGarminのeTrexのようなデバイス単独で使うタイプ)と比較すれば最初の測位時間は十分に短い。fitbitアプリから同期時に測位に必要なデータを送っていると思われる。
Charge4のBuilt-in GPSのログは1秒間隔で得られた。
見た目の印象では、Mate 10 Proの方が位置精度は若干よさそうに見える。Charge4は何となくだが、角を曲がるときに軌跡が道の内側に入る傾向があるように見える。ただし両者の位置の差は多くは10m程度の範囲だった。
トータル移動距離で比較すると、あるケースではCharge4で4.80km歩いたとき、Mate 10 Proでは4.87kmだった。別のケースではCharge4で4.48km歩いたとき、Mate 10 Proでは4.20kmだった。
この結果からすると、Built-in GPSでも、スマホ側のGPSと併用するDynamicでも、(Mate 10 Proを使うのであれば)得られるデータは変わらないと考えられる。移動距離・移動速度を測定することと移動ルートを地図に表示することを目的と考えると、両者ともに十分な精度があると思う。
Charge4内蔵のGPSのみを使用するとバッテリーの持続時間が最大5時間(GPS 1時間強使って30%減っていたのでもっと短いかもしれません)に低下してしまうことを考えると、設定はDynamicで問題ないだろう。スマホを持ち歩かないランニングのようなケースではBuit-in GPSを、スマホを持ち歩いている場合にはスマホのGPSを使うことができる。
(ただGPSで使ってみたいのでCharge4を購入したので、しばらくはBuilt-in GPSで使ってみたい)

なおCharge4は高度の精度は十分に高い。高度計を搭載しているからと考えられる。
ログによれば出力はmm単位でされている。安定していて、メートル単位でばらつくことはない。高度グラフはfitbitのウェブサイトからも確認できるが、ウォーキングの途中で歩道橋に上がったことを標高データから読み取れる精度があった。
ただしウォーキング中に天候が変わったときに、その影響を受けてしまうことがあった(その時は1時間ほど平地を歩き続けていたのに、ログ上では10m程度の緩い坂道を上り続けているように見えていた)。気圧が変わることが原因と考えられる。
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