ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

世界携帯電話シェア

2005-01-31 23:27:07 | 携帯電話など
 韓LGがSiemensをかわして4位に~世界携帯市場
 韓国勢が躍進、2004年の携帯電話機市場
 「04年Q4の世界携帯電話出荷台数は24%増、Nokiaが首位」、米調査

 4Qは、Nokia、Motorola、Samsung、LG、Siemens、の順。
 通年では、Nokia、Motorola、Samsung、Siemens、LG、の順。
 
 3Q は Samsung が Motorola を抜いたが、また Motorola が2位を取り戻したらしい。
 日本勢が上位に見えないのは、相変わらずだ。なぜ、韓国勢がここまで力をつけたのだろうか。同じスタートラインに立っていたと考えられる日本勢は、なぜ上に出てこられないのだろうか?
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ドコモの決算

2005-01-31 23:10:17 | 携帯電話など
割引サービスの影響で減収減益、NTTドコモの3月~12月期決算
減収減益のNTTドコモ、「収入の減少分は端末調達費の抑制で」
“新しい収益の柱”の先見えず~ドコモ

 2004年度第3四半期決算で減収減益だったドコモ。
 前2つは事実を記載した記事だ。ドコモとしては減収減益の理由は料金の引き下げと割引サービスであるとのこと。その代償に解約率は低く抑えられているらしい。
 しかしながら、ドコモの分析ではそれに代わる収益源と期待する「テレビ電話」「おサイフケータイ」はそこまでは育っていない。
 ということで、その埋め合わせは経費の節減になる。とりあえずは端末コストを下げ、インセンティブを減らすことになるとのこと。そして設備投資。
 ただ、どうしても「おサイフケータイ」で儲かる仕組みが分からない。他社へのライセンス料と新規ビジネスの立ち上げにより儲けるそうだが、やっぱり分からない。

 いつになるか分からない「テレビ電話」「おサイフケータイ」では、投資家は納得できないのではないだろうか。

 結局特効薬は、ARPU が伸びない以上、ユーザを増やすしかないという結論になる。その1つが解約率を減らすことだ。これは上に記載したように効果を上げている。が、純増で見た場合にはドコモの調子はよくない。また、本blogで参考にした記事でも、ナンバーポータビリティが導入されればユーザはauに流れる、という分析結果もある。
 そして次の一手は、魅力的な端末・サービスだ。
 ドコモのラインナップによると、遅ればせながら「企画端末」にも力を入れるらしい。それが premini だったりする訳だが、あくまでもニッチ市場向けのはず(本記事ではIIは意味づけが曖昧との指摘があるが)。メインストリームでも力のある端末が無いとダメなのだが、最近のドコモの端末は 901i を見てもそれまでの端末と何が変わったのかよく分からない。挙げ句の果てには、901i の発売で 900i が安くなるからそれを買おう、と言った話も出る始末だ。こんなことでは、ユーザーを引きつけることはできないだろう。

 ドコモがauに勝てない理由をドコモがきちんと考えて対処をしないと、このままでは au にやられっぱなしになってしまうだろう。

 個人的には、今はヤバそうに見えるが Vodafone にもチャンスがあると思う。ドコモのシェアを食うのなら、今が絶好の機会だ。
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キヤノンのDVカメラ新製品

2005-01-29 14:39:11 | デジタル家電など
キヤノン、光学手ブレ補正&モードダイヤルの2.2メガ14倍ズーム機
キヤノン、光学式手ぶれ補正機能搭載のDVカメラなど発表
キヤノン、光学20倍ズーム搭載DVカメラのミドル/エントリー機

 ビクター松下日立ソニーに続いて、キヤノンもDVカメラの新製品を出した。

 まずは「FV M30 KIT」。動画123万画素、光学手ブレ補正のついたDVカメラ。14倍ズーム。3月上旬発売で、10万前後になるらしい。「FV M20 KIT」の後継となる。

「FV M200 KIT」。動画69万画素、20倍ズーム。2月中旬発売で8万前後になるらしい。「FV M100 KIT」の後継となる。
「FV M500 KIT」。動画34万画素、20倍ズーム。1月下旬発売で6万前後になるらしい。「FV 50 KIT」や「FV400 KIT」の後継に当たるらしい。

 そろそろ、主要メーカの春の新製品が揃ってきた。
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ビデオカメラの現在、そして未来

2005-01-29 14:20:17 | デジタル家電など
ビデオカメラの現在、そして未来
 今興味のあるデジタル家電の1つ、デジタルビデオカメラ。今がどうで、近い将来どうなっていくのだろうか、というコラムだ。

 ますは今の話。

 価格帯については、エントリーモデルは実売4-5万、ミドルレンジで実売10万を切るくらい。
 記事では、エントリーモデルは機能を削りすぎているのではないか、という分析がされていて、画素、静止画撮影機能、デザイン、がその削られている点とされている。記事の筆者はエントリーモデルのデザインの悪さが気になるそうだ。
 画素数と静止画撮影機能、は同一と考えてよいと思う。
 まず画素数だが、動画は結局34万画素程度でしか記録されないので、あまり画素数が多くても宝の持ち腐れになる。(とは言うものの、34万画素とそれよりも多いものを比較すると、多いものの方が画質は高くなると言われている)
 ではメガピクセルが何のためにあるのか、と言うと、静止画のためにあると言っても過言ではない。すなわち画素数に力を入れる、ということは静止画の撮影に力を入れている、ということだ。
 ただそうは言っても、300-400万画素程度で、コンパクトデジカメで言えばエントリーモデル程度なのだが。

 ある調査で、購入の際に重要視する項目にデザインについては挙がっていなかった。それについて筆者は、「すでに家電として認知されているDVカメラには、もはや先鋭性は必要とされなくなっている」からと分析しているが、わたしはそうは思わない。
 現在のDVカメラはまだ発達途中で、価格は当然として、性能的に見てもまだ各社に違いがある。我々はそこも考えて購入しているということだろう。性能が各社横並びになって初めて、デザインが購入の際の検討項目に入ってくるのだと思う。そしてそれが、家電として認知されるということだろう。
 今のコンパクトデジカメがそうだ。ミドルレンジのものは各メーカが横並びに画素数を上げ、特に各メーカの性能的な差異はない。そうするとメーカは価格で競争をせざるを得なくなるが、それはしたくない。従ってデザインで差異化をはかるしかなくなり、ユーザもそこを見て購入するということだ。
 今のDVカメラは、まだ各社に性能的な違いがある。購入者である我々は、そこに気をつけなくてはならない。どうせ同じだろう、と購入すると、思わぬ落とし穴があるかもしれない。

 次に、今後について。

 次の流れとして、以下の2つを挙げている。
・記録媒体の変化
 DVD、場合によりメモリ媒体
・HD 対応

 記録媒体についてはDVDを1つの流れとして挙げている。今後のデジタル機器との連携を考えると、十分あると思う(ただし、1枚当たりの記録時間の短さに問題がある)。
 この恩恵で、記事では16:9の撮影やサラウンド対応、などを挙げているが、個人的にはPCとの親和性の高さを買いたい。
 また、別の流れとしてはDVDではなくメモリ媒体(個人的には当然マイクロドライブもあると思うが)という流れも挙げている。なるほど、それもありそうだ。
 ただそのような媒体でHD画質のものを記録してどの程度の長さが記録できるだろうか、という点が気になるので、ちょっと見てみた。
 DVDカメラに使われる8cm DVD-RAMは2.8GB(片面)らしい。この程度ならばマイクロドライブの方が上だ。とすると近いうちに、一時的な記録媒体はマイクロドライブ(かCF)で、それを次世代DVD媒体に保存する、という流れができるのかもしれない。

 また記事では、HD対応も挙げている。このまま高精細化が進めば、そうなるのは必然だろう。
 ただ、メモリカードやマイクロドライブに記録するようなモデルにおいては、もはやDVやHDの規格に縛られることはないのではないだろうか。MPEG-4で記録し、画素サイズをもっと大きくしてもいいような気がするのだが・・・ 既存のDVカメラでSDカードに記録できる機種もあるが、決まって保存画素数は小さくなっている(320x240など)。CCDの転送速度の問題があったりするのかもしれないが、せっかくある多い画素数をもっと使い、DVサイズよりも大きなサイズでSDカードに記録できてもいいと思うのだが。
 再生はPCで行うのならば、DVサイズですら小さいと思う。

 ところで、パナソニックのDVDカメラが日立のOEMとは知らなかった。参考にしたい。

 さてここで、今後の記録媒体について取り上げてみたい。DVDとマイクロドライブの双方を候補として考えた場合の利点と弱点は次のように考えられる。

・メディアの小ささ
 当然、マイクロドライブとDVテープが上だ。デザイン的に考えてもDVDは格納場所を取り、それに制約されているのが現状だろう。
・メカの簡単さ
 DVカメラ側で駆動する必要のないマイクロドライブが上だ。それにより、低消費電力化も望めるかもしれない。
・他のデジタル機器(PC/DVDレコーダ)との連携
 DVDとマイクロドライブが上だ。DVテープでは再生ができるのはDVカメラのみなので、DVカメラとデジタル機器を線でつなぐ必要があるのに対し、DVDやマイクロドライブはデジタル機器で直接読める。
・メディアの価格
 DVDとDVテープはマイクロドライブよりは安い。マイクロドライブの高さは大きな問題で、おいそれと買い足す訳にはいかない。撮った画像はPCもしくはDVDレコーダで吸い出してHDDやDVDに書き出す必要がある。DVDならば高いモノでもないし、撮ればその媒体をそのまま保存すればよい。
 このときに問題になるのが、旅先でどうするか、ということだ。その答えは飛鳥のTripperのような、ポータブルストレージになるだろう。だがそれには追加投資が必要で使い方も家電のようにはいかないだろうし、このあたりが普及の障壁になりそうだ。
・録画時間
 DVテープは80分。DVDは片面30分。マイクロドライブでは(Victorの機種に4GBで)60分。DVDの記録時間の長さが際だつ。DVDは換えを用意しておけばいいのだが一旦途切れてしまうのはしょうがない。マイクロドライブはそう換えは用意できないのが辛い。
・メディア自身の扱い安さ
 DVテープは安定している。マイクロドライブは中身はHDDなのでちょっと注意が必要だ(CFならば大丈夫だろう)。注意しないといけないのはDVDらしい。撮影時の衝撃にも注意が必要だし、撮影後の処理(ファイナライズ)で失敗してしまうこともあると聞く。

 一長一短だが、今後を考えるとDVDかマイクロドライブが有利に思う。利用者からしても、録画した映像を見たり、編集したりを考えるとデジタル機器との連携が重要だからだ。

 次にDVDかマイクロドライブか、だが、DVDを採用しているDVカメラメーカから見ればマイクロドライブを採用したいのが本音ではないだろうか。しかし媒体の高さと面倒な保存(吸い出しの必要性)があって普及しないと読んでいるのだと思う。ただ、DVDレコーダが普及すれば、マイクロドライブの採用もあり得るのではないだろうか。

 ビクターが昨年、GZ-MC200 というマイクロドライブに記録するモデル(マイクロドライブ4GBに保存)を出していたが、時代を先取りしているのかもしれない。ただこの機種、こちらにレビューがあるが、画質や使い勝手の面での評価が低い。どうも、ビデオカメラとしての作りに問題があるようだ。
 次のモデルでは改善されるだろうし、期待したい。

 今買いたい、とすれば、DVテープかDVDを保存媒体にしたものを選ぶことになりそうだ。デジタル機器は進化が速く、次に買いたくなるときには保存媒体はマイクロドライブになってることだろう。
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動物園とズームとピントの関係

2005-01-29 13:45:01 | デジカメ
動物園とズームとピントの関係
 連載もののデジカメレビュー。
 今回は望遠を多用した動物園での撮影。
 檻をぼかして見せないようにする、方法も載っているので、動物園で撮影をするには参考になるだろう。
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goo、キーワードランキングをRSS配信する「gooキーワードランキング」

2005-01-29 13:20:09 | ニュース(パソコンなど)
goo、キーワードランキングをRSS配信する「gooキーワードランキング」
 goo で検索されたキーワードのランキングページ。なかなかおもしろそうだ。

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【新製品レビュー】コニカミノルタ「DiMAGE A200」

2005-01-29 13:12:53 | デジカメ
【新製品レビュー】コニカミノルタ「DiMAGE A200」【ハードウェア編】
【新製品レビュー】コニカミノルタ「DiMAGE A200」【画質編】

 高性能コンパクトデジカメ、A200 のレビュー記事。参考になる。
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キヤノンEOS 20D【第7回】イルミネーションをISO800で手持ち撮影

2005-01-29 12:57:10 | デジカメ
キヤノンEOS 20D【第7回】イルミネーションをISO800で手持ち撮影
 シリーズものの、EOS 20D レビュー。

 今回はイルミネーションの撮影で、タイトルにあるように手持ち撮影、それと三脚での撮影が掲載されている。
 ISOの設定、シャッター速度/絞りを細かに変えての撮影など、当然ではあるが必要な事柄が記載されているので、参考になると思う。
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FOMA901iの新機種発売(N901iC, D901i)

2005-01-29 12:46:30 | 携帯電話など
“N”のおサイフケータイ「N901iC」、28日から発売
「N901iC」発売~3万3000円前後
スライドボディの「D901i」、2月1日に発売
ドコモ、スライドボディの「D901i」を2月1日発売

 まず、N901iC が発売される。が、旧機種と比較して特に魅力的な点は無い。唯一あるとすれば、Felica対応くらいだろう。
 ということでNのFOMAを使ってみたいDoCoMoユーザとしては、N901iCの登場により値段の下がるN900iSが狙い目だろう(これがN901iCが発売される最大のメリットか)。ただもう新規に製造されることは無いだろうから、今のうちに購入しなければならない。

 D901i。三菱製FOMAはほとんど聞かないが、この機種からは富士通との協業の結果なので、特に問題は無いのだろう。ただ、積極的に購入の対象になるかは、ちょっと疑問だ。
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サンワサプライ「USB充電器」

2005-01-29 12:32:45 | デジカメ
サンワサプライ「USB充電器」
 パソコンのUSB端子を電源とする小物はいろいろあるが、これはニッケル水素電池(単三/単四)を充電してしまおう、という装置だ。これにより、AC電源を使う充電器よりも小型で済む、というものだ。
 おもしろい。
 ただ、マニュアルによると単3 2000mAh の充電には600分(=10時間)かかるようで、それが問題なのだが。
 例えば旅先で、一晩使って充電をする、などの使い方が考えられそうだが、カメラによっては電池を4本使うものもあり、そういう場合はどう使えばいいだろうか。
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TI、携帯電話向けワンチップ・ソリューションをノキアに提供

2005-01-29 12:16:51 | 携帯電話など
TI、携帯電話向けワンチップ・ソリューションをノキアに提供
 TIと言えばFOMAに搭載されているアプリケーションプロセッサOMAPやDSPに強いメーカであり、Nokiaと言えば全世界でトップの携帯電話メーカだ。
 しかしTIはそれだけではなく、携帯電話の通信用プロセッサ(デジタルベースバンド)やアナログ技術など、その他携帯電話向けに必要な技術も強く、かつプロセス技術力も高い。
 このワンチップ・ソリューションとは、それらTIの力を結集したようなソリューションで、今は複数のチップに分かれている携帯電話に必要な機能をワンチップに集積させてしまうソリューションだ。
 ここにはデジタル信号処理だけでなく、電源、RFも含まれている。これらは一般的には別々の製造プロセスで従来は作られていたものだ。さらにRFは一般的には「ノイズに弱い」「電源電圧を簡単に下げられない」「容量・抵抗など微細化に向かない部分がある」「デジタルのように0/1では片づけられないので歩留まりが悪い」など、デジタルLSIとは異なる特性を持つ。
 現在は複数のメーカがこのRF-LSIとデジタルLSIの複合技術(RFCMOS技術と呼ばれている)を開発しているが、TIはそれを最先端の90nmのプロセスで実現させている。この技術により、装置メーカは複数のチップを組み合わさなければならないところをワンチップで済ませることができ、調達コストも安く済むし装置実装時の実装面積も縮小できるし、メリットが高い。
 そんなチップがNokiaに納められるそうだが、装置メーカにとってメリットが高いのだから当然だろう。

 しかし、当然にTIにも競合相手というのがいる。技術的には一歩TIが抜きん出ているように見えるが、どう対抗するつもりなのだろうか?

(05.2.12追記)
ISSCC:「Nokiaと共同開発」、米TI社が1チップ・ケータイの要素技術を発表
 上記の記事の詳細版だ。とにあえず書いてあることは難しくてなかなか理解しがたいものがあるが、TI社の技術力が高いことだけはよく分かる。
 ところで上記の記事には供給時期などが書いていないが、学会に発表するためのプレスリリースだったということか。
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Transmeta、再建計画を発表

2005-01-28 00:25:36 | パソコン
Transmeta、再建計画を発表
「やり方を変えるべき時」とTransmetaのペリーCEO
 IT Media はじめ複数のメディアで業績の悪化が伝えられていたが、実際にライセンス事業の強化とプロセッサ事業の整理といったような再建計画が報じられ、驚きを持って見ている。

 Crusoe が発表されたのは、わたしがノートPC(PCG-C1XG)を購入してからすぐだった。次の SONY VAIO C1 には Crusoe が搭載され、ものすごくうらやましく感じたのを覚えている。
 しかし今、Transmeta はプロセッサ開発から手を引こうとしている。なぜだろう?

 Transmetaの方向性は正しかった、のは確かだ。正しかったからこそ、Intel も AMD も低消費電力の プロセッサを開発した。今、デスクトップ向けのプロセッサもどのようにして消費電力を減らすのかを考えている(これは、発熱の問題のためだが)。
 しかしなぜ、Transmeta は失敗してしまったのだろうか??

 1つには、コードモーフィングによる性能低下の問題がある。Crusoe が低消費電力である理由の1つがこれだ。Crusoe は 128bit VLIW の RISC プロセッサと聞いている。このプロセッサは x86 命令をそのままでは実行できないので、コードモーフィングにより x86 命令を動的に RISC の命令に翻訳しているのだ。かつ VLIW は並列に実行可能な複数の(かつ相互に依存しない)命令(128bit 版では4つらしい)を1つの命令として実行する技術だ。一般的にはソフトウェアのコンパイル時に1つの命令にまとめるはずなのだが、Crusoe ではこれを動的に実行時に実施している。
 一度変換した命令はメモリにキャッシングされるらしいが、それにも限りがある。変換作業には時間がかかるのは自明で、これにより Crusoe は消費電力は小さいが性能の低いプロセッサとして一般に認識されてしまった。
 何やら、初期の JavaVM の話に似ている。しかし Java はそれに取って代わる技術が無かったのに対し、Transmeta に対しては x86 のアーキテクチャで本家 Intel と AMD が立ちふさがった。
 一般ユーザの認識は恐ろしい。電池のもちに大差なければ、遅い Crusoe よりも速い PentiumM を使うに決まっている。そしてそれが PC メーカの Transmeta 離れにつながったのだろう。

 なお、遅い理由はコードモーフィング以外にもあるようだ。そもそも周波数も Intel 製に比べると低いし、バス周りもイマイチだったらしい。
 とは言うものの、誰もが数GHzものプロセッサを作れる、という訳ではないと思う。Intel のようなメーカが逆におかしいくらいだ。クロック周波数1GHzというとプロセッサ内部は1ns(1/1000000000秒)で動作する。どれくらい速いのかと言うと、光速が300000000m/sだから光が30cmしか進めないくらいの時間だ。よっぽどの半導体設計技術力がないとそんなことはできないのではないか。
 ようやくEfficeonでIntelのしっぽをつかみかけたところまで来たが、間に合わなかった。

 もう1つは、生産の問題だ。台湾のファウンダリである TSMC に生産を委託して失敗し数が出せず、それなりに勢いがあった初期の段階でつまづいた。これで PC メーカが採用を躊躇してしまいその後売れなくなった、というのも十分に考えられる。生産を富士通に移したことによっても、一度与えてしまった悪印象は払拭できなかった、ということだろう。

 これらの原因によりユーザにも PC メーカにもそっぽを向かれてしまっては、素晴らしい着眼点から生まれたプロセッサも実績を出すことができなかったということか。


 では、ライセンス事業はどうなのだろう。Transmeta の説明では、要はコストをかけずに収入が得られる、ということらしい。

 そううまくいくのだろうか?
 ライセンス事業で収入を得るためには、当然その技術が他に無いほど素晴らしいものでなければいけない。ライセンスを受けたメーカがそれがなくては製品を作れないか、もしくはそのメーカが競合他社に勝るために必須な技術でなくてはならない。
 今、NEC、富士通、ソニーが LongRun2 のライセンスを受けている。本当に低消費電力化に使える技術なのだろうか? NECは記者会見で、2005年の製品から LongRun2 を搭載した製品を出すと表明していた。最初にライセンスを受けた NEC がいつ製品を出せるのかそして成功するのか、それが LongRun2 が本当に使える低消費電力技術なのかを計る1つの指標になると思う。
 TSMCや富士通でEfficeonを作れるところを見ると製造上の特殊技術は使っていないようだが、だからと言って簡単に使いこなせる訳ではないだろう。他社にも使いこなせるような技術なのか、というのも使える技術かどうかを判断する基準になりそうだ。それと同時にNECの技術力も問われるだろう(先に富士通が製品を出してきたりなどしたら、大事だ)。
 NEC が成功すれば他社もライセンスを考えるだろうし、そうでなければ、Transmeta の時代は終わってしまう。

 Transmeta はすばらしい技術を持った会社だと思っていただけに、残念でならない。
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新型dynabook SSに込められた東芝からのメッセージ

2005-01-20 23:46:28 | パソコン
新型dynabook SSに込められた東芝からのメッセージ
 ノートパソコンに関する東芝の哲学。
 こういう姿勢には好感が持てる。最早先の見えないThinkPadよりも安心感がある。
 その他たくさん、特集でdynabook SSについて触れられている。
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デジカメRAWモード撮影術~街角スナップ編~

2005-01-20 23:34:00 | デジカメ
デジカメRAWモード撮影術~街角スナップ編~
 RAW撮影のすすめ。
 特に何か新しいことが書いてある訳ではないが、RAWの便利さは伝わってくると思う。
 わたしも、面倒さと容量の問題があってほとんどRAWでは撮らないが、ここぞというときには利用し、そして確かに、主に露出とホワイトバランスの面で役立っている。
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キヤノンEOS 20D【第6回】冬の花火をデジイチで撮る

2005-01-20 22:50:39 | デジカメ
キヤノンEOS 20D【第6回】冬の花火をデジイチで撮る
 参考になる20Dのレビュー。
 今回は、花火のときにはノイズリダクションを使わない、くらいが参考になる内容だろうか。

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