ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

全力案内!がiPhone にも

2008-10-31 12:56:30 | 位置情報・地図
Googleマップより描画が速いiPhone用カーナビ「全力案内!」が無料配布開始 (CNET)
ユビークリンク「全力案内!」にiPhone地図アプリが登場…プローブ情報が無料で利用可能 (レスポンス)
渋滞情報に強い地図アプリ「全力案内!」のiPhone版が無償公開 (マイコミジャーナル)
ユビークリンクの紹介動画

 ユビークリンクは10月30日、iPhone 版の「全力案内!」をリリースした。今のところは無料だ。ユビークリンクのページには、紹介動画まである。

 最大の特徴は、渋滞情報を提供することだ。全力案内!の渋滞情報の特徴は、VICS 渋滞情報だけでなく、タクシーによるプローブ情報を取り入れていることにある。従って、プローブ情報が得られるエリアであれば、VICS よりも決め細やかな渋滞情報を得ることができる。
 今まで多くのサービスが VICS やこれに加えてプローブによる渋滞情報を提供していたが、少なくとも DoCoMo 端末向けサービスは、全て有料だったと思う。これは「全力案内!」も同様で、210円/月だ。
 それが、機能は限定されているものの、渋滞情報も含めて無料だという。これはお徳だ。

 何ができないのかというと、リアルタイムで、GPSで取得した位置情報を用いて、案内を行うことだ。従って、カーナビとしては使えない。
 ただしナビのシミュレーション機能はあるので、レスポンスの記事にある SDK の制限によりナビ機能が提供されていないように思える。


「全力案内!」は、DoCoMo 向けサービスのみで見れば、非常に使い勝手が向上し、他サービスを追い上げている。紹介動画を見る限りでは、iPhone 向けサービスもなかなかの出来のようだ。大いに、今後に期待できるサービスだと思う。
 わたしは残念ながら iPhone ユーザーではないので使えないが、iPhone ユーザーの方は、無料だし一度ダウンロードして試してみると面白いかもしれない。
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太平洋をカヤックで横断

2008-10-30 12:44:18 | 位置情報・地図
 Googleマップの新機能、日本での車ルート案内。グーグルマップに新機能「運転ルート案内」という記事で、石垣島から稚内というルートが紹介されていた。試しにということでそこから途中の経路をドラッグしてアメリカまでもっていったところ、「太平洋をカヤックで横断」なるルートが出てきた。
 土浦駅付近から霞ヶ浦に出て、利根川を下り、ハワイに一旦上陸、そこからまたカヤックでシアトルに向かうらしい。

 検索できません、ではなく、このようなルートを出してくる Google はすごい。

(追加)

グーグル:「太平洋はカヤックで横断してください」--マップのカーナビ機能で (CNET)
 この「カヤックで横断」について CNET でも取り上げられていた。『Googleお得意のジョーク。エンジニアが紛れ込ませた隠し機能だという。Google広報も、「実際には車で海外には行けません。ジョークとして入れました」としている』(CNET) とのことだ。

 他にも見てみたが、オーストラリアにもカヤックで渡れるようだ。
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カーウィングスでGoogleマップからの位置情報取得機能の使い勝手が向上

2008-10-30 08:33:51 | 位置情報・地図
日産自動車、Googleマップと連携した目的地設定をカーウイングスナビゲーションで実現 (ニュースリリース)
Googleマップ×日産CARWINGS でもっと便利に! (カーウィングスブログ)
グーグル&日産、「Googleマップ」と「カーウイングス」のサービス連携開始 (CAR Watch)
Google マップ、ドライブルート検索やカーナビ連携機能を追加 (BB Watch)
「Googleマップ」にカーナビ連携機能、日産カーウイングスが対応 (INTERNET Watch)
カーナビ連動も、グーグルがルート案内サービス開始 (@IT)
Googleマップで探した店をカーナビの目的地に設定、日産が新サービス (日経トレンディネット)
Google マップのカーナビ機能、日産との連携も (CNET)
Googleマップにルート案内機能と日産カーナビとの連携機能が追加,よりカーナビ色の強いサービスに (Tech-On!)
グーグル、Googleマップにドライブルート案内の新機能を追加 (PC online)


 10月29日、日産とグーグルは、Googleマップで検索した位置情報をカーウィングスに送信するサービスについて発表した。

 Googleマップからカーウィングスに位置情報を送るサービスは、6月19日から実現されている
 ただこのときは、Google Maps から位置情報をケータイなどにメールで送るサービスの実装の1つとして、このサービスが実現されていた。だから送り先にはIDを含むメールアドレスを入れる必要があり、またこのサービスを使う上では余計な、メールのメッセージ本体が Google マップ上に表示されたりして、使い勝手が悪いとはいえないが、スマートには見えなかった。

 今回の変更で、「送信側」選択をカーナビとし、「メーカー」をNISSAN、そしてカーウィングスの ID を入力すると、カーウィングス側に送信することができるようになった。恐らく Google 側では大した変更でもないし、カーウィングス側も今までと変わらないのかもしれないが、見た目はとてもスマートになった。


 カーウィングスは Google のサービスと組み、また頻繁に新機能をリリースしていくことで、印象としてはとても先進的に感じる。他のテレマティクスを進めているメーカーはどう動くのか注目していきたい。
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エアーナビ、「モバイルプロジェクト・アワード2008」受賞のインタビュー

2008-10-30 07:54:06 | 位置情報・地図
「モバイルプロジェクト・アワード2008」受賞者に聞く~通信を手に入れ“情報端末”として進化した「エアーナビ」 (ケータイWatch)

 エアーナビが、「モバイルプロジェクト・アワード2008」モバイルハードウェア部門で、優秀賞を受賞していたそうだ。モバイルプロジェクトアワードは、「モバイルビジネスの発展に先導的や役割を担い、今後も活躍を期待できるプロジェクト」(ケータイWatch)に対して表彰するものだ。
 受賞理由は、記事を読む限りでは『通信とナビの融合を目指した画期的な商品で、高い評価を得ている』(記事要約)からのようだ。

 まさにわたしは、その通信とナビの融合を体感したいためにエアーナビを購入した。その点で評価を受けたというのは、ユーザーとしてはうれしいものだ。
 また、エアーナビ発売後の開発者のインタビューというものを、ネット上で初めて見た(ただ単に気づいていないだけかもしれないが)。そういう意味でも、興味深い。

 ということで読んでみたのだが、このインタビューを読む限りでは、素晴らしいナビだ。「番スポ」や「周辺おすすめ情報」は人気コンテンツだそうで(記事)、これら通信を活かしたサービスが人気が出てくるというのは開発側の狙い通りだろう。


 しかし、ユーザーであるわたしは、この記事を読むと逆に違和感を感じてしまった。
 エアーナビの通信サービスは、スマートループ渋滞情報、駐車場満空情報、ガソリンスタンド価格と、ナビポータルやCGMの関係する番スポ、周辺おすすめ情報などがある。
 通信サービスの中で、一応は使えるというものは地図上に自動的に表示される、渋滞情報と満空情報、起動時に自動的に聞かれるナビ予約くらいだろう。この他のサービスは、エアーナビの操作を多くする必要があり、レスポンスの悪さゆえに使う気にならない。
 ただ、PC版ナビポータルはそこそこ使えるので、こちらで「周辺おすすめ情報」を調べてスポット登録するというのは、エアーナビ側の操作回数を減らせるので、使うことはできるだろう。

「ユーザーの利用シーンを徹底的に見直した」(記事)と言うのなら、なぜこのような出来になってしまったのか・・・
 もちろんケータイWatchのインタビュー記事でナビの出来について云々する必要はないのだろう。それは分かってはいるし、CEATEC でパイオニアの方と話してある程度は飲み込んだつもりであったのだが・・・


 そのコンセプトを真に活かすであろう次機種に期待する、としか言えないのだろうか。
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Google Mapsで車ルート検索が可能に

2008-10-29 01:33:09 | 位置情報・地図
Google マップで「カーナビ」--車のルートも検索可能に (CNET)
Googleマップでカーナビのようなドライブルート検索、iPhoneなどでも可能に (マイコミジャーナル)
Google マップ、ドライブルート検索やカーナビ連携機能を追加 (BB Watch)
カーナビ連動も、グーグルがルート案内サービス開始 (@IT)
iPhoneがタダでカーナビに--マップがルート検索に対応 (ZDNET builder)
「Googleマップ」にドライブルートの検索機能を追加 (INERNET Watch)
カーナビ前にGoogleマップ iPhoneでも利用可能に (ITmedia)
グーグル、「Googleマップ」で車のルート案内サービス開始 (CAR Watch)
Googleマップにルート案内…新サービス (レスポンス)
Googleマップにルート案内機能と日産カーナビとの連携機能が追加,よりカーナビ色の強いサービスに (Tech-On!)
グーグル、運転ルート検索機能をGoogleマップに追加 (日経BPネット)
グーグル、Googleマップにドライブルート案内の新機能を追加 (PC online)

 日本版の Google Maps で、車ルート検索が可能になった。マイコミジャーナルの記事によると iPhone 3G、Windows Mobile 版でも同様に可能になったそうだ。
 ルート検索をさせると、距離と所用時間、それに主なポイントと説明(xxを左折、など)が表示される。一般道優先、無料区間優先、のオプションが可能だ。
 ストリートビューが使える場合、ポイントの横にカメラアイコンが表示される。これはストリートビューへのアイコンで、クリックするとストリートビューが表示されるようになっている。ストリートビュー内で経路を行ったり来たりすることが可能だ。

 さらに、出発地や目的地をドラッグして変更したり、また経由地をドラッグして追加し、リアルタイムで経路を引き直すことができる。この機能には驚いた。車ルート検索は既に多くのサービスで実現されているが、このルート検索機能はすごい。
 PCとカーナビが連携しPC側でルート作成ができるサービス(ナビポータルなど)に、欲しいくらいの機能だ。

 何年か先には、ストリートビューで3D画面が表示され、そしてその画面内に広告などが出るような、そんなカーナビが出てくるのだろうか。
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iPhone で Google Earth

2008-10-29 00:34:02 | GPS
地球を持ち歩ける--Google EarthにiPhoneアプリ版 (CNET)
「Google Earth」のiPhone/iPod touch対応版が公開 (INTERNET Watch)
地球儀アプリ「Google Earth」、iPhoneでも利用可能に (ケータイWatch)
Google EarthがiPhoneとiPod touch対応に (ITmedia)
グーグル、iPhone/iPod touch向け「Google Earth」公開 (BB Watch)

 Google Earth が、iPhone 3G でも使えるようになったとのことだ。
 記事やスクリーンショットを見る限りでは、GPS 測位による現在地取得もできるようだ。
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有機EL搭載PND発売

2008-10-29 00:18:38 | GPS


トライウイン、4.1型有機EL/ワンセグ搭載のポータブルナビ (AV Watch)
製品サイト

 トライウィンは10月25日、4.1インチ有機ELディスプレイを搭載しワンセグ機能を内蔵したPND、DTN-V001を発売した。
 液晶サイズは4.1インチ480x272ドット。大きさ重さは134×79×14mm、184gと軽量だ。メモリは4GBを内蔵している。電池を内蔵し、2時間稼働する。
 地図はインクリメントP製で、詳細市街図を搭載している。住所検索3,450万件、電話番号検索は800万件可能。
 GPSはNemerix製。感度についての明記はない。OSはWindows CE 5.0。CPUはMIPS系とのことだ。
 現在のところ、おおよそ69,800円ほどだ。

 韓国のTHEMAP製とのことだ。このメーカーは恥ずかしながら今回初めて聞いた。ハード・ソフトともにOEMか、同社の JNAVI というナビソフトを使用しているものと思われる。BroadzoneのBZN-600と似た感じのナビソフトだ。

 ナビ機能に関しては、マニュアルに「すでに日本国内でも実績のある」とあるくらいなので、特に問題は無いのだろう。
 有機EL(アクティブマトリックス式有機ELというらしい)搭載ということで、屋内での視認性は非常に良いものと思う。晴れの日の日中での使用感がどうなのか、興味のあるところだ。
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全力案内でPC連携サービス開始

2008-10-19 19:13:35 | GPS
携帯ナビの軌跡をPCサイトへ連携するサービス開始! (プレスリリース)
携帯向けナビ「全力案内」、移動軌跡をPC版で利用できる機能 (ケータイWatch)
携帯ナビ「全力案内!」、PCサイトの地図と連携する機能を追加 (INTERNET Watch)
総合ナビサービス「全力案内!」、モバイル版の移動履歴をPC版に統合 (日経トレンディネット)


 ドコモケータイ向けのナビゲーションサービス、「全力案内」で、PCサイトとの連携サービスが開始された。
 ナビゲーションの移動軌跡をPC上で表示させたり、PCサイト上に写真やコメントを表示させるなどの機能があるのだが、最も基本的なサービスは、PCサイトで地図を表示させ、またMy地点をPCとケータイで共有できる、というものだろう。
 ということで、これについて少し見てみた。

 まずPCサイト上での地図だが、いわゆるスクロール地図だ。操作は簡単で、スクロールさせての地図の移動と、地図をクリックしての地点登録のみ。地図の表示速度は良いとまではいかないが、ストレス無く表示可能だ。
 クリックしての地点登録もスムーズであり、操作性に問題はない。

 PCサイト上では、地図上からの地点登録だけでなく、名称・住所・郵便番号・電話番号などでの地点検索も可能だ。検索対象数は少し試した限りでは NAVITIME 並で、豊富だと思う。最も面倒そうな名称検索を試してみたが、反応は速い。また複数ワードによるキーワード検索も可能なようで、質は高く感じた。

 PCサイト上での経路検索などはできないが、地点の検索と登録という用途のみを考えれば、十分な機能を持っていると思う。


 全力案内はまだナビとしての使用感では NAVITIME には叶わないと思っているが、サービス開始から見ると何度もアップデートを行い、また今回 PC 連携サービスを始めたことにより、非常に使用感が向上している。
 全力案内は、NAVITIME ではまだ始まっていないプローブ情報による渋滞情報サービスが売りだ。この渋滞情報サービスは実際に使ってみると有効なサービスであり、このままアップデートにより使用感が向上しておけば、かなりの有用なケータイ向けナビサービスになりそうだ。
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Listen!ちず丸音声ナビ

2008-10-18 23:46:37 | 位置情報・地図
『MAPPLEちず丸音声ナビ』正式サービス開始 ! (ニュースリリース)
ちず丸iモード版で音声ナビ提供開始! 目標物や通り名など、目印・位置確認情報もリアルタイムに提供 (ニュースリリース)
音声ナビアプリ「Listen!ちず丸音声ナビ」、体験版を無料配信 (ITmedia)
昭文社、携帯用ナビに音声案内・ドコモ向けサービス (IT-PLUS)
昭文社、携帯向けカーナビ 位置情報を音声案内 (IT-PLUS)

 昭文社は現在、ドコモ向けのナビアプリ「「Listen!ちず丸音声ナビ」の体験版を無料で配信している。10月20日には有料の正式版になるようだ。
 現在は、徒歩Only、徒歩+電車、車、の各手段を用いてのナビができる。残念ながら一番興味深いケータイカーナビはまだ試せていないが、徒歩ナビについては試すことができたので、その使用感を記載してみたい。なお、下記についてはあくまでも体験版の感想であり、正式版のものではないので、ご注意いただきたい。

 結論から言うと、おもしろいのだが、体験版のレベルでは常用はできないと感じた。

 その理由の第一は、検索機能の弱さだ。ちょっと使ってみただけで結論を出すのは早いのかもしれないが、同じケータイナビの NAVITIME や全力案内!では検索できた施設名が、ちず丸音声ナビでは検索できなかった。今日はある2つの施設を検索してみたが、両方ともがそうでがっかりしてしまった。
 その内の1つは電話番号でも検索してみたが、ダメだった(もう一方は試していない)。結果、NAVITIME で施設名検索をして住所を調べ、その住所をちず丸音声ナビに入力するという、何だかよくわからないことをやるはめになってしまった。
 ケータイナビの欠点の1つは、データをローカルに持てないため検索などをネットワーク越しに行い、そのために検索が遅いというものがある。しかしこれは逆に、豊富にデータを持てるという利点にもつながる。
 が、ちず丸音声ナビの検索はネットワーク越しであるにも関わらず、データ数が少ないような印象を受けた。

 その他、気になる点だが、
・大きな特徴の1つに「道路案内とともに目標物や通り名称など、目印になる位置確認情報もリアルタイムに音声で案内する」(ITmedia)があるが、その音声合成が非常に聞き取りづらい。
・鉄道を含む経路を出した場合、乗換方法が1つしか出てこない。
・案内ルートへのマッチングが100mくらいに範囲でかかる。
・オートリルートができない?(100m以上離れて案内ルートへマッチングされなくなっても、オートリルートがかからなかった)
・ナビ中で、現在地を中心に手動リルートをする方法もよく分からない。
・ナビ中に途中でナビの経路をクリアし検索をし直したときに、「ルート表示」のメニューしか出ず、「ナビ開始」ができないときがある。これはバグ??

など、どうにも使い勝手が悪い。

 音声案内を充実させるという方向性は非常に良いと思うのだが、肝心のナビ機能がまだまだ熟していないといった印象を受けた。正式版での改良に期待したい。
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COOLPIX P6000紹介記事紹介2

2008-10-17 12:58:07 | GPS


お散歩が楽しくなるGPSデジカメ――ニコン「COOLPIX P6000」 (ITmedia)

 先日も1度紹介したが、別の記事が出てきたので再度紹介。ITmedia によく記事を書いている荻窪氏によるものだ。
 GPS機能を含め、P6000 の全般に対する記事だ。記事中の作例には Exif の位置情報が記録されているため、その点でも参考になる。


 今回は、記事を見ての GPS 機能に関する感想などを書いてみたい。


 GPSについては3ページ目から。記事によると初期状態からの測位には1-1分半、ビルが乱立する都市部では数分かかることもある、とのことだ。
(ちなみに、この記述の近くにある「ケータイやiPhoneは携帯電話の基地局の電波でおおまかな位置を特定してからGPSの情報を得る」は、これだけではなく、ケータイの通信機能を利用して衛星の位置情報を取得しているはずで、だから測位が早いのだと思う)

 また、「前回測位した位置からあまり離れてなければ、前回の位置情報(正確には測位に使用した情報だと思うが)を元に測位するため、P6000でも10~20秒程度で位置情報が更新される」とのことだ。「あまり離れてなければ」というのは曖昧な記述だが、私の理解では、距離よりも時間の方が重要だと思う。前回紹介した記事には、2時間経つと測位については初期状態と変わらなくなる、ということが書かれていた。
 細かいことは置いておいて、このケースは電源オフ後、しばらくしての測位のことを記載しているものと思う。前回の測位情報を元に再測位をしても20秒かかることがあるのは、ちょっとかかりすぎのような印象だ。せめて5-10秒くらいでないと、使いづらいのではないだろうか。

 このレビューでも前回紹介のコラム同様、『電源オフ時は「90分に1回」しか測位し直さない』に苦言を呈している。記事によると、測位状態について意識しないと、『かなりの確率で「直前にいた場所の位置情報」しか記録されなかった』そうで、『「電源オフ時でも1分おきに測位する」モードをつけるべきだった』と指摘している。
 まだ少数のレビュー記事しか見ていないが、P6000 の GPS 性能がファームウェア修正で格段に良くなるということはちょっと考えられないので、次善の策として「90分」を可変にできるようなファームウェア修正を早めに行ったほうがよさそうな雰囲気だ。そうしないと、「カメラとGPSの組み合わせは使いものにならない。結局GPSロガーを別に持ち歩く必要がある」という固定観念が出来上がってしまうかもしれない。

 最後に作例が2ページにわたって出ている。これには Exif で位置情報も記録されていて、おもしろい。例えばコージーコーナーの写真は実際の店舗位置と 250m 程度ずれている、などが分かった。これも、GPS測位の精度が悪いのではなく、前に測位したときの情報が記録されてしまったのかもしれない。
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最近のAVIC-T10

2008-10-15 00:08:02 | 位置情報・地図


エアーナビ AVIC-T10をご愛用のお客様へアップデートのお知らせ
エアーナビ AVIC-T10をご愛用のお客様へ~プログラム修正ソフトご提供時期についてのお知らせ~

 不具合があったそうで今のところは一旦公開停止になっているが、エアーナビ用ファームウェアのバージョン1.05というものがしばらくの間公開されていて、その時にアップデートしていた。
 ちなみにその不具合とは、ワンセグ視聴とナビポータル使用時の問題らしい。ただ個人的には、本当にこれだけの不具合であれば、ユーザーにはアップデートをするという選択肢を残してもらってもいいように思うのだが・・・

 というのも、1.04 と 1.05 では、使用感がかなり違う。1.05 では、
・特に高速道路においてマップマッチングが外れる問題の修正
・起動時に渋滞情報が自動的にうまく取得できない問題の修正
がされている。

 前者の問題は、1.04 では一番の問題だと感じていただけに、その改善手段がしばらくの間とは言え閉ざされてしまったのは問題だろう。

 後者は正直なところ、そんなものだろう、と思い起動時は(自動取得にしていたのにも関わらず)手動で取得するようになってしまっていて、前者ほどの問題ではないと思う。ただ、自動で取得するのと手動で取得するのでは手間がかなり違い、1.05 ではとても楽になったというのが実感だ。

 1.05 の不具合というのは、公開されている限りではナビゲーション機能に大きく関わるものではない。それに対して 1.04 の問題はナビゲーション機能に関わるものだ。なので、不具合を公表した上でアップデートの手段を残しておくのがよかったのではないかと思ってしまう。


 1.05 へのアップデート後に300km程度高速込みで走行してみたが、好調だった。いつから改善されたかは分からないが、トンネルでの追従性も発売時に比べれば格段によくなっている。スマートループの渋滞情報取得も特に問題は感じられなかった。

 というより、厳しい見方をすれば、元々期待していた線に近づいたにすぎない。しかしながら、最新のファームウェアも不具合が発見され公開が停止されてしまい、また同じことの繰り返しか、という印象をまた持ってしまう。
 早く、目立ったバグの無い、普通に使えるカーナビにしていただければと思う。
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COOLPIX P6000のGPS機能紹介記事

2008-10-14 22:55:08 | GPS
COOLPIX P6000

「COOLPIX P6000」のGPS機能を試す (デジカメWatch)
GPS搭載の路上カメラ「COOLPIX P6000」 (ASCII.jp)
星に願いを (PC Watch)

 Web上メディアによる、P6000 の GPS 機能レビュー記事など。

 まずはデジカメWatchやASCII.jpのレビュー。こちらはレビュー記事なので、特にデジカメWatchの記事の方は機能的な話がよく分かるようにまとめられている。
 デジカメにGPSがつくと、以前書いた記事に記載したように、
・どうやってシャッターを押した瞬間の位置情報を取得するのか。測位をし続けているのか(電力を食って撮影可能枚数が減る)。シャッターを押した瞬間に測位をするのか(時間がかかって軽快に撮影できない)。
というあたりが気になる。

 レビュー記事に書いてあることを列挙すると、

・モードダイヤルに「GPS」というものがあり、それを選択するとGPS機能をオンにできる。
・最初の測位(以降初期測位と記載)や電源オフから2時間経過した後(恐らく、電源オフでの自動測位を行わなかった場合)の測位には、2-4分かかる。
・測位成功後、測位できなくなった(例えば屋内に入った)場合でも、指定時間(デフォルトでは1分)測位結果は有効と扱われる。
・電源をオフにした後オンにすると、ウォームスタート状態(測位に必要なデータが予め存在する状態)で測位が開始されるので、比較的測位時間は速い。
・電源オンでは、1回/12秒の測位頻度。
・電源オフでは、1回/90分の頻度で測位を行う。これは6回まで行われる。
・撮影可能枚数は260枚。
・バッテリを取り替えると、次回の測位は初期測位となる。
・測位ができているかは、メイン液晶画面に表示できる。

だ。
 持っていない者にとっては、なかなかためになるレビューだ。

 電源オフから2時間経過すると初期測位同等に戻ってしまうのは、測位に使うデータ(GPSの航法メッセージの一部でエフェメリス)の有効期限が2時間程度だからだろう。またこれらGPS関連のデータはバックアップが取られないメモリ領域に保存されているということが分かる。

 初期測位が2-4分とのことだが、一般的性能を持つGPS受信機なら cold start で 40s 程度なので、2-4 分というのは環境が悪いのか、GPS 受信機の性能なのか、気になるところだ。

 精度については記載があるものの、感度についての記載はなかった。

 工夫のある点は、電源オフ時に1回/90分の頻度で測位することだ。前述のように2時間経過すると初期測位同等に戻ってしまうようなので、90分というのはウォームスタート状態を維持するのに意味のある時間だ。これを自動的に実施するというのが工夫のある点だろう。ただ、その90分のときにどれだけがんばって測位をするのか、また測位に失敗したら次はいつ測位するのか、あたりも気になる。
(なお、この90分後の測位では、新しい衛星データを取得しつつ測位しなければならないので、かなり条件がよい場所で測位できる必要があるはずだと思う)

 なお P6000 は有線LAN機能を備えているということなので、SiRFInstantFix のようにネットワーク経由で測位に必要なデータを収集できるような機能が追加されてくれば、より長い時間ウォームスタート状態を持続できるはずなので、使い勝手が向上するものと期待できる。
 先日紹介した u-blox の AssistNow Offline のように初期測位が 5s 程度であれば、かなり実用的になると思う。


 これを踏まえて、PC Watch 側のコラムだ。

 こちらでは、不満点が記載されている。
 不満はとにかく、測位時間が遅く使い勝手が悪いことに尽きるようだ。これは上のレビューと比較しても正反対だ。都心で初期測位からでは5分程度、ウォームスタート程度では数十秒程度とのこと。「電源をOFFにして飲食店に入って食事などをして、再び外に出てきたような場合の測位にはかなりの時間がかかる」「地下鉄に乗って一駅も移動しようものなら、ほとんどコールドスタートに近く、数分かかるのは当たり前という状況だ」(コラムより)とのことだ。

 気になるのは「電源をOFFにして・・・」や「地下鉄に乗って・・・」の結果だ。特に地下鉄で1駅ならば10分とか20分で1-2km程度の移動なのだと思うが、その程度の時間と距離で「コールドスタートに近」(コラムより)い動作をするというのは、最新のGPS搭載機器としては理解に苦しむ動作だ。食事に90分もかかることはあまりないと考えられ、とすればウォームスタートで動作を開始するはずだ。

 これを読むと、まずGPS受信機としての性能が疑問に見えてくる。都心であり条件が厳しい(空が開けていない)というのはあるのだろうが、SiRFstarIII などの高感度 GPS 受信機と比較すると、感度が悪いのかもしれない。あくまでも推測だが、ウォームスタートでも感度が悪いので、あたかもコールドスタートのような時間をかけないと測位できないという可能性が考えられる。まるで、高感度版ではない GARMIN や SiRFstarII 搭載機器のレビューを見ているようだ。

 コラムの筆者は別のGPS受信機を持っているようなので、「xxを使えばコールドスタートでもy分」とか「xxはP6000よりも感覚的に測位は速い、感度も良い」くらいの言及は欲しかったところだ。

 また、電源オフ時の測位間隔が90分だが、これでは長すぎると指摘されている。バッテリのもちを犠牲にしても常に測位をし続け、瞬時に測位結果が得られるような設定をユーザーが選択できるべきではないか、と述べられていた。
(一応補足しておくと、デジカメWatchの記事によるとバッテリを交換すると初期測位状態に戻るらしいので、これはこれで難しいだろう)

 ユーザが選択できるようにして欲しい、というのはもっともな意見だと思う。コラムに記載の内容を見る限りでは、測位時間の遅さによる使い勝手の悪さをカバーするには、それしか手段が無いからだ。やる気になればファームウェアの修正で対応できるだろう。

 ただし、電源オフ時の測位間隔が1回/90分というのは理屈から言えばウォームスタート状態を維持するのに十分な間隔だ。この仕様は、ウォームスタート時の測位時間が実用的なほど短いという前提が本来あるはずなので、GPS受信機の性能(ウォームスタート時の測位時間やそれに関連する感度性能)をその前提に近づけて欲しいものだ。もう一点、感度が悪いと、常に測位をし続けてもカバンに入れたくらいで受信できなくなってしまうだろう。この点からも、感度性能は良いことが求められる。

 このあたり、本当のところ P6000 の GPS 性能はどうなのか、興味のあるところだ。とは言っても GPS 性能については店の屋内では試すことはできない。本来はGPS受信機の仕様として感度やTTFFを出して欲しいものなのだが、それもない。なかなかに難しいところだ。
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ドコモなど、CEATEC2008で行動支援サービスの説明を展示

2008-10-13 23:35:25 | GPS
マイ・ライフ・アシストサービス関連記事
マイ・ライフ・アシストサービスに関するドコモの資料
【CEATEC JAPAN 2008】ドコモ、GPS利用の行動解析型コンテンツ配信ソリューション (ケータイWatch)
次ドコ関連記事


 マイ・ライフ・アシストサービス関連記事で、次ドコと混同して記事を書いてしまったので、その訂正も合わせて CEATEC2008 の記事を記載したい。


「情報大航海プロジェクト」のブースで、「マイ・ライフ・アシストサービス」の概要が展示されていたので見に行ってみた。
 こちらは既に記載した通り、今までのユーザーの行動履歴を知ることによって、ユーザーに対してお薦めできる情報を配信するサービスだ。
 プライバシーの面が気になるが、
・匿名のIDを用いる。
・情報は暗号化される。
・使う側に対して有効期限を決められる。
・ユーザーは情報を出す対象サービスを選ぶことができる。
などの面で工夫があるらしい。これについては、上に紹介したドコモの資料にも記載があった。

 東京近郊で、また実証実験を行うとのことだ。


 また、ドコモのブースで「次ドコ/次ナビ」の概要も展示されていたので、見に行ってみた。
 こちらは、
・ユーザーの現在位置
・ユーザーの属性
・他者の行動履歴の統計
から、ユーザーにお薦め情報を提供するサービスだ。ユーザー個人の行動履歴を使わない点で「マイ・ライフ・アシストサービス」とは大きく異なる。この点を理解せずに両者を混同してしまっていたので、訂正させていただければと思う。

 つまり、例えばユーザーが「20歳代男性」で登録したとし、現在位置をサービスのサーバに送ると「20歳代の男性がXXにいるならば、次はYYがお薦めだ」として情報を送ってくるサービスだ。

 こちらは、近いうちにサービスが開始されるようだ。登録して、試してみたい。
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u-blox、CEATECでGPSモジュールなどを展示

2008-10-13 22:38:54 | GPS
ユーブロックス、「AMY」モジュールで、世界最小のGPSレシーバーを実現 (プレスリリース)
ユーブロックス、プロダクト・イノベーション オブ・ザ・イヤーを受賞 (プレスリリース)
画期的な50チャンネル LEA-5 GPSモジュールシリーズを発売 (ELISNET)
【CEATECプレビュー】スイスu-blox AG,8mm×6.5mm×1.2mmと小型のGPSモジュールを発表 (Tech-On!)
【CEATEC】スイスu-blox AG,電源電圧+1.8Vで動作するGPSモジュールを発売 (Tech-On!)

 u-bloxがCEATEC2008でブースを構えていたので、見に行ってみた。

 メインは、新開発の第5世代測位エンジン、u-blox5を内蔵したGPSモジュールだ。
 感度は-160dBm。高感度と言われる SiRFstarIII よりもさらに若干良い。
 売りの1つは「初期測位時間(位置検出を開始する際に最初の位置情報が算出されるまでの時間,TTFF:time to first fix)は1秒以下とする」(Tech On!)のようだ。ただし「同社のAssistNow A-GPSサービスと組み合わせて使えば,この第5世代のチップおよびモジュールは1秒以下で衛星を捕捉できる」(ELISNET)とあり、この点には注意が必要だ。。

 なおu-blox社のページによると、同社の A-GPS サービスには2種類ある。AssistNow OnlineとAssistNow Offlineだ。
 AssistNow Onlineはケータイなどで使われるA-GPSサービスで、測位時に必要なデータをネットワーク経由で取得するもののようだ。データの有効時間は2-4h。このとき、TTFFが1s以下となる。
 もう1つのAssistNow Offlineは、データの有効時間が14日間であることが特徴だ。すなわち、一度ネットワーク経由でデータを取得すると、2週間はネットワークにつながなくとも測位時間の短縮が期待できる。このときのTTFFは5sという。
 AssistNow Offlineは、いわば SiRF の SiRFInstantFix だと考えれば分かりやすい。ただし、説明員の方によると別の技術とのことだ。

 なお、u-bloxの説明員の方によると、新しいモジュールの大きな特徴の1つは「高度ジャミングノイズ緩和技術」(プレスリリース)とのことだ。これは、例えばゲーム機などに搭載した場合でも、ゲーム機側からのノイズに強いということらしい。
 これは、ゲーム機などに GPS を搭載する上で、大きなメリットになりそうだ。
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CEATEC2008でのドコモの展示

2008-10-06 18:34:27 | 携帯電話など
 CEATEC2008で、ドコモの展示を見てみた。

 目を引いたのはセパレートケータイとプロジェクターケータイだ。ただ共にかなり長時間待たなければならず、様子を伺うこともできないプロジェクターケータイ側のみに並んでみた(プロジェクターケータイ側は暗室に入らないと実物を見られないので)。

 気になったのは暗室にも関わらず投影画面がさほど明るくなかったことだが、説明によると、実際に発売するときには蛍光灯下の明るさでも十分見られるようにしたい、とのことだ。


 セパレートケータイは遠くから見ることはできたが、説明員の方が定期的に同じ説明を繰り返している状態で、質問すらできなかった(富士通ブースを見に行けばよかったかもしれない)。
 展示では、大きな液晶画面に取り替えてゲームなどを楽しむ、という使い方が紹介されていた。私はこれに注目している。例えばケータイナビをカーナビ代わりに使おうとすると、液晶画面の小ささがどうしても問題になる。しかしセパレートケータイで液晶画面側を大きいもの(タッチパネルがあればなおいい)に取り替えることができれば、PND よりも安価に豊富な通信機能を持つナビを作ることができる可能性があるからだ。液晶画面をクレードルで固定させ、キー側をリモコンに見立てれば、立派なナビになるだろう。

 メディアの記事によると通信には Bluetooth を使うとのことだ。とすると、液晶画面側とキー側に何が入っているのか、が気になる。
 あるメディアの記事によると、キー側に通信に必要な機能は含まれている、ようなことが書かれてはいたが、この辺りのことを聞けなかったのが残念だ。


 今のケータイの課題の1つに、携帯性を重視する必要があるために液晶をある程度の大きさまでに抑えている、というものがあるだろう。それを解決するための1つの手段としてプロジェクターケータイも見てきたのだが、輝度を考えるとさすがに車に載せて何かに使うのは難しそうだった。しかし明るさを犠牲にすれば画面の大きさを大きくできるために、魅力的な使い方が考えられそうだ。
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