ひらけいメモBlog@goo

デジカメ・GPS・PC・デジタル家電などに関するニュースを扱っています。

Quadro K600のベンチマーク

2014-02-16 12:03:32 | パソコン
 Quadro K600を購入したので、3DMark等のベンチマークを試してみることにした。GeForce系と用途は違うQuadroではあるが、何かの参考にはなるかもしれない。

 Quadro K600は、NVIDIAのKeplerという新しいアーキテクチャを用いた製品だ。GPU-ZとNVIDIAコントロールパネルやデータシートによると、コアはGK107、CUDAコア192、メモリはDDR3 1024MB、バス幅は128bit、バンド幅は28.5GB/s、GPU Clockは875MHz、最大消費電力は41W、バスはPCI Express 2.0x16とのことだ。
 これがGeForceではどのあたりに相当するのかというと、同じGK107とDDR3を搭載したローエンド向けのGeForce GT640に比較的近いように見える。ただしここで紹介されているモデルはCUDAは384基とQuadro K600の倍のコア数であり、メモリ容量も倍、GPU Clockは1046MHzのようだ。(GT640はその後GK208という別のコアを搭載した製品が同型番で出ている)
 なお最も近いのはGeForce GT630 OEMのようだ。
 従って3DMark等で比較すると、ローエンドであるGT640よりも遅いであろうと考えられる。

 Quadro K600のベンチマーク結果は下記の通りだ。

環境
 OS: Windows7 32bit
 CPU: Core2 Quad Q9400
 メモリ: DDR2-667 / PC2-5300(多分)
 NVIDIA Driver version: 332.21

・3D Mark FIRE STRIKE 1.1 (1920x1080)
 Graphics Score - 859

・3D Mark CLOUD GATE 1.1 (1280x720)
 Graphics Score - 6258

・3D Mark ICE STORM 1.2 (1280x720)
 Graphics Score - 54619

・3DMARK 11 (Performance 1280x720)
 Graphics Score - 1200

・3DMARK VANTAGE (Performance 1280x1024)
 Graphics - 4496

・3DMark06 (1280x1024)
 SM2.0 Score - 3076
 HDR/SM3.0 Score - 3449

・Lost Planet2 DirectX11 (1920x1200)
 A 12.4
 B 10.1

・Lost Planet2 DirectX9 (1920x1200)
 A 15.4
 B 15.3


 他のベンチマークは下記の通りだ。

・SPECviewperf 11 (1920x1080)
 catia-03 21.06
 ensight-04 12.06
 lightwave-01 40.40
 maya-03 7.70
 proe-05 6.43
 sw-02 27.68
 tcvis-02 20.35
 snx-01 16.94

・CINEBENCH R11.5
 GPU - 26.62fps

・Unigine Heaven Benchmark 4.0
 1600x900, Quality Medium, Tessellation/Stereo 3D/Multi-monitor Disabled, Anti-aliasing x2
 Average/Min/Maxの順に記載
 OpenGL - 12.4/5.5/19.7
 DirectX9 - 13.0/5.6/21.9
 DirectX11 - 13.4/5.7/22.7

・CrystalMark 2004R3 (1920x1200)
 D2D - 12574
 OGL - 68942

 なおSPECviewperfについては、BTO高知パソコンショップ・BTO高知様でGeForce GTX560-Tiとの比較をしていて、参考になる。またちょっと古いがNVIDIAの製品比較資料も参考になると思う。
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PhotoshopCC+EPSONプリンタのカラーマネージメント

2014-02-15 09:07:42 | パソコン
 これまで、ディスプレイのキャリブレーションとOSのカラーマネージメント設定DPPおよびPhotoshopの設定をし、AdobeRGBが扱える環境を作ってきた。
 せっかくなので、プリンタの分も書いておきたい。
 使用しているプリンタは、EPSONのPX-G5100だ。

 Photoshop CCからプリントする場合、
・Photoshop側でカラーマネージメントをする。
・プリンタ側でカラーマネージメントをする。
の2通りがある。

(絵はクリックすると大きくなります)

1. PhotoShop に任せる
 Photoshop側でカラーマネージメントをする場合、プリンタ専用、かつ印刷する紙に応じたICCプロファイルが必要となる。EPSON純正紙のものは、ドライバインストール時に導入されているはずだ。
 例えばEPSON写真用紙を使うとすれば、

Photoshop側は、

 カラー処理:Photoshopによるカラー管理
 プリンタープロファイル:PX-G5100 PGPP
 通常プリント
 マッチング方法:知覚的
 黒点の補正にチェック

プリンタ側は、
 モード、設定を「詳細設定」に、設定変更をクリック
 カラー設定を、色補正なし、に

と設定する。なお用紙とICCプロファイルの対応は、下記の通りだ。(EPSONのFAQによる)

 MCRW EPSON画材用紙/顔料専用
 PGPP EPSON写真用紙
 PMAT EPSONフォトマット紙
 SF EPSONスーパーファイン紙
 UPGP EPSON写真用紙クリスピア<高光沢>
 USFAP UltraSmooth Fine Art Paper
 VFAP Velvet Fine Art Paper


2. プリンタに任せる
 プリンタ側でカラーマネージメントをする場合は、例えばEPSON写真用紙を使うとすれば、

Photoshop側は、

 カラー処理:プリンタによるカラー管理
 通常プリント
 マッチング方法:知覚的

プリンタ側は、
 用紙種類:EPSON写真用紙
 カラー設定:ICM
 補正方法:ドライバICM補正(簡易)
 入力プロファイル:Adobe RGB (AdobeRGBを使用している場合)
 インテント:知覚的
 プリンタプロファイル:EPSON標準

で、ディスプレイの表示とさほど遠くない色で印刷できると思う。

 プリンタにカラーマネージメントを任せる場合、お手軽にEPSONの自動補正機能であるオートファイン!EXを用いて、

 用紙種類:EPSON写真用紙
 カラー設定:オートファイン!EX
 シーン補正:自動
 シャープネスは任意
 イメージ・ピュアライザは任意

とすることもできる。



 なお、Photoshop CCの、表示-校正機能-カスタムで、校正条件のシミュレートするデバイス、に所望のデバイスのICCプロファイルを指定することにより、印刷した結果をシミュレートすることができる。なおこのとき、「RGB値を保持」のチェックは外す必要がある。


エプソンダイレクト株式会社
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DPPとPhotoshopをAdobeRGBで使う

2014-02-14 06:41:33 | パソコン
 ディスプレイのキャリブレーションとOSのカラーマネージメント設定をし、またブラウザのカラーマネージメントを確認し、AdobeRGBを扱える環境を作ってきた。
 次はアプリケーション、ここではCanon一眼レフデジカメの現像ソフトであるCanon Digital Photo Professionalと、Adobe Photoshop CCでの、AdobeRGB の設定について書いておきたい。

(絵はクリックすると大きくなります)

o DPP
・ツール-環境設定、から、環境設定のウィンドウを表示する。


 カラーマネージメントタブで、
・作業用色空間の初期設定を、AdobeRGBとする。
・カラーマッチング設定の表示用は、OSの設定に従う、とする。

・現像するRAWファイルを開く。


・調整-作業用色空間で、AdobeRGB を選択する。ここでsRGBを選択するとsRGBで現像できる。


・現像(変換して保存)時に、「ICCプロファイルを画像に埋め込む」をチェックする必要がある。


o Photoshop CC
・編集-カラー設定、でカラー設定のウィンドウを開く。


・作業用スペースのRGBを、AdobeRGBに設定する。また「プロファイルの不一致」と「埋め込みプロファイルなし」の項目にチェックを入れておく。
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AdobeRGBとsRGB

2014-02-13 06:54:15 | パソコン
 これまで、ディスプレイのキャリブレーションとOSのカラーマネージメント設定をし、またブラウザのカラーマネージメントを確認し、AdobeRGBの色域が扱える環境を作ってきた。
 AdobeRGBはシアンから緑にかけての色域がsRGBよりも広いと言われるが、そもそも実際の写真では、AdobeRGBとsRGBはどの程度、色の見え方が違うのだろうか?
 結論としては、私の目では、比べれば違いが分かるものもある、程度のようだ(残念ながら・・・)。

 次の写真はICCプロファイルがついているもので、上がsRGB、下がAdobeRGBだ。AdobeRGBの画像はCanon DPPで現像したもの、sRGBはAdobeRGBの画像をPhotoshopでプロファイル変換をしたものだ。AdobeRGBに対応したディスプレイとFirefoxかChromeで見ると、若干の違いは見える、かもしれない。Windowsフォトビューア等で両者の絵を交互に表示させると、微妙に違うことは分かる。


(sRGB)


(AdobeRGB)


(sRGB)


(AdobeRGB)

 あまり変わらないように見えるが、DELL UltraSharp U2410 のまとめWIKIを参考にPhotoshopで色域外警告を出してみると、次のようになった。sRGBで収まらない色が灰色で表示されている。


(色域外警告表示)


(色域外警告表示)


 ところで、m_non's D様のサイトに、「AdobeRGB検証用の画像(フリー素材)」がある。ここにある「カラフル風船」は手元でAdobeRGBとsRGBを比較するには、向いていそうだ。
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Photoshop CC, Quadro K600, SX2462Wで10bit出力を実現する

2014-02-12 22:10:47 | パソコン


 せっかく10bit表示に対応しているFlexScan SX2462Wを購入済なので、10bit(RGB 30bit) 表示できる環境を構築することにした。8bit(RGB 24bit)であれば約1677万色を表示できるが、これが10bitになると何と約10億6433万色表示できるようになる。(10bitを活かせるかというと難しいと思うが、趣味の世界なので・・・)

 これには対応するグラフィックスボードが必要だが、NVIDIA Quadro K600 を選択した。かつ、PCとディスプレイとの接続は DisplayPort である必要がある。
 加えて対応するアプリケーションが必要で、Photoshop CC(32bit版) を準備した。

 設定はELSAのサイトに説明されている通りなのだが、一応メモを記載しておく。

 カードをマザーボードに装着し、ドライバを入れ替えたのち、Photoshop CC を起動。


 編集-環境設定-パフォーマンス、から、K600 が Photoshop に認識されていることを確認した。
 詳細設定、をクリックする。


「30bitディスプレイ」にチェックを入れることで、設定は完了する。
 なおこの時、描画モードを「詳細」に、グラフィックプロセッサーを使用して計算を高速化、アンチエイリアスのガイドとパス、にもチェックを入れている。
 OpenCLを使用、はグレーアウトされていて選択できない。Quadro K600 は OpenCL にも対応しているはずだが、AdobeのCommunityによると、Photoshop 32bit版ではOpenCLは使えないらしい。

 10bit出力動作の確認は、ELSAの設定方法ページにある、「サンプルファイル」の10bit_sample.psdを使用した。よくよく見ると、階調の切り替わりの箇所の見え方が、「30bitディスプレイ」のチェック有無で変わっているのが分かると思う。
 ただし、グレースケールの場合8bit階調では256通りしか表現できないのでまだ分かるが、他のケースで違いが分かるかと言うと難しそうだ。


 せっかくなので、Photoshopの情報パレットで、16bitの情報を表示させることにした。
 ウィンドウ-情報、で情報パレットが表示される。スポイトマークから16bitを選択することにより、情報パレットに表示できる。


EIZOダイレクト
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Windows7とIE・Chrome・Firefoxのカラーマネージメント設定

2014-02-11 10:27:55 | パソコン
 前回で、Windows のカラーマネージメント設定が終わったので、次はブラウザだ。Firefox(v27)とChrome(v32)を主に使用していて、Internet Explorer 11も入ってはいるので、これらの設定を確認する。
 ブラウザのカラーマネージメントについては、やんま まのblog(仮)様のページを参考にした。

 Windowsの設定でディスプレイをAdobeRGBの色域にしている場合、ブラウザのカラーマネージメント設定によっては、ブラウザで見た絵の彩度が上がって派手に見える現象が起きる。これはsRGBとAdobeRGBは色域が異なるために、同じRGBの指定値でも、違う色が表示されてしまうことから発生する。
 例えば、Webに掲載される写真は大半がsRGBだと考えられるが、ブラウザがカラーマネージメントをせずにそのまま表示しようとすると、ディスプレイ側はAdobeRGBの色域なので、色が変わってしまう。
 加えて問題になるのは、画像がsRGBなのかAdobeRGBなのかを記載するICCプロファイルが無い画像の扱いだ。基本、デジカメの写真にはICCプロファイルは無く、かつsRGBの色空間で撮影していると考えられるので、ICCプロファイルの無い画像はsRGBと解釈して欲しい。
 なお、ICCの最新バージョンは4で、International Color Consortium様を参照に、その対応についても記載した。
 下記に結果を記載するが、現時点では、Firefoxが最も使いやすいようだ。


・IE11
 ICC v2 - 対応
 ICC v4 - 対応
 ICCプロファイルの無い画像 - sRGBと扱う
 ただし、IE11でもディスプレイをsRGBと見なしてしまうようで、AdobeRGB色域のディスプレイでは彩度が上がってしまい正しく表示されない。


・Chrome
 ICC v2 - 対応
 ICC v4 - 非対応
 ICCプロファイルの無い画像 - カラーマネージメントしない

・Firefox
 まず、次の設定をする。アドレスバーに about:config と入力し、下記のキーワードを検索して設定を変更する。
gfx.color_management.enabledv4 は true
gfx.color_management.mode は 1

 ICC v2 - 対応
 ICC v4 - 対応
 ICCプロファイルの無い画像 - sRGBと扱う



 自分の環境でも確認してみたので、そのときの画像を掲載しておく。ICCプロファイルの無い画像、この画像にsRGBのプロファイルをつけたもの、sRGBのプロファイルを持つ画像をPhotoshopでAdobeRGBプロファイルに変換したものの3つは、同じ色で表示されて欲しい。これに加えて、ICCプロファイルの無い画像にAdobeRGBのプロファイルをつけたものも掲載した。これは他の3つとは異なる色で表示されて欲しい。

 AdobeRGBの色域を持つディスプレイでは、
・Firefox - 上3つは同じ色、4つ目はより彩度の高い緑
・Chrome - 2つ目と3つ目は同じ色、1つ目と4つ目はより彩度の高い緑
・IE - 4つ全てが彩度の高い緑
に見えるかと思う。

 下の写真二枚は、1枚目がExifにsRGBのカラースペースが書かれていてICCが無いもの、2枚目がExifにUncalibrated(sRGB以外)のカラースペースが書かれていてICCがAdobeRGBで書かれているものだ。



ICCプロファイル無し


ICCプロファイル無し画像に対してsRGB指定


sRGB画像をAdobeRGBに変換


ICCプロファイル無し画像に対してAdobeRGBを指定


EXIFはsRGB、ICC無し


EXIFはUncalibrated、ICCはAdobeRGB
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Windows7とSX2462WでAdobeRGBでのカラーマネージメント設定とキャリブレーション

2014-02-10 22:47:30 | パソコン



 以前FlexScan SX2462Wを購入し、EasyPIXを設定したが、あれからかなり経過し、OSもVistaからWindows7になったので、カラーマネージメントの設定を見直し、キャリブレーションもやり直すことにした。
 EasyPIXはバージョン2.3.1だ。キャリブレーション用のセンサーは購入当時から継続して使用している。
 PC側とはDisplayPortで接続している。ビデオカードはこれを機に Quadro K600 に変更した。
 用途は、ウェブのブラウジング、一眼レフデジカメ(EOS 60D)の現像・調整処理と、DTPもどき?だ。使用するアプリケーションは Canon DPP と Photoshop CC が大半だ。
 OSはWindows 7だ。

 購入当時は、
・DTPや現像等、AdobeRGBの色域を使用する場合、EasyPIXで設定。
・Webブラウジング等sRGBの色域を使用する場合、FineContrast設定(Mのボタン)から、sRGBを設定。
としていたが、今回はsRGBもEasyPIXで設定することとした。

 まずキャリブレーションだが、EasyPIXは購入後アップデートがあり、結構使い勝手が変わっている。ただ、「写真鑑賞」「Webなど一般用途」というモードがあることは変わらず、どういう設定になっているのか分からないことも変わっていない。
 しかし今のEasyPIXには「キャリブレーション(上級者向け)」があり、(上級者ではないが)どのような設定になっているか見やすいので、こちらを使用することとした。

 具体的なキャリブレーションの方法についてはEIZOによる説明が分かりやすい。EasyPIXは3つの設定を登録できるが、私は「写真を見る/調整する」と「Webをみる」の2つを登録した。輝度、色温度、色再現域、ガンマの設定はEasyPIXが出してくるdefault値から変更していない。
「写真を見る/調整する」の色域が AdobeRGB、「Webをみる」の色域がsRGBとなっている。



 AdboeRGBを使用する場合、Windows 7の「色の管理」(カラーマネージメント)設定がどうなっているのか、気になる。
 結論としては EasyPIX が正しく設定してくれているようだが、どう設定されているのか書いておきたい。

(画像はクリックすると大きくなります)

 色の管理、は、
画面の解像度-詳細設定
でプロパティが出てくるので、


色の管理、タブから、色の管理、ボタンをクリックする。


 デバイス、タブの「このデバイスに関連づけられたプロファイル」に3つ(EasyPIX_1000_Target1~3)のICCプロファイルが設定されている。これがEasyPIXが設定ごとに作成したICCプロファイルで、EasyPIXのメイン画面から番号を選択すると、自動的に切り替えてくれるようだ。


 よく分からないのが、詳細設定、タブにある「Windows色システムの既定値」だ。デバイスプロファイルにEasyPIXの作ったICCプロファイルを入れるのか、表示条件プロファイルはICCプロファイルにするのか、など悩んだが、最終的にはシステムの既定とし、
・デバイスプロファイル - システムの既定(sRGB IEC61966-2.1)
・表示条件プロファイル - システムの既定(sRGB 表示条件の WCS プロファイル)
とした。
「既定値」ということなので、デバイスに関連づけていない場合の設定を指定しているとの情報もある(PC Watchの参考情報)。またAQUA FEEL様によると、デバイスプロファイルはsRGB IEC61966-2.1にしておかないとソフトウェアにより不具合が発生するらしい。
 かつ「詳細」タブはディスプレイやプリンタなどプロファイルを持つデバイスに依存せず一律に設定する箇所であることから、少なくともEasyPIXの作ったICCプロファイルを入れることはできないと考えられる。

 学習帳様に、カーマネージメントがされたときにsRGB, AdobeRGBで同じ色に見える画像、と、sRGB, AdobeRGB で各色の階調を最高値とした画像が掲載されている。
 試しにFirefoxを使って閲覧したところ、問題無く表示できているように思う。

 ブラウザのカラーマネージメント設定については、こちらに続く

EIZOダイレクト
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Windows7(32bit)でPrimo RAMDISKを設定する(2)

2014-02-09 10:00:41 | パソコン
 Windows7(32bit)でRAMDISKを設定する(1)でPrimo Ramdiskの設定は終了したので、キャッシュやPhotoshop CC の仮想記憶ディスクをRAMDISKに設定したい。

OS:Windows 7 32bit
メモリ:8GB DDR2-667 / PC2-5300
CPU:Core2Quad Q9400
チップセット:G45
単体GPUボード使用

 RAMDISKの用途
・Photoshop CCの仮想記憶ディスク
・Firefoxのキャッシュ
・Chromeのキャッシュ

 RAMDISK設定
Z: キャッシュとPhotoshopの仮想記憶用
 Z:\firefox - Firefox用
 Z:\chrome - Chrome用
X: ReadyBoot用


(設定は自己責任でお願いします。問題が発生した場合、当方は責任を負いません)


1. Photoshop CCの仮想記憶ディスク
編集-環境設定-パフォーマンス


で、RAMDISKのドライブの「有効」にチェックを入れ、右側の上下のボタンで、RAMDISKを最上位にもってくる。ここでJは内蔵HDD。RAMDISKがあふれた場合には内蔵HDDも使用する。


2. Firefoxのキャッシュ
 アドレスバーabout:configと入力し、
右クリック-新規作成-文字列
設定名は、browser.cache.disk.parent_directory
文字列は、Z:\firefox




3. Chromeのキャッシュ
 前回参考にしたページによると、元々のキャッシュ用ディレクトリにRAMDISKからのリンクを張る方法がよいようなので、
・C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\Cache を削除
・コマンドプロンプトを管理者権限で立ち上げ。
・コマンドプロンプトから、mklink /d "C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\Cache" "Z:\chrome"
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Windows7(32bit)でPrimo RAMDISKを設定する(1)

2014-02-08 23:17:18 | パソコン
 Windows7(32bit)で、RAMDISKを設定することにした。
 Photoshop CCを購入したのはいいがどうにも重く、メモリを増やそうにも周辺機器の都合があって32bit OSを選んでしまったため、Photoshop の仮想記憶ディスクをRAMDISKに設定することで少しは良くなるのでは、と考えたからだ。

OS:Windows 7 32bit
メモリ:4GB DDR2-667 / PC2-5300 に、4GB追加して計8GB
CPU:Core2Quad Q9400
チップセット:G45
単体GPUボード使用

 32bit OSなので、OS管理外の領域をRAMDISKに設定する必要があり、そのためのソフトウェアが必要だ。RAMDISKのソフトウェアとしては、Primo Ramdisk (VSuite Ramdisk II) Standard Edition を使うことにした。この分野のソフトウェアではGavotte Ramdiskが有名のようだがいろいろと設定が大変そうなので、有料ではあるがPrimo Ramdiskを選んだ(まだ試用期間中ではあるが)。
 そうは言ってもある程度の設定は必要なので、その設定内容を忘れないように、Primo Ramdiskの使い方をメモしておきたい。

 コントロールパネル-システム、によると「実装メモリ(RAM)は8.00GB、3.00GB使用可能」とのことなので、5GBをRAMDISKに割り当てることにした。
 RAMDISKの用途は、
・Photoshop CCの仮想記憶ディスク
・Firefoxのキャッシュ
・Chromeのキャッシュ
だ。Windowsのページファイルが置ければいいのだが、休止状態(ハイバネーション) / ハイブリッドスリープと同時には使えなかったので、断念した。(恐らくハイブリッドスリープを許可しないよう設定してスリープのみを使うようにすれば問題は起きないとは思う)

 ただ、Photoshopを使わない時に5GBもRAMDISKを使うとは考えられないので、とりあえず3GBと2GBに分けて、2GBの側を(効果のほどは不明だが) ReadyBoost に割り当てることとした。


(設定は自己責任でお願いします。問題が発生した場合、当方は責任を負いません)


 まず、Primo Ramdiskのサイトから、Primo Ramdisk Standard Edition (English)をダウンロードする。複数のEditionがあるが、私の使い方ではStandard Editionで十分のようだ。
 Standard Edition Editionでは、RAMDISKが8GBまでで、またImage Fileがサポートされない。Image Fileとはシャットダウン時にRAMDISKの内容をHDD等に保存して、再起動後に復帰する機能だ。

 インストールし、「Primo Ramdisk Standard Edition」を起動する。

(絵はクリックすると大きくなります)


 左下のスパナアイコンをクリックして、OS管理外領域(Invisible memory)の設定をする。


 Enable IMをクリックする。


 Support hibernation for Invisible Memory(休止状態から復帰後もRAMDISKの内容を保持する)にチェックが入っていることを確認し、Continueをクリック。
 環境によってはReserve front-end Invisible Memoryの設定が必要らしい。


 Invisible Memoryが有効化された。


 Invisible Memoryが有効化された。左上の、Create a new diskをクリックして、キャッシュ等領域用の RAMDISK の設定を行う。


 Create a disk with new settingsが選択されていることを確認し、次へ。


 Disk sizeを入力。Disk typeはDirect-IO disk(SCSIよりも高速)。Drive letterは使いやすいように指定。次へ。


 Use Invisible Memoryにチェックし、次へ。


 File systemはNTFS。Volume lableは使いやすいように設定。Create "TEMP" folder automaticallyは次のページの設定で指定するので、チェックを外し、次へ。


 Create custom folders automaticallyに、起動時にRAMDISKに作成されるディレクトリ名を追加。私の場合はchromeとFirefoxのキャッシュに使うので、そのディレクトリを追加し、次へ。


 完了。


 同じ手順で、ReadyBoost 用のRAMDISKを設定する。ただし、Disk typeはSCSI diskにする。Direct-IOではReadyBoostには設定できない。




 RAMDISKが2つできた。


 ReadyBoost側のディスク(ここではドライブX)のプロパティを開いて、ReadyBoost専用に設定する。


 Direct-IOでの、CrystalDiskMark結果。


 SCSIでの、CrystalDiskMark結果。

 キャッシュ等の指定については、次回記載したい。

*ブラウザのキャッシュ等設定については、こちらのページを参照させていただきました。
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