プロは誰でもなれるのよ

友人は花束を持って行く代わりにと彩花の宝石をかっていく。シャンソンの後輩が新宿で来週の日曜日にリサイタルを開くというので、付き合いで義理をはたさなくてはといくことにしたという。

この人は可愛そうなのよ。両親が離婚して、施設で育ち、身内がいないのよ。おっとはいるんだけれど。

クミコの大宮でのチケットと同じ日なので、そっちは人に譲って、義理のためにしんじゅくまでいくそうだ。すごいねー。プロは誰でもなれるのよ。宣言すればいいだけなんだから。それを成功させるかは本人次第。

彩花の宝石は本日はアールグレイの紅茶をだしてくれた。窓の外の、一日だけの雨を眺めながら、話は今日の雨のようにとめどもなくつづく。一旦止んだかと思うとまたいつのまにかしとしとと降り続いている。午後は大雨になるという天気予報だ。彩花の宝石は一人では入りにくい。来る人はほとんど二人ずれできている。相方は車でまっていない。毎回お菓子とお茶でおもてなししてくれる。

飲みやのツケと杜甫

誰かがいっていた。『せめて古希を過ぎれば子孫に貯金や住宅を残そうとせず、風月花鳥をめでていきたい。』唐の詩人をしのんで書いたという。ご本人に経済的危機感はない。海外にまで不動産をもっているという。今ニューヨークで3ケ月もwall　streetで座り込みをしている99％。その対称の1％ににている。

飲み屋のツケに追われていた杜甫の心境も、鴨井に縄をかける中小企業の経営者の心境もわからない。先日もTV『相棒』でやっていた。運送会社の社長が契約の100円ショップの荷物の運搬をライバル会社に頼んで、自分の店は経営破綻して、倒産して、死んでしまったストーリー。もちろん悲しい殺人事件だが。

厳しく閣僚としてのかれの実績を問い詰めるべきメディアが茶飲み話にスペースをさいている。貯金も住宅もなく、仕事もない庶民が年金だけで老後をいきていけるのですかね。といいつつ、花鳥風月をめでる生活に甘んじている。

無辜（むこ）の不処罰

図書館でなんとなく借りてきた本が面白い。水面にたゆとうごとく、ゆらゆら読んでいて読めない字にぶつかる。それで、漢和辞典をひき、2時間3時間あっちこっちとみてしまう。100人のバカというほんをよんでいた。辛口なことをかいている。『そもそも軍隊があるのは、無辜の市民を戦争に巻き込まないためです。…ウソである。一般大衆やジャーナリストは無知なので、というが無知なのはこう書いた本人つまり自分のほうだと気づいていない。バカである。…中国の天安門事件、韓国の光州事件、東チモールにたいするインドネシア、ミャンマー軍事政権、とうとう枚挙にいとまがない。日本では、かっての秩父事件。』とまあそんな本である。この本は2007年に書かれた本だ。今年では、チュニジア、リビア、エジプトと事件があり、軍隊が無辜の市民を殺戮したというのであろう。というが無辜なのは誰かわからなくなってくる。

身近にも、辛口に見抜くひとがいる。こういう大きな事件でなくても、周りに事件は起きている。ルール違反だよ。それはわかるので、こちらもわきまえて話している。




10人の罪人を逃しても、1人の無辜（むこ＝無実の人）を処罰することなかれ」ということわざがある。近代刑事手続きの原点である“無辜の不処罰”を象徴する言葉だ。

そして、この言葉を糸口に今日の新聞の最初のページがのっているサイトにつながったのでみた。世界の今がみえてくる。


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