hiroの花便り

我が家に咲く花や日々の暮らしを綴っていきたいと思います

Fさんとのお別れ

2019-03-24 | 日記


ご近所のFさんがお亡くなりになりました。
私より1歳年上の方で、お互いガーデニング好きなので、
お花の交換をしたり、育て方のポイントを教えて頂いたりしていました。
しかし、昨年の夏ごろから、何十年もの間、綺麗に手入れを
されていたお花が、玄関先から一切消えたので、
寂しさと同時に、嫌な予感がよぎることがありました。
長い期間、雨戸が閉まっていることが増えたので、
さすがに心配になり、ご近所の方に伺うと、
ご主人の認知症に気をとられ、ご自分の病気に気付くのが遅れ、
今は、ご主人を介護施設に預け、お嬢さんのところで暮らし、
時々こちらに帰ってきているとのことでした。
Fさんの家の前を通るたびに、ご主人を散歩に連れ出し、
ゆっくりと歩調を合わせて歩く姿や、
我が家の花をよく見て下さったことが思い出されました。
Fさんが亡くなられる1週間ほど前の金曜日、
たまたまこちらに帰っていたFさんとお話しする機会がありました。
すっかり痩せられ、マスクをし、すっぽりと大きな毛糸の帽子を
被っていたので、一瞬Fさんとは気が付きませんでしたが、
声を聞いてFさんと分かりました。
Fさんは何一つ隠すことなく、ご自身の病気(膵臓がん)のこと。
病院がお嬢さんの家から近いこと。ご主人のこと等を話され、
帽子をあげて真っ白になった髪を見せてくれました。
火曜日からまた抗がん剤治療をするため、入院するとも仰っていました。
見た感じより、お話ししている時の方がずっとお元気だったので、
訃報を聞いたときは本当に驚きました。
お通夜までは6日間ありましたが、二人のお嬢さんが代わる代わる
こちらに泊って、Fさんとの最後の時間を過ごしていらっしゃいました。
御葬儀には認知症のご主人も車椅子で参列されていました。
厳かで暖かな雰囲気の中、カトレアなど、
たくさんの美しい花に囲まれFさんは旅立たれました。
生前、Fさんはご主人を見届けてから自分は逝きたいと仰っていました。
それが叶わなかったのが、唯一の心残りかもしれません。
Fさん、ありがとうございました。どうぞ安らかにお眠りください。
生きている間にあなたとお話が出来て、ほんとに良かったです。


ご訪問ありがとうございます。
本日はコメント欄を閉じさせていただきます。
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