「釣りに行くけど、どう?」と、息子からのメール。
夫はすぐに行くとの返事でしたが、
私は年末の忙しい時期なので迷っていました。
数時間考えた末、夜の9時過ぎに「私も行く」と息子に電話。
リュックや袋に入るだけの食料やお菓子を詰め込みました。
行先は出発の時間によるとのことなので、まだどこかわかりません。
5時には出発できるよう、4時20分頃夫に起こされましたが、
冬の早起きの辛いこと。パッとは起きられませんでした。
息子は5時頃迎えに来ましたが、私がもたもたしていたので、
家を出たのは5時15分頃になりました。
行先は私が楽しめることも考慮して、
20日から「水仙まつり」が始まった伊豆下田と決定。
行った日はイブ前日の12月23日(土)でした。


日の出(車中より)

釣り場チェック
まずは静岡県下田市須崎の無人島・恵比須島へ
ここからなら歩いて爪木崎の水仙を見に行けそうです。

目的地は千畳敷

恵比須島
橋のたもとの駐車場に車を止め、長さ50mほどの橋を渡ると
すぐに恵比須島に上陸できます。
島の周囲には遊歩道がありますが、階段を上って行くことにしました。

日本水仙・八重
下田といえば水仙。
こんなに小さな無人島にも水仙がここそこに咲き、
良い香りを放っています。

島内の様子
階段を上がってしばらく歩くとすぐに頂上。
恵比須神社と須崎恵比須島指向灯(灯台)が見えました。
階段を上っている時、下を見ると、遊歩道の一部に海水が覆われて
いるのが見え、こちらを歩いて良かったとほっと一息。
千畳敷には若山牧水の歌碑や日時計がありました。
周囲の見晴らしもとても良かったのですが、海風の冷たかったこと。
震えあがってしまいました。

遊歩道を歩けば、写真↑のような地層を見ることができたようです。
地層マニアのタモリさんだったら絶対に外さないでしょう。
結局、波が高く荒れていることもあり、ここで釣りをするのは断念しました。
次に向かったのは爪木崎。

「爪木崎自然公園」芝生広場と藪椿の大木
「爪木崎自然公園」の駐車場に車を止め、
息子は釣り場探しに磯へ降りていきました。

九十浜海水浴場
私はその間、駐車場の先端の小高い丘の上から景色を眺めたり、
九十浜海水浴場までの散歩を楽しみました。
九十浜海水浴場はこじんまりとしたプライベートビーチのようで
景色もよく素敵です。

自然公園内の遊歩道と磯への案内板
息子がOKということなので、釣り道具を背負って磯に向かいました。
釣り場所は赤崎のようです。
三叉路を右へ入り、ばらく林の中を歩きます。
それでは歩きながら見つけた植物をご紹介しましょう。

イイギリ・♀ 別名南天桐(自然公園内の遊歩道で)
5月に黄色い花をひっそりと咲かせるそうです。
別名は実が南天に似ているからでしょうか。

山茶花(自然公園内の遊歩道で)
山茶花が何種類か植えられていました。
左端は我が家と同じ種類ですが、真ん中の花は初めて見ました。
椿のようでもありますが、並んで植えてあったので、
多分山茶花なのでしょう。

モチノキ・♀(自然公園内の遊歩道で)
本州、四国、九州、南西諸島に分布する常緑の小高木で、
常緑広葉樹林に生育し、特に温暖な沿岸域に生育するそうです
和名の由来はモチノキの樹皮から鳥餅を作ることから。
雄異株で、4月頃に4枚の花弁を持つ花を開く。
このほかイソギクやツワブキなど、海岸でよくみられる花がまだ咲いていました。

林を抜けると海岸に出ました。
夫と息子は磯に降りてから、左側に進み、

私は遊歩道を爪木崎(灯台方面)に向かって歩きます。

釣り場に向かう夫と息子が遠くに見えます。

爪木崎手前にある「雅(みやび)の丘」には、
昭和天皇と香淳皇后がこの地を詠んだ歌碑があります。


ここからの展望も素晴らしく、
前方には大島や利島、右側にはこれから向かう爪木崎一帯が見下ろせます。
続く・・・