新塾長日記(魚歌水心)

魚歌水心

波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚は歌い雑魚は踊る。けれど、誰か知ろう、百尺下の水の心を、水の深さを。

秋の空気

2014-09-15 17:53:11 | 日記・エッセイ・コラム

この三連休は待機当番のため、自宅でノンビリしてました。

昨日は、ランニングとウェイトトレーニング、今日はサイクリングしてきました。

空気はすっかり秋です。稲刈りや野焼き、川の匂いを嗅ぐと、ふっと子供の頃の感覚が蘇ります。Aki

途中、稲刈り中の村上さんに出会いました。元気そうでしたが、なかなか体を動かせないとのことでした。

職場が変わって2ヶ月半経ち、気持ちのゆとりもできてきたので、藤本さんに借りている「壬生義士伝」の読書を再開しています。

主人公は吉村貫一郎というマイナーな人なので、これまであまり興味が無かったのですが、読みだすと面白いです。「義」に実直に生き、立場や肩書にこだわらず生き抜くことに執念をもやす男の話です。

「永遠のゼロ」はこの話を時代を替えただけではないかと思うくらい、同じ構成です。しかしこちらは、浅田次郎の作なので奥深いです。

新撰組をちょっと変わった目線で見ることができます。それでも土方歳三、斎藤一はやはりカッコよく描かれています。今日読んだ部分での土方のセリフが心に残りました。会津での戦いに敗れて考え方の違いから、互いに死地を求めているものの、袂を分かつ斎藤から俄侍と蔑まれてこう答えます。

「よおし。ならばその俄侍に、いってえどれだけのことができるか見せてやろうじゃあねえか。俺ァとことん働いて、天下の俄になってやる!」

薬屋が幕府御家人になり、旗本ですら薩長にしっぽを振る中で、徳川の殿(しんがり)を勤めて死んでやろうとする男気がカッコイイです。(もっとも、この作品は愚直な吉村を主人公に本当の義とは何か、を問いかけており、カッコよさを求めた時代ものではないですが。)

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