大人買いしました。
以前、ドラマを見たことがありましたが、コミックを読むのは初めてです。
読んでいると、まるでデジャヴのように考え方が自分の受験期とダブります。一生懸命にやると結局は同じ方法になるのでしょう。(難問奇問の入試を除く。)
しっかり睡眠時間を取る(自分は夜10時までには寝て8時間以上)。
試験当日は勉強しない(常に余裕をかます)。
常に満点を目指す。
数字をみると計算してしまう。
基本的な勉強をしっかりする。自分は授業中はノートは取らず、すべて授業中に暗記してました。
予習は毎日寝る前に「ズバリ要点」という小さな参考書を暗記して15分で完了。復習は帰宅するときに歩きながら(4km、約45分の通学)その日の授業をすべて(教師の冗談まで)頭の中で再現し、完了。高校時代の勉強はこれだけでした。塾にも行かず(もちろん田舎に予備校などありません)。
但馬の当時一番の進学高校に進んで、ついていけるか心配していたのに、簡単にトップになってしまったので(ちょっと自慢・・・井の中の蛙だったのです)手を抜いたのが浪人の原因です。正直、1年くらいは浪人したほうが良いと考えていました。
最近、「勉強もスポーツと同じで、基礎トレーニングをしっかり積んで、練習を繰り返すのだ!」と子供たちに指導しますが、同じことをコミックの中でも言っています。当時、このようなコミックがあれば、自分ももっと頑張ったかもしれません。
浪人中は、NHKのラジオ講座と各教科の標準問題集をひたすら1冊繰り返してました。自治医大の2次試験(記述試験がありました。現在は学科は1次試験のみ)で当時は珍しく英語のヒアリング(最近はリスニングも当たり前になっています)がありましたが、ラジオ講座のおかげでしっかり聞きとれました。
これだけの勉強で、京都大学や金沢大学などの思考力を丁寧に試される受験問題(当時、定理を証明させるような問題が多かった)は結構得意でした。ちなみに東大の問題はチンプンカンプンでした(東大入試の難問だけ見ていた?)。この点はドラゴン桜とは違いますが。
自治医大の1次試験は、今でもそうですが、難易度はセンター試験のやや難くらいで、とにかく量が多く、最後までたどり着けないくらいです。とにかく、スピードと正確さ(見直す時間はない)が求められました。自分に解ける問題かどうか、瞬時に判断する能力も問われていたのでしょう。
模試の偏差値ではありえない大学(今は不人気になって下がっているようですが)に入れました。入試は運や、たまたま自分の性格に合っているか、それから何よりも自分の能力を信じることが勝負の分かれ目なのだと思います。
そうはいっても、これからの子供たちに「入試は運だよ。」などとは言えないので、しっかり確実に攻略する技術を教えようと思い、悪戦苦闘しています。