今日の新聞に高校野球の特待生制度の話が掲載されていた。全国で376校、7971人だそうだ。詳しくは知らないが3学年での人数とすると、1学年で約2600人だ。彼らは野球エリートだからプロ野球選手を目指すのだろう。
毎年、ドラフト会議でプロ野球に入る人数は70-80人(すべてが高校生ではないが、話を単純化するため無視する)なので、特待生からプロ野球選手が生まれるとしても約35-37人に1人しかなれない。近所で特待生になった話すらあまり耳にしないのに、1軍で活躍するのはさらにそのごく一部だ。スター選手以外は早々に退団し、球団職員になれれば上出来、ほとんどが別の職を探すことになる。(そう考えれば阪神の能見選手は凄い!)
時々、メジャーリーガーになった松井選手やイチロー選手、松坂選手のようになれ、と小学生相手に真顔でいう大人がいるが、毎回、「そんな無茶なことを・・・。」と心の中で思ってしまう。
これまでにノーベル賞をもらった日本人は17人(アメリカ国籍の南部陽一郎氏を除く)、メジャーリーガーは43人、オリンピック金メダリストは123人(チームは1人と数えて)だ。ちなみにドリームジャンボで1億円以上当る人は毎年30人はいるようです。
ノーベル賞よりは簡単だが、オリンピック金メダルより難しい。オリンピックも競技を選ばなければなんとかなるかも・・・いやいや1億円が今年当たるかも・・・そんなことないか。
どうしても野球は商業ベースなのでテレビで大量に情報が流れ、身近に感じてしまうため錯覚するのだろう。芸能人にのめり込んでしまう人もいるように。
高校入学時に特待生になれそうになければ、メジャーリーガーはあきらめてしっかり勉学に励んだ方が賢明かもしれない。
そういえば、自治医大の後輩で、甲子園に出場し、代打でタイムリーヒットを打ったっていうのがいたけど、できる奴は何をさせてもできるのかもしれない。
周りの大人がどうこうしようと、結局は本人の才能なのかもしれない・・・。
夜な夜な深夜近くになると、女の高い声が遠くから聞こえてくる。別室でテレビを観ていた母も、「何か聞こえる・・・テレビじゃないし・・・」と怪訝そうな顔であるーーー。
今年のクリスマスイブに和田山ジュピターホールで関西フィルとともに第九を歌う会があるらしい。http://www.city.asago.hyogo.jp/jupiter/
2階でそよかぜ診療所の院長が発声練習とドイツ語の練習をしているのだ。
「諸事しつけたるもののする事は、いそがしく見えざる物也。」(五輪書 風之巻)
武道においても、拍子と間(合い)を上手く取らなければ、慌ただしいばかりで有効な技とならない。スパーリングでがむしゃらに突き蹴りをだすばかりでは、ゆったりとした上級者のハイキックが簡単にヒットし、見えない足払いで転倒させられる。上手になるまで稽古するしかない。
我が家の第九もそのうちゆったりとした曲として聞こえるようになるのだろうか。
八鹿病院の医師修学資金貸与制度は今年度からさらに上乗せされたようです。
3,152万円貸与されます。これに学生支援機構の分を加えると4,500万円調達可能です。
これだけ出してもらえれば、ほとんどの私立医大でも余裕で行くことができます。
ただし貸与を受けるには、当然のことですが、医学部に合格することが条件です。
今年私立医学部に入学した娘のセンター試験の得点、模試偏差値は、地方国公立医学部のボーダーラインを越えていました。理系で言えば、京大工学部、農学部の一部学科や阪大ならほとんど合格圏内です(医学部医学科を除く)。
現在の医学部の入試は異常です。私立医大の倍率は20倍を超すところも珍しくありません。偏差値は30年前と比べて20以上(!!)アップしているところもあります。
しかも2回試験をすれば合格者が半分は入れ替わる、とも言われるくらい成績が近似しているため合格には運も必要です。地方の入りやすそうな国公立医学部の倍率は5倍前後あります。対して、同じ成績で入れるレベルの京大、阪大の理系学部は3倍前後です。
これほど入試が難化し、医学生への奨学金が高騰している背景には医師不足の問題があります。
実際には偏在が問題だという意見もありますが、細分化し高度化する医学に対応するには頭数も必要です。
ただし、増えすぎて歯学部のようになってしまうのも問題です。今日のニュースで私立歯学部の入学者のリストがありました。
松本歯科大学は受験者全員合格したそうです(しかも入学したのは半分以下)。
奥羽大学は定員の3分の1しか入学していません。
命を預かるわけではないとはいえ、学生のレベルが維持できるのか心配です(というか大学存続が危うい?)。河合塾の偏差値35-37.5で全員合格?!ちなみに私立医学部では川崎医大でも最低60の偏差値で15倍の倍率を突破する必要があります。http://www.keinet.ne.jp/doc/dnj/rank/12/si308.pdf
私立に限らず、歯学部は国立旧帝国大学でもレベルが年々下がってきています(阪大歯学部で偏差値60、九大で57.5)。http://www.keinet.ne.jp/doc/dnj/rank/12/k310.pdf
就職難の時代でもあり、受験生も社会の動きはよく見極めているようです。
自分たちの大学受験の頃(ン十年前)はバブル直前でもあり、医学部は入り易かったですが・・・。