子供に、勉強の楽しさを理解させるために本を読みました。
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試験勉強という名の知的冒険 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2012-04-16 |
日頃から、勉強というのは先人が苦労して見つけ出してくれた法則(常識)を効率よく頭に入れる作業である、と話すのですが、勉強という作業に手いっぱいであるとそのような余裕もないようです。
上の本は、予備校の英語講師が書いているのですが、英語に限らず、すべての科目に使える解き方の基本が解説されています。これを読んでいれば、もう少し大学受験も楽しめたかもしれません。受験勉強はクイズを解くようなものです(結果的には知識の少ない自分が受験に成功したのは論理的思考と総合的判断力が多少優れていたためだと思っています。要は、勘が当たっただけなのですが・・・。もっとも臨床医にはこれが大切。)。
大学受験の問題は、研究とは違って、もともと万人が納得できる回答を備えています。回答について批判されないように、高校を卒業した人なら誰でも解ける問題を、わかりにいように工夫して出題するのが基本です。基本的には、大抵の大学は、この基本的な問題を出題者の意図することを正しく読み取ってスピーディに解けば合格します。(総合大学はこちら)
もうひとつの出題方法は、おそらく高校では習っていないけれども、高校課程の知識を使って考えれば、回答までなんとかたどり着ける類の問題です。この系統の問題は、大学レベルを学んだ人には易しい問題です。ふつうの現役には難解なので、大学中退あるいは卒業生、または有名進学校で大学レベルまで教えてもらっている受験生に有利です。(単科医科大学や私立医学部に多い)
このパターンを踏まえて受験大学を決めないと思いもしない結果に愕然とすることになります。
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頭の体操 BEST 価格:¥ 840(税込) 発売日:2009-08-20 |
上の本の流れで、頭を柔らかくする本として、読んでみました。
下らない問題も混じってますが、数問なるほど、と思わされる問題がありました。もっとも、そのつもりで読んでいるから簡単に思えるのかもしれませんけどね。
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受験のシンデレラ (小学館文庫) 価格:¥ 540(税込) 発売日:2008-03-06 |
ドラゴン桜と同じ、よくある東大受験テクニックの話です。実は映画版のほうをDVDで観ました。和田秀樹という東大医学部の卒業生が作ってます。彼は、東大や医学部受験のアドバイザーとして売っています。良いか悪いかは別として、受験にはこのようなテクニックも必要なのだなあ、と思います。
純粋な高校生は考えもしませんが、受験科目を点数の取りやすい科目、地学や現代社会、倫理を選ぶ、などというテクニックもあります。合格基準はあくまで偏差値ではなく得点なので、平均点の高い教科で受けるのが鉄則のようです。(自分は考えたこともなかったですが)。ウワサでは、帰国子女枠など、英語以外のフランス語、ドイツ語、韓国語などで受験すると有利だとも聞いたことがあります。もっともこちらの対象者は限られますが。
ドラゴン桜でも、この映画でも、目標は「人生を変えること」です。努力すれば夢はかなう、と言いますが、やはり努力するタイミングと、何に努力するのか、というのは大切なポイントであり、大学受験というのはもっとも妥当な対象なのかもしれません。
プロスポーツ選手や芸能人になるのは、成功すれば立派ですが、失敗する可能性のほうが圧倒的に高い博打です(努力よりも遺伝子やコネ、運にかなり左右される)。唯一の救いは、好きでやっている、という点くらいですね。(ただし、好き、というだけでやるのなら、学生野球、草野球、コーラスやカラオケ、ダンスくらいで良いのでしょうけど・・・やっぱり有名になることやお金が魅力なのかな?)