新塾長日記(魚歌水心)

魚歌水心

波にまかせて、泳ぎ上手に、雑魚は歌い雑魚は踊る。けれど、誰か知ろう、百尺下の水の心を、水の深さを。

永遠のゼロ

2011-06-13 21:52:32 | 日記・エッセイ・コラム



感動しました。

涙無しでは読めません。

最後は特攻していく零戦パイロットの生きざまを描いていますが、多数派に迎合する国民、責任をとらない官僚、自分勝手なマスコミに対する痛烈な皮肉が込められています。

作者は人気番組の構成作家だったらしく、しかもデビュー作ということで若干、出来過ぎなストーリー展開ではありますが、それにしても素晴らしいです。

解説を児玉清氏が書いています。

「ただひたすら、すべての責任を他人に押しつけようとする、総クレーマー化しつつある昨今の日本。利己主義が堂々と罷り通る現代日本を考えるとき、太平洋戦争中に宮部久蔵(主人公)のとった行動はどう評価されるだろうか。男が女を愛する心と責任。男らしさとは何なのか。愛するとは何なのか。宮部久蔵を通して様々な問いかけが聞こえてくる。」


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