黒岳石室を10時18分に出発すると、北海岳に向かって緩やかに下っていく。チングルマの赤
が美しい。向こうに見えるのが北海岳だ。
途中で逆走してきた人達にMIKOさんが道の状況を確認すると、雪は膝まであるところもあるが
歩けるとのことで予定どおり高原温泉方面に下山することになった。
道を下りきると沢を渡る。大雪山の山々に囲まれた盆地のようなところに緩やかな川が流れて
いるのを見ると、とても高い山の上にいる気がしない。
ここは夏の時と違って靴でかんたんに渡れた。
ここから北海岳に向かって登りになるがそんなにキツイところはない。
が、秋から急に冬のような景色に変わってきた。ベンチもある休憩場所には誰が作ったのか
2つの雪だるまが。さむっ。
大して人も歩いていないのだが、たまに雪が踏み固められて滑りやすいところもある。
すっかり雪景色に変わった道をゆっくりと登っていく。ゆっくりとなんだけど、でも雪に慣れてない
私はまるで砂浜を歩いているように力が入らず歩きにくいことこの上ない。
ダラダラ坂をなんとか登り切ると右手には巨大な火口が!
巨大すぎてとても火口とは思えない。まるで盆地。写真に入りきれないのだ。大雪山は大きいなあ。
北海岳には11時38分着。太陽が出てきて雪がまぶしいほどに白く輝いていた。
ここからは白雲岳の分岐を経て緑岳山頂をとおり高原温泉へと下山開始。
が、今までの比ではない雪の量にびっくり。
溝のような登山道に雪が吹き溜まって積もったようで、膝を越える深さの雪の中をズボズボと
ハマリながら下っていく。足跡も誰かのストック跡も太陽の光で青白く光り、眩しくって歩いてい
る場所が分からなくなるほど。 でもまだこのあたりは天気もよく、人も多かったので楽しみながら
歩けたのだが・・・。
途中から人影も絶え、雪まで降ってきて寒いわ白すぎてだだっ広くて怖いわ~っ!
今ここでMIKOさんに置いてかれたら、間違いなく遭難する!(と思った。)
雪道歩きの下手さでMIKOさんにどんどん遅れてしまう中、慰めとなったのはナキウサギの声
だった。しかしこのナキウサギ、よく鳴くのだが姿は見えない。まるでアカショウビンだ。
そうしてようやっと白雲岳の分岐に到着。12時47分なり。なぜか分岐にはたくさん人がいた。
秋はどこへ行ったんだ~!?
10月の連休に雨飾山に行ってきました。天気はどこもそうだったでしょうが、快晴!
紅葉はまだもうちょっとみたいでしたが、ぶなもきれいだったし、良かったです。
ただ、焼岳の日ではないほどの混雑ぶりで、日帰り百名山であり紅葉の名所でもあるので
予想はしていたものの唖然としてしまった。
詳細は後日。