ガスの中を石室に下っていこうとすると、急にガスが晴れて彼方に白い山並みが見えてきた。
お~、なんだか神秘的~!
MIKOさんと2人で「いいね~!いいよ~!」とご機嫌で進んでいく。
するとあっという間にガスが晴れて見えてきたのはすんばらしい光景だった!
ハイマツの緑にチングルマなどが草紅葉した赤に黄色、そして向こうには白い山々。美しい。
なんせ初雪なので真っ白で、紅葉が映えること。マーブル模様である。
青空も見えてきて、本当に来てよかった~!
エゾシマリスもちょろちょろと顔を出してきて歓迎してくれたがすばしっこいので写真には撮れ
なかった。
一方ホシガラスはハイマツの実をつつくのに夢中。
チングルマはすっかり秋の姿に変わっていた。
後ろに見えるのは白雲岳である。
大雪山は本当に大きい。
「富士山に登って山岳の高さを語れ。大雪山に登って山岳の大きさを語れ。」
随筆家の大町桂月の言葉らしいが、原文が掲載されているのを見つけたので読んでみると
なんともすばらしく、また登りたくなってしまった。夏にまた行きたいなあ。
美しい景色に足を止め、何枚も写真を撮ってしまう。
ようやっと黒岳石室に到着。9時57分なり。
ここで軽くパンなどを食べて空腹を満たすと、北海道の山小屋がどんなものなのか興味が
あったので覗いてみた。
料金表
カップ麺やドリンク類は北アルプスとほとんど変わらないな。でも、宿泊料が違う。
というのも、ここはどちらかというと山小屋っていうか避難小屋って感じ。
石室の名の通り石組みの小屋の中に2段ベット型の大部屋が1つあって下は土間だった。
冬はこの部屋の小さな窓から滑り込むように入ってくるらしい。小屋の中でも寒いだろうなあ。
ちなみにここには立派なバイオトイレがあります。テン場もそこそこ広そうでいい感じだった。
で、ここからはとりあえず予定通り北海岳方面に行ってみることに。10時18分発。
桂月岳というのが黒岳石室のすぐ横にあるが、これは大町桂月からとって付けたそうだ。
今度来たときには登ってみたいな。