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くらぶアミーゴblog

エッセイを綴るぞっ!

コロんでもただでは...

2005-01-25 13:14:56 | エッセイ
 このあいだ、久しぶりに自分の頭頂部を見ました。友人が撮った写真によって。
 かねてから進行していたハゲさんは、新たな局面を迎えているようです。そのことは、少なからず僕を驚かせたので、ここに記しておきたいと思うのであります。
 まずは僕の髪の毛の状態を述べたい。
 正面から眺めると、「相当髪の毛が硬そうだな」という印象を受ける。しかし一本一本を手にとってみると、いわゆる剛毛ではないことが分かる。指先で、簡単に丸めることが出来る。太く、ツヤツヤして、栄養も充分に見えます。
 実は僕自身、鏡で自分の顔を眺めても、ハゲさんがいらっしゃることには全く気付かない。ここが、頭頂部ハゲさんの特徴なのですね。
 しかし今回の写真を見ると、本当に頭のてっぺん部分だけが、肌色に露出してしまっていることが分かる。「全体的にうっすらと...」ではないのだ。肌色の周縁は、若干名の弱々しいものもいるが、わりあい健康で太いのが密生している。頭頂部以外はみんな健康優良児。
 大きな大きな円形脱毛症、とも言える。
 フランシスコ・ザビエル型、とも言える。
 さて、このハゲさんとどう付き合うか。実はもう数年前から、増毛をすっかり諦めております。育毛剤に散財したり、ヘアーエステ(って言うのか?)に行ったりしなくなりました。「なるがままに...」とビートルズを真似、「すべては風の中に...」とカンサスを気取っております。
 さらに、この頭頂部ハゲさんの有効利用の道も見つかっております。パチパチパチ(拍手音)。それは対人関係において有用で、その効果もすでに実証されております。
 僕は、実際の年齢よりも若く見られるのが常なのだけど、これがいつも嬉しいわけではない。初対面の取引先が「こいつ若造だな」なんてナメてかかることも多いのです。若造イコール経験が浅い。御しやすい。つまりは「こいつんとこにはあんまり金を払わなくてもいいな」ということになる。人を使ったことのある方なら、お分かりですね。
 こういう相手に遭遇した場合、僕はわざと頭を深~く下げてお辞儀をしてみせます。するとどうなるか。
“あらら、この人大変だよ”、もしくは“うわー、きてるなあ”と驚きがあって、それから
“おいおいそんなにしたら丸見えだよ”、“どうかそのへんで頭をお上げになって...”と、後半は逆に気を使い始めたりする。こうなったら勝ちですね。
 ハゲていても、男一匹。常に勝負しているのですぞ。

追:この記事は、決して諦めないかっちんの『ハゲの人に勇気を与えるサイト』“悩まないで!一人じゃないんだよ!”、『J'sてんてんてまり』“繋がる意図、或いは糸”~に大変不埒なトラックバック♪ ついでに『音風景日記』“字が笑ってる”にもトラックバーック♪