愛宕山頂上にあった茶店『てぃ』
一服しようと思ったらオリジナルビールが1100円 ふ~んんん...
ここから家まではひと駅ならぬふた駅半の距離。このあと用事もないので歩いて帰ることにした。オランダ大使館の脇を入って坂を登る。さっきまでいた愛宕も台地の上だが、ここからまた一寸高台に向かうのだ。見えてくるのは東京タワー。やはりここらでは一番の高台の上にあるようだ。
こんな場所でも普通の人々の暮らしがある
下校途中の芝高校の学生たち
ああ、過ぎ去りし青春! なんか分からんが頑張れよう~!
東京タワーで坂道のプロフェッショナルに出会った。ベロ(自転車)タクシーのドライバーだ。東京でも二年前から運用が始まり、六本木、表参道、渋谷、青山などを走っている。発祥の地は環境先進国ドイツのベルリン。企業ではなくNPO団体組織なのである。だから各国ごとにNPO団体を設立して、ベルリン本部で承認してもらってから運用が決まるのだ。ちなみに我が国で最初に走り始めたところは京都。
ここ東京に導入出来るかどうか視察に来たドイツ人スタッフが一言漏らしたそうだ「東京でベロはムリだ。交通が複雑で坂道が多すぎる...」
二年経った現在、東京のベロタクシードライバーは運転技術、サービスの質ともに世界一のお墨付きをもらっているという。なんだか実に嬉しい話しではないか。
名も知らぬ彼の笑顔を本日の宝物としてココロにしまい芝浦に帰った。男は出世だけではない。誇りをこそ抱いて生きるべきなのだ。男が生きている証は誇りなのだ。諸君、固い背骨を持とうではないか!
おわり
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