カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

偉人が生まれる環境

2018年04月28日 09時53分55秒 | 生き方

世間には環境が悪いほど偉人が出やすいという説があります。

確かに、環境がよすぎると、出にくいのかも知れませんね。

そう言えば、一度たりとも「まともな時代がなかった」からこそ、中国やロシアで、偉人が出ております。

  • 中国・・・・・・老子(実在や活動時期を疑問視する説あり)などの大家
  • ロシア・・・・トルストイなどの作家  

これらは時代が大きく異なる人たちですが、いずれも

  • 当時の社会に受け入れられなかった人間性に問題があったのか
  • 受け入れられない環境だったからこそ立派な業績を残せたのか

私にはわかりませんが、国家運営に携わることがないまま、今にも通用する言葉をたくさん残しております。

つまり

今も昔も、どうしようもない中国・ロシアであったからこそ優れた人たちが存在し得たのでしょうか。

その場合、生存中に高く評価されたかどうかは、たいした問題ではなさそうです。

かつて立派な言葉を残した人がいたので、今もきっと立派な国なんだろう・・・・・・、こんな勘違いをしている人が、特に日本に多いようですね(笑)。錯覚いけないよく見るよろし(升田幸三)・・・・・・

その意味では

今なお中国・ロシアでは、独裁に走る国家首脳とは別に、優れた人物がどこかにいて静かにその能力を磨き火の目を見る時をまっているのでしょうか(笑)。

一方で

いい環境だった国(そんな地域が実在したかどうか疑問ですが)では、不思議なことに、偉大な人が出ていないようです。

例外も多いことでしょうが、普通には

  • 環境が悪ければ悪いほど、確率はとても低くなるけれども、偉人が出てくる可能性が高まり
  • 環境がよすぎると、改善する余地が少なく見えるためか、偉人が出てくる可能性は極端に低くなるものです。

いまは、たまたま中国・ロシアを取りあげましたが

これは国の大小を問わないし、全国的な識字率の高低とも無関係でしょう。

こんなことを考えていると

中国・ロシアなどの独裁国家が世界制覇の野望をもつことに懐疑的になり、その延長上にある朝鮮半島の南北分断の実情、そして多くの人が期待しているであろう南北会談さえ、むなしく感じられてくるのでした。

もちろん、文在寅や金正恩のレベルの低さを嘆いておりますが、プーチンやトランプや習近平もその例から洩れることはありません。

こうなってくると

ソクラテス・モーツアルト・トルストイの女房が3悪女だったかどうか、さえもどうでもいいことのように思われますね。 


最後になりますが、共産主義革命が

  • 革命には、物事を疑うことが多くの人に推奨され
  • 革命には、物事を疑う人が邪魔になり排除される

つまり共産主義社会になってしまうと

  • 社会制度そのものを疑えない
  • 社会制度そのものを疑ってはいけない
  • 社会制度そのものを疑う人は排除される

という宿命がありそうで、これが「共産主義社会での腐敗の根源」なのでしょう。

奇妙なことですが、若い頃に共産主義の魅力に取り憑かれた人たちが、共産主義の現実を知るや「もろくも自分の夢が破れ」、一転して強烈な反共産主義者(悪質な保守主義者か)に転じることが多いようで、このわけが分ってきましたね。

そうすると

今の中国・ロシアが、しっかりその伝統を守っていることになり、旧・現の共産主義国家の首脳たちが、狭い視野のまま、なかなかその悪影響から脱することができないわけも理解できそうです。

さてさて、皆様はどう思われますか。


韓国の醜聞382 板門店宣言

2018年04月28日 09時41分21秒 | アジア

2018/04/27 に採択されたらしい板門店宣言

韓国の文在寅北朝鮮の金正恩が、南北軍事境界線(38度線)あたりで署名した合意文書のことで、板門店宣言・パンムンジョム宣言などとも称されます。

自作のハングル対応表ですが・・・・・・ 


 


独裁国がからんでいる場合、とくに気になるのが

両国で同じものが報道されているかどうかで、こちら(時事:2018/04/27-23:08)では、宣言されて6時間経過しても北朝鮮国内では報道されていないとのこと。

前回(1ヶ月前)の金正恩中国訪問時には、北朝鮮へ帰国後になってようやく報道されているので、それに習えば、2018/04/28以降に金正恩がピョンヤンへ帰ったあと報道されるのではないかと推測しています。

なぜそんなことになるかですが、金正恩が国内やピョンヤンにいないことがバレてしまうのを極端に恐れているためか(不在時を狙ったクーデターか)、それとも正式な報道許可が出ていないからか、などと邪推できます。

もし本日以降に報道されても、内容に不都合なところがあれば、二重帳簿のような「国内向け」文面を発表する可能性もあり、注意深く見守らねばならないでしょう。これは報道を規制できる国で初めて可能なことであり、北朝鮮にはその「資格が十二分にあると言えます。 

よって今回は、韓国が発表した文面の日本語訳です。

ここでは、NHK訳と日経訳をご紹介しておきますが、99%以上が一致しており、何らかの統一見解があったものと思われます。

英訳されたものの日本語訳も検討すべきところ、時間の都合もあり、ここではそれを略しました。

NHK訳(2018年4月28日 0時38分) 

日経訳(2018/4/27 20:48) 

同じ翻訳が基本になっているとしても、NHKより日経のほうが3時間も早かったようですね。

さらにこれを伝える各国のメディアが気になりました。私の印象とともにそれらをご紹介することにします。  


トランプ氏「歴史的」と評価=米朝会談へ具体的行動を注視:時事2018/04/28-01:00  

習近平の調整を誉めながらも、会談に応じて「完全な非核化」を宣言しただけでは信用できず、具体的な行動が見えるまで制裁を緩めるという見返りは与えない、と警戒しております。ただし、いつものことですが、いつその評価が変わるか分らない不信感がトランプにあると理解している人もまた多いでしょうね。 


「歴史的一歩に拍手」=共同宣言を評価-中国:時事2018/04/27-20:56 

北朝鮮と中国の関係は、それまでの友好ムードから最近まで険悪なものでしたが、南北会談や米朝会談をひかえて金正恩が訪中したこともあり、新しく展開し始めております。

朝鮮半島を利用してアメリカと対抗したい中国としては、表面的には南北和解を歓迎しておりますが、本心はどうかわかりません。北朝鮮に対する制裁を緩和するよう動き始めることに変わりはなさそうです。

北朝鮮としては、中国とロシアをテンビンに掛けてアメリカに対抗しなければなりませんが、これとは別に、朝鮮半島統一の問題を韓国と話し合うことになり、ようやくその端緒についたというわけです。

中国共産党と北朝鮮労働党のどちらが先に崩壊するか、と揶揄(やゆ)されながらも、両国はなんとか存続しています。ともに崩壊は近いでしょうが・・・・・・。 


板門店宣言 露、米韓演習凍結を要求:毎日新聞2018年4月28日 

前向きに評価しているようですが、宣言で非核化を述べているだけなのに「北朝鮮の核開発の凍結」と「米韓合同演習の凍結」でアメリカをけん制することを忘れてはいません。

しかし、米軍が韓国や日本から引き揚げたら、それに合わせてロシアが北方4島から引き上げるであると思う「のんきな人」はそんなに多くないようです(笑)。 


この板門店宣言ですが・・・・・・

  • まずこの宣言の意味がどれほどのものかということ。
  • 儀式が好きで飾りで「美しい言葉を羅列する」のが得意な韓族。
  • しかし改善が禁じられている朝鮮半島で、何かが変わるはずもありません。
  • 核兵器をそのままにして「朝鮮半島にもはや戦争はなく、新たな平和の時代が開かれた」と簡単に言うところが最もアブナイところ。
  • 北朝鮮がついこの間まで武力挑発を繰り返し、両国が口汚くののしり合っていたことを思い出せる人なら、いつ北朝鮮がへそを曲げて交渉を中断し、責任を相手に転嫁するか分らないことくらいたやすく予想できるでしょう。激昂型・いつでも豹変する独裁型・・・・・・、無数の特徴を備えた韓族同士の交渉でした。
  • そもそもまったく異なる国家システムをもった2国が、体制を保持したまま統一できるかどうかが問題。もしも仮にそれが実現したとしても、対立は激しくなりすぐにシリア並みの内戦状態に陥り、ほとんどの人が統一しなければよかったと後悔するでしょう。
  • 独裁国家である北朝鮮が韓国をも巻き込んで朝鮮半島全体が独裁国家になるのなら、統一が実現する可能性はありそうです。
  • しかし今の北朝鮮の体制を保持したまま韓国主導で朝鮮半島を統一する可能性は残念ながら、ほぼなさそうです。 
  • 2018年8月15日を契機に、離散家族・親戚の再会を進める」とあるのですが、あくまでも「進める」だけでした。「日本人拉致問題を調査する」と約束したものの突然へそを曲げ拉致問題は解決済み」へ豹変したことを思い出しましょう。約束しても、合意しても、条約を結んでも、何かとイチャモンをつけて実質破棄を狙う韓族ですから、「進める」とあるだけで、「いつでも豹変」を思い出してしまうのでした。
  • 軍事的緊張状態を緩和して、戦争の危険を実質的に解消するため、共同で努力していく」とあるのですが、「緩和して」とか「努力していく」などがあまいですね。いつでも責任を相手に転嫁できる余地を残しているところが、いかにも韓族らしい。
  • また「敵対行為を全面中止することにした」も、いつでも再開できると匂わせています。
  • 「核のない朝鮮半島を実現するという共通の目標を」もまた「目標」倒れになりそうです。
  • 最後の「ムン・ジェイン大統領は、ことし秋にピョンヤンを訪問することにした」も例によって、時間稼ぎと受け取れます。裏で何をしているか分らないのが正調韓族節です。  

私が予想したとおりの 

あってもなくてもよかったような会談 

だったようです。 

日頃から北朝鮮や中国には決して反論しない「左翼文在寅政権」ですから、この種の会談にはほとんど意味がないのでしょう。 

さてさて、皆様はどう思われますか。