カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

韓国の醜聞382 板門店宣言

2018年04月28日 09時41分21秒 | アジア

2018/04/27 に採択されたらしい板門店宣言

韓国の文在寅北朝鮮の金正恩が、南北軍事境界線(38度線)あたりで署名した合意文書のことで、板門店宣言・パンムンジョム宣言などとも称されます。

自作のハングル対応表ですが・・・・・・ 


 


独裁国がからんでいる場合、とくに気になるのが

両国で同じものが報道されているかどうかで、こちら(時事:2018/04/27-23:08)では、宣言されて6時間経過しても北朝鮮国内では報道されていないとのこと。

前回(1ヶ月前)の金正恩中国訪問時には、北朝鮮へ帰国後になってようやく報道されているので、それに習えば、2018/04/28以降に金正恩がピョンヤンへ帰ったあと報道されるのではないかと推測しています。

なぜそんなことになるかですが、金正恩が国内やピョンヤンにいないことがバレてしまうのを極端に恐れているためか(不在時を狙ったクーデターか)、それとも正式な報道許可が出ていないからか、などと邪推できます。

もし本日以降に報道されても、内容に不都合なところがあれば、二重帳簿のような「国内向け」文面を発表する可能性もあり、注意深く見守らねばならないでしょう。これは報道を規制できる国で初めて可能なことであり、北朝鮮にはその「資格が十二分にあると言えます。 

よって今回は、韓国が発表した文面の日本語訳です。

ここでは、NHK訳と日経訳をご紹介しておきますが、99%以上が一致しており、何らかの統一見解があったものと思われます。

英訳されたものの日本語訳も検討すべきところ、時間の都合もあり、ここではそれを略しました。

NHK訳(2018年4月28日 0時38分) 

日経訳(2018/4/27 20:48) 

同じ翻訳が基本になっているとしても、NHKより日経のほうが3時間も早かったようですね。

さらにこれを伝える各国のメディアが気になりました。私の印象とともにそれらをご紹介することにします。  


トランプ氏「歴史的」と評価=米朝会談へ具体的行動を注視:時事2018/04/28-01:00  

習近平の調整を誉めながらも、会談に応じて「完全な非核化」を宣言しただけでは信用できず、具体的な行動が見えるまで制裁を緩めるという見返りは与えない、と警戒しております。ただし、いつものことですが、いつその評価が変わるか分らない不信感がトランプにあると理解している人もまた多いでしょうね。 


「歴史的一歩に拍手」=共同宣言を評価-中国:時事2018/04/27-20:56 

北朝鮮と中国の関係は、それまでの友好ムードから最近まで険悪なものでしたが、南北会談や米朝会談をひかえて金正恩が訪中したこともあり、新しく展開し始めております。

朝鮮半島を利用してアメリカと対抗したい中国としては、表面的には南北和解を歓迎しておりますが、本心はどうかわかりません。北朝鮮に対する制裁を緩和するよう動き始めることに変わりはなさそうです。

北朝鮮としては、中国とロシアをテンビンに掛けてアメリカに対抗しなければなりませんが、これとは別に、朝鮮半島統一の問題を韓国と話し合うことになり、ようやくその端緒についたというわけです。

中国共産党と北朝鮮労働党のどちらが先に崩壊するか、と揶揄(やゆ)されながらも、両国はなんとか存続しています。ともに崩壊は近いでしょうが・・・・・・。 


板門店宣言 露、米韓演習凍結を要求:毎日新聞2018年4月28日 

前向きに評価しているようですが、宣言で非核化を述べているだけなのに「北朝鮮の核開発の凍結」と「米韓合同演習の凍結」でアメリカをけん制することを忘れてはいません。

しかし、米軍が韓国や日本から引き揚げたら、それに合わせてロシアが北方4島から引き上げるであると思う「のんきな人」はそんなに多くないようです(笑)。 


この板門店宣言ですが・・・・・・

  • まずこの宣言の意味がどれほどのものかということ。
  • 儀式が好きで飾りで「美しい言葉を羅列する」のが得意な韓族。
  • しかし改善が禁じられている朝鮮半島で、何かが変わるはずもありません。
  • 核兵器をそのままにして「朝鮮半島にもはや戦争はなく、新たな平和の時代が開かれた」と簡単に言うところが最もアブナイところ。
  • 北朝鮮がついこの間まで武力挑発を繰り返し、両国が口汚くののしり合っていたことを思い出せる人なら、いつ北朝鮮がへそを曲げて交渉を中断し、責任を相手に転嫁するか分らないことくらいたやすく予想できるでしょう。激昂型・いつでも豹変する独裁型・・・・・・、無数の特徴を備えた韓族同士の交渉でした。
  • そもそもまったく異なる国家システムをもった2国が、体制を保持したまま統一できるかどうかが問題。もしも仮にそれが実現したとしても、対立は激しくなりすぐにシリア並みの内戦状態に陥り、ほとんどの人が統一しなければよかったと後悔するでしょう。
  • 独裁国家である北朝鮮が韓国をも巻き込んで朝鮮半島全体が独裁国家になるのなら、統一が実現する可能性はありそうです。
  • しかし今の北朝鮮の体制を保持したまま韓国主導で朝鮮半島を統一する可能性は残念ながら、ほぼなさそうです。 
  • 2018年8月15日を契機に、離散家族・親戚の再会を進める」とあるのですが、あくまでも「進める」だけでした。「日本人拉致問題を調査する」と約束したものの突然へそを曲げ拉致問題は解決済み」へ豹変したことを思い出しましょう。約束しても、合意しても、条約を結んでも、何かとイチャモンをつけて実質破棄を狙う韓族ですから、「進める」とあるだけで、「いつでも豹変」を思い出してしまうのでした。
  • 軍事的緊張状態を緩和して、戦争の危険を実質的に解消するため、共同で努力していく」とあるのですが、「緩和して」とか「努力していく」などがあまいですね。いつでも責任を相手に転嫁できる余地を残しているところが、いかにも韓族らしい。
  • また「敵対行為を全面中止することにした」も、いつでも再開できると匂わせています。
  • 「核のない朝鮮半島を実現するという共通の目標を」もまた「目標」倒れになりそうです。
  • 最後の「ムン・ジェイン大統領は、ことし秋にピョンヤンを訪問することにした」も例によって、時間稼ぎと受け取れます。裏で何をしているか分らないのが正調韓族節です。  

私が予想したとおりの 

あってもなくてもよかったような会談 

だったようです。 

日頃から北朝鮮や中国には決して反論しない「左翼文在寅政権」ですから、この種の会談にはほとんど意味がないのでしょう。 

さてさて、皆様はどう思われますか。


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